現代ダンジョン発生初日。世界がパニックになる中、俺だけが攻略wikiの知識で最強ビルドを試している~将来のSSS級探索者? ああ、全員俺の弟子です~ 作:パラレル・ゲーマー
秋の気配が色濃くなり始めた東京。
抜けるような青空とは裏腹に、港区ミッドタウン・タワーの最上階にあるアルカディアのマスターオフィスには、少しばかりの緊張感が漂っていた。
「……総理から、直接のお呼び出しですか?」
淹れたてのコーヒーをデスクに置いた乃愛(ウィズ)が、信じられないものを見るような目で俺の手元の端末を覗き込んできた。
画面には、内閣官房からの暗号化されたメッセージが表示されている。普段、俺と政府とのやり取りは、対策室の佐伯や、その部下である源を経由するのが通例だ。一国のトップである内閣総理大臣から、ダイレクトに「極秘裏に会いたい」とアポイントが来るなど、異例中の異例である。
「ああ。しかも場所は官邸じゃない。都内の某ホテルの一室だ。マスコミの目を完全に欺く気らしい」
俺はコーヒーの香りを楽しみながら、軽く肩をすくめた。
「珍しいですね。I・G・U(国際公式探索者ギルド連盟)の最高会議の時でさえ、事前の打ち合わせは佐伯さん経由だったのに。何か、大きな問題でも起きたのでしょうか?」
乃愛の表情が険しくなる。彼女の脳裏には、また新たなスタンピードの予兆や、未知のA級ダンジョンの出現といった、世界を揺るがすような災害のビジョンが浮かんでいるのだろう。
「いや、魔素の観測データに異常はないし、アジールの連中からも妙な動きの報告は入っていない。……おそらく、もっと泥臭くて、そして総理にとって頭の痛い『身内』の問題だろうな」
俺はニヤリと口角を上げた。
予想はついている。現在、日本政府――正確には与党である自民党の内部を機能不全に陥らせている、あの件だ。
「身内の問題……あ、もしかして」
乃愛もピンときたようだ。
「ええ、その『もしかして』だ。I・G・Uの抽選で日本が見事引き当てた、たった一つの『身代わりの聖石』。即死を一度だけ無かったことにする、あの赤い石ころの所有権を巡る、老害どもの醜いパイの奪い合いだよ」
俺は呆れたように息を吐いた。
アメリカでは早々に大統領が所有することで決着がつき、既に他国の権利買収に向けて国家予算を動かしているというのに、日本はいまだにスタートラインにすら立っていない。
派閥の長老が「これまでの功績」を盾に所有権を主張し、中堅の実力者が「次代の日本を背負う自分こそがふさわしい」と噛み付く。本来であれば、国の安全保障上のトップである総理大臣が持つのが当然の理屈なのだが、権力基盤が弱い現在の総理は、派閥の顔色を窺って強く出られないでいる。
結果として、S級魔石の加工も進まず、貴重なアーティファクトが金庫の中で塩漬けになっている状態だ。
「国民も呆れ果ててますよね。SNSでも『早く総理に持たせろ』『日本の恥だ』って連日炎上してますし……。でも、それがどうしてマスターの呼び出しに繋がるんですか?」
「さあな。愚痴を聞いてほしいのか、それとも俺の権威を使って派閥のジジイどもを黙らせてほしいのか。……まあ、行ってみれば分かるさ。準備をしてくれ」
俺は立ち上がり、ジャケットを羽織った。
