魔都精兵のスレイブ~黒き戦姫~   作:ドラゴニール

8 / 10
オープニング(狂乱hey)

前回のあらすじ
突如現れた八雷神の雷煉に八千穂はやられそうになったがその時現れた威舞煇に助けられ、窮地に一生を得る。
そして威舞煇によって雷煉は倒されたが後一歩のところ謎の黒い少女により取り逃がす。
その後魔妨隊に保護された威舞煇!
さてどうなる!?


憎怨

七番組寮にて

突然の八雷神の襲撃に見舞われたが威舞煇により雷煉を撃退した、魔妨隊であったが敵の残党を確認するために辺り一帯をくまなく調べてみたがなにもいないことが分かり安堵していた。

日万凛「周囲をくまなく探しましたが。結局、それらしい痕跡を見つけられませんでした。」

京香「そうか」

寧「……皆さん、すみません。千里眼の力を持っているのに敵の発見が遅れました」

寧が申し訳なく言うが、京香と天花は咎めることなく優しく撫でて励ます。

京香「仕方がない。そういう能力を持った敵なのだろう。寧のせいではない」

天花「そうそう♪それに攻撃してくる前には発見した。つまり隠密状態での攻撃は無理ってこと。それが分かれば十分。気にしすぎない」

そう言いながら寧の頬をムニムニする。

寧「ふぁ、ふぁい。」

と談笑しながら言っているが京香は神妙な顔になり

京香「さて、それは、それとして」

振り返ると

威舞煇「・・・・・・・・・・・・・・」

黒い鬼のような怪人《威舞煇》が椅子に片方の脚を胡座をかき、京香達の方を見ている。

怪人体の姿なだけあって威圧感が滲み出ている。

天花「ごめんね、待たせちゃって。」

威舞煇「別に待ってない。」

威舞煇は素っ気なく返す。

天花「さっきはうちの隊員を助けてくれてありがとう。」

威舞煇「ん」

そう言うと威舞煇は八千穂の方を見る。

威舞煇「・・・・・・・」

八千穂「なっ、何じゃ?」

威舞煇「素直になったらどうだ?」

八千穂「どっ、どういう意味じゃ。」

威舞煇「アンタ、ツンケンしてるが、ホントは妹のこと大好きなんだろ?」

八千穂「なっ?!」

八千穂は頬を赤らめながら驚く。

威舞煇「図星か?」

八千穂「ちっ、違うのじゃ!違うくはないが!こ、こやつが東の落ちこぼれだと虐められておったから、私様が常日頃傍に居てやっていたというだけであって・・・・・いや、一緒に居たいと言うか、いっいや違う!あっ!そうじゃ日万凛、先の戦い見事じゃったぞ!!これなら東に帰ってもなにも問題はないじゃろう、私様が何とか言うから帰ってきてはどうじゃ!」

そう言って、日万凛の手を握る。

日万凛は日万凛で八千穂パニクり様に困惑するが思い返してみると、実家に居たころは常日頃付きまとわれおちょくられた記憶はあるものの、暴力を振るわれたりしたことは一度も無かった。

