fate/grand order 神域立証遊戯トータス   作:KAZ1421

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一章開始。

その始まりです。


私の世界にお付き合いして頂ければ幸いです。


第一章 神話帝国インペリウム・アストゥス
プロローグ


 

 

 

 

─── ハイリヒ王国 ───

 

 キャスターと呼ばれた人物と謎の少女が現れ、謎の巨大な熊の魔物から救われた後、大きな疑問を抱えつつも攻略していたが、完全な未知の探索攻略であったので疲労を考え一時中止してハイリヒ王国に戻っていた。

 休息のみならば宿場町ホルアドで良かったが、ヘルシャー帝国から勇者一行に会いに使者が来るとのことで王国に戻っていた。

 

 (ちなみに光輝達が召喚された時には帝国は来なかった。 帝国は実力主義。 故に当初は興味は無かったが六十五層を突破したことで興味を持ったと考えられる。)

 

 

 そんな中、香織は内心ソワソワしていた。 当然だが迷宮に戻りたいのである。

 

先日、あのベヒモスを2体簡単に倒した熊の様な魔物。 それを簡単に攻略した謎の男と拳銃を持った女の子。 彼らは明らかに六十五層以上下からやって来たからだ。

 

 

 

 故に本来なら奈落に落ち、殆どの確率で死んでいる南雲ハジメと藤丸立香の2人が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

あれほどの実力、もし2人が落ちた先にいたのなら救われている可能性がある。 故に少しだが実感する希望を手にした香織はすぐにでもオルクス大迷宮に戻りたかったのだ。 

 

とはいえ帝国の使者は勇者一行に会いに来るとの事なので王国に戻るしかなかった。

 

 

 王宮に到着すると王宮からハイリヒ王国王子ランデル・T・B・ハイリヒが一目惚れしたであろう香織に心配の声を掛けつつアプローチして来るという事態もあったが、その姉の王女リリアーナが止めてくれた。

 

 ランデルの事を謝罪しつつ皆に労いの言葉を送る。 彼女は光輝達を自分達の世界の問題き巻き込んでしまったと罪悪感もあり、率先して生徒達と接していた。 その甲斐あって親しくなり、特に香織や雫とはタメ口で言葉を交わす程だ。

 

そんな中、彼女はある疑問を口にする。

 

 

「それにしても、今の時期に使者様ですか。 いくら皆様が六十五層を突破したとはいえ良いのでしょうか?」

 

「それはどういう意味?」

 

 

リリアーナの疑問に雫は質問する。

 

 

「いえ、実は最近ヘルシャー帝国は()()()()()()()()()で戦況はよろしくないと聞いていまして、そんな時期に使者様が来られたという事は、皆様を戦争へ派遣させようとしているのではと思いまして。 少し不安でして。」

 

「そんな……。」

 

 

 その言葉に光輝達は驚く。 確かにオルクス大迷宮の六十五層を突破した自分達を戦力として欲している故に使者が来たというなら筋が通るからだ。

 

「どの様なお話なのかは不明ですが、帝国からの使者様が来られるには未だに数日は掛かります。 それまではゆっくりお寛ぎくださいませ。」

 

 

光輝達は不安を抱えつつ過ごし、遂に帝国の使者が訪れる日がやって来た。

 

 

 

 謁見の間には光輝達迷宮攻略に赴いたメンバーと王国の重鎮達、そしてイシュタル率いる司祭数人が揃い帝国からの使者が来るのを待っていると、兵士の1人が慌てた表情でエリヒド国王に報告する。

 

 

「! なんだと!?」

 

 

 その報告を聞きエリヒド国王は驚愕したと同時、扉が開き謁見の間に3人の人物が入って来る。

 

そしてその内の1人を見てイシュタル、そして王国の重鎮達も国王と同様に驚愕する。

 

 

「ガ、ガハルド殿!?」

 

「皇帝陛下!?」

 

 

そう、帝国からの使者の1人にヘルシャー帝国の皇帝が居たからだ。 その反応を見て光輝達も驚愕する。 まさか、帝国陛下自らが使者として来るとは思わなかったからだ。

 

 

