サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!!   作:DestinyImpulse

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ナツカンジムとクリスタルのイワーク

 

 ラプラスをゲットした俺達はオレンジリーグのジムがあるナツカン島を目指す事にした。そしてケンジも同行する事になった。オーキド博士に憧れているケンジは、これまでのレポートを見てもらいたいとの事…

 

 まぁ、悪人では無いし問題ないだろう。

 

「キュー!」

 

 そして現在、俺達はラプラスに乗ってナツカン島へ向かっている。俺達4人を乗せても苦なく海を渡っているラプラス…これでまだ子供なのだ…のりものポケモンは伊達ではないな。

 

 とは言え流石に危ないのでチゴラスとトゲチックはボールに戻している。今まではベイビーだったから外に出していたが、そろそろ慣れてきた様だし、オレンジ諸島が終われば研究所に預けても良いかもな。

 

 そんな事を考えているとナツカン島へと辿り着いたので上陸する。さっそくジムに向かうのだが、道中にセンタと言うガキンチョが勝負を仕掛けてきた。

 

 ので、チゴラスでボコボコにする。

 

「良くやった、チゴラス」

 

「チゴチゴー!」

 

 嬉しそうに跳ねるチゴラス。どうもトゲチックが進化したのを見て自分も進化したいらしい。まぁ、それなりに経験値を稼いでいるし、進化するのも遠くはないだろう。

 

「センタ!掃除をサボって何やってんだい!」

 

「ね、姉ちゃん…!」

 

 するとセンタの姉と思わしき人物がナツカンジムから現れる。もしやと思って聞くとやはり、このアツミって人がナツカンジムのジムリーダーの様だ。

 

 弟の件で謝ってくるが、チゴラスの経験値になってくれたので別に怒ってはいない。

 

「それよりもジム戦をお願いします」

 

「ええ、その挑戦。オレンジリーグサザンクロスの西の星!ナツカンジムのアツミが受けて立つわ!」

 

 え、何その名称?

 ちょっと驚きつつも、ジムの中に入りバトルフィールドに立つ。

 

「オレンジリーグへの挑戦は初めてかしら?」

 

「はい、何か特殊ルールでも?」

 

「ええ、見れば分かるわ。センタ!」

 

「はいよ、姉ちゃん!」

 

 そう言ってアツミは彼女の弟のセンタに指示して、センタは操作盤で空き缶を並べた長テーブルと、水のフィールドを用意した。

 

「先ずは手本を見せてあげる。シードラ!」

 

「ドラー!」

 

 アツミはシードラを繰り出し、センタが出したシャボン玉を“みずでっぽう”で次々と打ち抜き、見事に全弾命中だ。

 

「ざっとこんなもん、此処ではポケモンの技と技をアスリートと同じように競い合うのさ!」

 

 ほー、これまでのジムとは色々と違うな。ジムリーダーのカスミも感心した様な視線を向けている。ケンジは相変わらずスケッチブックを取り出しており、セレナは何処か心配そうだった。

 

「お互いのポケモンであの空き缶を狙い撃つ競技って訳だ、怖気付いたかい?」

 

「まさか、望む所さ!ミロカロス、君に決めた!!」

 

「ミロロロ!!」

 

「色違い…!素敵ね…でも勝負は譲らないわよ」

 

 技量の勝負ならこっちは最古参のミロカロスで挑む。色違いのミロカロスを見て感心した声を漏らすアツミだったが勝負は譲らないと笑みを浮かべる。

 

「ドラドラ!」

 

 いざシューティングバトルが始まる。どうやらアツミのシードラはこのバトル専用に育てられているのか、的確に缶の中央を“みずでっぽう”で当てていた。

 

「ミロロ!!」

 

 俺のミロカロスは物理寄りな所があるが、遠距離攻撃をしない訳ではない。次々と外す事なく空き缶に命中させ、シードラに負けない技量を見せつけている。

 

 続けて動く標的に変わりフリスビーが飛んでくるが、これも外す事なく命中させる。最後はどちらが早く標的を命中させるかの早撃ち勝負になったが、結果は双方同時の引き分けになった。

 

「良くやった、お疲れさんミロカロス」

 

「ミロロ」

 

 善戦してくれたミロカロスを労い、次の勝負を聞くと【波乗りレース】なるもので決着をつける事になった。

 

