サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!!   作:DestinyImpulse

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 今後とも宜しくお願いします。


一時の別れ、リーフとのフルバトル!

 

 ……全くとんでもない目に遭ったぜ…

 

 紆余曲折あって辿り着いたヤマブキシティ、何か誰かに見られている様な不気味な感覚を感じていると、作業着を着たオッサンに「挑戦するのを止めろ」と釘を刺される。

 

 聞くと、ヤマブキジムのジムリーダーのナツメは超能力者。しかも、超能力が盛んのヤマブキシティ随一と言う……

 

「ふーん…」

 

「超能力ねえ……」

 

「まぁ、サトシが使う波導の力が有るんだし…超能力があっても不思議じゃないだろ」

 

 しかし、俺達の反応は特に変わらない。俺が波導の力でロケット団にイレイザーキャノン(仮)を放っているのに慣れた三人からすれば今更、超能力とか言われても新鮮味が無いのだろう。

 

 負けた奴を人形するとか恐ろしい事を言われたが、その時は岩盤にでも叩き付ければ良いだけだ。

 

 とは言え注意はするべきなので最初は俺が挑む事にする。

 何時もの様にジムに乗り込むと、そこにいたのは不気味な人形を持った髪の長い美女。「貴方達は挑戦者?」といきなり人形が喋りだし、これも超能力かと思いつつ、その通りだとモンスターボールを構えると、使用ポケモンは1体のポケモンバトルとルールを教えてくれる。

 

 クチバジムの様に2対2にしてくれと言っても良いが相手が不気味で下手に刺激したくないので今回は辞めておく。

 

「ゲンガー、君に決めた!」

 

「ゲンガー!」

 

 ナツメがユンゲラーを出してきたので此方はゲンガーを出す。初のジム戦で控え無しなので「一発勝負だ負けられないぞ」と発破を掛ければ、やる気を出すゲンガー。

 

 先制攻撃だと“シャドーボール”を撃つが“テレポート”で回避され背後を取られる。“サイコカッター”で不意打ちをしてくるので此方は“ゴーストダイブ”で回避して逆に背後を取る。

 

 そうして“ゴーストダイブ”と“テレポート”の回避合戦が行われる、まるでドラゴンボールの様だと内心思いつつも癖は見破った。ユンゲラーが“テレポート”して後ろを取った瞬間に“くろいまなざし”を指示して“テレポート”を使えなくする。回避しなかったから“サイコカッター”の直撃を受けたが…体力に余裕はあるし特に問題はない。

 

 “テレポート”ができないなら、こっちのもんだと“ゴーストダイブ”を駆使して翻弄し、“シャドーボール”で撃破した。

 

 こうしてバトルには勝利したが結構一方的だったのが気に入らなかったのか「こんなのつまんない!」と超能力を使って襲い掛かってきた。突然、俺や観戦していたリーフ達の身体が浮かび上がり「何よこれー!?」「ピッカー!?」とカスミとピカチュウの絶叫が聞こえる。

 

「貴方達もお人形にして遊んでーー「イレイザーキャノン(仮)!!」ーーえ、きぁぁあ!!?」

 

 こりゃ不味いとイレイザーキャノン(仮)を放って反撃する。まさか、俺が波導使いとは夢にも思わなかったのか避ける間も無く直撃。デデーンと言う音と共に人形は爆散しナツメは吹き飛ばされ壁に叩きつけられ気絶する。

 

 その後は怒涛の連続だった。

 あの人形を破壊したからなのか、ナツメが気絶したからなのか不明だが、人形にされた人達が元に戻り、その中にはナツメの母親の姿もあり、忠告してきた作業着のおっさん……ナツメの父親が大喜び、ナツメ自身も正気に戻り自分の口で喋る様になっていた。

 

 これにてハッピーエンド……なのだが、人形にしてしまった母親や被害者への謝罪に暫く動かなければならずにジムを暫く休む事に…。リーフのジム戦はどうするんだと思えば人形にしようとしてしまったお詫びにバッジをくれる事に…

 

 お情けバッジにリーフも良い顔はしなかったが、事情が事情なので一応受ける事にして別のジムに挑む事に…

 

 そうと決まれば早速、次のジムがある街に行こうとした所でリーフにバトルを申し込まれる。突然だと思っていれば、なんとリーフは俺達から別れて一人旅に戻るのだと言う。

 

