リセット・ホロウ 〜死に損ないの観測者〜   作:くりぢゅん

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"お兄さん"→オリ主

お兄ちゃん→アキラ
紛らわしくてスマソ(>人<;)


番外編:お兄さんの「こわい」ところ

 

 

地獄と化した旧都から私たちを助け出してくれた"お兄さん"。

身寄りのない私とお兄ちゃんを、自分の本当の妹や弟みたいに可愛がってくれる。

"お兄さん"は私たちのヒーローで、世界で一番優しい人だ。

 

でも……時々、本当に"お兄さん"が「こわい」と思うことがある。

それは、"お兄さん"が怒っているからじゃない。むしろ逆。

 

 

夜、私は"お兄さん''がうなされているのに気づいて、お部屋を覗いた。

"お兄さん"は寝汗をびっしょりかいて、自分の首を、爪が食い込むくらい強く締めつけていた。

「熱い」「やめて」「痛い」なんて言葉じゃない。

喉の奥から、ヒュー、ヒューって、空気が漏れるような変な音を出して。

 

助けようと思って駆け寄ったけど、"お兄さん"の体は氷みたいに冷たくて。

目が醒めた"お兄さん"は、私の顔を見た瞬間、まるで「お化け」でも見たみたいに絶望した顔をしたんだ。

まるで、私たちが生きていることが、信じられない奇跡か何かみたいに。

 

それから、お兄ちゃんが"お兄さん"を驚かそうとして、後ろからポンって肩を叩いた時のこと。

 

"お兄さん"は、まるで心臓を貫かれたみたいな顔をして、ガタガタ震えながらお兄ちゃんを突き飛ばした。

 

すぐに「ごめん」って泣きそうな顔で謝ってくれたけど、あの時の"お兄さん"の目は、私たちを見ていなかった。

 

もっと別の、すごく恐ろしい「死の瞬間」を何度もリピートして見ているみたいで。

一番怖かったのは、"お兄さん"が果物の皮剥きに指を切っちゃった時。

普通なら「痛い」って言うはずなのに、"お兄さん"は自分の血をじっと見つめて、

 

「ああ……なんだ、これくらいか」

 

って、すごく安心したみたいに笑ったんだ。

"お兄さん"にとって、指が切れるくらいの痛みは「痛み」に入らないみたい。

じゃあ、"お兄さん"は今まで、どれくらいの痛みを知ってきたの?

どれだけ怖くて、痛くて、苦しい思いをして、私たちを助けてくれたの?

"お兄さん"はいつも「大丈夫だよ」って笑う。

でも、その笑顔の裏側に、真っ黒で冷たい何かが隠れている気がしてならない。

 

"お兄さん"が守ってくれた私たちの命の下には、私たちが知らない「お兄さんの死体」が、何十個も積み重なっているんじゃないか。

 

……いつか、"お兄さん"の心がどこか遠くへ消えてしまいそうで、私はそれが一番こわい。

だから私は、"お兄さん"の袖を、もっと強く握ることに決めた。

"お兄さん"がどこにも行かないように。"お兄さん"の心が、いつか壊れてしまわないように。

 

 

誰とのストーリーを書いたらいいでふかね(選択肢にないキャラは私の妄想が乏しいために入っておりません。ご要望あれば教えてください)

  • イヴリン&アストラ
  • 朱鳶さん
  • 儀玄師匠
  • 福福先輩
  • ルーシー
  • シード
  • 雅課長
  • エレン
  • 邪兎屋
  • カリュドーンの子
  • ヴィクトリア家政
  • 対ホロウ特別行動部第六課
  • 雲嶽山
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