Re:ウマドリ!!〜ウマ娘プリティーダービー&BanG Dream!ガールズバンドパーティ!外伝〜 作:キプkeep
この小説はpixivで投稿されたものを大幅に加筆修正、リメイクした内容となります
某日、都外の山奥。
都会から遠く離れた山奥にあるキャンプ場。
ここに蘭たちAfterglowとましろたちMorfonicaがグラスワンダーたちとライスシャワーたちと共に互いの親睦を深めるためにキャンプにやって来ていたのだった。
「到着です!」
「やっと着いた〜」
学級委員長を自称するウマ娘、サクラバクシンオーとアフグロのギター担当、青葉モカはキャンプ場を見渡していた。
キャンプ場はかなり広く、他にもキャンプにやって来た客の姿もあった。
「結構広いキャンプ場だね」
「えぇ♪ここは家族連れにとても人気なんですよ〜♪」
手続きを終えた蘭とグラスワンダーがそんな会話をしていると、テントを設営しているアフグロのドラム担当、宇田川巴とお祭りウマ娘のキタサンブラックが呼びかける。
「おーい、テント張るの手伝ってくれよー」
「こちらもお願いしまーす!」
「は、はい!」
「ライスたちも手伝うね!」
ましろとライスシャワーはそう言ってテントの設営を手伝いに行き、他のメンバーたちもテントの設営の手伝いに参加する。
数分後、全員分のテントの設営が完了する。
「ふー、やっと張り終わった〜」
「疲れた〜…!」
ひまりと自称普通のウマ娘、ヒシミラクルがテントと共に設置した椅子に座って一息つくと、蘭とましろがグラスワンダーに礼を言う。
「グラス。ここを見つけてくれてありがとう。予約まで全部グラスに任せてたし」
「私たちのためにありがとうグラスちゃん」
「いえいえ♪みなさんとの親睦を深めるためにはこれくらい当然ですよ。美竹さんや倉田さんも手伝ってくれたじゃないですか♪」
礼を言う二人に対してグラスワンダーは微笑みながら言うと、蘭とましろは少し微妙そうな表情を浮かべ、ライスシャワーは二人の表情に気づく。
「ふえ?二人ともどうしたの?」
「い、いや…なんかグラスに苗字呼びされるとこそばい感じがするというか…なんというか…もっとスペやスカイの時みたいに気楽に呼んでもいいよ」
「うん。私たち担当になるんだからもっと距離を近づけようよ」
蘭とましろは微笑みながら言うと、グラスワンダーは考え込む。
「…確かにそうですね。では、お二人のことはそうさせてもらいますね♪蘭ちゃん。ましろちゃん♪」
「いや、いきなり気楽すぎない?」
「あはは…えっと、今日のキャンプ楽しもうねましろちゃん」
「うん」
グラスワンダーが二人をちゃん付けで呼んだことに蘭がツッコミを入れ、ライスシャワーとましろがそう言うと、つぐみが全員に声を掛ける。
「みんなー。私達はご飯の準備するからみんなは遊んでていいよー!」
「はーい!」
つぐみはつくしとモニカのバイオリン担当、八潮瑠唯にラヴズオンリーユー、ゆるふわ系ウマ娘のマチカネタンホイザと共に昼食を準備することになり、他の者たちは遊びに行った。
「では、バーベキューの準備をしましょう。私は野菜を切ります」
「私はつくしちゃんと一緒にお肉とシーフードの下ごしらえをするわね♪つぐみさんは火の準備とお米を炊くのをお願いできるかしら?」
「うん!任せてラヴズちゃん!」
「よーし、みんな頑張ろう!」
「美味しいご飯作り頑張るぞー!えいえい、むん!」
5人はそれぞれ分担して食事の準備を開始した。
その頃、ひまりはテニスをすることになり、モカとサクラバクシンオーとチームを組み、相手チームとして透子とダイタクヘリオス、そしてヒシミラクルがチームを組んでいた。
「いくよー!それ!」
「うぇーい!」
ひまりが最初にボールを打つと、ダイタクヘリオスはボールを打ち返す。
「させませんよ!ちょわっ!」
サクラバクシンオーは打ち返そうとするが、間に合わずに透子チームに点が入る。
「よっしゃ1点ゲットー!」
「うぇいうぇーい!テンアゲで次も決めるっしょー!♪」
「ぐぬぬ…!失点してしまいました…!」
得点を決めてテンションが高まっている透子とダイタクヘリオスは互いにハイタッチをすると、サクラバクシンオーは悔しそうにする。
「二人共やりますな〜」
「よーし!私達も負けていられませんよー!バクシーーン!!」
