サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!!   作:DestinyImpulse

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VS世界の美少女、カスミちゃん!

 

 おつきみ山を越えてハナダシティに向かう俺達。しかしカスミが何故かハナダシティに行かずにクチバシティに向かおうと言ってくる。

 

 いや、ここまで来たらハナダシティに行こうぜ……ハナダシティのジムは水タイプが専門。俺のピカチュウとリーフのフシギダネと相性が良い、行かない理由はないだろう。

 

 そうしてカスミの進言を却下して俺達はハナダシティに足を踏み入れた。綺麗な街じゃないかと辺りを見回すと、カスミが居なくなってる事にリーフが気づく。

 

「そんなにハナダシティが嫌だったのかな?何も言わずに消えるなんて…」

 

「でも俺もリーフもバッジを集めなきゃいけないからな」

 

 そうして街を探索すると、巨大ホースと大型エンジンが盗まれた事件があったらしく、街に来た俺達を犯人と決めつけ、危うくジュンサーさんに逮捕されそうになった。……トレーナーカードとジムバッジを見せて、どうにか信用を勝ち取ったが、全く散々だぜ。

 

「俺は色々と物資の補充に行くが二人はどうする?」

 

「そうだな…シゲルに遅れているみたいだし、今回はこのままジムに挑むか」

 

「そうだね。競ってる訳じゃないけど何か悔しいし」

 

「分かった。頑張れよ二人とも!」

 

 そう俺達にエールを送りタケシは物資調達に向かい、俺達二人は地図と睨めっこしながら無事にハナダジムに辿り着いた。

 

「ここがハナダジム……」

 

 カラフルな屋根にポケモンのジュゴンの飾り、外には様々な売店がある。一瞬、テーマパークと間違えたかと思ったが…看板にはしっかりと【ハナダジム】と書かれていた。

 

「外見とかはジムリーダーの趣味とかで変えられるのかもね」

 

 なるほど、ゲームだと見た目は特に変わらないが、此処は現実だ。ジムの外観や内面はジムリーダーの趣味趣向で変えられるのだろう。

 

 そんな事を考えながらジムの中へと入っていく……すると、中の扉から歓声らしき声が鳴り響く。何事かと俺達は更に扉を開けるとそこで行われていたのは……水中ショーだった。

 

 水タイプのポケモンと3人の美人がパフォーマンスをして会場を賑わせていた。

 

 野郎の歓声が室内に響く……おお、水着の美女の水中ショーか、コイツは目の保養になる…なぁ!?

 

 思わず見惚れていたら頬を隣に居たリーフに摘まれる。何事かと視線を移せば頬を膨らませたリーフがジト目で見てくる。

 

「……サトシ、デレデレし過ぎ」

 

 え?俺、そんな顔してた?

 ピカチュウもヤレヤレだぜと言わんばかり鳴いている。

 

 まぁ、俺達はジム戦に来たんだからショーに目を奪われてる場合じゃないか…そうしてショーが終わったのを見計らってジムリーダーであろう三姉妹にジム戦を申し込む。

 

 しかし、ジム戦が行えないと予想外の事を言い出したのだ。

 

 長女であるサクラのポケモンは、先日ジムに挑戦したシゲルとのバトルで治療中……まぁ、これは納得だ。しかし、次女アヤメと三女ボタンは違った。

 

 「私達、トレーナーよりも美貌を磨きたいのよ。」と言ってバトルする気がサラサラなく何故か無条件でジムバッジを渡そうとしてきたが、流石にそんなん貰っても嬉しくないので丁重にお断りした。

 

「ど、どうしようサトシ」

 

「うーむ…」

 

 リーフがオロオロし始めて俺も頭を悩ませると「ちょっと待ったー!!」と、消えたカスミが現れた。

 

 何故カスミが此処に!?…と俺達が驚愕すると驚きの真実。実はハナダジムは三姉妹ではなく四姉妹だったのだ!

 

「「な、なんだってー!?」」

 

「ピカ、チュウー!?」

 

 どうやら、末妹のカスミは美人だと持て囃されている美人三姉妹の出涸らし扱いが嫌で家出して俺と出会った様だ。

 

 しかし他の姉妹は毒舌で散々な言われようである。そりゃ家出しても不思議じゃない。リーフも「正直に言ってくれれば、考慮したよ」と申し訳なさそうにカスミに言う。

 

 さてと、そろそろカスミへの毒舌を止めるか……流石に言い過ぎた、コイツはただの出涸らしじゃない…コイツは…コイツは…!