「よ、良く参られましたガハルド殿。 しかし、陛下自ら使者として来られるとは……事前に教えて頂ければそれ相応のおもてなしをしたのですが──」

 

「これは、これはエリヒド殿。 だがこれは自分が望んだ事。 こちらも戦争中なのでな。 時間が惜しいと思い伝えなかったのよ。 勇者の力、それをこの目で確認する事とある事を伝える為にな。」

 

 

そう言い皇帝陛下は光輝達を一瞬見た後すぐにエリヒド国王の方へ向く。

 

 

「伝えたい事ですか?」

 

 

わざわざ皇帝陛下自ら伝える内容。 それは何なのか問う。 すると、驚愕の事実を知る事となる。

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()。故にリリアーナ王女との()()()()()()()()()()()()。」

 

「!?」

 

 

その言葉に謁見の間にいた全員が驚愕する。 国王等の重鎮はその事実に驚愕し、光輝達は婚約者がいた事と、その人物が戦争で死んだ事に驚きを隠せなかった。

 

 

「バイアスさんが──、お悔やみ申し上げます。」

 

「戦争で死んだと聞きましたが、それほど追い詰められているという事か? しかし、ガハルド殿がこの場にいるのは問題はないのか?」

 

 

エリヒド国王が何故皇帝が此処にいるのかを聞くとここに来た理由を話す。

 

 

「問題はない。 既に帝国は()()()()()()()()()()()。 皇帝という肩書きではあるが、実権を持っているのはオレではない。謂わばお飾りの皇帝だ。」

 

 

 その言葉に再び驚きを隠せなかった。 つまり、実権は別の人物が握っており、皇帝という立場ではあるがお飾り同然となっているというのだ。

 

 

「【奴等】との戦いで一時期、帝都まで攻められ陥落寸前となった時に【彼ら】が現れた。 【彼ら】は敵の群勢を瞬く間に撃退し、戦線を押し返し、戦況は互角となった。 そんな時、勇者一行が六十五層を突破したと聞いてな。 どのような者か知りたく来たのだ。 」

 

 

そう皇帝が言うと国王は勇者の光輝を紹介する。

 

 

「こいつが勇者……、エリヒド殿。 勇者殿の力をこの目で見たい。 この者と模擬戦をして欲しいのだが、よいか?」

 

 

そう言い皇帝はフードを被った男性と光輝で模擬戦をして欲しいと言う。

 

 

「えっと、俺は構いませんが」

 

 

光輝はエリヒド陛下の方へ向き、エリヒド陛下はイシュタルへ確認を取る。 イシュタルは頷き、急遽勇者対帝国使者の模擬戦の開催が決定した。

 

 

 

 

目の前の対戦相手は一本の槍を持ち、その場に佇んでいた。 構えらしい構えも無いので光輝は舐められていると怒りを抱く。

 

 

「いきます!」

 

 

光輝は割かし本気で打ち込む為に“縮地”で高速で踏み込もうとする。

 

 

「ガフッ!?」

 

 

しかしどういう事か、光輝が踏み込んだ瞬間、後方に吹き飛んだ。 目の前の男性が光輝よりも早く移動し蹴りを入れたのだ。

 

 光輝はどうにか体勢を立て直し、光輝は本気の目となって攻撃を繰り出す。 

 

 

 

 

 

 

だが、当たらない。

 

目の前の人物は光輝の攻撃を最小限の動きでかわし、

 

 

「ガハッ!?」

 

 

 拳や蹴りでカウンターという流れを繰り返す。 その光景に王国の重鎮達、クラスメイト達は驚きを隠せなかった。 光輝の実力は勇者と呼ばれる程の実力を有している。 騎士団の中でもメルド団長以外勝負にもならないだろう。 にも関わらずその光輝がまるで赤子扱いの様にフードを被った男性は対処する。

 

 

「はあ、はあ。 “限界突破”!!」

 

 

光輝はこのままでは勝てないと切り札を使い剣を振るう。 “限界突破”を使ったことでステータスが上昇、すばやさも大きく上昇した攻撃を振るう。

 

 

 

 

 光輝が攻撃が当たったと認識したその瞬間、ガキーンっと音が鳴る。

その音を聞いた時、何の音か分からなかったが直ぐに理解する。光輝の手に()()()()()()()()()()()()()()事とフードを被った男性が手に持った槍が振るった後の様な体勢になっていたからだ。

