サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!!   作:DestinyImpulse

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モノマネ娘のイミテ

 

『サトシ、お前さんもちょくちょく、ポケモンを送る様になってくれて嬉しいぞ!』

 

 画面に映るオーキド博士の表情は満面の笑みだった。リザードがリザードンに進化して着実にパーティーが完成しつつあり、この勢いに乗るぞと有名なサファリゾーンに先日到着した。

 

 道中でララミ族の保護施設に迷い込んで、紆余曲折ありポケモンレースに出場して優勝したり色々とあったがサファリゾーンでも色々とあった。

 

 まず、管理人のカイザー爺さんが何度も銃で脅してきてムカついたのでイレイザーキャノン(仮)で威嚇すれば、腰を抜かしてしまったのは反省だ、すまん。

 

 ボールを貰い、いざゲットの矢先にロケット団が出て来て、どちらが多くポケモンを捕まえられるか勝負することになった。どうせアイツ等の言葉は嘘だし、最後には『やな感じ〜』する事になるから話半分で受けてやることにする。

 

 結果としては、俺が幸先よくケンタロスとストライクをゲットして。いつも通りに悪さをするロケット団を『やな感じ〜』して、カイザー爺さんが旧友のハクリューと感動の再会をして話は終わった。……俺もバタフリーと再会する時が来るかな。

 

 現在のポケモンはピカチュウ、ミロカロス、サイドン、フシギダネ、リザードン、ゼニガメ、クラブ、ゲンガー、オコリザル、ベトベトン、ジバコイル、ケンタロス、ストライク……合計13体。

 

 数は少ないが、質はあるのでオーキド博士も特に文句は無い。

 

「そう言えば、リーフとシゲルはどうですか?」

 

『うむ、リーフもミニリュウをハクリューに進化させたと吉報を寄越してくれてな。シゲルもお前さん達に負けぬ様にレアなポケモンをゲットすると息巻いておった』

 

 どうやら二人も頑張っている様だ。次はグレンジムに挑むと言って通信を切り旅を再開する。

 

 隣町に薬を届けて欲しいとジョーイさんに頼まれ、自転車を借りてサイクリングロードを渡る事に。元々自転車が無くてどうやって渡るか頭を悩ませていたので、渡りに船と承諾して借り物の自転車で駆け抜ける。

 

 しかし、道中に暴走族に絡まれる……全員チャリンコだったけど。

 

 更に一輪車に乗ってロケット団も乱入して面倒くさいので、ピカチュウとリザードンで一掃して先に進む。お陰で嵐に襲われる前にサイクリングロードを渡りきり無事に薬を届ける事に成功した。

 

 そうして旅の最中に雨に襲われて、丁度近くにあった屋敷で雨宿りをする事に…中は結構ボロくてタケシの言う通り何かの見せ物小屋だったのだろう。

 

「ピッカ?」

 

 なんとなく周囲を見回していた時だ、何かを見つけたピカチュウの声に視線を移せば、何といつの間に現れたのか俺のピカチュウと見つめ合う様にもう一匹のピカチュウが居た。鏡合わせの様に俺のピカチュウの動きをトレースするピカチュウにカスミが可愛い〜、と言い出してゲットしようとするが、……なんか顔がおかしかった。

 

「ん、誰だ!………ん?」

 

 その時だ、何者かの視線を感じて視線を向けると、俺と同じ格好をした謎の人物(タケシ曰く女の子)が現れた。この帽子すらそっくりとは…

 

「……君は?」

 

「私?…私はモノマネハウスのイミテ!そして、この子は!」

 

「もん!モン!」

 

 現れた女の子、イミテ。

 彼女は謎のピカチュウの正体である変身ポケモン・メタモンのトレーナーで、このモノマネハウスでポケモンの物真似芸人として活躍していたらしい。

 

 しかし、顔だけメタモンのままの不完全な変身で、次第にお客さんが居なくなってしまい現在は完璧な変身ができる様に特訓している事らしい。

 

 タケシが真似は真似と、何処ぞの英雄王の様に本物には勝てないと厳しい意見の述べたので、メタモンの凄さを見せるとイミテとバトルする事に…

 

「よろしくね、サトちゃん♪」

 

「サト…ちゃん?…まぁいいや、ミロカロス!君に決めた!」

 

「ミロロー!!」

 

「うわぁ!ステキ!よーし、メタちゃん!変身よ!」

 

 色違いのミロカロスの美しさに目を輝かせつつも、俺がよくやる帽子を後ろに回すルーティンを真似てメタモンに変身させる。

 

「モンー!ミロロー!」

 

「ミ、ミロ?」

 

