サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!!   作:DestinyImpulse

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 前話を投稿したらランキングに載って嬉しい限りです。

 やっぱり、みんなセレナが好きなんですね。


迷子のラプラス

 

 ピジョットをゲットし近くの空港から飛行船に乗って無事にオレンジ諸島のダイダイ島に辿り着いた。

 

 リーグに挑むにしろ、バカンスを楽しむにしろ、先ずはお使いを済ませてからとウチキド博士の研究所へ向かった。髪型と服以外は全く同じ顔の助手3人に案内されてギャラドスと戯れるエチキド……間違えたウチキド博士と合流する。

 

 オーキド博士の使いだと言えば例の不思議なモンスターボール……【GSボール】を手渡される。金色に彩られ従来のボールよりも若干重さを感じる。

 

「これは最近見つかったモノなんだけどね?ボールとしての機能が一切起動しない謎の代物なのよ。いつ誰が作ったのかも分からない。思い切って叩いたり、投げつけたりと試しても何も反応無し」

 

 ふむ、どうやら相当に特殊なボールらしい。三人の助手がレーザーを当てたり、チェンソーで切ったり、ハンマーで叩いたり、とかヤバイ事を言ってる気がするが気のせいだろう。

 

 当初の目的は済んだので、適当にウチキド研究所のポケモンを見せて貰う、オレンジ諸島特有の模様や色が違うバタフリー達を見て、俺のバタフリーは元気でやっているのか感傷に浸っていると、タケシがこの研究所に残りたいと言い出した。

 

 どうやら、ウチキド博士に一目惚れして、ブリーダーとして働くと、それっぽい事を熱弁して俺達を納得させようとする。記憶ではタケシは今後もアニメで続投していたので、いつものように失恋して戻ってくるだろう。カスミも呆れた様に「精々、頑張りなさい」と吐き捨てる。

セレナは、「えっ、いいの!?」と慌てるがどうせ数ヶ月の別れだ、タケシにはしっかり失恋してきて貰おう。

 

「…最初は大人で頼りになる人だと思っていたけど、タケシって、普段もあんな感じなの?」

 

「普段は落ち着きがあって頼りになる奴なんだけどな…」

 

「大人の美人を見ると暴走するのよねー」

 

 セレナが少し呆れた様に言うので俺達も遠い目をしてこれまでのタケシを思い出す。まあ、ナンパ癖があっても頼りになる奴なのは確かだけど

 

 そんな事を話しつつ俺達は研究所を離れリゾート地であるボンタン島へと辿り着いた。オレンジリーグに挑みたいがカスミがバカンスしたいと言うので、エメラルドグリーンに輝く美しい海に感動し戯れる俺達だったが…

 

「おい!もっとキビキビしやがれ!」

 

「キューン!」

 

 チンピラ三人が、のりものポケモンのラプラスを虐めているのを発見する。ラプラスが苦しそうな顔で叫んでいるのにチンピラ達は調子に乗って止まりはしない。流石に黙って見てはいられずにピジョットを出して、“かぜおこし”でチンピラ達をラプラスから引き剥がす。

 

「何しやがる!?」

 

 怒り狂ったチンピラ達が文句を言って、オニスズメ、エビワラー、スピアーを繰り出してくる。「俺らは、サザンクロスに挑戦する実力派の不良なんだ」と意味不明なことを自称しているが、挑戦するだけなら誰でもできるし、繰り出したポケモンは大して強くはなさそうなので…

 

「チゴラス、トゲピー、君に決めた!」

 

「チゴー!」

 

「チョゲ!」

 

 チゴラスとトゲピーに任せよう。何だかんだでコイツらも生まれて数ヶ月、ちょくちょくバトルの練習はしてるので、そろそろ実戦を経験しても良いだろう。カスミが「チゴラスはともかくトゲピーは早いわよ」とか言うがトゲピーの方がお姉ちゃんなのを忘れてないか?

 

 ピカチュウもトゲピーじゃなくて自分が出ると言ってるが、何時までも甘やして箱入りトゲピーでは駄目だろう。一応念のために、トゲピーにバトルするかと確認を取ってみると、笑みを浮かべて自分もやると言うので任せることに…

 

「へ、そんなチビに何ができる!エビワラー、“ドレインパンチ”!」

 

 チンピラ1が俺達を馬鹿にしてエビワラーに”ドレインパンチ”を指示して攻撃してくるが、トゲピーにいつの間にか覚えていた”じんつうりき”を指示すると拳を振るおうとしたエビワラーに”じんつうりき”が炸裂し吹き飛ばされる。

 

 それを見たチンピラ2がスピアーに”ダブルニードル”でトゲピーに突撃させるがチゴラスに“かみくだく”を指示、自慢の針を噛み砕き“ドラゴンテール”を使って“つばめがえし”で迫るチンピラ3のオニスズメを叩き落とす。

 

 ……やっぱり弱いな。

 そんな考えが顔に出ていたのかチンピラ共がポケモン達を突っ込ませる。馬鹿が、闇雲に突っ込む奴等などカモも良いところだ。

 

