ワイらのアッティラ先生が討ち取られて2か月が過ぎました…   作:アンティオキア

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こんな場末のSSに感想が・・・嬉しい・・・嬉しい(涙)


【朗報】ダルクス人ってさぁ

201:名無しのフン族

かわいいよね

 

202:名無しのフン族

はいスレ終了!終わり!閉廷!

 

203:名無しのフン族

ここまでクソなスレ久々に見たゾ

 

204:名無しのフン族

1スレ目で結論出してるスレはクソってはっきりわかんだね

 

205:名無しのフン族

掲示板ですら会話を続けるのが下手なの救いようがないね

(こんなことせず)さっさと働かないか!

 

206:名無しのフン族

酷い言われようで泣きそう

>>205 ダルクス人を保護して意思疎通まで図ったやつに言うセリフかぁ!おぉん!(威嚇)

 

207:名無しのフン族

意思疎通はとれましたか・・・?

 

208:名無しのフン族

クソスレ立てる人間にそんな高レベルなことできるわけがない定期

 

209:名無しのフン族

>>207 部族名は聞き取れたゾ

 

210:名無しのフン族

それ以外になかったんですかね(野獣の眼光)

それよかたまたま、本当に偶然見ちゃったんだけど、一緒に馬に乗って帰ってきていたね

 

211:名無しのフン族

は?許さんが?(ぶちぎれ)

 

212:名無しのフン族

あんな雪の妖精みたいにかわいいこと二人、一緒の馬で?

 

213:名無しのフン族

S●X!!!

 

214:名無しのフン族

やめないか!

 

215:大軍師

ほんとにそれ以外何も聞いてないの?

お前らかわいいやなんやかんやで騒いでるけど、こんなガッチガチの村社会してる時代で、今世最大の大雪のなか、何もないとこに子供一人倒れてるとか怪しい・・・怪しくない?(当然の疑問)

子どもも何も喋らないし怖いんだが。急に身体が裂けて触手がこんにちはとかない?大丈夫?

 

216:名無しのフン族

ほんとにそれ以外何も聞けてない。何も喋らないのは多分デフォルト。自分もめちゃくちゃ身振り手振り使ってようやく聞きだせたから、信じてクレメンス

 

217:大軍師

大丈夫。信じてるで。ちょっと今まで遭遇してこなかった事象が発生してるから、念入りな確認をね

 

218:名無しのフン族

念入りな確認を忘れない指導者の鑑

 

219:名無しのフン族

けど実際ホラー映画の導入にも使えそうな展開だし、警戒するのもよく分かる

 

220:名無しのフン族

この世界が前世と違うってことはアッティラ先生が剣からビーム撃ちだした時とかラグナイト鉱石とかで分かりきってるからやってやりすぎることはないんだ

 

221:名無しのフン族

一応の否定要素があるけど、万が一型月の世界観なら死徒(不老不死の通り魔殺人鬼)とか海魔とかおるしね。なにが蔓延ってるのか分からんが、アッティラ先生のお墓を完成させるまで死ぬわけにはいかんのだよ(固い意志)

 

222:名無しのフン族

一寸先は闇だけど三寸先でティラノサウルスが口を開いているかもしれない

そんな世界でワイらは生きてるんやなって

 

223:名無しのフン族

個人の安全が保障されてた現代って偉大やってんな

 

224:名無しのフン族

まぁもう帰れないけど

 

225:名無しのフン族

アッティラ先生と出会えたのでヨシ!

 

226:大軍師

とりあえず自称ダルクス人の少女は保護する方向でええねぇんな?

 

227:名無しのフン族

(人道的に考えて追放は)いや~キツいでしょ

 

228:名無しのフン族

たとえモンスターでも管理ができるところに置いておいた方が安心するじゃない

 

229:名無しのフン族

これ追放するといよいよホラー+モンスターパニック映画の始まりってばっちゃが言ってた

 

230:大軍師

おけまる 管理は第一発見者に任せるやで 

一日一回日暮れに報告 あと少女の言語も喋れるようになって

 

231:名無しのフン族

ワ・・・ワァ・・・ シゴトガデキチャッタ・・・

 

232:大軍師

ニートには荷が重いとか言ってみろ。火刑に処すからな

 

233:名無しのフン族

第二の火刑ニキで草

 

234:名無しのフン族

あれ温かいらしいよ

 

235:名無しのフン族

そりゃ燃えてるからな

 

236:大軍師

とにかく自称ダルクス人の少女については以上!終わり!閉廷!

