本当はこの話で、前作の「ChuSingura46+1」の各章の内容と紹介を書こうとしたんですが、あまりにも長くなり途中で心が折れそうになったので、誠に申し訳ないですが諦めました。
また、原作キャラを中途半端にしか出せませんでした。
ホントにごめんなさい。
また、かなり無理矢理な内容になってしまったと思います。
皆さんが楽しめるよう、今後も努力していきますので、よろしくお願いします。
始まり
安政5年(1858年)4月23日
日米和親条約が結ばれてから4年後、井伊直弼が大老に就任した。
井伊直弼は、勅許(天皇が直接発する命令、法令)無しの条約調印は反対だったが、実際は朝廷や国体を損なわないようにとの配慮からなされるものである、との認識が幕府の中で台頭しつつあった。
こうした流れを受け、やむを得ね場合の調印を下田奉行の者たちに命じた。
これにより、天皇の勅許を得られぬまま安政5年6月19日にハリスとの間に「日米修好通商条約」が調印された。
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『ここは何なんだろう?』
圭吾は気を失ってから、まるで何かの中に沈んでいく感じがした。
呼吸はでき目も開け首は動かせるが、それ以外は何もできず、身体は全く動かない。
少しづつ深く沈む中で目の前に透明な球体が幾つも現れ、何か映り始める。
映ったのは気を失いかけたときに見えた着物を着た男だった。
『誰なんだよオメェ?』
圭吾は、今映っている男には見覚えがなく、疑問を問いかけるが誰も答えてはくれない。
ただ、一方的に映るものを見ることしかできない状態。
しかも、音や男が喋る声は雑音混じりで上手く聞き取れない。
どれくらいの時間がたったのか、全く分からない。
球体達は、その男を中心に映し出し続けていた。
映し出していたのは、その男の生涯らしきものだった。男が誰かと関わる姿、何かに悩む姿、誰かと闘う姿、誰かを愛する姿、そして死ぬ姿。
『何なんだよ⁉︎テメェーは誰なんだよ⁉︎』
圭吾は叫ぶが、誰も答えてくれない。
更に圭吾は何かに沈む。
そして、沈むにつれて球体達が1つずつ消えていく。
すべての球体達が消えた後、沈んでいくのが止まり、今度は暗い闇が身体を覆い、自分の体が少しづつ消えていく。
『本当に何なんだよ⁉︎チキショーが‼︎』
抵抗しようと身体を動かそうとするが、全く動かず闇が身体を更に覆い消えていく。
『……………………クソッタレ…』
圭吾は身体がすべて消え、再び意識を失った。
意識を失っていた圭吾は、少しづつ気がつき始める。
何かが自分の鼻に触っている。
触り方は、おっかなびっくりみたいな感で何度も触ってくる。
そのせいで、更に意識が戻っていく。
意識が戻り、目をゆっくり開いていくと、目の前には子猫がいた。
子猫は俺の鼻を前足で触っている。
そして、完全に目が開ききり子猫と目が合うと、
「にゃ〜〜」
やる気のない鳴き声で鳴く。
「…………おはよう。取り合いず…どいてくれ。」
意識して右手の指を動かす。
クイクイっと指が動くのを確認し、そのまま右腕を動かす。
そして、動かした腕で子猫の首根っこを掴み身体の上からどかし、優しく地面に降ろす。
子猫をどかしたあと身体を起こし周りを確認する。
そして、周りを見て…………
「………………………………ココ、ドコ?」
周りを見て驚き片言な日本語が出た。
意識を失う前は、確か寿徳寺にいて、新撰組の墓の前にいたはず。
なのに今は、草っ原の中。
全く知らない場所にいた。
俺は立ち上がり、もう一度周りを見渡し、
「…俺はいつ移動したんだ?」
移動した覚えはない。
というより、意識を失っていたんだから移動は無理だろう。
誰かに運ばれたのか?
そう思ったが、
俺を移動させる理由なんてあるのか?