 しかし、やはり顔だけはメタモンのままで、美しい色違いのミロカロスとは何かが噛み合わない微妙な印象を醸し出す。ミロカロスも若干の困惑を見せている。それはそれとしてバトルスタートだ。

 

 イミテが“みずのはどう”を指示して即座に先手を取ってきた事に俺達は少し驚く。変身しても、そのポケモンが何を使えるかが分からなければならない。故に後手に回るかと思えば……どうやらメタモンを相棒にする辺りイミテはシゲル程ではないが知識が豊富なのだろう。

 

 とは言え勝ちを譲るつもりは無いので“アクアテール”で攻撃を弾き、“アイアンヘッド”で突っ込ませると向こうも“アイアンヘッド”で迎え討とうとするので……

 

「“あやしいひかり”!!」

 

「しまった!?」

 

 ぶつかる直前に中断して“あやしいひかり”を放つ。不意の一撃を避けられずに混乱するメタモンに今度こそ“アイアンヘッド”を当て、“アクアテール”の追撃を決めて勝利する。

 

「俺達の勝ちだな、良くやったミロカロス」

 

「ミロロー!」

 

「あっちゃー、私達の負けか…お疲れメタちゃん」

 

「モン…」

 

 その後、2階の衣装室を見せてもらいながらバトルの感想を言い合う。イミテ曰く、メタモンを使う上での懸念はやはり変身先の使用技が未知故の後手であり、ポケモンの知識が有ればある程度の改善は見込める。

 

 しかし、カントーでは珍しいミロカロスの事までは分からないので、若干の運絡みではあるが、大体の水ポケモンは覚えている“みずのはどう”を指示したとの事。追加効果で混乱も狙えるから悪くはないだろう。

 

「後は技のストックだね。例えば公式戦でメタちゃんで“へんしん”を使ってミロカロスになって“みずのはどう”、“アクアテール”、“アイアンヘッド”を使った後に、ピカチュウに変身して“10まんボルト”を指示しちゃうと、使用技が五つになって違反になっちゃうから注意が必要なんだ」

 

「成程、何に変身しようが試合に登録されているのはメタモン一匹。自由度が高すぎる故の落とし穴だな」

 

 イミテのメタモンの話にタケシも納得の頷きを見せる。メタモンは自由度が高い故にトレーナーが形を作らなきゃいけない。正に玄人向けのポケモンとも言える。

 

 しかし、メタモンの不完全な癖を治せない事にイミテは少し気持ちを落としてしまう。うーむ、こう言うのは数を熟せばいいのか?

 

 そんな事を考えているとロケット団が派手に現れる……コイツ等も大抵エンターテイナーだよな。

 

 そんなこんなでロケット団にメタモンを奪われてしまう。抵抗したかったがイミテのモノマネハウスを壊す訳にはいかないので後手に回ってしまった。

 

 リザードンに空から捜索させれば、ニャースの頭をした、お前等隠れる気ゼロだろ、とツッコミたくなる小屋を見つけたので早速乗り込む事に…

 

「よーし、早速ロケット団を征伐しに出かける!後に続け!」

 

「待ってサトちゃん!私にいい考えがあるの!」

 

 一瞬、臆病者は付いてこなくてもよい!と言いそうになったが、イミテの策がちょっと面白そうなので準備してロケット団の元に突撃する。

 

「見つけたぞロケット団!」

 

「なんだ!?」

 

 

 

「なんだかんだと聞かれたら!」

 

「答えてあげるが世の情け!」

 

「世界の破壊を防ぐ為!」

 

「世界の平和を守る為!」

 

 

「愛と真実の正義を貫く!」

 

 

「ラブリーチャーミーな主人公!」

 

 

「サトシ!!」

 

「カスミ!」

 

「タケシ!」

 

「イミテ!……ゲストだけど」

 

 

「銀河を駆ける、ポケット団の俺達には!」

 

「ホワイトホール!白い明日が待ってるぜ!」

 

 

「ピ、ピカチュウ!!」

 

 

 

 と、ロケット団の真似をして俺達はド派手に登場した。いやーロケット団の服装まで有るとはイミテのモノマネに対するレパートリーの多さには驚いたな。

 

「えへへ、そう言われると照れちゃうな〜!」

 

「んな事どうでも良いのよ!」

 

「そうだぞ!俺達の名乗りは端折るか、ノーマルなのに、お前達だけ、拡大と色文字とかズルいぞ!」

 

 おい、メタ発言をするんじゃねぇよ。

 それに、こんな長い台詞を毎回毎回入れるなんて疲れるんだよ。アニメの尺稼ぎじゃないんだ。それにサントアンヌ号ではお前の台詞は縮小の手間入れただろ。

 

 やりたい事をやったので、メタモンを取り返そうとすると、何とロケット団のパワハラ特訓の成果でメタモンは完全な変身をモノにしたらしい。それに感激して思わずロケット団にお礼を言うイミテ。

 

 ほー、コイツ等も偶には良い事するな。

 

「じゃ、もういいぞお前等。ピカチュウ、“10まんボルト”!」

 

「ピッカ、ジュー!!」

 

「「「扱い雑で!やな感じ〜!!」」」

 

 

 面倒事になる前にロケット団を、やな感じ〜、して一件落着だ。イミテはこれからモノマネハウスを再開するらしい……あ、そうだ!

