サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!!   作:DestinyImpulse

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目指せリュウチン島

 

 バッジも三つ集まり、オレンジリーグ最後のジムであるリュウチン島を目指して、今日もラプラスに乗って旅をしていると、ヒデと名乗るトレーナーがわざわざ船から俺達に話しかけてきた。

 

 聞けば、ヒデもオレンジリーグに挑戦しており、俺の後にユズジムに挑戦したらしい。そこで、俺の実力を聞いたらしく、腕試しをしたいということだった。

 

 そういう話は嫌いじゃない。

 当然、売られたバトルは買うのが礼儀ということで、近くにある小島でヒデとバトルをする。

 

 誰を出すか考えていると、「噂のリザードンでかかってきな」というので、遠慮なくリザードンを出すことにした。

 

「グオオオンンン!!」

 

「コイツが噂の…相手にとって不足はない!ニョロボン!」

 

「ニョロ!」

 

 久々のバトルと気合十分なリザードンに向こうも笑みを浮かべて相棒のニョロボンを繰り出してくる。どうやらこのニョロボンは故郷のリーグに優勝したこともある強者のようで、その時に貰ったらしいチャンピオンベルトを巻いている。

 

 水・格闘タイプのニヨロボンと炎・飛行のリザードン。水は炎に強く、飛行は格闘に強い…相性は良くも悪くもだな。

 

「ニョロボン、“たきのぼり”!」

 

 先手必勝とニョロボンがたきのぼり”で先手を取ってくるので此方は“かみなりパンチ”で受け止める。そのまま殴り合いに発展するが、相手のニョロボンもチャンピオンベルトは伊達ではない様で中々にやる。

 しかしリーグ前にシバ師匠に手解きを受けたのは伊達ではない。上手く受け流し、相手が“かみなりパンチ”に気を取られている内に尻尾で弾き飛ばす。

 

「そのまま、“ほのおのうず”で閉じ込めろ!!」

 

 

 そのまま、弾き飛ばされたニョロボンを“ほのおのうず”で閉じ込める。炎に包まれて苦しそうにするニョロボン。

 

「ニョロボン、“ハイドロポンプで吹き飛ばせ!」

 

 無論、黙って棒立ちする事はなく水技で“ほのおのうず”を吹き飛ばす。しかし、その行為に1ターン使ってしまっている。此方はその際に“にほんばれ”を指示して天候を晴れにして。

 

「リザードン、“ソーラービーム”だ!」

 

「なっ!?」

 

 速射となった新技の“ソーラービーム”を撃たせる。

 太陽光を即座に吸収して放たれる光線がニョロボンを襲う。良く育てられている様で一発は耐えたが無慈悲に放たれた二発目で完全に戦闘不能にする。

 

「グオオオンンン!!」

 

「やった!サトシとリザードンが勝った!」

 

 バトルは俺達の勝ちで終わり、それをセレナ達は喜ぶ。ピカチュウもイーブイと笑みを浮かべてリザードンは勝利の雄叫びを上げていた。

 

「強いな…俺もまだまだ!サトシ、お互いにオレンジリーグ頑張ろうな」

 

「ああ、楽しいバトルだった」

 

 ヒデも一瞬悔しそうな顔をしたが俺達を称賛してくれる。お互いにオレンジリーグの制覇を目指して頑張ろうと握手を交わしてヒデとは別れた。アイツは良い奴だったな…できれば、またバトルがしたいものだ。

 

 

 その後、カメールの消防団と色々とあったりしつつ冒険を続けていると遂に今年のチャンピオンリーグが始まった。近くのポケモンセンターで寛ぎつつリーフの応援という事で皆んなでテレビに齧り付く。

 

 出場する全てのトレーナーが地方リーグを優勝した強者揃いの魔境で初見のリーフがどれだけで勝ち進めるか、そして次のシーズンで辿り着いた時にどうやって勝ち進むか、しっかりと勉強しよう。

 