 

「ただの我儘娘だ」

 

「なんですってー!?」

 

「けど、案外優しい一面もある。新米トレーナーの俺にお節介をかける程度にはな」

 

「あ、サトシ…」

 

 

 ふふん、我ながら中々に良い事を言ったもんだ。何故かリーフが少しむくれたり、若干嬉しそうにするカスミに長女がこちらを見て「もっと良い人にしなさい」とか失礼な事を言った気がするが、置いておこう。

 

 とりあえずジム戦はカスミが相手してくれるらしく、フィールドに向かい、2対2で行おうとすると問題が発生した。

 

 ピカチュウがカスミと戦いたくないと言うのだ。

 

 お前カスミに懐き過ぎだろ…!くそ、なんてこった!まさか他のポケモンも戦いたくないとか言い出さないよな!?

 

「フリー!」

 

 バタフリーは特に問題なく自分に任せろと気合を入れている。良いぞバタフリー!ピカチュウとは一味も二味も違う!

 

「ホーン……」

 

 サイホーンもバトルはできると言うが、フィールドはプールだ。最低限の足場はあるが落ちれば一発アウトの状態では顔を引き攣らせるのも無理はない。

 

 マジでどうしようと頭を抱えるとモンスターボールからヒンバスが飛び出してきた。いったい何故と見れば、不安そうな顔をしていても俺から視線を外さないヒンバスがプールから顔を出していた。

 

「ヒンバス……戦ってくれるのか?」

 

「ひ、ヒン…!」

 

 ヒンバスと出会って一週間以上が経過しており、毎日欠かさずコミニケーションを取っている。俺の言葉に頷くヒンバスも少しずつ俺達と歩幅を合わせようとしているのかもしれない。

 

 ジム戦に出ると言ったのも、その一歩なのだろう。碌にバトルをしていないポケモンをいきなりジム戦に使うのは自殺行為だろうが、ポケモンの願いに答えるのもトレーナーの役目だ。

 

 こうしてヒンバスとバタフリーを使ってカスミとジム戦が始まる。

 

「行くのよ、ヒトデマン!」

 

「バタフリー、キミに決めた!」

 

 カスミのヒトデマンに対し、俺はバタフリーを繰り出した。まずはバタフリーで勝負の流れを掴んでからヒンバスに頑張ってもらおう。バタフリーも同期であるヒンバスの初陣の為、気合十分だ。

 

 始まると同時にカスミがヒトデマンに“みずでっぽう”を指示してくるので躱して“サイケこうせん”を叩き込み。倒れた所に“しびれごな”で追い討ちする。

 

 しかし、カスミがヒトデマンに水の中に入る指示をしたせいで、倒れるようにヒトデマンが水の中に入ってしまった。

 

 水中で粉が取れてしまったのか、元気になったヒトデマンが水中から出て来て反撃してくる。

 

「アンタの粉塵戦法を見てたんだから対策ぐらいするわよ!」

 

 そう笑みを浮かべてヒトデマンを水中へ再びダイブさせ、“こうそくスピン”を指示し、ヒトデマンがくるくる回転しながら突っ込んでくる。ギリギリの所で躱わすが振り向いての“みずでっぽう”が直撃する。

 

 このままでは不味い!ヒンバスに楽をさせる為にもココは勝たなくては!

 

 再び突っ込んできたヒトデマンに対し、バタフリーに“かぜおこし”を指示した。バタフリーの強風に押し戻されるヒトデマン。この機は逃さないと“たいあたり”で突っ込み、“サイケこうせん”をゼロ距離で叩き込みヒトデマンを戦闘不能に持っていく。

 

「やっぱり、やるわねサトシ……だけど、このまま勝たせないわよ!」

 

 そう言ってカスミが繰り出したのはヒトデマンの進化形のスターミーだ。そして間髪入れずにカスミからの指示が飛び、スターミーの“こごえるかぜ”がバタフリーに直撃する。

 

 不味い、効果は抜群だ!しかも羽が少し凍ってしまったのかバタフリーの動きは悪くなってしまう。

 

 カスミがチャンスと言わんばかりに“こうそくスピン”で突っ込んでくる。羽が凍っては“かぜおこし”ができん、故に“サイケこうせん”で迎撃するが、“サイケこうせん”を掻き消してスターミーの“こうそくスピン”がバタフリーに直撃し戦闘不能になる。

 

 強いなスターミー…ヒンバスで勝てるか不安があるが、俺はトレーナー、最後までポケモンを信じて戦うのみだ。

 

「ヒンバス…君に決めた!」

 

 ボールから出てプールに飛び込むヒンバス。その表情には恐れがあるが、勇気も宿っていた。

 

「ヒンバス……でも、手は抜かないわよ!スターミー…こうそくスピン!」

 

 ヒンバスに思う事があるが、これはヒンバスが望んだ事…故に手は抜かないとスターミーに“こうそくスピン”を指示して突っ込んでくる。

 

 高速回転しながら突っ込んでくるスターミー、しかし俺は指示を出さずにヒンバスも動かない。リーフが「早く指示を!」と叫ぶが……まだだ。

 

 直撃まで後僅か……今だ!