 

「メタモン…最後にコイツに変身してくれないか?」

 

「モン?モーン!!」

 

 ふと思いつき俺は図鑑を取り出してメタモンに変身をお願いする。心良く引き受けてくれたメタモンの姿が変わり…

 

 

「ショォォオーー!!!」

 

 

 旅立ちの時に出会った、ホウオウとなる。壮大な姿に美しい体色、それを見たイミテも圧巻の声を出す。

 

「こ、これってホウオウだよね?こんなに解像度が高い姿になれる見本を見せてくれるなんて、サトちゃん会った事あるの?」

 

「ちょっと、旅立ちの時な」

 

 そう言って“虹色の羽”を見せると目を輝かせるイミテ。前にあったエンテイとは違い、ホウオウレベルの伝説ポケモンは、その姿を捉えた資料はとても少ない。あったとしてもボヤけていたり、解像度の低い大昔の絵だったりで、細部がハッキリと分かる程の物は無い。

 

 故にホウオウの姿を完璧に捉えた俺のデータは希少価値が高いとオーキド博士は言っていた。

 

「これが、サトシがあったホウオウか…」

 

「私もあの森に居たんだけどな…」

 

 偽物とは言え初めて見るホウオウの姿にタケシもカスミも関心の声をあげる。しかし、姿は真似ていても、本物のホウオウが放つ虹が無い。やはり如何にメタモンといえどホウオウ程の伝説のポケモンを完璧に真似るのは不可能なのだろう。

 

「ま、これならモノマネハウスの目玉として大盛況間違いなしだろう」

 

「うん!ありがとうサトちゃん!!」

 

 俺の声に感極まったイミテが抱きついてくる。……おおう、これは予想外だな、だけどカスミでは感じられない柔らかさと女の子特有の良い香りがして……「なに、鼻の下を伸ばしているのよ!」……イッテー!!

 

 もう少し堪能したかったがカスミにナンパしたタケシにやる様な耳を引っ張られてイミテから引き離される。

 

「イミテも!不用意に男の子に抱きついちゃ駄目でしょ!」

 

「……んー、サトちゃんなら良いかなって!」

 

「………」

 

 そう小悪魔めいた笑みを浮かべるイミテにカスミは何故か固まってしまった。まぁ、そろそろ旅を再開する事にしてイミテと別れる事に…

 

「じゃねー!サトちゃんー!みんなー!元気でねー!」

 

「モンモーンー!」

 

 笑みを浮かべて手を振るイミテとメタモンに俺も笑みを浮かべて手を振るのだが……カスミ、時おり足を踏まないでくれ地味に痛い。

 

 

 

 

 

「もしかしてサトシは…罪な男なのか?……いいな、俺もなりた〜い〜」

 

 

 

 え?タケシの奴、今なんて言った?

 

 

 





・サファリゾーンでゲット

 ケンタロスとストライクをゲットした。
 アニメの様にケンタロスを数十匹は捕まえてない。

・モノマネ娘のイミテ

 シゲル程では無いな知識もあって優秀なトレーナー。サトシに何やら矢印を向けている。果たして今後の出番は……

・ムカムカ、カスミさん

 なんかムカつく。この感情の正体は?

・伝説のポケモンの希少性

 エンテイとかの準伝説と違いホウオウの様な禁止伝説は、名や伝説で大まかな事は知っていても、その姿を示した資料はとても少なく、大抵はボヤけて確認が難しいか、大昔の詳細が分からない大雑把な絵や像。
 サトシのデータの様に至近距離で詳細がハッキリ分かる資料はまず存在しない。故にオーキド博士は大興奮。サトシが次にホウオウに会えるチャンスを知れば飛んで行く予定。


【ゲットしたポケモン】

・ピカチュウ

・バタフリー(離脱)

・ミロカロス(色違い)

・サイドン

・フシギダネ

・ リザードン

・ゼニガメ

・クラブ

・ゲンガー

・オコリザル

・親分ベトベトン

・ジバコイル

・ケンタロス

・ストライク

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