新手のドッキリ?
そんなことを考えるが、俺は芸能人じゃないんだからドッキリはないだろう。
ドッキリだけは否定した。
じゃあ…何で?
更に疑問が深まる中、
「にゃ〜〜」
足元で猫の鳴き声が聞こえ、目を向けると、自分の足にさっきの子猫が頭を俺の足に擦り付けていた。
「⁉︎」
その時あることに気づいた。
「…俺何で袴履いてるの?」
下の方を見て履いているもの違い、靴だったのに草履を履いている。
そしてやっと上の服装の違いに気付く。
「…羽織着てる?」
着ていた服装がすべて違っている。
「…………俺はいつ着物に着替えたんだ?」
子猫の方を向いて言うが、
「にゃ〜?」
子猫は首を傾けて鳴くが、答えは帰って来るわけがない。
「ですよねぇ〜」
自分で寂しくツッコミながら、考える。
「…………よし‼︎夢だな‼︎」
大声を出しながら言う。
夢じゃないといけない‼︎現実だったらヤバすぎる‼︎
この現実を認めたら頭がイカれる。その考えが頭の中をよぎり、目に入るものを否定する。
「良し‼︎確認してみるか♪」
圭吾は右手で拳を作り、思いっきり自分の顔を殴ってみた。
「……………………痛い…………」
夢からは覚めることはなく、痛みだけが襲ってきた。
「…これ…現実…なのか?」
少しづつ目に見えるものを受け止め考える。
「現実なのは分かった。…………………………………………どこなんだよここ‼︎」
少し冷静になって言うが、再び大声で叫ぶ。
だが、答えてくれる人はいない。
虚しい声だけが、周りに響いた。
大声で叫んだ後、風が吹いた。
風は少し強く吹き、草を強くゆらし胞子みたいなものが舞い、目に入りそうになり目を腕で覆う。
風が止み腕を戻し、風が吹いた方を見ると草っ原の端らしきものが見えた。
そこから、何か見えるなではないか?
そう思い、そこまで移動する。
何故か子猫も付いてくる。
そしてそこで、驚くべき光景が見えた。
その光景は高いビルは無く、殆どが一階建ての平屋がいっぱいあり、殆どの家の屋根が瓦だった。
そして、見える人達は全て着物を着て、男らしき人なかには、髷を結ってる人達もいた。
…それは、まるで時代劇の風景だった。
「…………本当に何処なんだよ?」
少し泣きそうになりながら言う。
その場に腰を下ろし頭を抱える。
それを見ていた子猫は、慰めるためなのか俺に寄り添ってくれていた。
そんな不安に襲われる中、ある考えが出てきた。
「…もしかして…俺じゃないのかも…」
圭吾は、もしかしたら顔や身体がすべて違うのではないか?
そんな疑問が浮かんだが、鏡が無いから顔は確認できない。
取り合いず見ることができる場所と触って確認できるところは、確認することにした。
「…身体は見た感じ変わっていない。髪型も変わってないよな…」
着物を少しはだけさせ、身体を確認し体系や筋肉のつき方は変わっていない。
多分足元を見た感じから、身長も変わっていないと思われる。
髪型は触った感じ変化はないと思う。
少し安心し、
「はぁ〜〜」
溜息をつく。
顔の確認はどうするか考えていると、
「け〜〜い〜〜ご〜〜」
大声で誰が俺を呼ぶ声が聞こえた。
俺は立ち上がり声が聞こえた方を向くと、そこには小さな女の子がいた。
小さな女の子は俺を見つけ、
「け〜い〜ご〜♪発見‼︎」
そう言いながら、俺の元に走ってきて1m手前で、急に飛んで俺に突っ込んできた。
「ブハァ‼︎」
女の子は俺の腹に容赦なく突っ込み、声にならない声が出た。
威力はかりのもので、肺にあった酸素が全て出てくる程の威力だった。
俺は女の子が突っ込んで来た勢で、そのまま仰向けに倒れる。