政治家どもがどれだけ見苦しい争いをしようと、俺の知ったことではない。だが、この国が機能不全に陥り、ダンジョン政策が停滞するのは、俺のビジネスにとってもマイナスだ。
話くらいは聞いてやる。その対価は、しっかりと後で請求させてもらうがな。
◇
指定されたのは、紀尾井町にある高級ホテルのスイートルームだった。
地下駐車場から直通のVIP専用エレベーターを使い、誰の目にも触れることなく指定の部屋へと向かう。扉の前にはSPが二人、彫像のように立っていたが、俺の顔を見ると無言で道を空けた。
重厚な扉を開けて中に入ると、広いリビングスペースの奥、窓際に置かれた一人掛けのソファに、日本の内閣総理大臣が深く腰掛けていた。
「……よく来てくれたね、八代くん」
総理はゆっくりと顔を上げた。
その顔を見て、俺は少しだけ驚いた。テレビの画面越しに見る姿よりも、さらに十歳は老け込んだように見えたからだ。目の下にはどす黒い隈が張り付き、肌は艶を失い、髪の白さが目立っている。
一国のトップとしての重圧に加え、身内の見苦しい権力闘争の調整。精神的な疲労が限界に達しているのは明白だった。
「お疲れのようですね、総理。ダンジョンのモンスターを相手にしている方が、よほど気が楽に見えますよ」
俺が軽口を叩きながら向かいのソファに座ると、総理は自嘲気味に笑った。
「君の言う通りだよ。モンスターは物理で倒せるからな。だが、人間の際限のない欲望と権力への執着は、どんな強力な魔法でも消し去ることはできない。……本当に、嫌になるよ」
総理はテーブルの上に置かれたミネラルウォーターのグラスを手に取り、渇いた喉を潤した。
部屋には俺と総理の二人だけ。佐伯すらいない。完全な密室だ。
「で、今日はどのようなご用件で? わざわざこんな場所に、俺一人を呼び出すなんて。……例の『身代わりの聖石』の件なんだが、という話なら、俺は関わりたくないですよ?」
俺は先制パンチを放つように、わざと冷たい声で牽制した。
誰に持たせるべきか、俺の口から「〇〇先生がふさわしい」などとお墨付きを与えろ、というような要求であれば、即座に席を立つつもりだった。そんな泥沼の権力闘争に、アルカディアというブランドを巻き込む気は毛頭ない。
「……分かっている。君がそういうくだらない派閥争いを最も嫌う合理主義者だということは、これまでの付き合いで十分に理解しているつもりだ」
総理はグラスを置き、まっすぐに俺の目を見た。
「今日は、誰が持つべきかという相談ではない。……その前に、一つだけ君に確認しておきたいことがあってね。純粋な、技術的な質問だ」
「技術的な質問、ですか」
「うむ」
総理は身を乗り出し、声を潜めた。
「君はあのI・G・Uの会議で、身代わりの聖石について『外因による死を一度だけ無かったことにし、無傷で蘇生させる』と説明した。……その言葉に、偽りはないな?」
「ええ、ありません。俺のSSS級鑑定が弾き出した事実です」
「ならば聞くが……その聖石を使用することで生じる『副作用』のようなものはないのかね? 例えば、蘇生した後に寿命が縮むとか、魔力に蝕まれて廃人になるとか。使って後で損をするような隠されたデメリットは?」
あまりにも真剣な総理の問いに、俺は少し拍子抜けした。
そんなことを確認するために、わざわざ俺を呼び出したのか?