 

 

そう、光輝達や王国の重鎮達が()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

その証拠に先程まで握っていた()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

そして槍の刃先を光輝の首元へ寸止めすると同時に光輝の聖剣が地面に突き刺さる。

 

 

 

「……参りました。」

 

 

この模擬戦は無傷で帝国使者の勝利となったのだ。

 

 

「(……勇者といえどまだガキか。) すまないがエリヒド殿、勇者殿はまだ実力不足だったようだ。 強さ次第では次の戦場の時に力を借りようとしたが、どうやらまだ修行中の様子。 勇者の実力は拝見し、婚約破棄の件も伝えた。 帝国はこれから次の作戦がある故帰らせて頂く。 良いかな?」

 

「あ、ああ。遠くから来て頂き感謝するガハルド殿。 ところで、勇者様相手にここまで圧倒的に勝利をしたその御仁。 一体何者なのだ?」

 

 

「彼こそ、我ら帝国を救ってくれた戦士達の1人! 故あって顔を隠しているが信頼出来る御仁だ。 しかし、このまま誰かもわからないというのは酷だろう。 素顔を見せられない彼に変わり、別の戦士を紹介しよう。」

 

 

そう言いもう1人の人物が姿を見せる。 その男性がフードを脱いだ時、クラスメイト達は驚愕する。

 

 

「やあ、国王様。 初めまして」

 

 

その男性の格好は一言で表すなら【カウボーイ】だろう。

 

正に黒いウエスタンハットを被り、その腰にはガンホルスターがあった。

当然、【拳銃】が入ったガンホルスターだ。

 

その事実に全員が驚愕する。 つまりこの世界にも拳銃が存在するのではないかという疑問だ。

 

 

「僕の事は()()()と呼んで欲しい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ビリー殿、というのか。 その戦士にも劣らない実力者と認識しても?」

 

 

 

エリヒドの質問に皇帝は頷く。

 

 

「それは心強い。 今後も是非我ら人間族に力を貸して欲しい。」

 

「……どうも。」

 

 

国王の言葉にビリーはそう返事をする。 

 

そんな中、

 

 

「お話し中、すみません。 ビリーさんに質問をして宜しいでしょうか?」

 

 

雫がそう口にする。 この会話は国と国の会話。 それに介入する事は本来してはいけないのだが、それを差し引いても聞きたい事があった。

 

国王や皇帝も突然の介入に驚くも、最終的に質問を許す。

 

 

 

「ビリーさん。 その腰にあるのは【拳銃】ですか?」

 

「───へえ? 分かるんだ。 君名前は?」

 

 

質問の内容に驚き、ビリーは雫に質問する。

 

 

「私は八重樫雫と言います。 先程は会話を止めてすみません。 ですが、それでも聞きたい事がありましたので質問をしました。」

 

「八重樫雫ね。 中々の肝が座ってるね。 皇帝と国王の会話に介入するとはね。気に入ったよ。 いいよ。 何でも聞きなよ。」

 

 

ビリーがそう感心し雫が質問する。

 

 

「ありがとうございます。 あなたの他にその【拳銃】を持っている人はいますか?」

 

「……少なくとも帝国では僕だけだけど、その質問から考えると君たちは他にこれを持っている人を見たって事かな?」

 

 

ビリーの質問に雫達は頷く。

 

オルクス大迷宮であった魔導士の男性と銃を持った金髪の女の子。 この2人の事をビリー達に説明する。 

 

聞いていた3人も話が進む程、真剣な表情になっていく。

 

 

 

「……なるほどね。 多分君たちは僕とその人達が繋がっているのかと質問したいんだろうけど、残念だけど知らないな。」

 

「そうですか。」

 

 

ビリーの言葉に雫とそれを聞いていた白崎さんは落胆する。

 

もし、あの時助けてくれた2人と目の前の人物が繋がっていたらと期待していたからだ。

 

 

「でも、助けてくれたっていう男性の実力は何となく分かったよ。」

 

「え?」

 

