サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!! 作:DestinyImpulse
前回の沢山のコメントありがとうございます。
多くのssでも此処くらいなもんですね……序盤に近いオレンジ諸島編でピカ様を父親にしたのは笑
いやーマジでビビッたわ。
ピカチュウとイーブイが卵作るなんて…確かにイーブイはピカチュウとの距離が近かったが関係がここまで発展するとは誰も思わねえよ!
イーブイの奴、ピカチュウに惚れて番になるのも目的の内だっただろう…そう考えるとスゲー行動力だな。
「……俺も少し女の子から距離をとるか?」
ボソッとそんなことを呟くと何故かカスミとセレナが慌てだした。
因みに件の卵だが、親と一緒の方が良いので俺達が持つことにしてイーブイ同様に記録を取って提出してほしいとの事。まあ、こっちにはケンジが居るから特に問題はない。
こうしてタカヒコさんと別れた俺達はマンダリン島からユズ島に辿り着いたのだが、島の手前で女の子が溺れているのを発見した。すぐに救出したのだが、どうやらこの子はマリーといってユズジムのジムリーダーであるジギーとかいう男の妹のようだ。
そのままユズ島へ行くと、妹を探していたジギーがやってきて、実際に救出したのは俺なのだが何故かカスミとセレナにお礼を言っている。
どうもジギーは女癖が悪い様で野郎の俺とケンジのことは眼中に入っていないらしい。
女癖と言えばタケシはどうしてるかなーと考えているとセレナがジギーのナンパを鬱陶しいと感じたのか俺の後ろに隠れてしまった。
それを見たカスミも何故か俺の腕に抱きついてジギーのナンパを断っていた。……やっぱり、まな板だな。
「あんた今、抱き着くならリーフがよかったとか思ってないでしょうね」
「......ソンナコトカンガエテナイヨ」
「リーフ…!セレナさんとカスミさんが居ながらなんて奴だ!このユズ島のジムリーダーのジギーが成敗してやる!」
おい、なんか変な事になったぞ…まあ、ジム戦をしてくれればそれで良い
か。
どうやらこのジムではジム戦前に腕試しとして、ポケモンの技の威力と精度を測るテストがあるということなので、早速そのテストとやらを受けることになった。「先ずは僕と戦う資格があるのか、試させて貰うよ」と言うジギーの説明としては出て来る的を全て打ち抜けだが…正直、ナツカンジムで似た様なのをやったので楽勝に感じた。
その予想通りに特に危なげも無く、ピカチュウで余裕のクリアだ。
「イブイ!」
「ピカ」
おめでとう貴方!と言わんばかりに擦り寄るイーブイに何とも言えない顔をするピカチュウ。……諦めて責任取れよ。
「くっ!トレーナーがトレーナーならポケモンもポケモンだな!」
「おい」
とんでもない失礼な事を言いやがったジギーは渋々俺がユズジムへの挑戦資格ありと認めた。勝負のルールは挑戦者である俺がタイプを3つ選択し、それぞれ同じタイプを手持ちにして戦う3本勝負との事だった。
「ここまで、普通のバトルが無かったから新鮮に感じるな」
「あ、確かに!」
「レースだったり、的当てとかだったよね」
と感傷に浸りつつ俺が選んだタイプは岩、ノーマル、飛行。
その上で俺は一番手にガチゴラス、控えにピジョット、トゲキッスを選んで勝負に出る。新人達の初の公式戦だ、勝って自信をつけさせたい。
