サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!!   作:DestinyImpulse

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石の街での再会

 

 トキワの森を越えてようやくニビシティに辿り着く事ができた。ここ数日は野宿だったからな、流石に精神的にキツい。

 

 早速ポケモンセンターに向かおうとするが、道中で石売り屋ことムノーさんから声を掛けられた。ポケモンセンターに案内してくれたのは、有り難いが俺がジムに挑戦すると言えば鼻で笑われた。

 

 思わず反論したくなったが、確かに俺のポケモンは岩タイプのポケモンとは相性が悪い。頼みのヒンバスは精神的にバトルできる状態ではないので、必然的にピカチュウとバタフリーになる。

 

「なら一旦、この町のトレーナーとバトルして自分達の強さを測るか…ジムに挑んだり、挑んだ後の奴等も居るだろうし…」

 

 よくよく考えれば、俺のトレーナー戦の相手はロケット団とサムライ少年だ。トレーナー同士のバトルを経験して損はないだろう。

 

「ほう、悪くない案だ。どうやら無鉄砲なルーキーでは無いらしい…期待しているぞ」

 

 そう言ってムノーさんが去るとジョーイさんからピカチュウ達の治療が終わったと手渡される……のだが、ヒンバスについて話があった。精神的に参ってるヒンバスはもしかしたら捨てられたポケモンかもしれないと。

 

 トレーナーとて全員が善人ではない。中にはポケモンを使って悪事を働く奴も居るし、ポケモンを虐待したり、弱いからと捨てるトレーナーも居る。

 

 故にヒンバスを責任持って育てる様にとジョーイさんに念を押された。

 

 隣でそれを聞いてきたカスミが、「プレッシャーなら私が代わりに育ててあげるわよ!」と期待の眼差しで言ってきた。……お前まだ諦めてなかったのかよ。

 

 当然、カスミの言葉をスルーしてニビシティのトレーナーに手当たり次第に喧嘩を売っていく。…とは言え当然、街中でポケモンバトルする様な非常識な真似をする訳ではない。

 

 

 町には必ずと言っていい程、存在するポケモンセンターにはトレーナー達が腕自慢の場としてバトルフィールドが常備されているのだ。

 

 ニビジムが岩タイプなので、その対策で水タイプのポケモンを出してくるトレーナーが大半なので、ピカチュウのカモにしていく。時々、草タイプも出てくるが、バタフリーに交代して経験値にする。

 

 しかし、何回かやって俺のポケモンがピカチュウとバタフリーの二体なのがバレたのか岩タイプの“ゴローン”を出されると苦戦する。岩タイプがなんだ、と伝家の宝刀“10まんボルト”をするが地面タイプも持つので欠片も効かず、ならばと尻尾を叩きつけると「チャア〜!」っと赤く腫れた尻尾を涙目で抱えるピカチュウ。

 

 最終的にバタフリーが“しびれごな”で麻痺にして“ちょうのまい”でステータスアップして“サイケこうせん”で倒した。

 

 

 うーむ、やはり厳しいか……バタフリーの麻痺にしてステータスアップして特殊で殴るのが対抗策だが…通じるかな…。

 

 不安なので何か良い技はないかとポケモン図鑑と睨めっこしていると…

 

 

「あ!サトシ!」

 

 不意に声を掛けられたので振り返ると同期であり俺よりも先に旅に出ていたリーフが笑みを浮かべて立っていた。

 

 一旦休憩しつつ、リーフとお互いの旅について話し合う事になった。俺がピカチュウの仲良くなった事を喜んでくれて、ホウオウから“虹色の羽”を貰ったと取り出せば、綺麗と目を輝かせた。

 

「そう言えばリーフはニビジムは…」

 

「うん!クリアしたよ!」

 

 そう笑みを浮かべてリーフはニビジムのジムバッジを見せてくれる。…俺も負けてはいられないな。

 

 しかし、現状のパーティーで挑むのは不安が残る。リーフも相性の良いフシギダネで勝利したみたいだし…。

 

「うーん……ならさ、私ともバトルしようよ!」

 

 唐突だなと思いつつも、せっかくリーフと再会したのだ、お互いにトレーナー同士、バトルでも交流するべきだ。

 

「よーし!負けないよサトシ!!」

 

