ワイらのアッティラ先生が討ち取られて2か月が過ぎました… 作:アンティオキア
フン族
「こんな世界だからこそ、特別な日をつくって楽しむことが大事だと思うんよ」
私は紅く染め上げられた靴の中の足をぐーぱーと開いたり閉じたりしていた。
周りには私と同じように綺麗な彩の靴を履いた女たちが身体を労わるようにゆっくりと動いている。―――ときたま膨らんだお腹を優しく撫でながら。
それは私も同じで、親の気持ちも知らず早く生まれたいとばかりにお腹をける元気いっぱいの胎児を、胎の上から宥めるように撫でる。
ぱちぱちと家よりも高く焚べられた薪?から木の燃える心地の良い音が聞こえる。
「なぁ~大軍師~熱痛いし、なにより嫁が待ってるんだけど」
「おとなしく次の花婿が来るまで耐えてろ。あとお前の嫁はお前自身よりお前の炎の方が好きみたいだな」
「そんなあぁ^~捨てないで^~(号泣)」
音を出しているのは薪だけじゃなかったらしい。
ついさっき結婚式によって結ばれた新郎は煌々と空にまで届くように燃える炎の中から、神父役の
新郎の妻はその言葉を聞いてかあたふたと慌てていたものの、いつの間にか笑顔になっていて炎の中の彼もからからと弾けるような笑い声をだしていた。
ぱちぱちと、彼の気分を表すかのように火花が元気に飛び跳ねる。
いつ見ても不思議な光景だった。私たちの夫になる彼らは炎に包まれようともご飯を食べてさえいれば死ぬことはないのだとか。
彼らの纏う炎は暖かかった。春の日差しのような救いを、冬に凍え行く当てのない私たちに与えてくれた。
・・・たまに、死んだ両親のことを忘れる時がある。
それは、今が幸せすぎるからなのか、それとも私の中の世界が粉々に壊されたあの年のことを必死に忘れようとしているのか。私には分からなかった。
旦那様――結婚式を挙げていないから厳密には違うと彼はいうのだけれど――に聞いても、困ったように眉を上げて「分からない」と言われた。ただその直後にゆっくりと抱きしめられて「守るから大丈夫」と耳元で囁かれたときの、すべてを旦那様の身体にすべてゆだねて溶けてしまう感覚は今でも鮮明に思い出せ―――
「顔真っ赤。興奮しすぎて式の最中に鼻血出さないようにね。はいおしまい」
「・・・」
私の長い髪を整えていた友人が、心のうちを見透かす言葉を放つ。
そういう彼女だって今日は朝からそわそわして、心ここにあらずといった感じだ。
私も彼女の番も、もうすぐだと言うのに。
「ちゃんと綺麗になった?」
「もちろん!」
ちゃんと確認。自分の顔は見えないから念入りに聞く。
整えた髪。新しい衣装。旦那様が作った紅い靴。ちゃんと全部身につけられてる。
私のひとつ前の組が式を終わらせ、その新郎に焚火の火が継がれた。
「ありがとう。いってくるね」
そわそわと自分の番を待つ友人に伝えて、旦那様の隣に駆け寄る。
お祭りの少ない時間で全員の結婚式をする都合で、一人一人の時間はとても短い。
二言三言、言葉と誓いを交わし、キスをする。
・・・お互いの身体がふっと離れる瞬間に、彼の耳に唇を近づけて囁く。
これもちゃんと伝えないといけないから・・・
「私のたった一人の妹のことも、どうかよろしくお願いします」
面白いくらいに動揺する彼の胸元に顔を寄せる。最前列で目をキラキラさせた妹にウインクすることも忘れない。――おねえちゃんは伝えたから、あとは出来るだけ自分で何とかしなさい――そんな意味を強く込めて。
1262:名無しのフン族
収穫祭に合わせた結婚式は最高でしたねぇ(感慨)
1263:名無しのフン族
宴会!宴会!宴会!で楽しかった(満足)
1264:名無しのフン族
酒はなかったけどね
1265:名無しのフン族
ワイら以外は妊婦と子どもやし消毒用に保存せなあかんし、しゃーないしゃーない
1266:名無しのフン族
新婦のみんな見事にお腹膨らませてたねぇ
1267:名無しのフン族
幸せそうでなにより(満足)
1268:名無しのフン族
その代わり略奪には行けなくなったねえ(悲しみ)
1269:名無しのフン族
まぁ本来は略奪ってのは生きるための手段だったから
1270:名無しのフン族
他で安定して生きていけるならそれでいいのよ(農耕民族並感)
1271:名無しのフン族
それはそうと一切略奪をしなかった年って初めてだな(驚愕)
1272:名無しのフン族
ここ数年は略奪しなくても問題ないほど大量に西ローマから略奪したから、やる理由が戦いたいくらいしかないんだよなぁ
1273:名無しのフン族
その戦いも無茶はしづらくなった
1274:名無しのフン族
もう嫁と子供がいるしねぇ
1275:名無しのフン族
戦いに行くとしても拠点ほっぽりだして何年も帰ってこないとかできなくなったし
1276:名無しのフン族
拠点から黒海を挟んで向こう岸に東ローマがおるせいで防衛の負担もあるしな
1277:名無しのフン族
女子供のいる拠点の防衛が0とかさすがにね
1278:名無しのフン族
>>1271 そもそも農作業が想像してた以上に忙しかったのもある
1279:名無しのフン族
これワイらのご先祖本当にやってたんかってくらい重労働でびっくりしたよね
1280:名無しのフン族
農作業用の機械とかないんですか?