「ふっ、セレナさんとカスミさんの前で恥を一ー「ゴラァァァ!」ーー……へ?」
なんか気取っていたが俺のガチゴラスを見てビビりだす。ガチゴラスも初の公式戦で気合十分だからな、咆哮を轟かせる様は圧巻だ。
「大丈夫か色男?」
「な、なかなか強そうじゃないか。しかし見かけ倒しじゃなければ良いが!」
我に返ったジギーが繰り出したのは岩・地面のゴローニャだ。
バトルがスタートすると、先手必勝の“こおりのキバ”で弱点を攻める。
四倍なので喰らう訳にはいかずゴローニャが“がんせきおとし”で足を止めようとするが、“アイアンテール”で落ちてくる岩石を薙ぎ払う。しかしガチゴラスが足を止めた際にゴローニャが“まるくなる”でステータスを上げて“ころがる”のコンボで攻めてくる。
「ふ、その巨大でゴローニャの“ころがる”からは逃げられまい!」
「逃げる?そんな訳ないだろ、ガチゴラス!!」
「ゴラァァァ!!」
どうやら“まるくなる”と“ころがる”のコンボで勝負を決めるつもりの様だが、ぶつかり合いなら此方も自信がある。最大火力の“もろはのずつき”を放ちゴローニャを迎え撃つ。
確かに“まるくなる”と“ころがる”のコンボは強力だが、“もろはのずつき”の最高火力を初動で超えるのは無理だ。攻撃の種族値はほぼ同じでも、ガタイの良さが違う。ガチゴラスの強靭な身体で放つ“もろはのずつき”はゴローニャの“ころがる”を打ち破り…
「ゴ、ゴロー!?」
「ご、ゴローニャ!?」
勢いよく吹き飛ばされたゴローニャがフィールドの場外……海に落ちた。今更だが、フィールドは外で、まさかの断崖絶壁。四方八方が海で囲まれている。
あのゴローニャは特性“がんじょう”の様だが海に落ちては戦闘できまい。ジギーが慌ててモンスターボールに戻している。
「ゴラス!」
「ああ、お前の勝ちだ。良くやったぞ、ガチゴラス」
初の公式戦を処理したガチゴラスが嬉しそうに戯れてくるので労いつつボールに戻す。
「やった!サトシとガチゴラスの一勝よ!」
「ああ、ガチゴラスも凄く嬉しそうだ」
「あの子、チゴラスの時はリーグに出れなかったの気にしてたから…公式戦に出れる様になったのが嬉しいのよ」
「た、確かに!なかなかやるじゃないか。だが、今の様なマグレが二度も続くとは思わないことだ」
ジギーがそう言うが、今の試合運びがビギナーズラックに見えるのなら、オレンジ諸島のジムリーダーの中でコイツが一番弱いんだろうな。
次はノーマル対決。
俺がピジョットを出し、ジギーがペルシアンを繰り出す。ペルシアンか…電気技も覚えるから注意が必要だぞピジョットに声を掛けてると、了解したと反応するピジョット。
「ミュージックスタート!」
それに対してジギーはいきなり係員に合図を出す。すると、どこからともなく音楽が流れ始め、いきなりペルシアンが踊り始めた。
「………何だ?」
「ピジョ…?」
突然相手が躍れば困惑もする。取り敢えず気味が悪いので、飛べる有利を活かして上空から“エアスラッシュ”を撃たせる。しかし、ペルシアンがリズム良く踊りながら、こちらの“エアスラッシュ”を回避していく。
「当たらない…!」
「ふ、このダンスは飾りではないのさ!ペルシアン、“10まんボルト”!!」
ドヤ顔しつつお返しとばかりに、向こうも“10まんボルト”を撃ってきたが、空を飛んでいるピジョットもまた悠々と攻撃を回避している。
これじゃ勝負が……そうだ!