「その人の実力はさっき勇者と戦った彼と()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

その言葉に光輝達は自分達を助けてくれたあの男性の実力を思い出す。 そしてビリー曰く、その男性と最低でもあの槍兵が同等の実力と言う事はあの槍兵もベヒモスを簡単に仕留める事が出来る実力者という事だ。

 

 

故に前に言われた『今の実力では攻略できない』という言葉が重くのしかかる。

 

 

「他に質問はないかな?」

 

「……良いですか、その一つ聞きたい事があります。」

 

 

次に質問したのは白崎だった。

 

 

「その、高い所から落ちた人を助ける事は出来ますか。」

 

「………あ、なるほど。 そういえば大迷宮で2人、奈落に落ちて死んだっていう情報があったな。 だからか。」

 

 

ビリーは白崎の質問の意図を考え、此処にくるまでに得た情報から考えを見抜く。 そしてしばらく考え、答える。

 

 

「仮に、大迷宮にいたその男性が奈落の下に居た場合。 その2人を助ける事は───()()()()()()()。」

 

 

『!?』

 

 

ビリーの言葉にクラスメイト全員が驚く。

 

 

「僕たち並の実力者が下にいた場合、その2人は助かっている可能性ある。 そして君たちを助けた2人は大迷宮の下から来たんだろう? 状況からして()()()()()()2()()()()()()()()()()()()()()()()()()。 もちろん可能性は低いけどね。」

 

「───あ、ありがとうございます!!」

 

 

限りなく0だった生存の確率が1%程に上がった程度だが、それでも可能性はあると断言した。 これはクラスメイト達にあり得るかもしれない程度だが希望を齎した。

 

 

「………。」

 

 

約一名、動揺している人物がいるのを知ること無く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、ガハルドは教会の手前とりあえず光輝を勇者として認めると宣言し、ハイリヒ王国を後にする。

 

 

「ガハルドさん。 あの光輝って人どう思ったかな?」

 

 

ビリーはそう質問する。 もちろんガハルドが答えずとも知っている。

 

 

「ありゃ、ダメだな。ただの子供だ。理想とか正義とかそういう類のものを何の疑いもなく信じている口だ。なまじ実力とカリスマがあるからタチが悪い。自分の理想で周りを殺すタイプだな。〝神の使徒〟である以上蔑ろにはできねぇ。取り敢えず合わせて上手くやるしかねぇだろう。」

 

「同感です。」

 

 

その言葉に同意したのは光輝を相手したフードの男性。 彼と戦い目の前の人物が何の覚悟もない力を持っただけの愚か者だとすぐに分かった。

 

 

「あのままでは彼は、いずれすべてを失うことになるでしょう。 正直にいえば()()()()()()()()()()()()()()()。 確実に大きな足枷になるでしょう。 せめて精神力が良ければまだ良かったのですが、今後の成長次第かと。」

 

「……お前がそこまで言うとはな。 それほどの奴って事か。」

 

ガハルドはその評価にため息を吐く。 そしてその男性に聞く。

 

 

「ここなら人も少ないし、顔を見せても問題ないだろう?」

 

 

ガハルドはその男の名前を言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()

 

 

その言葉に頷き、ディルムッドはフードを脱ぎ、その顔を晒すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─── オルクス大迷宮 ───

 

 

 

「いよいよここともおさらばだな。」

 

「──んっ。」

 

 

ハジメは転送の魔法陣の上に立ちながらそう言い、ユエも同意する。

 

 

「準備は完了です。 いつでも行けます。 先輩。」

 

「うん。 キャス───いや、クー・フーリン、メディア。 ありがとう。」

 

 

 マシュと藤丸は互いに常に持ち運ぶ物等を確認して、()()()()()()()()()()()()2()()に感謝を告げる。

 

 

「おう。 オレ達の事は気にするな。 ハジメが作ってくれた魔力装置のおかげでこの部屋で魔力を供給出来るからよ。」

 

「気をつけてください。」

 

 

 まず、何故クー・フーリンとメディアがこの大迷宮に残るのか。 それから話そう。

 

 きっかけはあの日、白崎さん達を襲った出来事だ。 本来ならその階層にいない筈の熊の魔物が上に訪れた事を考慮して様々な階層をクー・フーリンが調べる。

 

