サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!! 作:DestinyImpulse
今回は少し短いです。
アニポケ屈指の神回に余計な物をあまり入れたくないですから…
アオプルコを後にした俺達はカントー地方に戻る為に島を転々としていたが何処もトラブル続きで大変だった。
ハトバのリゾート地では人間の環境汚染に怒った超巨大ドクグラゲが大暴れして大ピンチになったり,カスミがタッツーをゲットしたり、辿り着いた港町ではタケシとコジロウが呪われて、チート染みたゴースにボコボコにされたり散々だ……カスミとリーフの浴衣姿を見た事しか良い思い出がない。
そうしてカントー地方に戻った俺達は次のヤマブキシティを目指していたが道中でバタフリーの群れを発見する。どうやら、この季節になるとバタフリーが繁殖期を迎えて、相手を見つけ子孫繁栄の為に海を超えて別の地方に種を残すらしい……
「………そっか」
今の俺の手持ちはピカチュウにミロカロス、サイホーン、フシギダネ、ヒトカゲ……そしてバタフリーだ。
これも運命か……そういえばアニポケにこんな話があった気がする。辺りを見回せば、多くのトレーナーが気球をレンタルして群れに近づき自分達のバタフリーを呼び出している。
「………なら俺もやらないとな」
「サトシ…」
俺の心情を悟ったのだろう、三人は何も言わずにいてくれて、タケシが気球をレンタルしてくれたので俺達も乗り込み群れに近づく。
「いけ、バタフリー!」
「フリー!」
「良い相手を見つけてこいよ」
呼び出されたバタフリーは意気揚々と群れに近づき好みのメスを探すが中々見つからない……その時だ、ひときわ目立つピンクのバタフリーにハートを撃ち抜かれたバタフリーが猛アプローチする。
「あ…」
しかし、しつこく迫ったのが悪かったのかビンタされフラれてしまい、失恋のショックでバタフリーが森に消えてしまったので慌てて追いかける。
木の裏で「もうダメだ…おしまいだぁー…!」と言いたげに落ち込んでるバタフリーにピカチュウが励ましの言葉をかける。俺もポケモン図鑑に何かヒントはないか藁にも縋る思いでバタフリーの項目を見るが成果なし…
カスミが恋は先制攻撃で後は押せ押せとアドバイスしたり、タケシの策で黄色のスカーフを巻いてオシャレして再チャレンジする事に……しかし、突如として黒いヘリコプターがバタフリーの群れを襲う。
「な、何だ!?」
「何だかんだと聞かれたら」
「答えて上げるが、世の情け」
「世界の破壊を防ぐ為」
「世界の平和を守る為」
「愛と真実の悪を貫く」
「ラブリーチャーミーな敵役」
「ムサシ!」
「コジロウ!」
「銀河を駆ける、ロケット団の2人には!」
「ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ!」
「ニャーんてな!」
「ロケット団!?」
黒いヘリコプターはロケット団の物だったのか、ご丁寧にいつもの口上が書かれた横断幕を靡かせて周りの気球を追い越し、巨大な虫網をヘリコプターの下から展開してバタフリー達を次々と捕獲していく。
「こらー!バタフリー達は恋の真っ只中なのよー!」
「そうだよ!邪魔するなんて!」
カスミとリーフの乙女二人がロケット団に猛抗議するが、それで止まる奴等ではない。俺達を馬鹿にしながらヘリコプターを動かす…くそ、気球とヘリコプターでは性能に差があり過ぎる。
「フリー!!」
素早く飛べるポケモンが居ないので手詰まりかと思ったがバタフリーが虫網に捕らわれた仲間を助ける為に“たいあたり”を仕掛ける。よく見ればバタフリーが一目惚れしたピンクのバタフリーも捕まっていた。