「……最近、ずっと考えてたの。私はサトシに甘えてるんじゃないかなって、サントアンヌ号でも助けてくれたし…今後、何かあってもサトシが何とかしてくれる…そんな考えが私の中にある。私達は幼馴染でありライバルでもある、ポケモンリーグでサトシと戦う時になったら…今の私だときっと遠慮しちゃう…」

 

「リーフ……」

 

 ポケモンリーグは凌ぎ合いだ、皆んなでお手て繋いで一緒に一位なんて戯言なんて口が裂けても出てこない。

 

「サトシ……ここはリーフの意志を尊重しよう。リーグで出会えば仲良しこよしはできない。リーフがトレーナーとして成長する為にも、このバトルと離脱は必要だ」

 

 タケシの言う通り、ここはリーグで勝ち残る事を目指す為に、トレーナーとして成長しようとするリーフの意志を尊重しよう。バトルの形式は手持ちの六体を全部を使ったフルバトル。審判は資格を持っているタケシが行う事に…

 

「ミロカロス、君に決めた!」

 

「ニドキング、お願い!」

 

 バトルフィールドで相対し、俺達は先発のポケモンを呼び出す。俺はミロカロスを、リーフはニドキングを繰り出した。相性では有利だが、相手は技のデパートで有名なニドキング。油断したら、手数の差で叩かれそうだ。

 

 タケシのバトル開始の合図と同時にリーフが“どくどく”を指示してくる。序盤から猛毒にはなりたくないので“アクアテール”で叩き落とし、“あやしいひかり”で混乱を狙うが…

 

「ニドキング、10まんボルト!」

 

「ニドー!」

 

 ニドキングの“10まんボルト”で打ち消されてしまう。ミロカロスにも微弱なダメージがくるが、問題はない。逆に動きを止めたニドキングを“うずしお”で閉じ込める。リーフが“10まんボルト”で“うずしお”を吹き飛ばそうとするので、“うずしお”を吹き飛ばし威力が落ちたタイミングを狙って“みずのはどう”を顔面に直撃させる。

 

 顔面に直撃したのもあり追加効果の混乱状態に陥ったニドキングをリーフはボールに戻す。混乱状態で弱点技を喰らえば一気に持っていかれる、ニドキングの技のストックはまだ二つ開いており役目はまだ有るので混乱解消の為だろう。

 

 リーフが続いて出してきたのはストライクだ。相性は悪い訳ではないのでミロカロスを突っ張らせ、“みずのはどう”を指示するが、ストライクの“しんくうは”で先に攻撃されて“みずのはどう”は不発。

 

 そのまま“ダブルアタック”で追撃される。リーフのストライクの特性はテクニシャン…威力が60以下の攻撃は1.5倍にし、“ダブルアタック”はテクニシャンの範囲内だ。威力の高い二連撃を喰らいミロカロスの表情が歪む。“アクアテール”でストライクを弾き飛ばしミロカロスを戻し、ピカチュウを出す。

 

「此処でピカチュウ…」

 

 リーフも警戒した様子だがストライクで続行させ“かげぶんしん”をして分身を増やしながらピカチュウを取り囲むので“10まんボルト”の全方位攻撃で本物を炙り出す。

 

 炙り出されたストライクが“しんくうは”を飛ばしてくるが“でんこうせっか”で躱し“アイアンテール”で叩き伏せ、“10まんボルト”の追撃で戦闘不能にする。

 

「やっぱり強いね…ピカチュウ」

 

 これで一体。このまま流れを掴もうと思えばリーフはニドキングを再び繰り出してくる。じめんタイプのニドキングには“10まんボルト”は効かない。ならば“アイアンテール”だと“でんこうせっか”で加速して、咄嗟にニドキングが放つ“どくどく”を回避してニドキングの脳天に叩きつける。

 

「ニドキング!ピカチュウを捕まえて!」

 

「に、ニドー!」

 

「ピッカ!?」

 

 これで戦闘不能だと思っていたが、リーフの言葉で踏ん張ったニドキングが強靭な両腕でピカチュウを鷲掴みにする。そのまま動けないピカチュウにリーフは容赦なく“はかいこうせん”を指示する。

 

 ニドキングに“10まんボルト”は効かないし鷲掴みにされた状況では“でんこうせっか”も“アイアンテール”を使えない。一か八かで“スピードスター”を指示すれば、ニドキングの“はかいこうせん”がピカチュウを呑み込むのと、ピカチュウの“スピードスター”がニドキングに直撃したのは同時だった。