「私も普通に負けないよ〜!」
ひまりたちは反撃に出ると、ボールを打ち始めた。
その頃、蘭とグラスワンダー、ましろとライスシャワーは巴とキタサンブラック、バイオリニストウマ娘のサウンズオブアースと共にフリスビーをして遊んでいた。
「それ!」
蘭がフリスビーのディスクを投げると、サウンズオブアースがそれを受け止める。
「やるじゃないかマドモアゼル。今度はこっちの番だよ!」
サウンズオブアースは大きく振りかぶるとディスクを投げる。
彼女の投げたディスクは勢いよく投げすぎたせいか、蘭たちの真上を飛んで森の方に向かってく。
「わっ!」
「おぉ、すまない!飛ばしすぎてしまったようだ!」
「き、気にしなくてもいいよ。取ってくるから」
「私たちも取りに行きますね〜」
蘭はそう言い放つと、グラスワンダーとましろ、ライスシャワーを連れてディスクが飛んでいった森に向かう。
森に入ると、四人はディスクを探し始めていた。
しかし、ディスクはなかなか見つからない様子だった。
「見つからないな〜…」
「あの人飛ばし過ぎだよ…」
蘭は思わずそう呟くと、ライスシャワーがディスクを見つける。
「あっ、あったよ!」
「よかった〜」
ライスシャワーがそれを拾ったその時、ライスシャワーは何かを踏んづけると同時に鳴き声が聞こえる。
「ふえ?何か踏んだような…えぇっ!?」
ライスシャワーは足元を見ると、そこには野犬がいた。
ライスシャワーが踏んだのは野犬の尻尾だった。
寝ていた野犬は踏まれたことで目を覚まして唸り声を上げながら彼女を睨んでいた。
「や、野犬!?」
「ら、ライスちゃん!危ないから離れて!」
ましろがライスシャワーにそう言ってライスシャワーは慌てて離れると、野犬は吠えながら四人に襲いかかる。
「ひいぃっ!?」
「み、皆さん逃げましょう!」
グラスワンダーがそう言い放つと、四人はディスクを落として慌てて野犬から逃げる。
野犬は彼女たちを追いかけ続け、逃げ回る蘭たちはそのまま森の奥に逃げていった。
その頃、巴たちは蘭たちを待っていた。
「蘭たちのやつ遅いな〜」
「見つからないんでしょうか?」
「広町が見てきますね〜」
七深はそう言って森の中に入る。
森の中に入ると、蘭たちが落としたディスクを見つける。
「あれ?ディスクがある?なんでしろちゃんたちがいないんだろう…?」
七深が不思議に思うと、森の外からマチカネタンホイザの声が聞こえる。
「みんな〜!ご飯が出来ましたよ〜!出来立てホヤホヤですぞ〜!」
「あっ、は〜い!」
七深はディスクを持って森から出ると巴たちと共にテントに向かう。
ひまりたちと合流してテントに戻ると、肉や野菜、海産物が盛り沢山の豪華なバーベキューがテーブルに並べられていた。
「わぁ〜!美味しそ〜!」
「たくさん作ったからいっぱい食べてくださいね♪」
「いただきまーす!!」
ラヴズオンリーユーがそう言うと、全員は食事を始める。
「ん〜!お肉がジューシーで美味し〜!」
「ブォーノ!なんて素晴らしい味なんだ!」
「人参も甘くて美味しいです!」
「エビもぷりぷり〜♪」
全員がバーベキューに舌鼓を打つと、つぐみとつくしが蘭たち四人がいないことに気づく。
「あれ?蘭ちゃんたちは?」
「そういえば、ましろちゃんたちもいないよ?」
二人が不思議に思うと、七深がディスクを見せながら全員に報告する。
「さっき、フリスビーのディスクを探しに行ったけど全然戻ってこなくて〜…ディスクはあったんだけど…」
「え?いなかったの?」
「心配だな〜…」
ヒシミラクルとひまりが心配そうな表情を浮かべると、瑠唯がお茶を飲みながら言う。
「ここは家族連れがよく来るキャンプ場なのでしょう?遭難するようなことあると思うのかしら?」
「ん〜…まぁ、それもそうかな〜?」
「まっ、アイツらも遊んでると思うし、腹が減ったら戻ってくるだろ」
マチカネタンホイザがそう呟き、巴が楽観的に言い放つと、コーヒーを飲んでいたマンハッタンカフェは考え込む。
(そういえば…この森には野犬が出ると聞きましたが…少し嫌な予感がしますね…)
マンハッタンカフェは心配そうに森を見つめながら心の中でそう呟く。
その頃、トレセン学園の食堂では…。
「こ、これは…!?焼きそばのソースが麺と混ざりきってない…!?」