1281:名無しのフン族
>>1280 注文しても納品まで1500年かかりますねぇ・・・(悲哀)
1282:名無しのフン族
おクソ(直球)
1283:名無しのフン族
転生者知識はどこにいってん(激怒)
1284:名無しのフン族
そんな(知識)ないです
1285:名無しのフン族
農作業機械の詳しい設計とか専門家でもないのに知ってるわけないだろ!いい加減にしろ!
1286:名無しのフン族
そもそも設計しってるところで機械加工とか鋳造技術に原料の掘削技術もろもろがないと、絵に描いた餅にしかならんのよ
1287:名無しのフン族
木材の加工で精一杯なワイらに省力化は遠い世界なんやなって
1288:名無しのフン族
地道にコツコツ積み上げていこうや
1289:名無しのフン族
コツコツ(有史以来2000年)
1290:名無しのフン族
人類史はやっぱ偉大ってはっきりわかんだね
1291:名無しのフン族
>>1290 じゃけんワイらの歴史も残していこうな
1292:名無しのフン族
人類史に唐突に現れたワイらの歴史ってなに?
1293:名無しのフン族
われわれはその真相を知るべくローマの奥地へと向かった
1294:名無しのフン族
そのローマ跡形もない定期
1295:名無しのフン族
後世からみたワイらの歴史とか破壊と略奪がすべてみたいに見られるゾ
1296:名無しのフン族
事実定期
1297:名無しのフン族
なんでや!ダルクス人保護したやんけ!
1298:名無しのフン族
ダルクス人(人畜100万を殺した民族)
1299:名無しのフン族
なんだこれは・・・たまげたなぁ・・・
1300:名無しのフン族
>>1298 てか人と家畜あわせて100万やったら、これワイらの方が殺してるんじゃない?
1301:名無しのフン族
(ローマ消し炭にしたし)そうだよ(便乗)
1302:名無しのフン族
>>1300 (全く数えてないけど多分)そうだよ(便乗)
1303:名無しのフン族
これもう(被害総数)分かんねぇな
1304:名無しのフン族
ローマ潰したみたいな感じで書いとけば適当に解釈してくれるやろ(他力本願寺)
1305:名無しのフン族
書いてる内容がふわっふわ過ぎて解釈の余地がありすぎるのは歴史書としてよくないんだよなぁ
1306:名無しのフン族
歴史書作るならできるだけ事実を書いていこうね(歴史オタク並感)
1307:名無しのフン族
フィクションは神話っていうファンタジー小説に組み込んでいくべ
1308:名無しのフン族
神話とかなに書いてもいい最強の世界観やんけ。そんなことしてええんか!?(興奮)
1309:名無しのフン族
ええやろ、好き勝手しようぜ(適当)
1310:名無しのフン族
学問書とか哲学書とかはまた別分類で残していこうね
1311:名無しのフン族
>>1307 合作みたいでオラワクワクすっぞ!!
現在のフン族
紙を作れないくせに創作活動に精を出すバカ者ども。農繫期も終わり冬に入るうえ、戦いに行く予定もないので暇なせいでもある。
ちなみに周囲の言語を知らず、一切の諜報活動を行ってないため世界情勢を全く知らない。これが転生者の姿か・・・?(困惑)
イタリア
「死にました(事後報告)なんもかんもゲルマン部族に押し負けたイタリア人が悪い(決めつけ)ということで、これからは」
北イタリア
「ゲルマン部族がそれぞれ治める北イタリアと」(ゲルマン人大歓喜)
南イタリア諸都市連合
「元西ローマ帝国構成諸都市が治める南イタリア諸都市連合に分裂します」(イタリア人大激怒)
教皇庁
「復活そうそうにナポリに避難か・・・」(哀愁)
東ローマ帝国
「ペロポネソス復興のためにダルクス人強制移住させたけど、計画が少し適当やったせいか半分くらい死んだな・・・まぁええか!来年も送ろ!」
ダルクス人 in ペロポネソス
「生きなければ・・・何としてでも・・・」(限界民族並感)
スラブ部族
「ゲルマン部族を支配しろ!俺らはあいつらより上じゃい!!」(移住から統治支配への転換)