サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!!   作:DestinyImpulse

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 昨日投稿したばかりで150人以上のお気に入り登録、ありがとうございます。

 一応、カントー編迄は書いたので、投稿し始めもあり、今日の内にあと二話、投稿しようと考えています。


みすぼらしいポケモンとサムライ少年

 

 トキワの森に入ってから程よくバトルに尽力した。これから向かうニビシティにはポケモンリーグ公認のジムがある。

 

 地方の各地に存在するリーグ公認のジム、そしてジムの主人であるジムリーダーとバトルし勝利の証であるジムバッジを八つ集めた者たちが集い戦い優勝者を決めるのが“地方リーグ”。

 

 そして地方リーグの上には各地方で開催されたリーグの優勝者が集う“チャンピオンリーグ”があり、チャンピオンリーグの優勝者が、各地方に存在する四人の凄腕トレーナー…“四天王”へと挑み、最後に四天王すら凌駕する、その地方で一番強いトレーナー…“チャンピオン”へと挑むのだ。

 

 ポケモンマスターを夢見る身としては当然、ポケモンリーグに挑戦する。その第一歩としてニビシティのニビジムに挑むのだ。

 

 しかし、問題がある。

 

 これから挑むニビジムは岩タイプのジム。電気タイプのピカチュウと虫タイプのキャタピーでは相性が悪い。

 

 岩タイプに弱点をつけるのは、水、草、格闘、じめん、はがね、の5タイプだ。虫タイプが多いトキワの森では相性不利の草は居ないし、格闘、じめん、はがね、がトキワの森に居るなんて話は聞かない。

 

 なので、狙うなら水だな。

 

 なので見つけた川で釣りをする事にした。

 虫は無視な、カスミが早く森を抜けようと言ってくるが俺も俺の事情があるのだ、ご了承願おう。

 

「うー!何が事情よー!そもそも釣りって、簡単にーー「あ、釣れた」ーー…うっそー!?」

 

 カスミが釣りは甘くないと言うが、手応えを感じて釣竿を引き上げると…釣り針に食いついたのは一匹の魚ポケモン。

 

「ひ、ヒン」

 

 いくつも切れ込みが入ったボロボロの胸びれと尾びれが特徴の魚ポケモン。その目には悲しみが宿っており、力無い声で鳴いていた。

 

 ポケモン図鑑が反応する…なになに“ヒンバス”?

【生まれつき ヒレが ボロボロで みっともないため 誰にも 相手に されない ポケモンだ。 海と 川の どちらでも 生活できる】

 

「なかなか、酷い事が書かれてるな」

 

「……ちょっと待って!この子、図鑑と色が違うわ!」

 

 俺の図鑑を覗き込むカスミがある事に気づく。図鑑のヒンバスは周りに隈取りのような黒い模様が入った目、濃い茶色の模様が不規則に入った薄茶色の身体だが、俺が釣ったヒンバスは黄色い部分が紫色になる。ヒレや模様も濃い色をしている。

 

「“色違い”か…」

 

 オーキド博士から聞いた事がある。ポケモンには稀に通常の色とは違う色をしたポケモンが生まれると…そういうポケモンを“色違い”と呼び、相当なレアモノらしい。

 

「ええー!色違い!?釣りマスターの私が一度だって釣り上げた事ないのに、何でアンタが釣ってんのよー!」

 

 釣りマスターって…それ多分、自称だろ?

 ズルいズルいと地団駄を踏むカスミを見て、肩のピカチュウと共に苦笑いを浮かべていると…

 

「ホーホホホ!!」

 

「また、お会いしましたね!」

 

「……その声は」

 

 昨日聞いた声に振り向くと、昨日のロケット団が長い口上と共に現れた。何で此処にと聞けば、どうやら俺のピカチュウを狙って現れた様だ。成程、こうしてアニメのサトシ君とロケット団の因縁が始まるのか…

 

「しっかし、アンタ何よ…その見窄らしいポケモン」

 

「色も不気味だぜ」

 

「とてもニャー達のお眼鏡には適わないニャ!」

 

「…ヒン…」

 

 ロケット団の視線が俺が抱えるヒンバスに集中し、言いたい放題言ってくる。……言っていい事と悪い事があるだろう…ヒンバスが悲しそうに顔を俯かせちまったじゃねぇか!