 タマランゼ会長の長いスピーチと壮大なオープニングセレモニーが始まり、画面越しでも派手さが良く伝わる。

 

「凄いのね、チャンピオンリーグって。力の入り用が地方リーグの比じゃない」

 

「そりゃそうだよ。毎年この時期の一大イベントだからね、派手に盛り上げて世界を熱狂させるんだ」

 

 俺の活躍をテレビで見ていたセレナがチャンピオンリーグの始まりが、地方リーグの比じゃないと圧倒され、それに対してケンジが年に一度の一大イベントだから当然と言う。

 

「チャンピオンリーグは地方リーグの優勝者が集まる大会だから出場者は地方リーグの四分の一くらいだけど、全てのバトルがフルバトル。相手も相手だからサトシのリザードンの様に激しいバトルで出場ができない事例は腐る程あるわ」

 

「リーフのフシギバナやカイリューが負傷しても不思議じゃないな」

 

 地方リーグの優勝者のみが集まる大会だから出場者は50人以下、つまり約五、六回勝てば優勝だ。

 

 しかし、戦う相手が全て一流トレーナー…試合は一つのスタジアムで行われるので序盤は次の試合までに間があるが、勝ち進む為に間隔も短くなり、その分負担も大きくなる。

 

 故に、何も考えずにポケモンを消耗させすぎると、俺の様に終盤でエースや切り札が使えない可能性もあるので、バトルでの選出はしっかり考えなければいけなかった。

 

 カンナ先生がエースを最低でもあと二体用意する必要があると言ったのも納得だ。

 

 そうして開会式が終わりバトルが始まる。一回戦は一番多いので初日を含めて約4、5日かけて行われるが初日にリーフのバトルが組み込まれていた。

 

 行われる地方リーグ優勝者同士のバトルを目に焼き付けながら見ていると遂にリーフの番が回ってきた。

 

 リーフの相手はチャンピオンリーグ二年目のエリートトレーナーだった。と、いうより、カンナ先生から聞いた所によると、どうも初年度のトレーナーは必ず二年目以降のトレーナーと当たるように調整されているらしい。運で勝ち上がってきた奴をふるいにかけるということだろう。

 

 つまり、俺もチャンピオンリーグではチャンピオンリーグを経験した実力者と戦う事になる。

 

 そうして、地方リーグとチャンピオンリーグの格の差を思い知り、それでも戻ってきた奴らこそが本物と言う事だ。

 

 そうして始まったバトル。

 リーフの手持ちは、フシギバナ、カイリュー、キングドラ、ニドキング、ドードリオと俺との決勝戦に使ったメンツに“バサギリ”と言う見た事もないポケモンだ。

 

 解説によると近年発見された“ヒスイ種”と言う昔のシンオウ地方に生息したポケモンで。現代でも生存は確認されているが極めて珍しいポケモンらしい。そしてバサギリはストライクの進化形らしい…

 

 ストライクにハッサム以外の進化先があったのかと会場は騒然とし、俺達も驚きを隠せない。ケンジも「観察させてもらいます!」とスケッチし始める。

 

 バトルがスタートすると先発のバサギリが“がんせきアックス”と言う攻撃と同時にステロを撒けるバチクソ強い技を使って優位に立ちリーフが先に相手の手持ちを三体減らす事に成功する。

 

 しかし相手もチャンピオンリーグ経験者、巻き返しが早くバサギリとニドキングが倒されてしまう。数の上では有利とはいえ、油断すればすぐに逆転される状況である。

 

 しかし後半ではドードリオで雨を降らしてキングドラを暴れさせリードを維持したまま最後はカイリューで勝利した。

 

 

「…………強いな」

 

 決勝戦で俺と戦った時よりもリーフは強くなっている。チャンピオンであるワタルさんの所で修行していたのだから当然だが、それでも彼女は確かに強くなっている。

 