 チゴラスに“いわおとし”をトゲピーに”げんしのちから”を指示して一網打尽にする。

 

「な、俺達のポケモンがあんなチビに…!?」

 

「な、何なんだアイツは!」

 

「通りすがりのポケモントレーナーだ…で、まだやるのか?」

 

 俺がギロリと威嚇すると、チンピラ達は即逃げて行った。良くやったとチゴラスとトゲピーを褒めると二体共嬉しそうに飛び跳ね…トゲピーが光に包まれる。

 

「チック!」

 

「お!」

 

 光が収まるとトゲピーはトゲチックへ進化した。

 おお、ここで進化か!進化して浮ける様になり俺の周囲を嬉しそうに飛び回るトゲチック。他の皆もトゲピーの進化を喜ぶが、ラプラスの事を忘れてはいけない。

 

 早くポケモンセンターに、と思っていたらジョーイさんが一人の男性と慌ててやって来る。

 

 タイミング良くね、と思ったら、どうやらケンジと名乗る男性は一部始終を見ていた様で助太刀するか迷ったが俺が優勢なのを悟ると弱ったラプラスの為にジョーイさんを呼びに行ったようだ。助太刀しなかった事を謝罪してくるが、むしろジョーイさんを呼んで来てくれて感謝している。

 

「それにしてもチゴラスにトゲチック。カントーやオレンジ諸島では中々見ないポケモンだね、観察しても良いかな?」

 

「チゴラス達が良いなら俺は問題ないよ。ポケモンウォッチャー…ポケモンを観察する者か…」

 

「うん。ポケモンの生態観察を主に行うのが、僕達ポケモンウォッチャーなんだ。改めて僕はケンジ、よろしくね」

 

「俺はサトシ」

 

「セレナです」

 

「アタシはカスミ。そうだサトシ、GSボールとトゲチックの事をオーキド博士に報告したら?」

 

「オーキド博士だって!?」

 

 ラプラスをポケモンセンターに運び、俺達は軽い自己紹介を済ませると、ケンジがオーキド博士の名前を出したら物凄く食いついてきた。どうやらオーキド博士を尊敬している様でオーキド博士のこれまでの研究成果などを熱く語りだす。やっぱオーキド博士ってスゲー人なんだな、俺達は改めて感心した。

 

 そんな事をしていると、ジョーイさんがラプラスの治療を終えて来た。どうやら、このラプラスはまだ子供で群れから逸れてしまった様で、更に人間に虐待されたせいで、とても臆病になってしまっているらしい。

 

 可哀想なので、俺達の手で群れに返してやろうという話になった。

 

 ならば先ずはコミュニケーションが必要なのだが、心を閉ざしているラプラスはなかなか人間の言葉に耳を傾けてくれない。水系ポケモンマスターの私に任せてとカスミが自信満々に語りかけようとするがラプラスは欠片も心を開かずカスミを怖がる。

 

 次は俺の番、流れを変える為にポケモン達にお願いしてみようとミロカロスにお願いした。色違いの美しいミロカロスにケンジは感動してスケッチブックを取り出す。観察するのは構わないが静かにしろよ。

 

 ヒンバス時代に酷い目にあったミロカロスの言葉は聞いてくれるラプラスは、俺に視線を向ける。今がチャンスと前にシバ師匠が巨大イワークにやった様に心で会話する事にした。心を落ち着かせ目を閉じ指を組む、そうしてラプラスに俺の胸の内を伝える。まだ未熟故に薄っすらとしか感じないがラプラスの不安を感じ取る事ができた。

 

「…心配するな。誰もお前を虐めたりしない」

 

「ミロロ」

 

「キューン……」

 

 俺とミロカロスの言葉にラプラスが戸惑いつつも俺に近づく、俺が薄っすらとラプラスの不安を感じた様に、ラプラスも俺が悪意を持っていない事も薄っすらとだが感じた筈だ。俺の伸ばした手にラプラスが触れた瞬間。

 

 大きな破壊音を立ててポケモンセンターの塀を壊してチンピラ達がなだれ込んでくる。中にはさっきのチンピラ達もいて俺の顔を見るなり、「あ、あのガキです!」とリーダー的な奴に報告してる。

 

「おうおう、坊主。俺の可愛い子分がラプラスをゲットしようとしたのを邪魔したらしいじゃねえか?」

 

「何がゲットよ!ラプラスを虐めてただけじゃない!」

 

「あの後にゲットする予定だったんだよ!」

 

 どうやらお礼参りに来たようだ。セレナの真っ当な意見を何とも言ったもん勝ちな言葉で反論するチンピラ達。

 

「へぇ、随分なカワイ子ちゃんがいるじゃねえか」

 

 逆に美少女のセレナを見てチンピラリーダーがゲスな笑みを浮かべて近づくので、蹴り飛ばす事にした。

 

「薄汚い面をセレナに近づけるんじゃねーよ」

 

「さ、サトシ…」

 

「クソがっ…!ふざけんじゃねえガキが!」

 