寧ろ、姉とは別の分家の者による虐めの方が酷かった、それを込みで考えるとずっと自分を守ってくれていたということ。

それを考えると涙が込み上がってくる。

日万凛「おっ、お姉ちゃん」

つい口ずさんでしまい、口を塞ぐも既に遅く、八千穂は固まっている。

そして何かを決心し口を開く。

日万凛「そのっ・・・いきなりの事だからなにも言えないんだけど・・さっき助けてくれてっ・・・あっ・・ありがとう・・嬉しかった。」

八千穂「日万凛。」

八千穂は歓喜回って泣きそうになるが

日万凛「でも、私の居場所は七番組だから、家には帰らない、」

八千穂「」ピキッ

それを聞いた瞬間、ショックで石化する八千穂。

威舞煇「なんか・・・・悪かったな。」

そう言って頬をぽりぽりと掻きながら苦笑いをしたように言う。

天花「いいよ、八千穂の自爆みたいなものだし。」

威舞煇「そうか、っ!?」

威舞煇は不意に来た痛みで怪人体が解け倒れる。

京香「どうしたっ!」

威舞煇の身体から黒い瘴気が漏れる。

威舞煇「(こんなときに・・・・・・っ!)」

威舞煇は黒い包帯のようなものを出現させ己の身体に巻き付ける。

威舞煇「・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・(まだ、アタシのままでいさせてくれ。)」

そう心の中で言い聞かせフードを深くかぶって起き上がる。

寧「いっ・・・今のは・・・・」

威舞煇「すまねぇ、たまにあるんだよ。」

八千穂「何なのじゃ、今のは?」

威舞煇「別に」

八千穂「別にじゃないじゃろ!その黒い霧に苦しみよう!それがお主を蝕んでいるのはバカでも分かるぞ!!」

威舞煇「アンタ等には関係ないことだ・・・・」

日万凛「関係ないって、ふざけないで!!」威舞煇「アタシは人間とは違うんだよ。」

日万凛「えっ?」

そう言ってフードをとると

威舞煇の顔が露になる。

天花、京香、「!!」

その顔は頬にまで黒い龍の鱗のようなものが広がり、右の顔に大きな十字の傷があり右目が黒く瞳が赤くなっていて口は右側が裂けていた。

威舞煇「これでも、アンタ等はアタシを人間と言えるか?何度も言っているけど憎悪から生まれたアタシは姿は人間人間に似てるけど、全くの違う生き物になってることもあるけど、一番の理由は《これ》。」

そう言うと何処からかライターを取り出す。朱々「なにそれ?」

威舞煇「これは心の炎を見せるライター、憎しみとかの力が強いと黒く大きく炎が出る。魔妨隊の隊員の名前を言ってみな。」

そう言ってライターの火をつける

炎の色は紅色である。

天花「わかった。じゃあ言っていくよ。」

そう言って天花は魔妨隊の組を言っていく。一番隊~九番隊までは反応がなかったが・・・・

天花「十番組組長山城恋。」

威舞煇「・・・・・・・」シーン

「隊員、黒羽玲奈」

威舞煇「っ!」ゴオオオォ!!!

ライターの炎は光を通さない程黒く大きく燃え上がる。

寧「ひっ!」

威舞煇「大丈夫だ。続けろ」

天花「ミルテ・シャーロット」

ゴオオオォ!!!

天花「玄桐若奈」

ゴオオオォ!!!

威舞煇「次」

天花「魔妨隊特殊科零番組、リアス・スカーレット」

威舞煇「・・・・・」シーン

炎が一旦収まる。

が、

天花「副組長、姫島朱乃」

威舞煇「っ!」ゴオオオォ!!!

また強く燃え上がる。

天花「塔城白音」

ゴオオオォ!!!

天花「紅鋼雷華、犬山まな、寶月夜宵」

シーン

威舞煇「フゥー」キンッ

威舞煇はため息をついてライターを閉める。威舞煇「それでわかっただろう。アタシは怒りと憎しみの怪物さ、人間と交わることはあり得ない。」

全員「・・・・・」

威舞煇「ちょっと、外の空気吸ってくる、安心しろ逃げねえよ。」

そう言って威舞煇はその場を後にする。

天花「・・・・・・・聞いた?」

そう言うと零番組のリアス、朱乃、白音、雷華が、現れる。

リアス「刹那、」

朱乃「・・っ・・」

白音「・っ・・・」

雷華「刹那」

リアスと雷華は悲しそうに呟き、朱乃と白音は涙を流していた。

 

-威舞煇-

威舞煇「フゥー、少し大人気なかったかな?アイツらはアタシには眩しすぎる。」

憎悪と怒りで闇の中を生きる。威舞煇には魔妨隊で戦う彼らの背中、誰かのために戦う姿は眩しすぎた。

威舞煇「後、どれぐらい、アタシはアタシのままでいれるんだろな?」

威舞煇は人化できなくなった、右腕を見ながら呟くのであった。

        

 

 

                    続く




エンディング(A.M.D.K.J.)

次回予告
魔と人と決して交わうことのない、果たしてこの明けない夜に終わりはやってくるのか?そして威舞煇の途切れた記憶とはっ?!・・・・・・

次回《闇夜》
その闇に光を灯せ!!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。