 ルールはポケモンに乗って、ビーチから1キロ離れた沖合にある旗を往復して、どちらが先に帰って来られるか……ジムから海に出て旗の位置を確認しつつ、伝説の超マサラ人の強靭さなら問題ないと、ミロカロスにお願いしようと考えていると…

 

「キューン」

 

「ラプラス?」

 

 ボールからラプラスが出て自分に任せろと言ってくる。まだ子供だし、虐められたトラウマで荒事には慣れていないと思っていたが…

 

「ラプラス、行けるのか?」

 

「キューン!」

 

 念の為に聞いてみると笑みを浮かべて頷く。…ポケモンが望むなら叶えてやるのがトレーナーの使命だ。

 

「よし、ラプラス。君に決めた!」

 

「キューン!」

 

「ラプラス…大丈夫かしら?」

 

「でも、ラプラスは泳ぐのが得意だし勝負には合ってるよ」

 

 俺が任せれば嬉しそうに鳴くラプラス。セレナはラプラスの事を心配するが、ケンジは泳ぎが得意なラプラスなら大丈夫だとスケッチブックを取り出しつつ説明する。

 

 アツミはカメックスに乗って挑む様だ。カメックスの甲羅に仁王立ちして安定させるなんて随分なバランス感覚を持っているな、と思いつつ俺もラプラスの背中に乗る。

 

「レディー!!ゴー!!」

 

 センタのスタート宣言と共に飛び出して旗を目指す。

 ラプラスはまだ子供だが、ボンタン島からナツカン島へと4人を乗せて島渡りをしていただけあって泳ぐ力は強く、乗せているのが俺一人の分スピードは高く、カメックスに負ける事はなかった。

 

「ラプラス、インコースを取るんだ!」

 

 コースが短い分、インを取った方が有利だ。しかし、それは向こうも同じでカメックスはラプラスにタックルをして、体勢を少し崩して抜かれてしまう。

 

「いいぞー!姉ちゃん!」

 

「マズいぞ!ぶつかり合いになったらラプラスが不利だ!」

 

「そんな!サトシ、ラプラス頑張れー!」

 

「……あー先にラフプレイ仕掛けちゃったら…」

 

「チャー…」

 

 まだ子供で荒事に慣れていないラプラスがラフプレイでは不利になる。姉の勝利を確信したセンタが大喜びで、ケンジとセレナが慌てるが、カスミとピカチュウは、ああ〜やっちゃった、と言わんばかりに苦笑いを浮かべていた。

 

「オラァ!」

 

「ガメェ!?」

 

「うっそー!?」

 

 それもその筈、この伝説の超マサラ人にラフプレイを挑むなど笑止千万。トドメと言わんばかりタックルするカメックスを逆に蹴り飛ばす。まさかトレーナーに蹴り飛ばされるとは夢にも思わずに大きく体勢を崩したカメックス&アサミ。

 

 その隙にインコースを取って先行で旗を往復し道中で大波が襲い掛かるがラプラスがまさかの“れいとうビーム”を放ち、大波を凍らせて難を逃れ、追い付かれる事なく無事にゴールする。

 

「よくやったぞ、ラプラス!」

 

「キューン!」

 

 

 まさか“れいとうビーム”を既に覚えていたとは…成長性のある奴だとラプラスを讃えれば嬉しそうに顔を寄せるラプラス。

 

「やったわねサトシ!」

 

「ああ、ラプラスが頑張ってくれたお陰だ」

 

「………いや、サトシがカメックスを蹴り返したのが勝因…」

 

「余計な事は言わなくていいの…ラプラスが頑張ってくれたのは事実なんだし」

 

 セレナが我が事の様に喜んでくれるが、ラプラスが勇気を出して勝負に出てくれたお陰だ。ケンジが何か言いたそうだが、カスミが呆れながら止めている。

 

 アツミも「まさか、トレーナーが妨害し返すとはね…」と苦笑いを浮かべつつ、先に妨害した側なので特に文句を言う事なくバッジを渡してくれる。

 

 どうやらオレンジリーグのバッジは貝殻の様だ、いいね南国のバッジって感じがする。

 

「サクラバッジ、ゲットだぜ!」

 

「ぴ、ピカチュウ!!」

 

「キューン!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 ナツカンジムを攻略した翌日、俺達は次の島を目指してラプラスで進んでいた。