「ないですよ。副作用もデメリットも、一切ありません」
俺はきっぱりと断言した。
「あれは純粋な『残機+1』のアイテムです。発動した瞬間、対象者の肉体は死の直前の無傷の状態へと完全にロールバックし、石は砕け散って消滅する。ただそれだけです。寿命が縮むこともなければ、呪いがかかることもない」
「そうか。副作用は、ないのだな。……本当に、ただ一度だけ、確実に命を救うのだな」
総理は安堵したように、しかしどこか重い事実を受け止めるように、深く息を吐いた。
「まあ、強いて言うなら、リスクはありますけどね」
「リスク? なんだね、それは」
俺が言葉を継ぐと、総理は再び緊張した面持ちになった。
「副作用はありませんが、発動する『環境』によっては、全く意味をなさない場合があるということです。いわゆる『リスキル』の危険性ですね」
「リスキル……? すまない、私はゲーム用語には疎くてね。どういう意味だ?」
総理が眉をひそめる。六十代の政治家にオンラインゲームの専門用語は伝わらなかったか。
「簡単に言えば、『すぐにもう一度殺される』ということです」
俺は指を立てて説明した。
「聖石は、死んだその瞬間に、その場所で蘇生します。例えば、ビルの屋上から突き落とされたとしましょう。地面に激突して死に、聖石が発動して無傷で蘇生する。これは問題ありません。地面に立った状態で生き返るわけですから。
ですが……火災現場で焼死した場合はどうなりますか?」
「火災で……?」
「はい。炎に巻かれて死に、聖石が発動して蘇生する。ですが、周囲は依然として燃え盛る炎の中です。蘇生した一秒後には、また炎に焼かれて死ぬことになります。
毒ガスが充満した部屋でも同じです。息を吹き返した瞬間に、また毒ガスを吸って死ぬ。
凶悪なモンスターに殺された場合も、目の前にまだモンスターがいれば、起き上がった瞬間に再び殴り殺されるだけです」
俺の残酷な説明に、総理は顔をしかめた。
「つまり、死の原因となった状況が継続している場所では、何度生き返ろうが意味がない。それが『リスキル』です。聖石はあくまで『死んだという事実を消す』だけであって、『死因となった環境から逃がしてくれる』わけではありません」
「なるほど……。一度きりの命の保証ではあるが、万能ではないということか。すぐにもう一度殺される……火災や、あるいは逃げ場のない暗殺現場などでは、十分にありえる話だな」
総理は納得したように顎を撫でた。
権力者を狙うテロリズムは、往々にして逃げ場のない状況を作り出す。爆弾テロの爆心地で蘇生したところで、崩落する瓦礫の下敷きになれば二度目の死が待っている。
俺が「あの石は序の口のアイテムに過ぎない」と評価している理由はそこにある。
「まあ、そうならないために、屈強なSPを周囲に配置しておくわけでしょう?
もし狙撃されて死んでも、聖石で蘇生している間にSPが狙撃手を排除し、安全を確保してくれればいい。そういう意味では、やはり権力者向けのアイテムですよ」
俺がそう締めくくると、総理はしばらく沈黙した。
窓の外から差し込む午後の陽光が、彼の白髪を照らしている。
やがて、彼はゆっくりと顔を上げ、俺の目を真っ直ぐに見据えた。
「……八代くん。
私はね、この数週間、党内の有様を見ていて、心底愛想が尽きたのだよ」
総理の声は低く、しかし確かな怒りと諦観を含んでいた。
「日本の未来のため、などと口では立派なことを言いながら、彼らの本音はただ一つ、『自分が死にたくない』という醜いエゴだ。
あんな石一つで、長年培ってきた信頼も、国家の威信もかなぐり捨てて、泥犬のように争っている。
こんな連中に、あんな尊いアーティファクトを持たせる価値があるのだろうかと……そう思えてきてね」
総理の愚痴だ。
俺は無言で先を促した。彼がわざわざ俺を呼び出して、ただの愚痴で終わらせるはずがない。
「それに、国民の目も限界にきている。
ネット上では連日『日本の恥だ』『とっとと総理に持たせろ』と批判の嵐だ。だが、もし私がここで強権を発動して自分のものにすれば、今度は党内が完全に分裂し、政権は崩壊する。
ダンジョンの脅威が未だ去らぬこの時期に、政治的空白を作るわけにはいかない」
総理は苦渋の決断を迫られていた。
自分が持てば政権が割れる。他人に譲れば国民がキレる。
どちらに転んでも、日本の国力は低下する。
「そこでだ、八代くん」
総理は居住まいを正し、極めて真剣な、ある種の覚悟を秘めた表情で俺を見た。
「私は、この『身代わりの聖石』を……この日本で最も尊いお方に、持っていただくのが筋だと思うんだ」
「……は?」
俺は一瞬、彼の言っている意味が理解できなかった。
日本で最も尊いお方?
