魔都精兵のスレイブ~黒き戦姫~   作:ドラゴニール

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オープニング《狂乱 Hey Kids!!》



《再開》

 

-六番組寮ー  

六番組寮には重苦しい空気が漂っていた。

天花「・・・・・」

八千穂「・・・・・」

サハラ「・・・・・・」    

天花達は無言でソファーの上であぐらをかいて座って威舞煇を見る。

なぜこのような空気になったかと言うと

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー昨日ー

威舞煇「久しぶり、鬼太郎、みんな。」

鬼太郎「威舞煇」

乾いた笑いで言う威舞煇とそれを鬼太郎は悲しそうに呟いた。

八千穂「鬼太郎?!」

サハラ「この子が?」

天花「・・・・・・」

威舞煇「久しぶり、」

鬼太郎「威舞煇・・・・」

威舞煇「おってた怪物ならもういないよ。鎌で脳天ぶち抜いたら、情けねぇ声出してくたばったよ。」

鬼太郎「知ってる」

威舞煇「そっか、で、なんのようだ?まさか、寂しくて会いに来てくれたのか?」

鬼太郎「威舞煇、もう変身したら駄目だ。」

威舞煇「またその話?」

鬼太郎「君はもう・・・・・」

威舞煇「元々人にじゃなくなってるから。」

鬼太郎「・・・・・・」

?「威舞煇ちゃん、もうやめるんじゃ」

声とともに鬼太郎の髪から鬼太郎の父《目玉のおやじ》が出て威舞煇に話しかける。

 

目玉のおやじ「威舞煇ちゃん、数多の呪いで君の身体はもうすでにボロボロになっておる。、これ以上変身しては人に戻れなく・「分かってるさ、そんなことぐらい。」・・・・」

目玉のおやじの言葉を威舞煇の言葉が遮った。

 

威舞煇「確かに、あの時の呪いの依代になって、アタシの身体はもう少しずつなにかになっててる、人間の姿も維持できなくなるかもね?」

六番組「!!!」

目玉のおやじ「だからこそ、もう変身し戦ってはいかん。まなちゃんやおぬしを思っている者達のためにも・・・・・」

威舞煇「それはできねぇよ、アタシはなにも守れなかった・・・・・あの時も・・・・アイツを・・・」

鬼太郎「威舞煇・・・・・」

威舞煇「アタシは憎いアタシ達を裏切り全て奪い去った人間共が、堕天使が、裏切り者共が、そしてなによりも自分自身が。」

目玉のおやじ「威舞煇ちゃん・・・・・・」威舞煇「この姿はあの日のアタシの戒めだ。」

六番組「・・・・・・・」

威舞煇「それにアタシはもう何者でもない・・・今のアタシは・・・・・憎悪の詰まった死体さ。」

鬼太郎「・・・・・・」

威舞煇「だから止められないし止まらない、アタシは・・・知ってしまったから・・・・」

天花「威舞煇?」

鬼太郎「・・・・・・」

威舞煇「だから・・・ごめんな・・・」

そう言って威舞煇は路地裏を後にする。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー回想終わりーーー

 

威舞煇「ふぅー」

天花「・・・・・」

八千穂「・・・・・」

サハラ「・・・・・」

三人は、威舞煇にどう声をかけていいかわからずにいた。

変身し続ければ人ではなくなり続ける、その呪いは今も威舞煇をゆっくりと、しかし確実に蝕んでいるということ。

出会って間もないが、彼女は誰よりも人間で、背負わされ背負い続けていること。

それゆえ、言葉が見つからない。

その時、

‘ピンポーン,

六番組寮に突然の来客がくる。

八千穂「アタシ様が行ってくる。」

そう言い八千穂が来客を迎えに行く。

八千穂「どうしたんじゃ、急に?あっ!これ、走るのでないわ!」

と聞こえ

しばらくすると、

すごいスピードで走ってくる音が聞こえる。威舞煇「?」

‘ダン!!!,

勢い良く扉が開くとそこには茶色い髪の少女(犬山まな)が息を切らしながら立っていた。

威舞煇「まな?!」

威舞煇は驚いて立ち上がる。

まな「やっと見つけた・・・・」

そう言ってまなは威舞煇に飛び付く。

威舞煇「うおっ!?」

突然の飛び付きに威舞煇は倒れる

威舞煇「イッテェ~、なんでここにいるってわかったんだ?」

まな「鬼太郎とねずみ男さんから魔妨隊と一緒にいるの見たって聞いて。」

威舞煇「アイツらか、」

口止めしとくべきだったか?と思っていると、

リアス「こら、まな。急に走っていったからビックリしたじゃない。」

そう言ってリアス、朱乃、仔猫、夜宵、雷華と遅れて八千穂が入ってきた。

威舞煇「みんな、来たのか?」

雷華「刹那、」

六番組「(刹那?)」

威舞煇「威舞煇だよ、雷ネェ、」

威舞煇のことを刹那と呼ぶ雷華に疑問を感じつつも、再び威舞煇は再開した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リアス達との二度目の会合、ソファーには威舞煇、天花が座っており左右に八千穂とサハラがおり、向かえにはリアス、雷華、まな、夜宵(まなの膝上)が座っており左右に朱乃、仔猫がおり、ここでもまた重苦しい空気が流れ誰も喋り出せずにいた。。