 

「でも桜の色の貝殻なんて良いなー。私が挑戦すれば良かった…」

 

「お前、乗れる水系ポケモン持ってないだろ?ミロカロスとラプラスは貸さないぞ…」

 

「なんでよ、ケチ〜!」

 

「まぁまぁ、白熱のバトルが見れたから良いじゃないか?」

 

「アンタは何を観察したのよ?」

 

 サクラバッジを磨く俺を羨ましがるカスミ、しかしカスミのポケモンはスターミー、トサキントから進化したアズマオウ、シードラ、コダックの4体で乗れるポケモンなんて居ない。

 

 一方でケンジは気分ルンルンでカメックスに乗ったアツミの絵を描いていた。え、惚れたの?……タケシみたいに暴走しないよな?

 

「気持ちいいフォッコ?」

 

「フォッコ!」

 

 そんな中でセレナは相棒のフォッコをブラッシングしていた。丁寧なセレナのブラッシングに気持ち良さそうにするフォッコ。

 

「そう言えば、セレナはフォッコ以外のポケモンはゲットしてないのか?」

 

「え、うん。家にはママのサイホーンとヤヤコマが居るけど…私のポケモンはフォッコだけなんだ…………私にはポケモン達と目指すこれと言った目標がないの」

 

 少し顔を俯かせるとセレナはポツポツと語り出す。なんでもセレナのお母さんはサイホーンレーサーとしての才能に溢れたセレナをサイホーンレーサーにしたいらしいが、セレナは特にレーサーになりたい訳ではない……と言うよりレーサーになる、もしくは続ける目標がないらしい。

 

 ただ、漠然とレーサーの練習をする毎日が退屈で、故に俺達のオレンジ諸島の旅に同行した様だ。

 

「だから、今はとても楽しいの。見た事のない景色に新しい体験……それにサトシのジム戦を挑む姿…か、カッコ良かったし…!」

 

「そう言われると嬉しいもんだな」

 

「………………」

 

「……カスミ、顔が悪いよ」

 

「それを言うなら顔色でしょうが!?」

 

 どうやらオレンジ諸島の旅に参加した事にセレナは満足している様だ。道中で何故かカスミの視線が鋭くなったが怖いので意識を逸らして前方に広がる海を見ると……

 

「ん、なんだこれ?」

 

 手紙の入った瓶を見つけた。思わず拾って中を確かめると……

 

「クリスタルのイワーク?」

 

 どうやらポンカン島から流れ着いた手紙らしく中には…

 

『クリスタルのイワークというポケモンについて知っている人がいたら是非教えて下さい。お願いします。ポンカン島のマサミ』

 

…と書かれた手紙が入っている。 

イワークと言えば体が岩で構成された大きく蛇の様に長いポケモンでタケシの相棒だ。

 

「そんなのが居るの?」

 

「全身がクリスタルでできたイワーク…目撃した人も居るらしいよ」

 

「もしも実在するなら素敵ね!」

 

「なら探してみるか!」

 

 リージョンフォームというヤツか…元々、バカンスも兼ねた旅だ。こういうロマンを求めた冒険も醍醐味だろう。

 手紙の送り主に会いに行こうとも考えたが、こんな手紙を海に流す程だ、碌な情報を持っていないだろうし、何も知らない俺達が会いに行ってもガッカリさせるだけだ、先ずは俺達で探してみる事にした。

 

「他の島でクリスタルのイワークの話は聞かなかったし、きっとポンカン島近辺に居るんだよ」

 

「でも、ポンカン島の人が探して居るのに見つからないのは変じゃない?イワークなんて大きいポケモンだし…」

 

 ケンジの推察を頼ってポンカン島の周囲を探索しつつ意見を言い合う。カスミの言う通り、ポンカン島に居るのだとして、イワークの様な大きなポケモンを見ないのは有り得ない。

 

「とりあえず、やれる事をしよう。出番だマリル!」

 

「リルル!」

 

「「可愛い〜!!」」

 

 とりあえず行動だとケンジがマリルを呼び出す。愛くるしい見た目にカスミとセレナが興奮するのを尻目にケンジはイワークの鳴き声を聴かせてマリルの耳の良さで同じ鳴き声を探す事に…

 

「リル?リルル!」

 

