サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!!   作:DestinyImpulse

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オレンジ諸島への旅立ち

 

 セレナと再会して二日が経過した。

 最初は何処か遠慮しがちだったセレナも今では俺達の仲に馴染んで笑みを浮かべている。因みにセレナもポケモンを持っており、小狐の様な可愛らしいポケモンである“フォッコ”だ。

 

「フォッコはカロス地方の御三家なんだよな?」

 

「うん。他には草タイプのハリマロンと水タイプのケロマツが居たの」

 

「きゃぁ!ケロマツ可愛い〜!」

 

 フォッコはセレナの出身地であるカロス地方の炎タイプの御三家で、他には草タイプのハリマロンと水タイプのケロマツが居ると図鑑で教えてくれる。カエルの様な見た目のケロマツに水系トレーナーのカスミが興奮するのを抑えつつ俺達はオーキド研究所に向かっていた。

 

 何でも頼みたい事があるらしい…。厄介事じゃなければ良いなー、歩けば直ぐに到着した。

 

「オーキド博士〜!来たよー!」

 

「おお、サトシ。それにカスミ君達もよく来てくれた…セレナ君も久しぶりじゃの〜!プラターヌ博士は元気にしとったか?」

 

「はい。ご無沙汰してますオーキド博士。フォッコを貰った時にプラターヌ博士とは会いましたけど、元気でしたよ」

 

「そうか、それは何よりじゃ」

 

 軽い挨拶を済ませて本題に入る。どうやらオーキド博士は俺達にお使いを頼みたいらしい…

 

「お使い?」

 

「うむ。オレンジ諸島のダイダイ島でウチキド博士が手に入れた、特殊なボールを取りに行って欲しいのじゃよ」

 

「転送して貰えば良いんじゃないですか?」

 

「それができないらしいのじゃ。シゲルはパーティーが終わるとさっさと旅立ってしまい、リーフはチャンピオンリーグに向けた修行に昨日旅立ち、頼める相手がサトシ達しか居ないんじゃ…」

 

 シゲルは四天王のキクコさんに弟子入りして、今後に向けた特訓の旅に出て、リーフはチャンピオンリーグに向けた修行の為に師であるワタルさんの故郷、ジョウト地方のフスベシティに向かった。

 

 何故かリーフは俺とセレナを交互に見て心配そうな顔をしていたが…

 

「それに、オレンジ諸島にはオレンジリーグという独立リーグがあるんじゃ。お使いも急ぎの用事ではない、オレンジリーグに挑戦して修行するも良し、バカンスで休暇をするも良し…行って損はない筈じゃ」

 

 へ〜リーグもあるのか、なら悪くない。バカンスと聞いてタケシとカスミも行く気満々でお使いを引き受ける事にした。

 

「おー!引き受けてくれるか!」

 

「…………」

 

 俺達が引き受ける事にオーキド博士は嬉しそうにするが、逆にセレナは表情を曇らせる。俺達が旅に出るって事はセレナと別れる事になるからな……うーん、せっかく再会したんだし。

 

「良かったらセレナも一緒に来るか?」

 

「え、いいの!?」

 

 俺の言葉にセレナは意外そうな顔をしつつも何処か期待した表情を見せる。俺としては特にセレナを同行させるのに問題はない。二人もないよなと思って見ると…何か複雑そうな顔をしたカスミとヤレヤレと手を上げるタケシの姿があった。

 

 ともかく二人もセレナが同行する事に反論は無く、セレナが母親に確認を取りに行ってる間に俺達も旅の準備を進める。

 

 準備を終えるとセレナが笑みを浮かべて母親と共にやって来た。どうやら無事に許可をもらえた様だ。

 

「ふむふむ、この子がセレナがずっと言ってたサトシ君なのね」

 

「ちょ、ママ!そんなずっとは言ってないから!」

 

「えー、だってセレナったらポケモンリーグの中継を見てから、サトシ君の話ばかりじゃない」

 

「ち、違うの!そんないっつもじゃないの!」

 

 何やら言い合いをしているが、仲は悪くは無さそうだ。セレナのお母さんは数日したらカロスに帰るので、オレンジ諸島の旅が終わったらカロスに帰る様にと頻繁な連絡を念押して、俺達にセレナの事をよろしくとお願いされる。