 

「ヒンバス!“あやしいひかり”!!」

 

 ヒンバスから飛び出した“あやしいひかり”。当然、突っ込んできたスターミーは躱わせず直撃、混乱状態になる。

 

 ヒンバスの技を確認した時に思いついたのだ、如何に勇気を出したと言っても不安も大きいならば、相手を混乱させて有利にしてから戦えば良い。

 

 混乱したスターミーが、あっちこっち飛び回り足場やプールの壁にぶつかり自滅していく、カスミが声をかけて正気に戻そうとするが、その前に終わらせる。

 

「今だヒンバス!りゅうのいぶき!」

 

「ヒン!!」

 

 ヒンバスが口から放った“りゅうのいぶき”が無防備のスターミーに直撃し吹き飛ばされる。今の衝撃で混乱が解けた様だが、もう遅い。ヒンバスにトドメの“たいあたり”を指示してスターミーを壁に叩きつけ戦闘不能にする。俺達の勝利だ!

 

「良くやったヒンバス、俺達の勝利だ!!」

 

「ヒ……ヒン!」

 

 俺達の勝ちだとヒンバスを労えばヒンバスも不器用だが笑みを浮かべて応えてくれた。

 

 そんな俺達に悔しそうに、それでいてヒンバスの成長を喜ぶ様にカスミが称賛の声と共にブルーバッジを渡してくれる。

 

「ブルーバッジ、ゲットだぜ!!」

 

「ぴ、ピカチュウ!!」

 

「ヒ……ヒン!」

 

 ブルーバッジを掲げて宣言すればピカチュウと一緒にヒンバスも喜んでくれる……少しずつ良くなっていくといいな。

 

 こうして俺のジム戦が終わり、リーフのジム戦はポケモンセンターで治療させた後になるから明日でお願いと言うカスミにリーフが頷き、取り敢えずタケシと合流しようと決めた時だった。

 

 

 突然ジムの壁を破壊して、謎の巨大ロボが入ってきた。長女サクラの「一体何なのあれ?」との呟きに反応して、お約束の口上と共にロケット団が現れる。

 

 どうやら、巨大ホースと大型エンジンを盗んだのはロケット団であの巨大ロボでハナダジムのポケモンを奪うつもりの様だ。……悪いが今日はお前達に付き合う暇はない。

 

「サイホーン、君に決めた!」

 

「ホーン!」

 

「お願い、ニドキング!」

 

「ニドー!」

 

「ちょ、ジャリガール2号!何よその強そうなポケモンは!?」

 

 俺がサイホーンを、リーフがニドキングを出せば、ムサシがニドキングにビビった声を出す。確かにニドキングはゴツくて強そうだからな、俺のサイホーンもドサイドンになるのが楽しみだ。

 

 そうして巨大ロボをサイホーンとニドキングのパワーで破壊してピカチュウの“10まんボルト”でトドメを刺せば、大爆発とお決まりの台詞と共に星になって消えるロケット団。

 

 今後はジム戦中に乱入される時もあるかもしれない……それは勘弁だな。

 

 

 因みに翌日のリーフのジム戦はフシギダネの毒をプールに流し、水タイプの強みを完全に潰したリーフの独壇場だった。カスミを二タテし、フシギソウに進化した相棒を抱いて「サトシの考えを参考にしたんだ!」と笑うリーフに俺は乾いた笑みを浮かべた。

 

 え?俺ってこんなエゲツナイ戦法してないよね?

 

 そう隣で観戦するタケシに聞けば、そっと顔を逸らされ、カスミに「リーフに悪影響与えるんじゃないわよ!」と怒られた…解せぬ。

 

 

 





・サトシ(転生者)

 ブルーバッチをゲットした。ヒンバスも少しずつ心を開いてくれている。今後を考えて、もう少しポケモンをゲットしようと考える。

・カスミ

 ジム戦を終えたら、当たり前の様にサトシ達の旅に戻ってきた。サトシが庇ってくれて嬉しかった。

・リーフ

 サトシの翌日にジム戦をし、フシギダネの毒をプールに流し込んで勝利して、皆んなを戦慄させた。

・タケシ

 粉塵爆発をしたお前が言うな。と言葉を飲み込んでサトシから視線を外した。

【ゲットしたポケモン】

・ピカチュウ

・バタフリー

・ヒンバス(色違い)

・サイホーン
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