 

 勝負の行方は両者相討ち。

 ピカチュウを最初に失ったのは痛いが二体を持っていったと考えれば悪くない。

 

 相討ちなのでタケシの合図で同時に次のポケモンを出す。俺のサイホーンに対してリーフはピクシーを繰り出してきた。すぐさま、ピクシーから“ムーンフォース”が放たれるので“あなをほる”で地中に逃げて攻撃を仕掛けるが直撃する寸前に“リフレクター”を張って物理ダメージを半減にして返しの“みずのはどう”で吹き飛ばされる。

 

 弱点の特殊技を喰らってサイホーンの体力が大幅に減らされる。此処は今後の事を考えて“ステルスロック”をばら撒いて後続に繋げる事にする。すぐに“みずのはどう”を叩き込んでサイホーンを戦闘不能にして手持ちの数をイーブンにするがリーフの表情は険しい。

 

「ゲンガー、君に決めた!」

 

「ゲンガー!」

 

「っ、やっぱり出すよね…」

 

 リフレクターで物理が薄いのなら特殊だとゲンガーを出す。俺のパーティーで一番レベルが高いのがゲンガーだ、出さない理由がない。ピクシーの“ムーンフォース”とゲンガーの“シャドーボール”が激突、しかし俺達に分があり“ムーンフォース”を掻き消して“シャドーボール”がピクシーに直撃する。

 

 そのまま追撃の“ダストシュート”を指示すればリーフは今度は“ひかりのかべ”を指示して特殊にも強くなる。しかし弱点である“ダストシュート”を半減とは言えサイホーン戦から消耗した状態で受け切るのは無理があり戦闘不能になる。

 

 リーフがピクシーを戻して次に出してきたのは相棒のフシギソウだ。フシギソウならゲンガーの毒は効かないし相性は悪くない、のでここは素直にヒトカゲに交代する。

 

「っ…戻ってフシギソウ。ミニリュウ、お願い!」

 

「リュー!リュ!?」

 

 圧倒に相性不利な状況にリーフは渋々、ミニリュウに交代するが、サイホーンがばら撒いた“ステルスロック”がミニリュウの体力を削る。無駄にフシギソウの体力も消耗してしまったリーフ……これで完全にペースは此方が握った。

 

 ヒトカゲに“かえんほうしゃ”を指示すればミニリュウが“りゅうのいぶき”を放ち、相性の差で押し負ける。炎はやっぱり効果が薄いと“ドラゴンクロー”を指示して突っ込ませるが“リフレクター”の影響で大したダメージは与えられずに逆に“まきつく”で締め付けられる。“ドラゴンクロー”と“かみつく”を指示して何とか脱出しようとするが、物理が半減されてしまい我慢勝負は向こうに軍配が上がりヒトカゲが戦闘不能になる。

 

 しかし、壁のターンが消失しダメージが半減されなくなった。ヒトカゲの時間稼ぎのお陰だ。リーフは“ステルスロック”があるので交代はしない、ならミニリュウを倒させてもらうとゼニガメを繰り出す。

 

 “こうそくスピン”を指示してミニリュウに突撃する。手足を甲羅に収納してスピンしているので、ヒトカゲの様に“まきつく”で締め付ける事はできない。故に“りゅうのはどう”で迎撃するが、スピンで掻き消してミニリュウを吹き飛ばす。

 

「ゼニガメ、ロケットずつき!」

 

「ミニリュウ、アイアンヘッド!」

 

 お互いに間合いの距離故に初段の早い近接技を使うのは当然の事で、ゼニガメの“ロケットずつき”とミニリュウの“アイアンヘッド”が衝突、鈍い音を鳴らして両者吹き飛ぶ。

 

「リュー…」

 

「ミニリュウ、戦闘不能!ゼニガメの勝ち!」

 

 “ステルスロック”にヒトカゲとのダメージが重なりミニリュウは戦闘不能になり、これで俺は残り三体でリーフが残り二体。そんなリーフが繰り出したのは、ヤマブキシティに着く前に襲ってきたロケット団を経験値にして進化したドードリオだ。

 

 3つの嘴をドリルの様に回転させて突撃する“ドリルくちばし”を自慢の脚力で距離を詰めゼニガメに仕掛けてくる。スピードは向こうが上なので回避は無理だと“こうそくスピン”で此方も回転して受け流すが、手数も上で進化してパワーもあるのでゼニガメが弾き飛ばされる。