 

 こうして俺達、四人はオーキド博士に母さんにバリヤード、セレナのお母さんに見送られてオレンジ諸島を目指して旅立った。母さんにお土産は先に宅配便で送るように言われたが、そういえばカントーを旅していた時は、ろくにお土産も買わなかったな。楽しみにしているようだし、バカンスで有名なんだ、特産品があるだろうし、それを送るとしよう。

 

 そうして、懐かしの森を歩いていると違和感を感じる…

 

「…?どうしたのサトシ?」

 

「……変だな」

 

「そうね…静か過ぎる」

 

「ああ、鳥や虫ポケモンの音が聞こえない」

 

 旅をした事の無いセレナには分からないが、森は生息しているポケモンの音で基本的に騒がしい。それなのに何も聞こえない……波導による気配探知には引っかかっているので生息はしているが…まるで何かから身を隠す様に動いていない。

 

「ピカ?」

 

「チゴ?」

 

 その時だ、ピカチュウとチゴラスが何かに気づいて空を見上げるので俺達も見上げると…オニスズメの群れを引き連れてオニドリルが俺達に攻撃を仕掛けてくる。

 

「伏せろ!」

 

「え、キャア!?」

 

 咄嗟にセレナと共に伏せて回避する。タケシとカスミも旅でアクシデントには慣れているので問題ない。

 

「無事かセレナ?」

 

「う、うん」

 

 セレナの安否を確認しつつオニドリルを見る。何故か血走った目で俺とピカチュウを見て……まさか、旅立ちの日にボコしたオニスズメが進化したのか?

 

「くそ、根に持ちすぎだろ!ピカチュウ、“10まんボルト”!チゴラス、“いわおとし”だ!」

 

「ピッカー!」

 

「チゴー!」

 

 向かってくるなら容赦はしないとピカチュウとチゴラスに迎撃させる。オニドリルに随伴するオニスズメ達は電撃と岩石に撃ち落とされるが、肝心のオニドリルは咄嗟に旋回して回避する。

 

「キョー!」

 

 攻撃が掠り少し表情を歪ませて、俺を狙うのは無理と思ったのか、オニドリルはカスミとカスミが抱きしめるトゲピーに狙いを定めて突撃する。俺がイレイザーキャノン(仮)をぶっ放そうと手を向けた時…近くの茂みから飛び出したナニカがオニドリルを吹き飛ばす。

 

「ピジョー!」

 

「あれはピジョンだ!」

 

 それは鳥ポケモンの代表格のポッポの進化形のピジョンだった。一体何故と思って辺りを見回すと、近くの木に縮こまるポッポやピジョン達の群れがあった。

 

 成程、オニドリル達に襲われていたピジョン達だったが、俺達がオニドリルの部下のオニスズメ達を一掃したのをチャンスと捉えてオニドリルに攻撃を仕掛けたのか…

 

 こう言った生存競争は自然の摂理というもので深く干渉してはいけない。かわいそうだからと言って無闇矢鱈と力を貸すのはいけないことだ。

 

 しかし、向こうが襲ってくるのなら話は別だ。自分の強さに驕って闇雲に敵を作るから痛い目を見るのだ…

 

「キョー!」

 

「ピジョ!?」

 

 しかし、体格差もあってピジョンがオニドリルに押され始める。ピジョンを叩き落としたオニドリルが“ドリルくちばし”で俺達に攻撃してくるが、ピカチュウの“アイアンテール”で返り討ちにする。

 

「ぴ、ピジョー!」

 

「……手を出すなって言いたいのか?」

 

 そのままトドメを刺そうと考えているとピジョンから抗議の声が飛んでくる。あのオニドリルは自分が倒すと言いたいのだろう…

 

「ボロボロになって戦意を失わない気概は買うが…俺達も降り掛かる火の粉は払う。次はないぞ…」

 

 ボロボロになっても戦意を失わないピジョンに免じて引く事にする。しかし一回までだ。俺達も先を急いでいるし…何時までも俺達の事を恨んでいるアイツに痛い目を見せないと出会う度に襲われそうだ。

 

「ピジョ…ピジョー!!」

 

