サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!!   作:DestinyImpulse

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 いやーポケモンの最新情報凄かったですね!
 第10世代の【ウィンド】と【ウェーブ】も楽しみです。

 後はアニメで遂に黒いレックウザを捕獲しましたね。まぁ、1シーズンの頃から丁寧にフラグを作っていたので、そこまで違和感はないですね。

 それを考えると、やっぱり新無印はポンポン伝説を捕まえるからダメですね。

 このssでもサトシ達には捕まえさせる予定ではありますが、禁伝は少し考えています。設定的にギリギリ人の範疇に収まる奴を厳選しようかと考えてはいますが、それは読者の皆様の反応を見つつ慎重に決めていきます。

 今後もよろしくお願いします。






脱出、ヒンバスの勇気

 

「くそ……完全に沈んだか。リーフ!何処だー!」

 

 船は完全に沈み窓の外から見えるのは一面の海と優雅に泳ぐ魚。浸水したのか至る所に水が溜まり、早くリーフを見つけなければ…!

 

「ソウ!ソウソウ!」

 

 その時だ、聞き覚えのある声が聞こえ急行すればリーフのフシギソウが気絶したリーフを心配そうに見つめ鳴いていた。

 

「フシギソウ!無事だったか!」

 

「ソウ?ソウ!」

 

 俺に気づいたフシギソウが涙目で抱きついてくる。こんな事態だ不安になるのも分かる、フシギソウを宥めつつリーフに声をかける。

 

「リーフ!リーフ、しっかりしろ!」

 

「ん、サトシ……?」

 

「リーフ!……良かった!」

 

「ソウー!」

 

 薄っすらと目を開けて意識を取り戻すリーフに俺もフシギソウも安堵する。意識が朧げなのか事情を飲み込めないリーフに説明する。沈む豪華客船から脱出に失敗した俺達、今この船は海に沈んでいる。

 

「……そんな!ご、ごめんね…私のせいでサトシやフシギソウ達まで…!」

 

「何言ってんだ、悪いのは我先に逃げ出したサントアンヌ号の船長とロケット団だろ?リーフの何処に責任があるんだ」

 

「ソウ、ソウソウ!」

 

 自分が逃げ遅れたからと己を責めるリーフだが…悪いのはリーフでは無いのは明らかだ。

 

「俺がリーフを見捨てる訳ないだろ。それに、この程度のピンチでこの俺を殺す事などできん!さっさと脱出して、あの船長共に責任を取らせてやる」

 

「サトシ…!」

 

「だから何時までもクヨクヨするな…いくぞ」

 

「……うん!」

 

 俺の言葉に気力を取り戻したのか、いつもの様に笑みを浮かべて俺の差し出した手を取り立ち上がるリーフ。

 

 とりあえず手持ちを確認する。あの時はピカチュウと咄嗟に投げた三つのボールをタケシ達に預けたから、今の手持ちは二匹。ボールから出すと出てきたのはヒンバスとゲンガー。つまり、ピカチュウと共に預けたのは御三家達だな。

 

 巻き込んでしまった事を謝罪しつつ脱出の為に力を貸してほしいと頼めば任せろと頼もしく返事をしてくれる。

 

「あ、見てサトシ!」

 

「ん、これは……モンスターボール?」

 

 その時、リーフが何を見つけた様で視線を向けると、それはモンスターボールだった。

 

「これ、空のモンスターボールじゃない…」

 

「逃げる時に落としちまったんだろうな。あんなパニック状態だ、無理もない」

 

 恐らく、救命ボートに駆け寄る時の、おしくらまんじゅう状態の時に弾みで落としたのに気づかなかったのだろう。死ぬかもしれないパニック状態だ、持ち主を責められない。

 

「全部、拾ってやりたいが海に沈んだ物もあるし、俺達だって早く脱出しなきゃならない。できる限り回収して後は警察やポケモン協会に任せよう」

 

「そうだね…私達も脱出しなきゃ」

 

 道中で見つけたモンスターボールを可能な限り拾いながら俺達も先を急ぐ、今は船がひっくり返って上が下、下が上の状態になっている。できれば甲板に進みたいが、海に沈んでいるので、上に進み船底に穴を開けて脱出する事にした。

 

「お願いストライク!」

 

「頼むぞゲンガー!」

 

「ライク!」

 

「ゲンガ!」

 

 ひっくり返って、階段が使えないのでリーフはストライクに、俺はゲンガーに掴まって翔び進んでいく。道中電気が消えて真っ暗な廊下をピクシーの“フラッシュ”で照らして進む。

 

「ああ!」

 

 しかし、扉を開けると沈没の衝撃で下が大火事を起こした何かしらのコンピュータルームに辿り着く。梯子も壊れており先には進めない…伝説の超マサラ人の跳躍力ならいけるか…?