「あの島から聞こえたのか?」

 

 耳を澄ます事数分、何かを察知したマリルが指差すのはポンカン島から少し離れた小島。ポンカン島ではないが、近いし可能性はあるだろう。そうして上陸し見つけた洞窟の奥を進んでいくと……

 

本当に居たわ…クリスタルのイワーク。

 

「イワーク!!」

 

 全身がクリスタルでイワークのくせに湖で暮らしている。あまりの透明度の高さに水と同化して伝説の超マサラの眼力でないと見抜かなかったぞ。さて、見つけたのは良いが一つ問題が起きた……誰がゲットするかだ。

 

 こんな世界に一体だけかもしれないクリスタルのイワーク。誰だってゲットしたいに決まってる。水系トレーナーのカスミも、「湖に住んでるなら私よ!」とジャイアンみたいな事を言うし、観察ばかりのケンジもゲットしたいと言う。当然俺もだが「アンタはもういいでしょ!!」とカスミに怒鳴られて除外された………リーフが恋しい。

 

 そうして最終的には俺を除いたジャンケンが始まったが……

 

「あ……」

 

 勝ったのはセレナだった。セレナもまさか自分が勝つとは思わなかった様でビックリしてる。しかし、ゲットの事をあまり考えていなかったセレナもクリスタルのイワークの美しさを見て、手に入れたチャンスを棒に振る事なくヤル気を出す。

 

 だが、今までバトルした事のないフォッコ一体では厳しいのでピカチュウに援護させる事に…

 

 そうして始まったバトルだが、なんとピカチュウの“なみのり”が欠片も効いてなかった。湖に住むとはいえイワークだから効くと思ったから驚きである。

 

 それに対照的にセレナのフォッコが放つ“ひのこ”は効いていた。こいつ岩タイプじゃなくて氷タイプか?試しに“アイアンテール”を叩き込めば苦しそうにする……氷くせえな。

 

「今だセレナ!」

 

「うん!いけ、モンスターボール!!」

 

 何にせよ体力は削ったので今がチャンスだとセレナに言えば、セレナは勢いよくモンスターボールを投げる。イワークの巨体だ、外す事なく命中しクリスタルのイワークは見事にゲットされた。

 

 

「や、やった…やったぁぁ!!私の旅の新たな1ページ!クリスタルのイワーク、ゲット!」

 

「フォッコ!!」

 

 初めてのゲットに感激して嬉しそうにクリスタルのイワークが入ったボールを持ってフォッコの飛び跳ねセレナ。

 

「セレナ、凄く嬉しそうだね」

 

「そりゃそうよ。初めてのポケモンゲット、それもクリスタルのイワークなんて激レアポケモン…思い出になるわ」

 

「ああ、いい事じゃないか」

 

 そんなセレナを俺達三人は微笑しそうに見る。クリスタルのイワークをゲットできなかったのは残念だが、ここはトレーナーの先輩としてセレナのゲットを祝福しよう。

 

 無事にゲットしたのは良いが、クリスタルのイワークを知れたのは手紙のお陰だ。故に手紙の送り主にクリスタルのイワークを見せるのが筋と思いポンカン島に向かう事に…

 

 ポンカン島はガラス工芸品で有名らしい。至る所にガラスの品を販売する店と観光客で賑わっていた。早速、手紙の主であるマサミなる人を探すと直ぐに見つかった。

 

 話を聞くと、スランプに陥り納得のいくガラス工芸品を作れない兄の為に、死んでしまった祖父から聞いたクリスタルのイワークを求めていたらしい。

 

「それで、海に手紙を……よーし、出てきてイワーク!!」

 

「イワーク!!」

 

 それを聞いたセレナがゲットしたクリスタルのイワークを呼び出す。夢にまで見たクリスタルのイワークを目にしたマサミちゃんは感激して兄のイサミを連れ出し、連れ出された兄も求めていたクリスタルのイワークに感激する。

 

 しかし、問題も起きた。

 クリスタルのイワークを見たポンカン島の人間が集まり大きな騒ぎになったのだ。やれ、交換してだの、やれ、よく見せてくれだと喧しい。

 

「なによ!クリスタルのイワークなんて居ないって必死に探すお兄ちゃんを馬鹿にしたくせに!!」

 