近くにいた子猫は、それを見て驚いたのか、走って離れていく。
倒れた後、デジャブに近いものが始まった。
だが、今度は子猫ではなく小さな女の子が俺の体の上に乗り、俺の顔を叩いていた。
「おーい。生きてるかー?」
今だ俺の顔を叩き、生きてるかを確認してくる。
『死にそうな理由はお前が作ったんだろ‼︎』
そう思いながら、子猫の時と同じ様に身体が動くのを確認し、右手で女の子の服の後ろを掴む。
だが、子猫の時とは違い優しくどかすのではなく、右に投げ飛ばした。
地面に尻から落ちる。
「フギャ⁉︎」
と、女の子は小さな声で悲鳴をあげる。
女の子が上からどいて、俺は立ち上がり着物についた汚れを手で払う。
女の子は立ち上がり、少し涙目になりながらこちらを見て、怒りながら、
「痛いじゃないか‼︎お尻が割れたらどうするだよ⁉︎」
「…初めっから割れてるだろ」
女の子の言ったことに、冷静にツッコム。
ツッコミを入れながら、女の子を見るが知らない女の子のだった。
「君誰?」
女の子に近づきながら言うと、
「…………はぁ?何言ってんのあんた?」
女の子は首を傾けて言う。
「あんた道場に入って日が浅いとはいえ、面倒見ている人の名前を忘れたっていうの?」
…………道場?
何それ?
道場に入った覚えは全くない。
それに、こんな女の子に面倒を見てもらった覚えもない。
「だから…あんた誰なんだよ?もしかして、迷子?」
女の子の頭に手を置き撫でながら言うと、
「シッ‼︎」
女の子の小さいな声が聞こえたのと同時に、腹に衝撃が走った。
「……ゴォ」
再び肺から酸素が抜けていく。そして、衝撃が痛みに変わる。
腹を見ると、女の子の右手が俺の横っ腹を殴っていた。
そして、右手が腹から離れた直後に今度は左手がボディに入った。
「あぁ…………」
声にならない声が出て、膝が崩れる。
膝が地面についた後、女の子は俺を仰向けに倒し、再び俺に股がる。
「良し♪思い出させて、今度こそ忘れないように体に叩き込むね♪」
笑顔で俺に言い、殴り始める。
「私の名前は『山井 小平次』‼︎あんたが、1ヶ月前に入門した‼︎道場の兄弟子だよ‼︎」
女の子は殴りながら大声で言う。
先ほどのボディのダメージで身体は動かせず、抵抗できない状態。
しかも、女の子の殴る拳のスピード、重さは半端なくやばい。
傍目から見たら、K○Fの某キャラの超必、馬乗りパンチだ。
どれくらい殴られたのだろう…
超必を超えるほど殴られているのではないか?
時折身体がビクつくのを感じる。
再び意識を失いそうになったところで、拳が止まる。
少しづつ意識を取り戻し目を開くと、子猫が心配して俺に近づき顔を舐め始める。
小平次という女の子は手を振って拳を冷やしていた。
俺は手を地面につけゆっくりと身体を起こし、小平次の方見る。
小平次はそれに気づき、こちらを見て、
「次、忘れたら…殺すから♪」
笑顔で言う。
俺は無言で首を縦に何度も振るい答える。
それを見た小平次は、笑顔で
「よろしい♪じゃあ、道場に戻ろうか♪」
と言い、俺に近づき腕を引っ張って立たせ、どこかに連れて行こうとしている。
「どこに連れて行くんだよ⁉︎」
殴り続けられたことで、冷静に考えることは出来ず小平次に引っ張られ、歩き始める。
「あんた…それも忘れたの?道場に戻るのよ♪『天然理心流剣術道場、試衛館』にね♪」
小平次は俺の腕を引っ張って歩いて行く。
歩いていく俺たちの後ろを子猫が付いてくるのだった。
次の話で原作キャラが出る予定です。
今月中に投稿出来るように頑張ります。