トレセン学園の食堂で焼きそばを焼いていたゴールドシップは麺とソースが混ざっていない部分を見て驚愕する。
「今までゴルシちゃんが作った焼きそばでこんなことはなかった筈…!?なにか悪い予感が起きそうな気がするな…!」
「ゴルシさーん!焼きそばくださーい!」
「あっ、私もー!」
「ぼ、僕にもください…」
「私には目玉焼きトッピングでお願いします」
ゴールドシップは不吉な予感を感じていると、スペシャルウィークと香澄とシュヴァルグランが焼きそばを貰おうとし、海鈴はトッピングに目玉焼き付きの焼きそばを注文する。
「あいよ!ちょっと待ってなー!」
気を取り直したゴールドシップはソースを少し継ぎ足して焼きそばを炒め、それと同時に卵を片手で割って目玉焼きを焼き始めた。
場面は移り変わってキャンプ場の山奥…。
野犬に追いかけ回された蘭たちはなんとか野犬から逃げ切ったが、森の奥地にやってきており、明らかに遭難していた。
「こ、ここ何処…!?」
「さっきのキャンプ場からかなり走りましたからね…スマホも圏外ですし…間違いなく遭難ですね…」
ましろの言葉にグラスワンダーはそう答えると、それを聞いたライスシャワーが慌て出す。
「そ、そ、遭難!?どうしたら…!?」
ライスシャワーが慌てていると、蘭が冷静に声を掛ける。
「落ち着きなって。慌てても仕方ないよ。とりあえず体力を温存しないと…ましろ」
「は、はい…!」
すると、蘭とましろは互いに見つめ合って頷くと、上着のポケットからメモ帳とペンを取り出す。
「ふえ?」
それを見たライスシャワーは不思議に思うと、二人はメモ帳に何かを書き始める。
「体力あるうちに遺書をしたためておかないと〜…!」
「辞世の句…闇に落ちるは意識と明日への希望かな…」
蘭とましろはかなり気が動転しており、焦点がはっきりとしない目で他のメンバーたちに残した遺書を書き始めていた。
「ふ、二人共落ち着いてください!もっと他にもやるべきことがあるでしょう!」
「はっ!そうだった!」
グラスワンダーが二人に怒鳴ると、何かに気づいた二人は学生書と財布を取り出す。
「身元がはっきりわかるようにしないとな〜…!財布に入れてたアフグロのみんなとのプリクラでいいかな〜…?」
「私は学生書〜…!ふふふふ…!」
「学生書出してもこの世界じゃ意味ないだろ〜?だって、あたしら違う世界から来たんだから〜…!」
「ですよね〜…!あははははっ!!」
完全に絶望した二人の目から完全に光が消えており、不気味に微笑みながら身分証明書や写真などの身元がわかるものを取り出すと、笑みを浮かべながらましろの出した学生書にツッコむ蘭の言葉にましろは狂った笑い声を上げながら答える。
「ら、蘭ちゃん…ましろちゃん…」
「うぅ〜…!ライスがみんなを不幸に…!ワンちゃんの尻尾踏んじゃったせいで…!」
それを見たグラスワンダーはドン引きしながら頭を抱え、ライスシャワーが自分を責めていると、茂みから物音が聞こえる。
「っ!?誰!?」
ましろがその音に気づいて我に返って呼びかけると、茂みの中から先程まで蘭たちを追いかけていた野犬が現れる。
「さ、さっきの!?いくらなんでもしつこすぎるでしょ!?」
「まだ怒ってるようですね…!」
グラスワンダーがそう呟くと、野犬は叫び声を上げて襲いかかる。
「に、逃げろぉーーっ!!」
蘭が叫ぶと四人は再び野犬から逃げ出す。
野犬は四人を追いかけ回しており、追いつかれないように野犬から逃げ回っていた。
「ふえぇ〜〜!!野犬さんがまだ追いかけてくるよ〜!」
「こうなったら…!ごめんなさい!」
ライスシャワーが慌てながらそう叫ぶと、グラスワンダーは土を一掴みして野犬の顔面に投げつける。
顔面に土を喰らった野犬が怯んだ隙に四人はそのまま走り去っていく。
しばらくしてようやく野犬から逃げ切っていた。
「ぜぇ…!ぜぇ…!ここまで逃げたらもう大丈夫でしょ…?」
「つ、疲れた…!ひゃっ!」
すると、疲れ果てていたライスシャワーは泥濘んだ地面に足を滑らせて倒れ込んでしまう。
彼女が倒れ込んだ先には崖があった。
「っ!ライスちゃん!」
それにいち早く気づいたましろは慌ててライスシャワーの両腕を掴むが、そのまま彼女も落ちかけてしまう。
「ひゃあっ!」
「ましろ!」
「ましろちゃん!」