 顔面を蹴り飛ばされ無様な面になったチンピラリーダーが、部下と共に襲って来るが、伝説の超マサラ人に勝てる筈もなく難なく返り討ちにしてやった。ならばとポケモンを繰り出すが、此方もピカチュウ、チゴラスにトゲチック、ピジョットとミロカロスで無双する。

 

「ミロロー!」

 

 特にミロカロスはヒンバス時代もあり鬼気迫る勢いでチンピラのポケモン共を倒していく。

 

「こ、こいつ…ポケモンまで強え!?」

 

「強いのは何となく分かっていたが圧倒的だ!しかも、サトシも滅茶苦茶強いぞ!」

 

「あー…サトシについては深く考えない方がいいわよ」

 

「強いのは当然よ!なんたって、サトシ達はセキエイ大会で準優勝してるんだから!」

 

「セキエイ大会…サトシ…ッ!?も、もしかして!!」

 

 カスミは伝説の超マサラ人である俺の強さに諦めの言葉を吐き、セレナが俺達の強さに我が事の様に自信満々にしていたのでケンジがまさかと俺を見る。

 

「お、おい…セキエイ大会のサトシって!?」

 

「強いピカチュウに、色違いのミロカロス……間違いねぇ!」

 

「に、逃げるんだぁ、勝てる訳がない!」

 

 俺も少しは有名になったな…。俺の正体に気づいたチンピラ達がヘタレ化して逃げ出そうとするのでピジョットに突風を出させ動きを封じてボコボコにしてジョーイさんが呼んだジュンサーさんに引き渡す。

 

「キューン!」

 

「おっ」

 

 これにて一件落着と安堵するとラプラスが俺に頬を擦り付ける。どうやら俺が悪人じゃないと分かってくれたようだ。

 

「それじゃ、群れに帰るまでの間よろしくなラプラス!」

 

「キューン!」

 

 これなら大丈夫だとモンスターボールを出せば抵抗する事なくゲットされるラプラス。

 

「ラプラス、ゲットだぜ!」

 

「ぴ、ピカチュウ!!」

 

「おお!友情ゲットってやつだね!観察させてもらいます!」

 

「ええええええ!?また、サトシがゲットー!?ミロカロスに続いてラプラスまで、私が将来ゲットしたいポケモン達…」

 

 そんな俺をケンジは感動した様にスケッチを取り、カスミは自分がゲットしたかったとショックを受ける。

 

「傷ついたラプラスの信頼を勝ち取るなんて…やっぱりサトシは…!」

 

 そんな中で目を輝かせるセレナが小さく何かを呟いた……よくは聞こえなかったが。ボールから出したラプラスが俺を背中に乗せてくれるので、乗ってると中々乗り心地が良い……

 

「……もう一度そこから見つめてほしい〜♪あなたを取り戻せるその場所から〜♪」

 

「キュー?」

 

「?、何よ唐突に歌い出して…」

 

 ラプラスに乗っていると、俺はふと懐かしさを感じて、とある歌を口遊む。当然、唐突に歌い出した俺に皆んなは困惑して聞いてくる。

 

「いや…ラプラスを見てついな。昔、オーキド博士がよく俺達に歌っていたんだ。オーキド博士にも俺にとってのリーフやシゲルの様に仲の良い友が五人居た。多分、キクコさんもその一人だろう。んで、その人達と作った歌がコレらしくてな…」

 

「おー、流石はポケモン川柳でも有名なオーキド博士!歌も作れるなんて!」

 

「でも、何でラプラスを見て?」

 

「ラプラスを中心に歌詞が組まれてるからな。なんでも、その友の一人をイメージした歌らしくてな…タイトルは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ラプラスに乗った少年」

 

 





・トゲチックに進化

 なつき度は既に上がっていて、ちょくちょくバトルの練習もしていたのでレベルアップで進化した。オレンジ諸島はベイビー組やピジョットなどをメインにしていく予定。

・ラプラスに乗った少年

 オーキド博士が若い頃にキクコを含めた親友達と作った歌。よくサトシ、リーフ、シゲルの三人に聴かせていた。



【ゲットしたポケモン】

・ピカチュウ

・バタフリー(離脱)

・ミロカロス(色違い)

・ドサイドン

・フシギダネ

・ リザードン

・カメール

・キングラー

・ゲンガー

・オコリザル

・親分ベトベトン

・ジバコイル

・ケンタロス

・ハッサム

・トゲピー → トゲチック

・ チゴラス

・ピジョット

・ラプラス



 はい、分かる人には分かるネタバレですね。コレについてはジョウト編の根幹に関わる伏線ですね。そうです、恐らくは長いポケモンコンテンツの中でも屈指のチートキャラがジョウト編で待ち構えています。

 流石に原作程イカれた強さにはしませんが、間違いなく、このssでも最強のトレーナーになりますね。

 このオレンジ諸島編では、あと一回、このキャラに関わる話を展開する予定なのでお楽しみに!!

 ………………勝てるかな…。
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