僕が剣聖として生きるのは間違っているだろうか 作:ダウナーすこすこてぃっしゅふぉーるど
この後の展開とか考えて書いてたら、時間軸一気にずれたりするって気づいて全部書き直した結果、だいぶ早足になった。
今回は閑話程度に読んでください。
伏線回程度に
書きたいもの進める為に書こうとしたら、わからんくなったので短め。
次回は長くなると思います。
「……面目ない。そんな事になっていたとは」
【星屑の庭】――アストレア・ファミリアの
僕が結局駆け付けたのは、全て終息した後であった。
いやー本当に、何も言えねえ。
とにかく皆が無事で良かった、本当に。これで皆怪我したり死んだりしてたら本当に取り返しがつかなかった。
「ったく、天下の【剣聖】様が遅れてどうするよ」
「ライラっ! そんな言い方!」
「いや、いいんだよリオン。全面的に僕が悪かったからね、返す言葉もないよ」
もっとどうせなら責めてクレメンス……そっちの方がきもちい、げふんげふん。気持ちいいからね!
「大丈夫よラインハルトお兄様! どの道、相手の規模感も不透明だったし。お兄様がいたとして、捕縛出来てたとは限らないもの」
あぁ〜、アリーゼの言葉が沁みるんじゃぁ〜。
あれから成長して美少女になって……お胸の成長はちょっとあれだけど。
「……ラインハルト」
はっ!? この鼓膜に響く麗しい声は!
「アストレア様?」
「少しいいかしら」
「勿論です」
アストレア様のお言葉なら例え火の中水の中! 疲れたらバブバブさせてー!
遅れた理由は――まあ、いっか。
言わなくていいか。
◇◇◇
「――――ほい、これがアイズたんのステイタスな」
【黄昏の館】、主神の部屋。
羊皮紙やら、飲みかけないし飲み終わった酒の瓶、恐らくつまみが入っていたであろう包装紙が捨てられた小汚い部屋に、主神ロキと衣服を整えて羊皮紙を受け取る金髪の少女アイズがいた。
アイズ・ヴァレンシュタイン
Lv.3
力:C612 → C624
耐久:D530 → D530
器用:A821 → A843
敏捷:A833 → A845
魔力:A891 → S903
羊皮紙を見ながら、表情を少しばかり和らげるアイズを見てロキは笑む。
早一年、月に数回のペースでラインハルトと稽古を実施しているアイズのステイタス上昇率。
手合わせとはいえ、破格の上昇率である。
(しっかし、相も変わらず嬉しそうやなあ)
こんな顔を引き出せるのは、ファミリア内の眷属でも限られてる。
そんな顔を引き出したのは、他派閥だから少しもどかしい部分もある。
本来他派閥、尚且つロキからすればいけすかないアストレアの子ではあるがラインハルトは別である。
まず見目麗しい、ロキの中で高得点である。次いで性格、特級の善人である。更に実力も確か。
今や、このオラリオでも二人しかいない領域に踏み込んでいる。
(まぁ、そんな眷属抱えてるってのもいけすかん点ではあるんやけどなあ)
決定打はファミリアの下級冒険者が、
――――間に合って良かった。貴方の家族が助かった、そのお礼の言葉を貰えた。それ以上に望むものはありません。
ゾッコンである。
何とかして
どっかのタイミングで、遠征なり
そんな事をうんうん唸りながら考えてる最中だった。
「…………ロキ」
「ん? どないしたんやアイズたん、ウチにハグされたいんか? しゃーないなぁ、今なら大サービスでうちの熱い接吻もつけたるでー! ――げぼあ!?」
唐突にアイズに話しかけられたもんだから、仕方ない。
手をわきわきさせながら、アイズににじり寄るロキに高速の腹パンが来るのも仕方ない事だ。
「やめて」
「手早すぎる……あかん、お迎え見えてきた」
薄れていきそうな意識の中で、視界に朦朧と映る金髪金眼のまるで天使の様な――
「天使やと思ったらアイズたんやー! お迎えきてくれたん――へぶぁ!?」
「……いい加減にして」
Lv.3の加減無しの平手打ちが炸裂。
ロキは宙を舞った。
アイズが出ていってしばらく。
痛むお腹と頬をさすりながら、酒瓶を飲みながらロキは、ふと羊皮紙に視線を戻した。
(――ん?)