そんなファンタジーの王様みたいな表現を、現代の政治家が使うはずが……。
……いや、待て。
いる。この国には、政治の枠組みを超越し、国民の誰もが不可侵と認める、絶対的な権威が存在する。
「……まさか」
俺は目を丸くして、総理の顔を見返した。
総理は、深く、力強く頷いた。
「そうだ。
天皇陛下、ならびに皇室の方々に、この聖石を献上する」
俺は言葉を失った。
完全に意表を突かれた。
自民党の長老だの、次期総裁候補だの、そんなちっぽけな権力闘争の枠組みを、根底からちゃぶ台返しするウルトラCの解決策。
いや、そもそも皇室という存在は、政治的権力を持たない象徴だ。
彼らがテロの標的になるリスクは、総理大臣やアメリカ大統領に比べれば圧倒的に低い。実用性(リスク管理)の観点から言えば、宝の持ち腐れになる可能性すらある。
だが。
(……だが、政治的・社会的な『効果』は絶大だ)
俺の脳内で、高速でシミュレーションが回る。
もしこの聖石が皇室に献上されれば、どうなるか。
まず、与党内の派閥争いは一瞬で消滅する。
「俺に寄こせ」と言っていた老害議員どもも、相手が皇室となれば絶対に口出しできない。天皇に差し上げるべき至宝を横取りしようとしたとなれば、それこそ国賊扱いされて政治生命が物理的に終わるからだ。
そして国民感情。
「政治家が自分の保身のために使おうとしている」という不満は、「皇室をお守りするため」という大義名分の前に完全に浄化される。
むしろ「総理、よく決断した!」「それが日本のあるべき姿だ!」と称賛の嵐に変わるだろう。
右も左も関係ない。この国において、その権威は絶対なのだ。
さらに言えば、天皇という存在そのものが、ある種の「神聖性」を帯びている。
ダンジョンから産出された神話のアイテム。それを現代の象徴たる存在が所持する。
物語(ストーリー)としての親和性が高すぎる。
「……それは、あまりにも大胆な考えですね」
俺は感嘆の息を漏らしながら、正直な感想を述べた。
「確かに、その方が良いと思いますが……。
しかし、皇室を政治利用したと批判を浴びるリスクはありますよ?
それに、皇室の方々がそのような『得体の知れない魔道具』を受け取ってくださるかどうかも分かりません」
「だからこそ、君に確認したのだ」
総理は身を乗り出してきた。
「副作用がないこと。後で取り返しのつかない不利益を被ることがないこと。
君が『安全だ』と保証してくれるなら、私は自信を持って宮内庁に話を通すことができる。
……そして、もう一つ」
総理の目が、老練な政治家のそれに変わった。
俺はそこで、彼が今日、俺をこの密室に呼び出した「真の目的」を完全に察した。
「ああ……なるほどね」
俺は思わず、皮肉っぽい笑みを浮かべてしまった。
「近々開かれるであろう政府の公式会議か、あるいは国会の場で、この案を提案するつもりですね?
そしてその時、有識者である俺に、『賛成』してほしいということですか。
俺の『お墨付き』があれば、反対派の議員も、マスコミも、誰も否定できないと……そういう計算ですね?」
世界最強の探索者にして、ダンジョンの理を知り尽くした八代匠。
その彼が「このアーティファクトの性質上、皇室に献上するのが最も理に適っている」と発言すれば、それはもはや絶対の真理となる。
総理は自分の口から言うのではなく、俺という最強のスピーカーを使って、このウルトラCを正当化しようとしているのだ。
総理は俺の看破に動じることなく、静かに頷いた。
「ああ、そういうことだ。
私は君の権威を利用させてもらう。
君はどうだね? この提案に乗ってくれるか?」
試すような視線。
俺は少しの間、思考を巡らせた。
この提案に乗ることのデメリットは?
特にない。俺自身が聖石を欲しがっているわけではないし、日本の政治が安定してくれるなら、俺のビジネス環境も良くなる。
メリットは?
