転生者ゴッドウォークンがオラリオにいるのは間違っているだろうか 作:寝心地
その日の夜
「皆!!聞いてくれ、新しい仲間を紹介する」
フィンがそう言うとクラウン達がフィンの隣に立つ。
「新しい仲間のクラウン、バイセル、ジンバー、ペインだ。仲良くしてやってくれ」
「団長、ソイツはリザードマンでは?…………」
「いや、似ているが彼は新たな亜人種のリザードと言う種族らしい。その背中にロキの恩恵も刻めたから間違いないよ」
団員の1人から当然の質問が飛びフィンはそれについて説明する。最初は怪訝な表情を浮かべる団員達であったがクラウンの誠実な態度に次第に打ち解ける様になっていた
「クラウンの件はウチも今度の【神会】で正式に認める様に言うから皆もそのつもりでな」
ロキもそう伝えその日は4人を歓迎する宴が開かれた。
翌朝
4人は自分の防具に着替えを済ませフィンのいる部屋に向かった。
「済まない団長。クラウンだが、入って良いでしょうか?」
「ん?ああ、どうぞ」
クラウンの声に直ぐに反応したフィンに入室許可を取り4人は中に入ると無数の書類の山に囲まれるフィンと何か報告をしているリヴェリアがそこに居た。
「済まない、まだ色々やる事があってね。それで今日はどうしたんだい?」
「はい、我々は【ロキ・ファミリア】に入団しました。しかし仕事に関しては何も聞いていません。我々は何をすれば?」
「ああ、そうだったね。最初に君達がやるべき事は冒険者登録だ。ギルドで登録しないと冒険者とは認められない。後はそうだな、リヴェリアの座学を受けながらダンジョンに潜ったり警邏をするのはどうだろう?」
「私のか?しかし私には既にアイズが…………」
「一緒に受けさせればいいだろう?」
「そうですね、我々も先達から情報が貰えるならそれに越した事はないと思っています」
その言葉にリヴェリアはクラウン達を見る。
「お前達は座学を嫌がったりしないのだな」
「当たり前じゃないですか。敵の情報が手に入るのにその方法を逃すのははっきり言って間抜けか馬鹿です」
実際彼らがゲームをしていた頃も奇襲を受けない限り何時も敵の偵察から始まっていた。
敵の弱点属性は何か、得意な属性は何か、格上か格下か、敵の数や地形は?そう言った諸々の情報から武具やスキルを組み替え勝負を挑みそこにクリティカル等のちょっとした運否天賦で勝敗が分かれたりする。彼らはそうして戦ってきたのだから。
「そうか、アイズにもお前達の様に考えて欲しいのだがな、あの子は片っ端からモンスターを倒せば良いと考えている節がある、と言うか考えているだろう」
「かなりお転婆の様ですね」
「ああ、取り敢えず私は報告も済んだ、良ければ彼らを冒険者登録に連れて行こうと思うが構わないかフィン?」
「ああ、僕が行こうかとも考えていたんだが君なら問題無いだろう。宜しく頼むよ」
そうしてリヴェリアに先導され4人は冒険者登録を終えるとそのままリヴェリアの座学に移行した。
2時間後
「ふむふむ、つまりこのヘルハウンドとやらは口から火を噴く……………………犬っころ如きが我らリザードと同じ火を噴くだと?」
「クラウンはどうしたんだ?」
「気にしなくて良いですよ。リザードは誇り高く火を吹くんですけどヘルハウンドが同じ攻撃方法を持つのが嫌なんですよ。それより」
「む〜!!む〜!!」
ジンバーの視線の先にはリヴェリアの魔の手から逃れようとするアイズの姿があった。
「コイツの事は気にするな。さぁ、続けるぞ」
リヴェリアはアイズを席に座らせ座学を続けた。