 しかし、俺も黙って何もしなかった訳ではない。必ずオレンジリーグを制覇するとピカチュウと共に気持ちを昂らせていると、大事に持っていたピカチュウとイーブイの卵が光を放つ。

 

「ブイ!」

 

 生まれてきたのは母親と同じくイーブイだった。どうやら女の子の様で甘える様に父と母に戯れている。イーブイは嬉しそうに娘と触れ合いピカチュウも父親になった事で腹を括った様にイーブイ親子に笑みを浮かべる。

 

「生命の誕生!観察させてもらいます!」

 

「ピカチュウとイーブイの子供ね!」

 

「だな……最初は驚きだがコレを見ると微笑ましいな」

 

 そんな様子を皆んなで見て和んでいると生まれてきた娘イーブイをどうするか考える事にする。とりあえずはタカヒコさんに報告するが…

 

「ねぇサトシ。私がゲットしてもいいかな?」

 

「カスミが?」

 

 カスミが娘イーブイをゲットしたいと言ってくる。恐らくは前々からゲットしたかったシャワーズに娘イーブイを進化させたいのだろう。だが、俺には既に母親イーブイが居るし、カスミなら大切な相棒の子供を任せられる。

 

 ピカチュウとイーブイにも確認を取ってみると二体ともカスミなら信用できると頷くのでカスミが娘イーブイをゲットする事になった。

 

「ありがとう、ピカチュウ、イーブイ!」

 

「生まれたばかりだから慎重にな」

 

「分かってるわよ。イーブイ、私と一緒に素敵なシャワーズになりましょうね!」

 

「イブ?イブイ!」

 

 カスミに抱き抱えられたイーブイがカスミの言葉に笑みを浮かべる。

 

 だが、この時の俺は気づいてなかった。この娘イーブイが多くの弟や妹達を束ねる長女になる事に、ピカチュウが大家族の父親になる事に……

 

「イブイ♡」

 

 イーブイの底知れない愛情に俺は疎か、リザードン達すら時に恐怖する事に…気づいてなかった。

 

 

 





・ヒデと戦った

 かの有名はリザードン回、アニメでは一回目は負けたがこのSSでは色々と強くなったいるので速射“ソーラービーム”で倒した。

・チャンピオンリーグ開幕

 このSSでの設定としては開催地は毎年変わり今年はガラル地方。
 完全に裏話になるが、ダイマックスはガラル限定で、恒例だとメガ進化やZ技のみなのだが、今年は開催地がガラルなのでダイマックスも使えると大盛り上がりになってる。

 地方リーグを突破した猛者が集まるので参加者は地方リーグの訳4、5分の1。全バトルがフルバトル、一つのスタジアムで行われるので開催期間は長い。

・ヒスイ種

 このSSの設定では、現存している種もあり近年の研究で少しずつ判明して復活した種や個体数が増えている。

・一回戦を突破したリーフ

 初日の一回戦でバトルしたリーフ。本編でも言ったが初年度のトレーナーは必ず二年目以降のトレーナーと当たるように調整されているらしい。運で勝ち上がってきた奴をふるいにかける。
 そうして、地方リーグとチャンピオンリーグの格の差を思い知り、それでも戻ってきたら奴こそが本物と言う事。

・リーフの新戦力・バサギリ

 リーフがワタルの弟子なのが伏せられているが、シルフカンパニーの重役の娘として会社のイメージトレーナーだと大々的に好評されており、シルフカンパニーのポケモン研究のアピールとしてリーフのストライクを近年判明した“くろのきせき”を使った進化方法で進化させた。

 まだバサギリは公に広まっていなかったので、チャンピオンリーグで登場したバサギリに会場は大盛り上がり。シルフカンパニーのポケモン研究の凄さが世界的に証明され株価が右肩上がり。


・生まれた娘イーブイ

 生まれてきたピカブイの子供。
 カスミがトレーナーになり将来的にはシャワーズになる。

 ………因みにイーブイはまだまだ産む予定なのをサトシ達は勿論、ピカチュウも知らない。

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