 俺の言葉に、これがラストチャンスだと気合いを入れるピジョンの身体が光り輝く、身体が二倍ほどに大きくなり、頭部には長く伸びた鶏冠が特徴的なポケモン。

 

「ピジョットー!!」

 

「ピジョンが進化した!」

 

「あれはピジョットだ!」

 

 タケシの言う通り、ピジョットへと進化を果たした。進化した事で負けていたステータスが埋まりオニドリルを圧倒する。“かぜおこし”でオニドリルを動けなくして…

 

「ピージョットー!」

 

「キョー!?」

 

 トドメの“でんこうせっか”が決まりオニドリルに勝利した。ボロボロになったオニドリルが逃げ出し、群れのリーダーを失ったオニスズメ達も散り散りに逃げていく。

 

 何はともあれ、これで先に進めると歩を進めようとするとオニドリルを倒したピジョットが俺の前に降り立つ。一体どうしたんだと思えば、俺の事をジッと見つめる…

 

「もしかしてサトシと一緒に行きたんじゃないの?」

 

「ピジョットー!」

 

「でも、群れの奴等は良いのか?」

 

 カスミの言葉に頷くピジョット。気持ちは嬉しいが群れのポッポやピジョン達は良いのかと聞くと…どうやらピジョットは逸れ者で、この付近を飛んでいた時にオニドリルに襲われて、群れのポッポ達同様に不自由な身になっていた。

 

 いつかはオニドリルを倒して自由に飛びたいと思っていた時に、俺達がオニドリルを返り討ちにしたので千載一遇のチャンスと思い飛び出したらしい。

 

「……ねぇ、サトシはポケモンの言葉が分かるの?」

 

「あぁ、何でも波導の力と言う不思議な力で何となく分かるらしい」

 

「他にもポケモンみたいに技を放つから、今の内に覚悟しといた方が良いわよ…サトシの理不尽ぶりをね」

 

 タケシとカスミがセレナに余計な事を教えている間にピジョットが群れのポッポやピジョン達に自分は旅立つ事を伝える。群れの奴等からすればピジョットには居てほしいのだろう引き止める声が寄せられるが、何時までも他力本願ではダメだとピジョットは一喝する。

 

 それを聞いた群れの連中も少しは自分達が情けないと思ったのか引き止める声は鳴り止んだ。ならば憂いはないとボールを取り出せばピジョットは嘴でボールの開閉スイッチを押してゲットされる。

 

「ピジョット…ゲットだぜ!」

 

「ぴ、ピカチュウ!」

 

「チゴー!」

 

「チョゲチョゲ!」

 

 ピジョットが入ったボールを掲げていつもの台詞を言うとピカチュウを 達も嬉しそうにする。

 

「これがポケモンゲットか…なんか素敵ね」

 

「サトシのは色々と特殊だけどな」

 

「初めは驚いたけど今では慣れたわよね」

 

 こうして新しい仲間を得た俺達は止まっていた歩を進める。オレンジ諸島…一体どんな出会いが待ってるのか、楽しみだ!

 

 

 

 





・修行に出たリーフ&シゲル

 シゲルはキクコの特訓の下地作りに、リーフはチャンピオンリーグに向けた本格的な修行の為に師であるワタルの地元のジョウトに行った。

 ………セレナに何かを感じている。

・オレンジ諸島の旅に同行するセレナ

 原作通りにオレンジ諸島に行くが当然セレナと別れる事はなく、一緒に行く事になる。

・ピジョットをゲット

 度々、ゲットの要望が送られてくるので急遽ゲットさせました。背景としてはトキワの森を飛んでいた所にオニドリルに襲われて森に閉じ込められてしまい、自由の為に機会を伺っていた。

 サトシとピカチュウが只者では無いと見抜いてゲットさせる事になる。

 
 コレで初代はコンプリートですが、コレ以降はゲットしなかったり他のキャラにゲットさせたりしますのでご了承ください。


【ゲットしたポケモン】

・ピカチュウ

・バタフリー(離脱)

・ミロカロス(色違い)

・ドサイドン

・フシギダネ

・ リザードン

・カメール

・キングラー

・ゲンガー

・オコリザル

・親分ベトベトン

・ジバコイル

・ケンタロス

・ハッサム

・トゲピー

・ チゴラス

・ピジョット

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