蘭とグラスワンダーが咄嗟にましろの足や身体を掴むことで最悪の事態を免れたが、ライスシャワーは腕を摑まれたままぶら下がる形になっていた。
「ま、ましろちゃん!ライスのことはいいから!このままじゃみんな落ちちゃうよ!」
「嫌…!絶対にライスちゃんを助けるから…!」
「ぐぬぬぬ…!グラス…!引き上げれる…?!」
「なんとかやってみます…!」
蘭とグラスワンダーは二人を引き上げようとするが、地面が泥濘んでいるため、なかなか引き上がれなかった。
「このままじゃみんな落ちちゃう…!」
ライスシャワーはどうすれば三人が助かるか考える。
すると、ライスシャワーは覚悟を決めたかのような表情を浮かべる。
「…ましろちゃん。ライス、ましろちゃんたちが元の世界に帰れるように天国から見守ってるからね…」
「えっ…!?だ、ダメ!諦めちゃ…!」
「ウララちゃんたちによろしく伝えてね…さようなら…!」
ライスシャワーは目に涙を浮かべながらましろの手を離し、そのまま落下する。
「…っ!ライスちゃぁぁぁん!!」
落ちていく彼女を見てましろの悲痛な叫びが辺りに響き渡る。
「そんな…!?」
「ライスさん…!」
ライスシャワーを助けられなかった蘭とグラスワンダーも悲痛な表情を浮かべていた。
「うぅ…!ごめんねライスちゃん…!助けられなくて…!」
ましろが泣きながらライスシャワーに謝罪すると、幻聴なのか、ライスシャワーの声が聞こえる。
「そんなことないよ…ましろちゃんは悪くないよ」
「…!ライスちゃんの声が…まるで近くにいるみたいに…」
ましろが涙ながらにそう呟いたその時である。
「あ、あの〜…ライスは生きてるから…それに下…」
「へ?」
その声と共に下を改めて見ると、落ち葉の山に埋まっている落ちたはずのライスシャワーの姿があった。
実はこの崖はわずか4メートルほどの高さしかなく、落ちたときも地面にあった落ち葉の山がクッションになっており、怪我もなく無事だったのだ。
三人が困惑気味にライスシャワーを見つめ、ライスシャワーは気まずそうな表情を浮かべていると、四人を呼ぶ声が聞こえる。
「おーい、蘭ー。みんなー、そんなことで何やってるんだー?」
「ご飯ですよー!早く来ないと無くなりますよー!」
巴とキタサンブラックの声が聞こえて四人が声のする方を向くと、そこには蘭たちのテントでバーベキューを食べている他のメンバーたちがいた。
実は野犬に追いかけられているうちにキャンプ場に戻ってこれたのである。
「…えっ!?」
「い、いつの間にか戻ってこれたみたいですね…」
「そ、そうみたい…」
蘭とグラスワンダーが恥ずかしそうに顔を赤くすると、ましろはライスシャワーに近づくと彼女に抱きつく。
「ふえっ!?ま、ましろちゃん!?」
「ライスちゃん…!無事で良かった…!」
「し、心配かけてごめんね…ライスも足つくなんて思わなくて…」
「まぁ、あの雰囲気じゃ誰でもそう思うよ」
「ですね♪」
泣きながらライスシャワーを抱きしめるましろを見たライスシャワーは苦笑いを浮かべながら彼女の頭を撫で、その様子を見た蘭とグラスワンダーは微笑みながら言う。
「ど、どーしたんだろあの四人…?」
「なんだかよくわかりませんが、お二人の絆が深まったみたいですね…」
「だね♪」
四人の様子を見ながらヒシミラクルは不思議に思い、マンハッタンカフェとつぐみは微笑みながらそう呟いた。
その頃、トレセン学園では…。
「予感が的中した!マックイーンが楽しみにしてた限定ケーキを食べたあとにマヨネーズ塗って梅干し乗っけた豆腐にすり替えたのがバレた!」
「お待ちなさいゴールドシップゥゥゥッ!!」
鬼の形相でチェーンソーを振り回しながら激怒するメジロマックイーンに追いかけられながらゴールドシップは全速力で逃げていたのだった。
その後、ゴールドシップは罰として大量のケーキをメジロマックイーンに奢ることになったという。
続く。
「次回予告フリートークコーナー」
「スカイ。貴女って、猫みたいね」
「にゃはは〜。よく言われますよ〜」
「ところで…この猫耳カバーをつけてみてくれないかしら?」
「唐突だな〜?仕方ないな〜…はい、着けましたよ〜。にゃ〜ん♪」
「…今すぐ連れて帰るわ…!」
「セイちゃん、友希那さんにお持ち帰りされちゃいました〜。次回、第4話「彩&友希那の名探偵!?」次回もお楽しみに〜」