一同「・・・・・・・・・・・・・・・」

すると

威舞煇「まな、ちゃんとめし食ってるか?」威舞煇がまなにぎこちない苦笑いで話しかける。

まな「う、うん食べてるよ、この前も零番組のみんなでご飯食べに行って」

威舞煇「そうか、良かった。」

まな「ねぇ、威舞煇・・・」

威舞煇「なんだ?」

まな「一緒に「来ないか?だろう?」っ!?」

威舞煇「ごめん、悪いけど一緒に行くことは出来ない。」

まな「・・・・・」

リアス「・・・・・」

朱乃「・・・・・」

仔猫「・・・・・・」

威舞煇「アタシはもう戻れないし、戻らない。そう言う所まで来てんだ。何度も言うけどアタシは人間じゃない、憎しみと恨みで、出来た、怪ぶ「そんなことない!!」」

威舞煇が怪物と言いかけた時まなが叫んだ。

まな「威舞煇は怪物なんかじゃない!!私やリアス組長、朱乃さんや仔猫ちゃんがピンチのとき、すぐに駆けつけてくれた!!!他にも自分の能力や姿に悩んでる人の力になってくれた!!!どんなに姿が違っても威舞煇は怪物なんかじゃない!!だから・・・そんな悲しいこと・・・言わないで・・・お願い・・・・・・」

リアス「まな」

朱乃「まなちゃん」

仔猫「まなさん」

夜宵「まな」

涙を流しながら、まなは威舞煇に言う。

すると

威舞煇「・・・・・・・・・」ゴオォォ

威舞煇の身体が突然黒い炎に包まれる

一同「!?!」

炎が止むと怪人態の威舞煇が姿を現せる。

だがいつもの姿ではなく、目が六つ、腕は6本になり足は龍のようになっていた。

威舞煇「これでも人間と言えるか?」

怪人態になった威舞煇は続けて言う。

威舞煇「まな・・・・アタシはそんな良いヤツじゃない、アタシは復讐のために全てを捨ててこうなった、自分すらもな。この姿は戒めさ。あの日の、守れなかったアイツらへの。そして同時に誓いでもある・・・転生しようが、改心しようがあの腐れ外道どもに何千何万回、地獄でも生ぬるい恐怖と絶望を味あわせ・・・・・・怨恨の鉄槌を下すって言うな。」

そう言う威舞煇の身体からは黒く禍々しいオーラが滲み出ていた。

リアス「刹那・・・・」

まな「・・・そんな・・・・・」

威舞煇「アタシは、あの日から沢山沢山殺してきた、敵討ちなんてモンじゃない・・・・・・ただ憎くて憎くてしょうがなかった、」

リアス「・・・・・」

朱乃「・・・・・・」

仔猫「・・・・・・」

夜宵「・・・・・」

まな「・・・・・・」

天花「・・・・・・」

八千穂「・・・・・・」

サハラ「・・・・・・・」

威舞煇「何で、アイツらは許されたんだ?何でヘラヘラ嗤えるんだ?時間が解決してくれるのか?誰も罰を与えないんなら、アタシが罰を与える・・・ただ死ぬなんて許さない・・・恐怖と絶望を味わいながら・・朽ち果てろ・・・そうして生まれたのが・・・人でも悪魔でもない怪物・・・・あの日からアタシは刹那じゃななくなった・・・・・《魔恐の威舞煇》・・・・それが今のアタシの名前だ。」

天花「威舞煇・・・・・」

威舞煇「フゥ」

威舞煇は息を吐くと人間態に戻る。

威舞煇「少し喋りすぎだ、外の空気を吸ってくる。」

そう言って威舞煇はソファーから立ち上がりその場を去ろうとした。

すると

朱乃「待ってください、刹那!」

朱乃が立ち上がりながら威舞煇を呼び止める。

威舞煇「・・・・・」

朱乃「あなたがまだ私や仔猫を憎み恨んでいることは知っています!」

威舞煇「?!」

威舞煇は驚いて振り向き、ナニカを理解し六番組の方を見る。

威舞煇「あんたら・・・・・」

朱乃「刹那、私の事が許せないのはいいんです、でもあなたのその呪いを解くため一緒に来てください!お願いします。」

仔猫「私の事も許さなくて良いのでお願いします。」

そう言い二人は頭を下げる。

威舞煇「朱乃さん、仔猫ちゃん、そんな悲しいことは、言っちゃダメだ、」

そう言うと威舞煇は刹那だった頃のような優しい笑顔で言う。

威舞煇「アタシはアンタ達を傷つけたくない、だから良いんだ、それにアタシは許すと言った。だからもう許して良いんだアンタ達はアンタ達を。」

威舞煇「ありがとう、会えてよかったよ。」

そう言って威舞煇はその場を後にする。

 

朱乃「刹那・・・・」

仔猫「刹那さん・・・」

一同「・・・・・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

廊下

威舞煇「・・・・みんな・・・グッ!?!」

突然の胸の痛みに膝をつく、すると黒いオーラがのようなものが、身体から滲み出る。

威舞煇「グゥゥ・・・」

すると黒いオーラは消える。

威舞煇「ハァ、ハァ、ハァ、」

胸の痛みが収まり呼吸を整えると立ち上がりその場を後にする。

天花「・・・・・・・」

廊下の影から天花が見ていることを知らずに天花「・・・・刹那・・・・・」

 

 

                  続く

 




エンディング(A.M.D.K.J.)

次回予告

それは歩み戦い続けるという意地

次回《七番組》
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