総理大臣に巨大な「貸し」を作れる。
さらに「皇室に聖石を捧げた男」として、俺の国民的な好感度はカンストするだろう。
右派からも左派からも、一般大衆からも、圧倒的な支持を得られる。
今後のアルカディアの活動において、これほど強い盾はない。
「……良いんじゃないですか?」
俺はソファの背もたれに深く体を預け、リラックスした態度で笑った。
「国民も、与党の連中が聖石の奪い合いをしているのを見て、うんざりしていましたからね。
それが天皇家という、誰もが納得する場所に収まるなら、国民感情も一気に浄化されるでしょう。
政争の火種を消しつつ、国民の支持も得られる。まさに一石二鳥の名案だと思いますよ」
俺がそう言って同意を示すと、総理の顔にパァッと明るい光が差し込んだ。
これまで彼を縛り付けていた重圧が、嘘のように消え去ったような表情だった。
「俺は賛成です。
会議の場でも、マスコミの前でも、総理の提案を全面的にバックアップしますよ。
『ダンジョンの至宝は、日本の象徴にこそふさわしい』とでも言っておきましょうか」
「……ありがとう、八代くん。本当に、ありがとう」
総理は深く、深く頭を下げた。
一国のトップが、一介の民間人にこれほどまでに頭を下げる光景など、普通ならあり得ない。
だが、今の俺にはそれを受けさせるだけの力がある。
「うむ。では、そういうことで動こう」
総理は立ち上がり、顔を引き締めた。
その表情には、迷いを捨てた政治家としての鋭い覇気が戻っていた。
「すぐに宮内庁の長官と極秘に面会し、相談を進める。
君の言う通り、政治利用だと批判する声は必ず上がるだろう。
だが、そこは『皇室の安寧のため』という大義名分で押し切る。
私の政治生命を懸けて、この醜い争いを終わらせてみせる」
「期待していますよ、総理。
……あ、そうだ。一つだけ忠告しておきます」
俺も立ち上がり、帰り支度をしながら総理に振り返った。
「リスキルの話は、宮内庁にはきちんとしておいてくださいね。
万能の不死身アイテムだと勘違いされて、無茶な警備体制を敷かれたら困りますから。
あくまで『最後の保険』だと」
「分かっている。君の忠告は一字一句、違えずに伝えよう」
総理と硬い握手を交わし、俺はスイートルームを後にした。
◇
ホテルを出ると、夕暮れの空が東京の街を赤く染めていた。
秋の涼しい風が、火照った頭を冷ましてくれる。
「……しかし、驚いたな」
迎えの車に乗り込みながら、俺は一人で呟いた。
日本の政治家なんて、自分の利益しか考えない保身の塊だと思っていた。
だが、極限状態に追い込まれた時、あんなウルトラCの奇策を思いつき、そして実行に移す覚悟を決めることができるとは。
見直した、というほどではないが、この国の底力のようなものを少しだけ感じた。
「まあ、これで日本の割り当て分は平和に決着するだろう。
……さて、他の国はどうなることやら」
俺はタブレットを開き、世界各国のニュースサイトを眺めた。
相変わらず、アメリカは他国の権利を札束で殴りに行っているし、中東のオイルマネーも暴れ回っている。
ロシアは周辺国に圧力をかけ、中国は甘い言葉で小国を絡め取ろうとしている。
命の値段を巡る狂騒曲は、まだ始まったばかりだ。
だが、日本の舞台だけは、俺と総理の密約によって、一足先に美しいカーテンフォールを迎えることになる。
「俺は俺の商売(ビジネス)に専念させてもらうさ。
聖石の騒ぎが落ち着いたら、次は……あの神獣が落とした『エリクサー生成器』の利権だな」
俺は不敵な笑みを浮かべ、車のシートに身を委ねた。
世界がどうなろうと、俺は常に最強のポジションから、全てを搾取し続けるだけだ。
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