転生者ゴッドウォークンがオラリオにいるのは間違っているだろうか 作:寝心地
翌朝
目を覚ました5人はそれぞれの目的の為分かれる。
クラウンとペインの魔法組は例の芋虫型モンスターのせいで使えなくなったアイテム類の補充を頼まれジンバーとバイセルの近接組は溶かされた武具類の修繕を鍛冶系ファミリアに頼みついでに自分達の手でオラリオの装備類が直せるのかの検証も行う事にした。
その日の夜 豊穣の女主人
「よっしゃー!!ダンジョン遠征ご苦労さん!!今日は宴や!!飲めぇ!!」
ロキが乾杯の音頭を取り飲めや歌えやのドンチャン騒ぎになる。
「あれ?皆さんは飲まないんすか?」
ラウルに問われた4人のグラスの中には酒が入っておらず水やジュースが注がれていた。
「ん?ああ、我々はあまり酒は飲まないな」
「へぇ〜御三方は兎も角ドワーフのバイセルさんが飲まないのは珍しいっすね。ガレスさんはガンガン飲んでるのに」
「まぁ、リヴェリアだけにこの人数を運ばせるのは酷だからな」
「フッ、気遣い痛み居るよ」
リヴェリアはそう言いながら用意された紅茶を飲む。
「そうだアイズ!!お前あの話してやれよ!!」
宴会が順調に進んでいるとベートがアイズにそう言う。
「アレだって!!帰る途中に逃がしたミノタウロス!!最後の1匹を追い掛けて5階層で始末しただろ!?そしたらそこに居たんだよ!!頭からくっせぇー血を被ったトマト野郎が!!今思い出しても腹痛ぇ!!アイズ!!アレ狙ったんだよな!?頼むからそうだって言ってくれ」
「そんな事無いです」
「アハハ!!ソイツは傑作やな〜!!」
「いい加減その五月蝿い口を閉じろベート。ミノタウロスを逃したのは我々の落ち度だ」
「ロキもですよ。本来その少年に賠償しなければならない所を少年が名乗り出ないから払っていないだけで間違っても笑い話にして良い話じゃない」
リヴェリアとクラウンがベートの暴走を咎める。
「おーおー流石誇り高いエルフとリザード様、誇り高いこって。だがな、ゴミをゴミと言って何が悪い」
しかしベートは止まらず更にアイズにだる絡みする。
「じゃあよ。俺とあのガキ、番にするならどっちにするんだ?」
「そんな事言うベートさんとだけは御免です」
「無様だな」
「うるせぇ!!じゃあ何か?あのガキに好きだ何だ言われたら受け入れるってか?そんな訳ねぇよな?他ならないお前がそれを認めねぇ!!雑魚じゃあアイズ・ヴァレンシュタインには釣り合わねぇ!!」
「ベルさん!!」
店員の叫ぶ声が聞こえると同時に誰かが飛び出す。一同はそれを見送るがアイズだけはその後を追い入り口付近まで走るが足を止める、同時にベートはリヴェリアとクラウンに気絶させられた上縛り上げられていた。
「アイズ」
更にペインがアイズに近付き一本のダガーと大量のヴァリスの入った袋を差し出す。
「え?あの…………これ」
「あの少年の所に行きたいんでしょ?慰謝料とファミリアからの謝罪の品って事で、お金はロキに禁酒させるし、良いよね?リヴェリアさん?」
「ああ、行ってこい。但し早く帰ってくるんだぞ」
2人の意図を察したアイズは若干頬を赤くし軽く会釈すると少年の後を追い走って行った。
数時間後、ボロボロの少年を抱えたアイズが帰ってくることをこの時の【ロキ・ファミリア】の面々は知らない