すると、それと同様の事態が起こっている場所が多くある事が分かった。

 

 このままではクラスメイト達全員が同じ危険に襲われる可能性が高い。 とはいえみんなの前に姿を見せる訳にはいかないし、常に見守るということもエヒトのことを考えれば他の迷宮にある神代魔法の回収も早い方がいい。

 

そこで全員は相談し、実行した。

 

 

ハジメは回復する水、【神水】を生み出す神結晶の半分を利用したサーヴァントへ魔力を供給可能なアーティファクトを作り出した。

 

(神結晶は力を失ったかの様に“神水”を生み出す事は無くなったが、神結晶は膨大な魔法を蓄える特性を持つ。)

 

 

これにクー・フーリンやメディアの知識を借り、多くの魔力を蓄えさせる事で例え藤丸からの魔力供給が無くても全力での戦闘(宝具あり)でも2〜3回は可能な量だ。

 

 

 残ったもう半分をネックレスの形にして、ユエに渡した。 彼女の魔法は多くの魔力を使う。 その魔力をそのネックレスにした神結晶で補う為にハジメが作成したのだ。

 

(そのネックレスを受け取ったユエはプロポーズだと喜ぶというハプニングがあったがそれは別の話。)

 

 

「よし、みんな行こうか。」

 

 

藤丸の言葉に3人は頷く。 転送しようとする前、ハジメは改めて状況を確認する。

 

 

「みんな。 これからのことをもう一度確認するけど、今の僕達の力は地上では異端で異常だ。 多分、教会や国が放置するなんてしないと思う。 更にいえば──、」

 

「エヒトが今すぐにでも何かしらを行うかもしれない、最悪この()()()()()()()()()()()()()()があるって事?」

 

 

藤丸の言葉にハジメは頷く。 するとマシュが

 

 

「ですが、メディアさんみたいに抑止力でこの世界にはサーヴァントもいる筈です。 その皆さんにこの状況を理解して頂ければ力を貸してくれると思います。」

 

 

 抑止力で召喚されたサーヴァントがいる事を考えてこの世界の真実を伝えれば力を貸してくれるサーヴァントもいるとマシュは話す。

 

 

「でも、あのセイバーとアーチャってサーヴァントの事も忘れないで。 サーヴァントが全員味方になるとは限りない。」

 

 

そんなマシュの考えにユエは不利に働く可能性もあると伝える。 そのユエの言葉にハジメは頷く。

 

 

「そうだね。 ────藤丸はどう? 僕は怖いよ。 きっと色んな辛い事がたくさんあると思う。」

 

「確かに怖い。 けど今その事実を知っているのは俺たちだけなんだ。 例え怖くてもせめて前に立って行かなきゃ。」

 

「そうだね。 ……みんな。」

 

「ん?」

 

 

ハジメは藤丸に自身の決意を思いを話す。

 

 

「絶対に、みんなで生きて地球に帰ろう。 悪い神様をやっつけて、白崎さん達もユエもみんなでさ。」

 

「ああ!」

 

「……うん。」

 

「もちろんです。」

 

 

ハジメの言葉に3人は頷き、そして転送の魔法陣が発動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

─── ライセン大峡谷 ───

 

 ハジメ達が転送する場所であるライセン大峡谷。 多くの絶壁に囲われているだけで無く、()()()()()()()()()()。  発動された魔法に込められた魔力を分解され散らされてしまう。 つまり、魔法が使えない場所なのだ。

 

 

「うぅ…、めっちゃ怖いですぅ〰︎〰︎。」

 

 

そんな危険な場所に1人の人物が魔物に見つからない様に隠れながら移動していた。

 

 

「でも早く……、行かなくちゃです。 あの未来へ……()()()()()()()()()……!」

 

 

岩陰から“ぴょこ”っと女の子が顔を出す。 薄い水色の髪をし、青色のシックなドレスのようなそれでいて機動性のある格好をしていた。

 

そして最も特徴的なのはその頭だ。 その頭には【うさぎのような耳】がついていた。

 

その女の子は勇気を振り絞り、ライセン大峡谷を進む。 

 

 

ある人物達に会うために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




以上如何でしょうか?

一章は原作の流れもありつつ、オリジナル展開の予定です。
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