違和感。
力、器用、敏捷、魔力。
どれも順当に、いや順当以上に伸びている。
特に魔力に至っては、とうとう“S”に届いた。
実に、喜ばしい事である。
だが。
(……耐久、上がっとらへんなぁ)
一切動いていない数値。
指先で顎を掻きながら、ロキは眉を寄せた。
(おかしいやろ。あれだけ剣振って、あれだけ無茶な稽古しとって、身体に負荷かからん訳ない)
ラインハルトとの手合わせ。
速度、間合い、剣圧。
アイズが耐久を削られる場面など、何度も見てきた。
(大体うちでやっとる稽古だと、一番伸びとるのは耐久や)
それなのに、
(……そう言えば、前もそうやった気がする)
違和感。
(アイズたんが、ラインハルトの攻撃を全部避けてる? 毎回? いくらアイズたんが天才やと言っても、【
ロキは、羊皮紙を置いて小さく息を吐いた。
(強くなっとるのは確かや。でも……)
伸び方が、歪だ。
才能の塊が、均等に削られていない。
「――――あかん、なーんも浮かばんわ。酒や酒ー!」
自問しても、答えが浮かばない。
ただ、胸の奥に引っかかる違和感だけが残った。
(まぁ、今度いけすかんけど聞いてみるか)
――アストレアに。
そう考えて、酒をあおった。
◇◇◇
「明日、ロキとフレイヤと話し合いがあるの」
アストレア様の私室、陽だまりの様な匂いと紅茶の匂い。
いつ入ってもあまり慣れない。
アストレア様のその清く正しく、清廉さ、潔白さを映し出したかの様な、真白の部屋に。
ソファに腰掛けて、此方を伺う夜天の瞳。
「このタイミングだから、護衛代わりに付いて来て欲しいのだけど」
「勿論です、アストレア様」
あら、よかった。
そう言って、僕と比べると細い指先でティーカップを取って紅茶を口に含んだ。
「ねぇ、ラインハルト」
「何でしょう」
「――――貴方は『正義』って何だと思う?」
「『正義』、ですか」
唐突だった。
『正義』を問われたのは、初めて――いや、二度目のこと。
眷属になった時の夜に問われた事、それ以来の実に七年ぶりの事だった。
「誰かを傷つける存在から、護る事です。人を導き、救う――それを繰り返していけば、その『正義』が巡ると思っています」
「………………そう、ね」
アストレア様が、微かばかりに目を細めてほんの少しだけ下を向いた後、また視線が合う。
「それも『正義』の一つですもの、いいと思うわ」
「ありがとうございます」
いつもの微笑みだ。
一礼し、感謝を告げる。
「ねぇ、ラインハルト」
「どうされましたか」
「
なぜ、そんな事を言うのだろう。
最近は、
気にしなくてもいいのに、全部落ち着いたらまたいつもみたいに迎えてくれてたまに抱きしめてくれたらそれでいいのに。
「……いえ、しんどくなどありません。これが、僕が選んだ道です」
そう、この世界にひょんな事から転生して、この姿になって、
僕が決めたのだ、ラインハルト・ヴァン・アストレアとして生きる事を。
「そう……それならよかったわ、遅くまでごめんなさい。明日も早いでしょう、ゆっくり体を休めて」
「お気遣いありがとうございます、それでは――失礼します」
扉を開けて、一礼する。
顔を上げて、ドアを閉める際に見えたアストレア様の表情は――――僕には何を考えているのかわからなかった。
今話はちょっとというか結構駄作。
詰めたい内容だけ詰めて終わり、あとで読み返したらおもんない話だろうな。と自分が読みたい話を書いてるはずなのに思ってて自己嫌悪なんで、他の投稿してる話とかも含めて時間とって加筆・修正すると思います。
低評価ばっちこーい
幕間が描く話(各副題は活動報告にあり)
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豊穣祭
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剣聖の受難
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アストレア・ファミリア 剣術指南
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ロキ・ファミリア × 剣聖
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その他リクエスト(活動報告まで)