 

 飛ばされながら“みずのはどう”で反撃するが、一発喰らっただけでは倒れず三つの口から、炎、氷、雷を放つ“トライアタック”でゼニガメを戦闘不能に持っていかれる。

 

 これでお互いに残り二体だが、“ステルスロック”とゼニガメに体力の半分以上を削られたドードリオと、この後に二回目の“ステルスロック”を喰らうフシギソウのリーフに対して、体力が半分以上あるミロカロスに無傷のゲンガーが居る俺の方が余裕がある。

 

 ならばゲンガーで一気に勝負を決めよう。俺がゲンガーを出せば苦しい表情をするリーフ…“でんこうせっか”で先手を取って“ドリルくちばし”で攻めてくる。効果の無い“でんこうせっか”を移動に使い別の技に繋げる。

 

 悪くないコンボだが、それは既に俺がゲンガーと出会った時にピカチュウで実践済みだ。故にゲンガーもリーフが“でんこうせっか”の指示を出してドードリオが動く前に“ゴーストダイブ”を使い、“ドリルくちばし”が当たる直前に回避する。

 

「ドードリオ、三つの頭を別々の方向に向けて警戒して!」

 

 何処だ何処だとドードリオが慌てるが、リーフがドードリオの三つの頭を活用して正面と左右を完璧にカバーする。

 

「でも、それだと下がお留守だぜ!」

 

「あっ!?」

 

 しかし、下がお留守だとドードリオの真下の影から飛び出したゲンガーが“れいとうパンチ”のアッパーを喰らわせ、弱点を不意に喰らったドードリオが戦闘不能になる。

 

 これでリーフの残りは相棒のフシギソウだけ。しかし、出てきたフシギソウは2度目の“ステルスロック”を喰らい軽くないダメージを負い。此処からの逆転は“ねむりごな”を使った睡眠ハメくらいだろう。

 

 故に粉を喰らわない様に遠距離から“シャドーボール”を叩き込む。高い特攻のゲンガーの“シャドーボール”を迎撃する事はフシギソウにはまだ難しく、対処に追われて動きが疎かになった隙に“ゴーストダイブ”で近づき弱点の“れいとうパンチ”を叩き込んで勝利を捥ぎ取る。

 

「フシギソウ、戦闘不能!ゲンガーの勝ち!よって勝者、サトシ!!」

 

「………負けちゃったか…悔しいな」

 

 俺の勝利を告げるタケシの宣誓を聞きながらリーフはフシギソウに礼を言ってボールに戻し…悔しさで震えていた。リーフは本気で勝ちを狙いにきた、故に俺も本気で迎え討った。

 

 その結果は俺が二体を残しての勝利……時々、危ない時もあったが俺には余裕がまだ存在した。

 

「うん、やっぱり私は別の旅をするよ。サトシと一緒じゃ何時までも今回の繰り返しになっちゃうもん!」

 

「……そっか、それがリーフの望みなら俺は何も言わないよ」

 

「…何だが寂しくなるわね」

 

「別に二度と会えなくなる訳じゃないさ、また何処かで出会う時も来るしポケモンリーグで会えるさ」

 

「タケシの料理が食べられなくなるのは…ちょっと心残りだけどね」

 

 確かにタケシの料理に胃袋を掴まれた俺達にはタケシの料理が食べられなくなるのは辛いよな……そんなリーフの言葉に思わず笑ってしまった俺達。そうしてポケモンセンターでポケモンの回復を終えたリーフは早速、俺達とは違う道へ旅立って行った。

 

「じゃあねー!サトシー、みんなー!」

 

 寂しさを隠して笑顔で走り去っていくリーフ……きっと次に戦う時は今よりも手強くなっているだろうな。

 

 

 





・ヤマブキジム

 色々と面倒ごとが起きたが、サトシのイレイザーキャノン(仮)で解決した。やはり暴力!暴力は全てを解決する!

・リーフの離脱のフルバトル

 リーフの離脱は最初から予定していた。このままサトシと一緒に旅してサトシにトラブルを何でも解決させてもらうのは甘えだとサントアンヌ号の沈没から思っており、リーグで相対した時に甘えが出てしまうと自立を込めてフルバトルを挑んだ。

 結果はサトシが余裕のある勝利。この悔しさをバネに更に強くなる事だろう。


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