 

237:名無しのフン族

ワイらが失って久しくなった慈愛の心を蘇らせて子供を保護したのに仕事を押しつけられてかわいそう

 

238:名無しのフン族

>>237 なら変われ

 

239:名無しのフン族

いやどすねぇ(暗黒微笑)

 

240:名無しのフン族

(´Д`)ハァー!(クソデカため息) しゃぁねえなぁ!やってやんよ!(やけくそ)

 

241:名無しのフン族

お、よく言った

 

242:名無しのフン族

言語解析もよろしくニキ~!

 

243:名無しのフン族

ワイらがバエリンガルになる日も近い!

 

244:名無しのフン族

結局アッティラ先生も爆速で覚えた日本語でワイらとコミュ取ってたから、まったくの異言語との遭遇はドキドキしますねぇ!

 

245:名無しのフン族

なんでや!アッティラ帝国構成部族の言語とかあったやろがい!

 

246:名無しのフン族

あいつらとは肉体言語()で完結してたから・・・

 

247:名無しのフン族

殴れば話が通るとっても楽しい会話()だった

 

248:名無しのフン族

アッティラ先生が亡くなってすぐ帝国が崩壊した理由が分かりましたねぇ・・・

 

249:名無しのフン族

とにかくワイらが日本語以外でコミュ取る日も近い!

 

250:名無しのフン族

少女に日本語を覚えさせたほうが速いと思うんですけど(アイデアロール成功)

 

 

 

 

それは少女に訪れた悲劇で、ダルクス人にとってはありふれた悲劇の姿であった。

征歴453年の例年より大幅に早い冬の兆しが見え始めた頃、ローマを恐怖のどん底に突き落としたアッティラ帝国完全崩壊の情報が帝国内を駆けまわる。多かれ少なかれ被害を受けたローマの地域は数えきれず、再建中の村の中、あるいは村の残骸を捨て新天地に向かう道の上でこれを聞いたものはこぶしを上げて喜んだ。

それはダルクス人居住区域も例外ではなく、屋根や壁の崩れた家の中で少女は両親と幼い妹の四人で小さな火を囲い明日への希望を語りながら涙を流していた。

 

しかし、そんな日々は数日も保たず崩れ去る。

 

父親はダルクス人狩りで死んだ。身体をいくつもの農具に貫かれ、ついに崩れた家の軒先に吊るされた。

母親は父親より酷かった。裸にされ殴られ嬲られ斬られ、ついには焚火の中に投げ入れられて聞いたこともないような声を上げて焼け死んだ。

 

そして小さな妹は、身体が動かなくなったまま目の前で雪に埋もれている。

 

周りには少女が必死に妹を助け出そうと努力した跡が、踏み固められた雪として彼女の命を生きながらえさせていた。

少女がいつも握っていた妹の小さな手は遥か雪の下に埋もれ、もうそれを掻きだす体力も、体に降り積もる雪の塊を振り落とす力すら少女にはなかった。

 

「お母さんお父さん・・・たすけてよ・・・どこにいるの・・・」

 

ほほを伝う涙が凍っていく。大雪はその存在を隠すように、ダルクス人の少女を覆っていった。

 

ここまでならありふれた悲劇だった。後年”アッティラの置き土産”と東ローマ史に残されるこの冬は例年をはるかに超える寒さに見舞われ、ダルクス人だけでなく、ローマ帝国内でも多くの凍死者・餓死者を生み出してしまう。

 

『ん・・・?おい!あそこに誰かいないか!?』

『―――見えねぇぞ。見間違いじゃないか?』

『いや髪みたいなのが見えたんだって』

『・・・呪いの市松人形じゃねぇよな・・・』

 

そんな少女の身に降りかかるありふれた悲劇は、たった一人のフン族(転生者)によって覆された。

 

『冷たッ!おい!大丈夫かお前!』

「ぅ・・・」

 