 

「ソウ!!」

 

 そんな時にリーフのフシギソウがボールから飛び出して、“つるのむち”を向こう側まで伸ばして簡易的な道を作る。

 

「ゲンガー、“サイコキネシス”で俺達を支えてくれ」

 

「ゲンガ!」

 

 しかし、このままではデスゲームに出てきそうな綱渡りになってしまうのでゲンガーの“サイコキネシス”で足を踏み外さない様に支えてもらう…

 

「よし、これでひとまず安全だ…行こうリーフ」

 

「う、うん……サトシ、手を握って一緒に行ってくれる?」

 

 これで最低限の安全はでき進もうと声を掛けるとリーフが不安な表情で手を差し出してくる。まぁ、下は火の海で落ちれば一貫の終わり、こんなデスゲームで出てきそうな綱渡りなど伝説の超マサラ人の俺でなければ普通は怖がるだろう。

 

「勿論だ、しっかりと握ってろよ」

 

「あ、……うん!」

 

 当然、拒否する事なくリーフの手を握り慎重にフシギソウの“つるのむち”の上を進む。特にアクシデントも起こる事なく無事に向こう側に辿り着いた俺達は船底に辿り着くことができた。

 

「よし、後は船底をぶっ壊して一気に海面に脱出する。それしか手はない」

 

「で、でもどうやって海面まで…?」

 

 伝説の超マサラ人である俺が全力を出して泳げば海面まで上がる事は可能だろうが、リーフは息が続かない可能性もある。

 

 故に俺の他にも泳いでもらう必要がある。リーフの手持ちには泳ぎが早いポケモンは居ない……即ち…

 

「お前が頼りだ……いけるか、ヒンバス?」

 

 …ヒンバスを頼るしかない。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 ヒンバスは色違いのポケモンだ。

 通常とは違う色を持って生まれたが故に群れの中で浮いてしまい、寂しい思いをした。しかも、珍しい色違いという事で人間にも狙われた。ポケモンに取っては不気味なだけの色違いでも人間に取ってはレアリティの高さを裏付ける証明だ。

 

 そうして何度が狙われる内に…ヒンバスは群れから追放された。

 

 「お前が居るから狙われるんだ!」、そう仲間達に怒鳴られ追放された時の事をヒンバスは忘れない。

 

 そして一人になり呆気なく人間……それもポケモンハンターに捕まった。

 

 ポケモンハンター…それは違法な手段や道具を使って野生の珍しいポケモン…酷い時には人のポケモンを奪い闇市場に売り捌く悪人だ。

 

 珍しい色違いという事もあり高値で売れると笑みを浮かべたポケモンハンターだったが予想に反してヒンバスの買い手は無かった。幾ら色違いでも見窄らしい見た目のヒンバスを大金を叩いて買う者は居なかったのだ。

 

「くそ!何が色違いだ!期待させやがって!」

 

 その事に怒ったポケモンハンターは責任をヒンバスになすりつけ、早々に近くの川へと捨ててしまった。………ヒンバスはまた一人になった。

 

 そうして川を彷徨う日々を過ごしたある日……

 

「うー!何が事情よー!そもそも釣りって、簡単にーー「あ、釣れた」ーー…うっそー!?」

 

 ……ヒンバスはサトシと出会った。

 

 自分の為に怒ってくれて、自分と目線を合わせてくれるサトシにヒンバスは期待する様にゲットされた……一人ぼっちは嫌だから。

 

 そんなヒンバスの不安を拭う様にサトシの周りには人やポケモンが集まり賑やかになった……自然と寂しさは消えていた。

 