 その時だマサミちゃんが涙目で叫び出す。一体どう言う事だと聞けば、ポンカンのガラス職人達はクリスタルのイワークなんて眉唾物だとして、それを探すイサミを馬鹿にしていたらしい。

 

 そりゃマサミちゃんが怒るのは当然だと視線を向ければバツが悪そうに視線を背け一歩下がるガラス職人達。

 

「勝手なお願いなのは承知してます。ですが、クリスタルのイワークを観察させてもらえないでしょうか!!」

 

「あ、頭を上げてください。クリスタルのイワークを知れたのはマサミちゃんの手紙のお陰なんですから…その位はお安い御用ですよ」

 

 インスピレーションの為にクリスタルのイワークを観察させてくれとセレナに深々と頭を下げるイサミの願いにセレナは反対する事なく引き受ける。

 

「久しぶりね、ジャリボーイ!!」

 

「っ!その声は!!」

 

「その声は!と言われたら!」

 

「答えて上げるが、世の情け」

 

「世界の破壊を防ぐ為」

 

「世界の平和を守る為」

 

「愛と真実の悪を貫く」

 

「ラブリーチャーミーな敵役」

 

「ムサシ!」

 

「コジロウ!」

 

「銀河を駆ける、ロケット団の2人には!」

 

「ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ!」

 

「ニャーんてな!」

 

 そんな時、聞き覚えのある声が聞こえれば、やっぱりロケット団の連中だった。リーグ以来だな、と思えばカスミが「あ、あ〜!!?」と思い出した様に声を荒げる。

 

 そう言えばリーグで正体に気づいたのは俺だけでカスミ達からすればトキワジムで止まってたな。

 

「サトシ…誰、あの人達?」

 

「マヌケでドジなエンターテイナーだ、笑って迎えてやれ」

 

「何よ!その紹介はー!!」

 

「オレ達は泣く子も黙るロケット団だぞ!」

 

「そうニャ!そうニャ!もっと相応の紹介をするニャ!!」

 

「ニャースが喋ってる!?」

 

 初見のセレナが俺に聞きてくるので適当に説明すると抗議が飛んできた。喋るニャースに驚くケンジが興奮して観察をし始める。……俺達は慣れたけどニャースが人間の言葉を喋るのは非常識だよな。

 

「アンタ達、今更なによ!ロケット団はボスのサカキが捕まって壊滅したでしょうが!!」

 

「ふん、馬鹿ねジャリガール1号。サカキ様は必ず戻ってくるわ」

 

「その通り。その時に備えてお迎えの準備をするのが忠臣と言うものさ」

 

「故に、ピカチュウとそのクリスタルのイワークを寄越すのニャー!」

 

 話を纏めてると、どうやらリーグが終わり普段のスタイルに戻した様で俺達を追ってオレンジ諸島まで来たようだ。更にロケット団が壊滅して支給金も貰えなくなって金欠になり、有名なポンカン島のガラス工芸品を盗んで軍資金にする様だ。

 

「長々と説明ご苦労様……もう終わりだな」

 

「「「え?」」」

 

 お前らが長々と説明している間にピカチュウが“わるだくみ”を積みまくった………後は分かるな?

 

「ピカチュウ、“10まんボルト”!!」

 

「ピッカ、ジュウー!!」

 

「「「久々なのに、やなかんじ〜!!」」」

 

 ピカチュウの特大“10まんボルト”でお約束の退場をするロケット団。「これから面倒になるわね〜」とゲンナリしたカスミに、唐突なギャグ展開にポカンとしているセレナとケンジ。

 

 何にせよ、これで邪魔は無くなった。

 

 一日、イサミ達の世話になる事にして、その間にクリスタルのイワークを思う存分に観察してインスピレーションが湧いたイサミが最高のガラス工芸品を作る事に成功した。

 

 深々とお礼を言うイサミとマサミに見送られて俺達はポンカン島を後にした。イサミが作った素晴らしいできのガラス工芸品を何個か貰ったので実家に送る事にした、母さんもきっと満足してくれるだろう。

 

 

 





・ナツカンジム

 特に語る点はないが、伝説の超マサラ人にラフプレイを仕掛けるのは自殺行為だ。

・クリスタルのイワークをセレナがゲット

 セレナにもポケモンをゲットさせたいので、特に考えずにゲットさせた。この後、メチャクチャ話題になる。


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