 

「ちょっとアンタ達!!なんて酷い事を言ってんのよ!水ポケモンに見窄らしい子なんて一体だって居ないのよ!」

 

 イレイザーキャノン(仮)を放ち、岩盤に叩きつけてやろうと考えたらカスミが怒髪天を突くと言わんばかりに激昂する。

 

 流石は未来の水ポケモンマスターと言うだけはある。しかし、その優しさを俺のキャタピーにも少しは分けて欲しい。アイツ、カスミを気に入ってるのに、そのカスミに否定されてショック受けてんだよ。

 

「ロケット団……お前達を血祭りにあげてやる」

 

「「「ち、血祭り!?」」」

 

 まぁ、今はロケット団を潰すのが先か…怒りを宿した俺の言葉にビビりちらすロケット団……伝説の超サイヤ人の言葉を借りたが、ちょっとポケモンの世界観とは違うか……カスミもちょっと引いてるし…。

 

「え、ええい!行くのよアーボ!」

 

「お前もだ!ドガース!」

 

 二人がアーボとドガースを出して襲い掛かる。ピカチュウが飛び出そうとするが…この場は…

 

「イケ、キャタピー!君に決めた!」

 

「ピー!」

 

 キャタピーに任せよう。モンスターボールから出したキャタピーを見て馬鹿にした様に大笑いするロケット団だが……

 

「キャタピー!お前の糸で五月蝿い口を塞いでやれ!!」

 

「ピー!」

 

 キャタピーが吐き出した糸でグルグル巻きにされ…口も聞けず、身動きもできない無様な姿になる。

 

「トドメだ!“たいあたり”!!」

 

「ピピー!!」

 

「「「やなかんじー!!」」」

 

 キャタピーの“たいあたり”でゴロゴロと転がり消えていくロケット団。キャタピーに良くやったと労いの言葉を掛けると… その体が輝き出した。

 

「……セル!」

 

 光が晴れるとキャタピーの姿が緑色の光沢のある殻に守られた眠たげな目の蛹…トランセルに進化した!

 

 よっしゃ、進化した!!虫ポケモンは進化が早いからキャタピーに任せてみたが無事に進化してくれた様で何よりだ…できればニビジムに挑む前にもう一度進化してほしいな。

 

「ちょっと!私がカッコよく倒してやろうと思ったのに〜!」

 

 苦手な虫ポケモンが出て完全に出番を奪われたカスミが異議を申し立てるがキャタピーの成長の為だ我慢してもらおう。

 

「さてと、ロケット団の奴らはああ言ったが俺はお前をゲットしたいと思ってる……ゲットされてくれるか?」

 

「ヒン……」

 

 ヒンバスと目線を合わせて、俺はモンスターボールの差し出す。ヒンバスは不安そうに俺とモンスターボールを交互に見て…沈黙、そしてモンスターボールのボタンを押してゲットされてくれた。

 

「ヒンバス…ゲットだぜ!」

 

「ぴ、ピカチュウ!!」

 

「……セル!」

 

 俺が掲げるヒンバスが入ったボールを名残惜しそうに見つめるカスミ。お前、どさくさに紛れてヒンバスを横取りする気だったろ。

 

 

 

 翌日、そこらのポケモンにバトルを挑み、ピカチュウとトランセルの経験値を稼いでいく。ヒンバスは陸地では戦えないし、過去に何かあったのか、いつも悲しい目をしているので、暫くはコミュニケーションを取っていこう。

 

 そうしてトキワの森を進んでいくと甲冑を着た変な奴が「お主、マサラタウンのトレーナーでござるか?」と聞いてきたので「そうだ」と答えると刀を抜いて斬りかかってきた。

 

 ……ので反射的にラリアットをかまして、岩盤……ではなく近くの木に叩きつけた俺は悪くない筈だ。

 

 ヨロヨロと立ち上がって恨み節を言ってくるサムライ少年。

 話を聞くに俺より先にトキワの森に来た三人のポケモントレーナー…シゲルとリーフと名も知らぬ同期にボコボコにされてトキワの森で修行をしているらしい。

 

「いざ、尋常に勝負!!」

 

 そうして有無を言わさず“カイロス”を出して勝負を仕掛けてくるのでピカチュウで応戦。“でんこうせっか”で先手を取り、“でんじは”で麻痺にして動きを封じて“10まんボルト”を叩き込んで勝利する。

 

 次にトランセルを出してきたので、こちらも進化の為にトランセルを出す。同ポケ同士なので負けられないと思っていると、相手のトランセルは“かたくなる”しかしてこないので少し時間がかかったが普通に勝った。

 

「セル!……フィリー!!」

 

「おお!」

 

 そしてバトルを終えたトランセルが最終進化…“バタフリー”へと進化した。進化したのが嬉しいのか、周囲を飛び回るバタフリーにピカチュウも嬉しそうに声をかける。

 

 その後、このサムライ少年はトキワの森を根城にしてるので、出口を聞き出せば、もう少しで出口だと教えてくれた。

 

 虫ポケモンの森から出られるのが余程嬉しいのか歓喜の声を上げるカスミ。こんな虫虫した所からおさらばよ!!っと俺を引っ張って鼻歌スキップで出口へと向かう。

 

 

 まぁ、トキワの森も飽きてきたし、そろそろニビシティに向かうか…

 

 





・サトシ(転生者)

 ゲットしたのはまさかのヒンバス(色違い)。常に悲しい目をしており過去に何かあったのだろう。

・カスミ

 サトシ(転生者)が色違いのヒンバスをゲットしたのを羨ましがってる。



 このssではサトシに様々なポケモンを使わせたいと思いますので、要望などが有れば、今後、活動報告でお知らせを出そうと考えています。

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