少女に理解できない言葉で喋りかけた男は、下馬して腕を掴んだかと思えば手際よく上着をかぶせて馬上に持ち上げ、そのまま乗馬し間髪入れずにどこかへ走り去っていく。

―――埋もれた少女の妹に気づくことなく。

 

「・・・ぁ」

 

流れていく雪景色。妹の墓標ともいえる踏みつけた雪の跡は、一瞬で視界から消えてしまった。

寒さに凍えた口では妹の名を口の端に持ってくることもできず、同じように指をさすこともできなかった。

 

『なんかこの子の意識朦朧としてんだけど!?』

『喋らせろ喋らせろ!寝ると死ぬぞ!』

『お・・・お名前なんていうのカナ!?こんなカワ(・∀・)イイ!!子、オジサン気になっちゃうナ!』

『お前・・・それは酷いって』

『うるせぇよ喋り方なんかねぇよ(嘆き)オッスオラフン族!(やけっぱち)』

 

一切言葉の意味が分からなかった少女でもフン族の名前だけは理解することができた。

そして、自身がたどる結末も予想してしまった。

このまま妹のように死んで雪に埋まるか、母親のように凌辱されて死ぬかの二択だと。

ここに至って、少女は人生に諦めがついた。なにもかもを救ってくれる神様なんかいないんだと。身体の力が抜けていき、それを満たすようにやけっぱち・・・というか八つ当たりのような感情が芽生えていく。

 

「・・・ダルクス」

 

なんとなく挨拶をされたような感じだったので、できるだけ無愛想に突き放すように少女は呟いて、震える手で男のコートを握りしめる。名前ではなく民族名なのは少女らしい些細な反抗だった。

しかし小さな反抗は伝わらず、むしろそれが嬉しかったようでしきりに二人の同僚に自慢し続ける。

 

『おいおい、女の子と喋っちまったぜ!次はキスかぁ~!』(以下無限ループ)

『ずっと同じこと言ってるぞ、黙ってろ童貞』

『(ロリコンは)いや~きついっス』

 

・・ゆっくりと睡魔が少女のまぶたを落としていく。男たちは喋るのに夢中で少女のそんな状態に気づかない。というか大人用のコートを頭から被せられた少女の表情に気づけるフン族など、アッティラを除けば誰ひとりとしていなかった。

 

「・・・」

 

そして少女の意識は落ちていく。―――できればこのまま目が覚めぬようにと願いながら。

 

 

少女の目が覚めたのは簡素な、それでいて暖かいベッドの上だった。それが少女にとって幸福かどうかは分からない。しかし少女の手には雪に震えるときに被った、男のコートが握られている。




現在のフン族

例年なら越冬の準備(略奪)に当てていた時期がまるまる冬になってしまい、大軍師と軍団長がアヘアヘしている。食料は余裕があるので何事もなければ、無事に越冬することは可能(なお目前に迫るダルクス人の大規模流入)。なんなら暇してる人間がいるためアッティラ先生のお墓の建造を進める予定(なお目前に迫るry)。
ちなみに労働力()は全員がナイナイしてしまった。食料は余裕を見ておかないとね、しょうがないね(なおry)


東ローマ
「なんか今年はよく冷えるなぁ。それよりアッティラ討伐祭や!飲め!踊れ!騒げ!(呑気)」

西ローマ
「寒いしフン族から逃げてきた蛮族どもが辺境で暴れてる・・・まぁいいか!中央(イタリア半島)になんか来るわけないでしょ(驕り)」

蛮族
「寒い!腹減った!略奪せずにはいられない!!」

ローマ辺境民
「フン族なんかにボコされた奴らになんて負けるわけないと思っていましたわ(過去形)
 もうやっていけないので土地を手放して移動いたしますの。うっぷん晴らしも兼ねて道中のダルクス人は狩りますわよ」

ダルクス人
「逃げる場所 is どこ?(絶望)」

フン族
「ダルクス人?っていう迷子の少女助けたんですけど、どなたか知っている方はいませんか(親切心)」

ダルクス人
「もうこの人しかいないじゃんね(依存)」

フン族:拠点警護班
「なんか最近影がやたら多い・・・多くない???(未知への恐怖)」
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