「ピジョット、“かぜおこし”だ!」
「ピジョットー!!」
ピジョットに“かぜおこし”で強烈な風をペルシアンに叩きつける様に指示する。あんな、身軽そうに踊ってる状態で“かぜおこし”なんて喰らえば…
「ニ、ニャー!?」
踏ん張りが効かずに空中に吹き飛ばされるのが道理だ。空中でバタバタとするペルシアンを“ぼうふう”で包み込む。空中かつ無謀な状態で暴風に閉じ込められたペルシアンの悲鳴が聞こえる。
「くそ、ペルシアン!“はかいこうせん”だ!」
タイプ一致の“ぼうふう”だ。不一致の“10まんボルト”ではパワーが足りずに“はかいこうせん”で無理矢理“ぼうふう”を消し飛ばす。
「トドメだピジョット!“ギガインパクト”!!」
「ピッジョー!!」
「なっ!?」
しかし、ペルシアンは反動で動けない。その隙にピジョットが“ギガインパクト”を容赦なく叩き込みペルシアンを戦闘不能にする。
「お疲れ様、ピジョット」
「ピジョットー!」
「やった!これでサトシの二勝よ!!」
「ピッカ!」
「イブイ!」
これでの二勝、ジムバッジゲットだとセレナがピカチュウやイーブイと喜び合うが、ジギーからのまさかの言葉…
三本勝負だが、チャレンジャーは三回とも勝たなければクリアとはならないと………おい、それ今考えただろ。
そう視線で訴えるとジギーは口笛を吹きながら、先に2勝した方が勝ちなんて言ってないと言いやがった。いや、確かに言ってないが…三本勝負なら二勝が普通だろ。
「……はぁー終わらせてくる」
「だ、大丈夫なの?」
これ以上は付き合ってられないと、早急に終わらせる事にする。セレナが心配そうに視線を向けるが…
「心配すんな。負けはしない、それにトゲキッスだけ出番がないのは可哀想だしな」
「サトシ……(そういう自信満々で、ポケモンの事を考えてる所も格好いい!)」
………なんかセレナがキラキラした目で俺を見てくる。一体、どうしたのだろうか?少し気になるがカスミにサッサっと行け、と視線を向けられるのでバトルフィールドに立つ。
「……ぐぬぬ…!余裕綽々だね…!」
「なに怒ってんだ?さっさと始めようぜ」
なんかジギーも苛立ってるし…ともかく互いにボールを構え…ポケモンを繰り出した。ジギーがオニドリルを…
「トゲキッス、君に決めた!!」
「キース!!」
俺はトゲキッスを繰り出す。自分だけ出番が無いと思って所にまさかの出番が来て嬉しそうだ。
バトル開始の合図が鳴ると先手必勝とジギーがオニドリルに必中の“つばめがえし”を指示するが…トゲキッスに“しんそく”を指示して技を放つ前に弾き飛ばす。
「そのまま、“でんじは”!!」
「キース!!」
そのまま“でんじは”をオニドリルに当てて麻痺にさせる。動きの鈍ったオニドリルに続けて“エアスラッシュ”を叩き込む。
「見て、オニドリルが少しも行動できてない!」
「そうか!トゲキッスの特性は“てんのめぐみ”、追加効果の発生が二倍になる特性。これで“エアスラッシュ”の怯む確率が上がり、麻痺と合わせてオニドリルを動けなくしたんだ!」
「……あの可愛いトゲピーが恐ろしい子に」
「ピッカ…」
「イブイ?」
思う様に行動できないオニドリルに疑問視するセレナにケンジがスケッチブックで観察しながら解説して、カスミとピカチュウは可愛かったトゲピーが恐ろしくなったと遠い目をしていた。それを新参者のイーブイが首を傾げて見ている。
「終わらせろ、トゲキッス!!」
「キッス!!」
「キョー…」
「オニドリル、戦闘不能!トゲキッスの勝ち!よって勝者、マサラタウンのサトシ!!」
そうしている内にオニドリルが戦闘不能になる。正に完全勝利だなとトゲキッスを労えば嬉しそうに喜んでくれる……この悪魔的な力に頼る事になるから宜しくな!
「やった!サトシの完全勝利よ!」
「見た目とは思えぬ凶悪な力…観察させてもらいます!」
「イブイ!」
「あーあー。トラウマにならなければ良いんだけど…」
「ピッカ…チュウ」
セレナ達が思い思いの反応を示す一方で、手も足も出ずに圧倒的な完敗をした事でジギーも真っ白になり、潔くリンボウバッジを渡してくる。
「よっしゃ、リンボウバッチ、ゲットだぜ!!」
「ぴ、ピカチュウ!」
「イブイ!!」
何かと面倒くさいジムだったが、結果としてはガチゴラス達を公式戦に出せて初勝利を飾らせる事ができたし、トゲキッスのヤバさも改めて確認できたから俺としては万々歳の結果だ。
これで残るバッジもあと一つだ!
・ユズ島のジギー
女癖が悪い男、ジムリーダー四人の中では一番弱い。
絶世の美女であるセレナにカスミに一目惚れしたが距離感の近いサトシに嫉妬しだす。
ジム戦も本来なら先に二勝の三本勝負だがサトシにボコボコにされていい所なしなので咄嗟に三戦目が始まった………が、白い悪魔にボコされた。