サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!! 作:DestinyImpulse
前回で説明できなかった事を少し…
Q、スピネルはチャンピオンリーグ出場者のリーフ&トウコを知らなかったの?
A、世界情勢とかロケット団が壊滅したとかの裏社会の情報とかは抜け目なく収集しているけど、リーグを観戦する性格じゃないでしょ。
Q、スピネルは洗脳に慣れてるの?
A、アニメを見返すとメチャクチャ手慣れてるから確実に初犯じゃない。フリードもエクスプローラーズを悪名高いって言ってるので、色々と悪どい事をやってきたのだろう。
Q、スピネルの出番
A、捕まりはしたものの後日エクスプローラーズの手引きで脱走する。しかし表の顔であるエクシード社の面子は丸潰れなので、間違えてもアニメの様に社長とかには慣れない。
今回の外伝ではスピネルの出番はありませんが、今後リコ達の前に立ちはだかる予定です………その時は伝説の超マサラ人も一緒ですが。
「本当にありがとうございます!!何とお礼を言ったらいいか!」
「此方としてもポケモンGメンとして当然の事をしたまでですよ。彼女に施された洗脳も無事に解け後遺症も無くて良かった…」
トウコの黒い石の輝きに導かれて目撃した誘拐現場を何とか解決したリーフ達。誘拐犯のスピネルはワタルが呼んだジュンサーさんに連行されたが、洗脳を受けた少女は洗脳の影響で記憶が混濁して正気に戻った時には何が何やらと酷く困惑していた。
とりあえずリーフ達は洗脳を受けた少女……
スピネルの仲間が彼女を狙っての行動かと少し怪しんだが、リコを探していた集団
リーフ達の目の前にはライジングボルテッカーズのリーダーであるフリードがワタルに深々と頭を下げており。その後ろでは治療で記憶が戻ったリコが仲間達に揉みくちゃにされていた。
「リコ!大丈夫だった!?何処も変な事されてない!?」
「お、オリオ…お、落ち着いて」
「落ち着ける訳ないでしょ!洗脳されて良い様にされてたんでしょ!?」
「オリオの言う通り……何て卑劣な…!」
ライジングボルテッカーズの整備士のオリオと主治医のモリーの圧が凄くてタジタジのリコだったが、それも当然だろう。自分達の仲間であり妹分の様なリコが洗脳されて誘拐されかけたのだ、女として怒るのは必然だ。
哀れ、スピネル……彼は今後は自分よりも十も年下の少女を洗脳して誘拐する最低な変質者の汚名が被せられるのが確定してしまった。
「それでフリードさん。今回リコ君を誘拐しようとした人物が行った催眠の深さから明らかに初犯ではなく、犯行に慣れている………そんな人物に彼女が狙われる事に心当たりは?」
「…………………」
リコの証言と洗脳の深さからスピネルが、今回が初犯ではなく、多くの人に催眠を施した悪人だと見抜いたワタルは何故リコが狙われたのか、フリードに問いかける。
ただ単にスピネルが自身よりも十歳も年下の少女を狙う変質者なら話は終わりだがフリードの様子が明らかに変わった。
「………良いかリコ?」
「………うん。ワタルさんはポケモンGメンだし、リーフさんにトウコさんも私を助けてくれた恩人。悪い人じゃないし大丈夫だよ…」
フリードはそっとリコに問いかける。
フリードとしてはポケモンGメンであるワタルなら確実に味方になってくれるしリーフにトウコも悪人ではない。リコも同意見だった様で頷いてくれる。
「………実は…」
そうしてフリードは語り出す。
彼女…リコは今年にカントー地方にあるセキエイ学園に入学したお祝いに祖母から不思議なペンダントを貰ったのだが、ある時に謎の組織“エクスプローラーズ”に狙われてしまう。
その時にリコの母親の依頼を受けたフリードに助けられてペンダントの謎を知るべくライジングボルテッカーズに加入。現在はペンダントを渡したリコの祖母がいるガラル地方へとやって来たのだった。
「………えっと信じてもらえないーー「ううん、信じるよ」ーー…え?」
一通り説明し終えたが、こんな突拍子もない話を簡単に信じてはもらえないと思っていたリコだったが話を聞いたリーフはあっさりと信じてくれた事に虚を突かれる。
「リコのペンダント……何か特別なポケモンが関係してない?」
「特別なポケモン……その…何度かペンダントが見た事もないポケモンに変化した事が…」
エクスプローラーズに襲われてピンチになる度にペンダントが光を放って助けてくれた事があり……その時に見た事もないポケモンに姿を変えた事があると語るリコにリーフは自身の図鑑に記録された“ホウオウ”を見せる。
「マジかよホウオウじゃないか!?その姿を見た者には幸福が訪れると言われる虹の神!伝説のポケモンだ……こんなハッキリと…まさか直接見た事があるのか!?」
「はい、一度だけ。……私の幼馴染にね、このホウオウに羽を貰ったトレーナーが居るの。リコのペンダントの様に彼がピンチの時に輝いて助けてくれた」
「私と同じ……」
リーフは自身の幼馴染であるサトシの事を語る。伝説のポケモン・ホウオウに“虹色の羽”を授けられた彼は今頃、オレンジ諸島で冒険しているだろう。もしかしたらホウオウと共に世界の危機を救っているかもしれない…
「……実を言うと私も似た様なの持ってるんだよね。キャンプ中にこの“黒い石”が突然光って導いてくれたからリコを助けられたんだよ…」