 自分と同じ様に人間に捨てられたポケモン達も増えていき、皆んな自分達と目線を合わせてくれるサトシが嬉しくて、何だかんだで困ってる人やポケモンをほっとけないサトシを信頼する様になった。

 

 今だって、仲間のリーフを助ける為にピンチに飛び込み。残されたポケモン達をできる限り助けようとしている。

 

「お前が頼りだ……いけるか、ヒンバス?」

 

 そんなサトシが最後の最後で自分を頼っている。

 

「ヒン!ヒーンー!!」

 

 ならば応えない訳にはいかない。

 湧き上がる激情と力を解き放つ様にヒンバスは高らかに吠えた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ヒン!ヒーンー!!」

 

 俺の言葉に強く頷いたヒンバスが高らかに吠えたその時だ、ヒンバスの身体が光り出した。

 

「これって…」

 

「進化の光…!」

 

 俺とリーフが見守る中で、ヒンバスの姿が変わる。それは前世のリュウグウノツカイの様に長い体に頭部からは太さが異なる2対の薄紫色の長いヒレに下半身に輝く黄金の鱗…

 

「綺麗…!」

 

 それは正にリーフが思わず口にした様に綺麗な姿へと進化したヒンバス…

 

「ミロロローー!!」

 

 図鑑が示すその名は【いつくしみポケモン、ミロカロス】。世界一美しいポケモンへと進化したのだ。

 

「ミロカロス……スゲーぜ、ヒンバス!」

 

「うん!とっても素敵…!」

 

「ミロー!」

 

 しかし、感動している暇はない。船の揺れが酷くなった、そろそろ限界が近い。俺達はロープでミロカロスと自分達の体を繋げ救命用の浮き輪を装備して脱出を試みる。

 

「準備いいよサトシ!」

 

「よし!ミロカロス、りゅうのいぶき!」

 

「ミ、ミロー!」

 

 ミロカロスに“りゅうのいぶき”を指示して船底を破壊。其処から脱出して海面を目指す。進化した事でパワーが上がったのか素早く泳ぐミロカロスのお陰で俺達は無事に海面に辿り着くことができた。

 

 

「……ぷっはぁ!…はぁ、はぁ…無事かリーフ!?」

 

「はぁ……はぁ…!…う、うん!」

 

 俺達は大きく息を吸いながら互いの無事を確認する。ミロカロスに礼を言い辺りを見回すと…

 

「くそ…まだ嵐かよ!」

 

 嵐はまだ続いており激しい波と風、そして雨が俺達を襲う。ミロカロスと繋がってるから、どうにか流されないが…

 

「うぅ…!」

 

 リーフの弱った声が聞こえる。しかし体を休める場所も雨風を凌ぐ場所も一面海の状況では有る筈も無い!

 

「ミロ?」

 

「どうしたミロカロス?」

 

 その時だ、ミロカロスが何かを感じ視線を向ける。一体、何だと視線を向けると“ナニカ”が此方に向かって来ている。

 

 

 山吹色をした西洋の龍がゆるキャラ化した様な見た目のポケモン…

 

 

「カイリュー…だと?」

 

 

 どうやら、まだまだ俺達には未知が待ち受けている様だ…

 

 





・サトシ(転生者)

 ピカチュウと御三家をタケシ達に預けてしまい手持ちがヒンバスとゲンガーの二体。
 ヒンバスがミロカロスに進化するとは知らなかった。

・リーフ

 自分のせいでサトシやフシギソウ達を巻き込んだと絶望したがサトシの励ましで立ち上がる。あんなパニック状態ならモンスターボールを落とすのも無理はなく可能な限り回収した。


 今回は脱出とヒンバスの進化回。

 ヒンバスはやはり捨てられたポケモンで、色違いのせいで人間に狙われて責任と取らされて群れから追放。ポケモンハンターに捕まり捨てられた。その後にサトシに釣られてゲットが流れです。


 次回は新無印の話と合わせたオリジナル回です。




【ゲットしたポケモン】

・ピカチュウ

・バタフリー

・ヒンバス(色違い)→ ミロカロス(色違い)

・サイホーン

・フシギダネ

・ヒトカゲ

・ゼニガメ

・クラブ

・ゲンガー
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