惚れたメスの為に身体を張って助けようとするバタフリー……ここはバタフリーの漢気を信じよう。
ボロボロになりながらも“たいあたり”を繰り返すバタフリー。ロケット団は無駄無駄と馬鹿にするが、塵も積もればなんとやら…虫網に亀裂がはしり脆くなった。
「フリー!!」
「「「ああー!?」」」
そこに“エアスラッシュ”を叩き込み、虫網を破壊。自由なったバタフリー達がワラワラと逃げ出していく。
「バタフリー、ピカチュウを乗せるんだ!」
「フリー!」
「ピッカ!」
これでバタフリー達を巻き込む心配はない。バタフリーにピカチュウを乗せてもらいヘリコプターに近づき……
「ピカチュウ、10まんボルト!!」
「ピッカー!!」
「「「やな感じ〜!!?」」」
“10まんボルト”を叩き込みヘリコプターを破壊。爆散したヘリコプターから投げ出されたロケット団が谷底に消えていく……アイツ等なら死なずに、暫くしたら現れるだろうな…
こうして無事にバタフリー達を助ける事でき、これでバタフリー達の恋を邪魔する者は居ない。
「フリー!」
「フリ!?フリー!!」
しかも、さっきの漢気に惚れ直したのかピンクのバタフリーがウチのバタフリーに求愛のダンスを送っている。当然、恋が実ったバタフリーは大喜びだ。
「どうやら恋が実った様だな」
「わぁ〜素敵ー!」
「良かったわねバタフリー!」
タケシ達も我が事の様に喜び……いよいよ旅立ちの時だ。
黄昏に染まり夕日に照らされる海を背後にバタフリーは俺達に別れの挨拶をしようとする。繁栄の為に海を越えると言う事はバタフリーは俺達から離れると言う事だ……
「ピッカ…」
「ミロロ…」
「ホーン…」
「ダネ…」
「カゲ…」
手持ちの皆んなもボールから出て寂しそうに顔を俯かせる。特にピカチュウやミロカロスにサイホーンは付き合いの長い分、余計に寂しさを感じているだろう。
「………元気でなバタフリー」
「…フリー」
「……寂しくなるね」
「今回みたいにガールフレンドをキチンと守るのよ!」
「さ、もう行かないと…」
タケシの言う通り他のバタフリー達は海の向こうへと飛び立っていく、今行かなければ置いていかれてしまう。それを理解しているバタフリーがピンクのバタフリーと共に飛び立っていく。
……バタフリー。
俺が最初にゲットしたポケモン…キャタピーからトランセルに…トランセルからバタフリーに進化して…ニビジムやハナダジムで大活躍してくれた頼りになる奴だった。
………スゥ〜!
「さよなら、バタフリー!元気でなー!また、どっかで会おうぜー!」
「ふ、フリー!」
俺は腹から声を出して大声でバタフリーに別れを告げる。振り向くバタフリーの目から溢れんばかりの涙があった。そうしてバタフリーはピンクのバタフリーと共に夕日の彼方へと消えてっいった……。
「………行っちゃったか」
「……サトシ。人はポケモンを育てる事はできても、生み出す事はできないんだな」
「ああ…分かってる」
タケシが俺の肩に手を置き…この世の真理を語る。そうだな…人はポケモンと共に育っていくものだ。
「ねぇ、見てサトシ!」
「凄く綺麗〜!」
何かに気づいたカスミとリーフが指差す方を見ればバタフリー達の鱗粉に夕日が反射して美しく輝く光景は正に大自然の芸術と言っていい程に素晴らしいものだった。
出会いが有れば別れもある……これも人生と言う名の旅の醍醐味なんだろう……バイバイ、バタフリー。
今回はアニポケ屈指の名シーンである【バイバイバタフリー】です。
果たしてバタフリーと再会できる日はいつなのか……
【ゲットしたポケモン】
・ピカチュウ
・バタフリー(離脱)
・ミロカロス(色違い)
・サイホーン
・フシギダネ
・ヒトカゲ
・ゼニガメ
・クラブ
・ゲンガー