「そりゃ、こっちの台詞だ」

 

 バトルフィールドに立ち、互いにボールを構える。

 ポケモンバトルのルールとしては最初は互いに同時にポケモンを出し、その後に相性などを考えて交換する事ができる。

 

 しかし、永遠に交代合戦が起きない様に、“連続4回”まで、最初に自分が交代し、相手が交代、また自分が交代し、また相手が交代する。そうなると5回目の交代になるので自分はもう交代はできない。最初に交代した方が不利になる。

 

 そして、バトルで使える技は“四つ”。

 ポケモンが覚えている技からバトルの状況に合わせて四つの技を選び指示して戦う。“五つめ”を使えば反則だ。

 

 後、“じばく”、“みちづれ”といった。ポケモンを犠牲にする様な技は、倫理的な問題があるので、一度のバトルで一回までとなる。

 

 

「ピカチュウ!キミに決めた!」

 

「お願い!フシギダネ!!」

 

 俺はピカチュウを、リーフはフシギダネを繰り出した。

 

「先手必勝!ピカチュウ、でんこうせっか!!」

 

 ピカチュウの“でんこうせっか”がフシギダネに直撃し、フシギダネは吹き飛ばされるが直ぐに立ち上がり“はっぱカッター”で反撃してくる。無論、黙って喰らう訳にはいかないので…“かげぶんしん”で分身を至る所に配置して回避する。

 

「フシギダネ、ねむりごな!」

 

「ダネフッシ!」

 

 するとリーフの指示を受けてフシギダネが背中の蕾から、“ねむりごな”をフシギダネを中心に全方位に放ってきた。

 

 まずい、全方位だから分身も意味は無いし、モロに喰らえばピカチュウは眠りタコ殴りにあう。

 

 咄嗟に“10まんボルト”を指示する。

 ピカチュウが放った“10まんボルト”が迫り来る“ねむりごな”に触れると…火花が散り()()が起こる。

 

「っ!?」

 

「きゃっ…!」

 

 突然の爆発に俺達もビクッと反応する。……今のは粉塵爆発か…小麦粉に火が燃え移ると一瞬で燃え広がり爆発した実験を前世で見た記憶がある。

 

「ピカチュウ!“でんこうせっか”で爆煙を突っ切れ!」

 

 指示と共にピカチュウが“でんこうせっか”で爆煙を突っ切りフシギダネに突撃。

 

「10まんボルト!!」

 

「ぴっ…か、チュウー!!」

 

 フシギダネとリーフが反応するよりも先に“10まんボルト”を至近距離で叩き込む。電撃が収まると、フシギダネは目をグルグル巻きにして倒れ込む…戦闘不能だ。

 

「お疲れ、ありがとうフシギダネ。凄いねサトシ…ジムをクリアしていけると思ったんだけどな…」

 

「先制技があったからな。無かったら厳しかったさ」

 

 相手よりも速く動ける“でんこうせっか”による恩恵がデカい勝利だった。このまま、もう一戦といきたいが、日も暗くなってきたのでポケモンセンターに戻るとしよう…ポケモン達も戦いっぱなしだし。

 

 

 追記

 

 ポケモンセンターに行くと待っていたカスミが俺に声を掛けてくるのだが、「……誰?」…と若干、低い声で聞いてくるリーフがとても怖かった。

 

 

 

 





・サトシ(転生者)

 ニビシティに到着したが、戦えるのがピカチュウとバタフリーなので、いきなりジム戦せずに、そこらのトレーナーに喧嘩売って腕試しして対策を見つける事にした。

・リーフ

 サトシ達が来る前日にニビジムをクリアした。
 サトシ(転生者)と再開して嬉しかったが、知らない女の子のカスミを見てモヤモヤしてる。……今の所は恋愛感情ではない。

・カスミ

 自転車の弁償と言っているが、実は一人に戻るタイミングが分からないのと、若干寂しいから。
 美少女リーフが現れて、サトシ(転生者)に女友達がいる事にちょっと戦慄してる。


 この世界のバトルのルールとしては…

・バトルに使用できる技はポケモン一体につき“四つ”まで…

・交換は連続で“四回”まで…

・“じばく”の様なポケモンを犠牲にする技は一度のバトルに“一回”まで…

と考えています。

 何かアレは変更するのでご了承ください。




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