話を聞いていたトウコも苦笑いを浮かべて“黒い石”を取り出す。キャンプの時は若干疑っていたが、今回の件で完全に只の石なんて事は無くなってしまった。
「て事はあのポケモンも伝説のポケモンの様な特別な存在?」
「こりゃますます、リコのお婆さんに話を聞きに行く必要があるな…」
「……それってエクスプローラーズはその特別なポケモンの力を狙ってるんじゃないの?」
リーフ達の話を聞いていたオリオとフリードがペンダントについて色々と考えている中でモリーがエクスプローラーズの目的が、ペンダントに姿を変えた特別なポケモンではないかと考察する。
「ワタルさん、エクスプローラーズってロケット団の様に有名なんですか?」
「いや…知名度はロケット団程は高くはないが我々ポケモンGメンもマークしている悪名高い組織だ。ここまで、目立った事はなく警察としても近年ではロケット団の捜査に注力していたが……伝説に近しい特別なポケモンを求めて悪用を企ている可能性があるなら警戒を強める必要があるな」
ワタルが言うにはエクスプローラーズはロケット団の様に表立って活動している大きな組織ではないが、数々の違法行為をして警察にマークされている組織であり、今回逮捕したスピネルとの関係性を調査する予定らしい。
「……うーん…ねぇリーフ。私達もリコ達について行かない?」
「え?」
その時だ、トウコからまさかの言葉が飛んできた事にリコやライジングボルテッカーズは思わず反応してしまう。
「あ、トウコも同じ考え?」
「まぁね。流石にずっとって訳じゃないけど、リコをお婆さんに届ける間までなら丁度良いでしょ。次のシーズンまで少し時間はあるし」
「良いのか?俺達としてもチャンピオンリーグで結果を残した二人が一緒なら心強いが……エクスプローラーズの危険もあるぞ?」
「荒事には慣れてるんで大丈夫ですよ!良いですよね、ワタルさん?」
どうやらリーフも同じ考えだった様でフリードが戦力として頼もしいがエクスプローラーズの危険もあると大人として忠告するが、ロケット団の一件で荒事に慣れているリーフからすれば今更だ。
「……まぁ、今のリーフ君とトウコ君の実力なら余程の事はない限りは問題はないだろう。俺は色々と調べる事もあるから共には行けんが何かあれば遠慮なく連絡してくれ………そしてチャンピオンリーグお疲れ様、まだまだ精進する点も多いが見事な快進撃だった。トウコ君とも合わせて今後の活躍を期待しているよ」
「はい!ありがとうございましたワタルさん!」
「また、バトルしてくださいね!!」
師であるワタルに確認を取るが旅に危険は多少なりとも付きものでありチャンピオンリーグを勝ち進んだリーフとトウコの実力ならば問題はないだろう。ワタル自身はサトシから聞いたロケット団の残党を集める新首領の事を調査する必要があるので、直ぐにでもガラルを出なくてはならない。
最後にワタルが弟子であるリーフとその良きライバルであるトウコにチャンピオンリーグの活躍を労い一同は各々の行動を取る事になった。
「と、言う訳で…このガラルの間だけだがライジングボルテッカーズに加わる事になったリーフとトウコだ!」
「えっと、リーフです。少しの間ですけどお願いします」
「私はトウコ!バトルなら任せてよ!!」
「いや、情報量!!?」
その後、リーフとトウコはフリード達に連れられて彼等の拠点である飛行船【ブレイブアサギ号】へと案内され待機していた仲間達に紹介される事になったのだが……
「何で【マサラの願い姫】と【イッシュの戦姫】が加わる事になるのさ!?」
紫色の髪をした小柄な少女、ブレイブアサギ号のメンバーの一人である“ドット”が困惑した様子で叫んでいた。一方でリーフとトウコは聞いた事のない呼び名に首を傾げていた。
「願い姫って私の事?マサラタウン出身だし…」
「て事は私が戦姫?」
「ドットはよくネットで情報収集を行なっているからな…ネットの掲示板で二人の書き込みを見たんだろう。若手で有望かつ美少女だ…呼び名がついてもおかしくはないだろ?」
「そっか、有名になると呼び名とか付けられるんだ……なんか恥ずかしいね」
「そう?良いじゃない私は気に入ってたわよ…戦姫!」
チャンピオンリーグで活躍した若手の二人だ、ネットの掲示板でも有名になるだろう。少し恥ずかしいリーフだったが対照的にトウコは気に入った様だ。
「す、凄いや!チャンピオンリーグで活躍する程の凄腕トレーナーが二人も!!」
そんな二人を興奮した様子で見ているのはライジングボルテッカーズのメンバーであるロイ。年頃の少年らしく活発的なロイからすればチャンピオンリーグと言う画面の中の部台で活躍する二人はある種のヒーローに近しいだろう。
「と、言う訳だ。今日はリーフとトウコの歓迎会と洒落込もう!頼んだぜ、マードック!!」
「おうよ!任しとけ!」
積もる話もあるだろうが、それは食事の中でも良いだろうとフリードは二人の歓迎会を提案してライジングボルテッカーズの料理長でありドットの叔父であるマードックに呼びかける。
こうして、新たな仲間を迎え入れたブレイブアサギ号から賑やかな笑い声に溢れる事になった。
・呼び名
ハルカのホウエンの舞姫やカスミのお転婆人魚の様な呼び名をヒロイン達に付けていこうと考えているのでお試しで付けました。
〇〇の○姫で統一しようと思うので、リーフはマサラの願い姫、トウコはイッシュの戦姫にしました。
ヒロイン達に限らず何か良い呼び名が有れば遠慮なくコメントしてください。