Re:ウマドリ!!〜ウマ娘プリティーダービー&BanG Dream!ガールズバンドパーティ!外伝〜 作:キプkeep
このエピソードはpixivで投稿されたものを大幅に加筆修正、リメイクしたものです。
某日、通学路。
この日はとても寒く、こころ達ハロハピとサトノダイヤモンド達チームハロハピがトレセン学園に向かっていた。
「うぅ〜…!寒い〜!」
「大丈夫ですか?風邪を引かないようにお気をつけてくださいね」
冬の冷たい風があたって凍える美咲にサトノダイヤモンドが心配そうにそう声をかけると、世紀末覇王の異名を持つウマ娘、テイエムオペラオーが高笑いを上げる。
「ハーッハッハッハッ!冬の寒さが相手だろうと、このボクの美しさの前には…!は、ハックション!」
「だ、大丈夫ですか〜オペラオーさ〜ん!」
高笑いを上げるテイエムオペラオーだったが、寒さには耐えきれずにくしゃみをすると、ネガティブなドジっ子ウマ娘のメイショウドトウが彼女を心配する。
すると、レイヤ達RASとフジキセキ達チームRASがやって来る。
「あっ、おはようみんな」
「レイヤ!それにみんなもおはよう!」
「あぁ〜、皆さん今日も麗しいでしゅ〜!」
レイヤが挨拶をすると、こころが笑顔で挨拶をし、パレオの後ろからウマ娘好きのオタクウマ娘のアグネスデジタルは彼女たちを見て嬉しそうにしていた。
「やぁ、ボニーちゃん達。今日も寒いから風邪ひかないようにね」
「えぇ、もちろんですわ。体調管理はメジロ家のウマ娘として当然のことですわ」
フジキセキの言葉に対してメジロマックイーンがそう答えたその時、空から雪が降ってくる。
「?雪…?今日は晴れの予報って言ってたけど…?」
シンボリルドルフに憧れるウマ娘、トウカイテイオーが不思議そうに呟いていると全員はトレセン学園に到着する。
何故かトレセン学園の周りだけ猛吹雪が吹き荒れており、トレセン学園は雪と氷に覆われた一面銀世界と化していた。
「えぇーーーーっ!!?」
「ど、どういうこと〜?!」
「まぁ!雪がいっぱい積もってるわ!」
「呑気にそんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
それを見たこころ以外の全員が驚きの声を上げ、笑顔でそう言い放つこころに対して一流を目指すウマ娘、キングヘイローがツッコミを入れると、誰かが雪に埋まっていることに気づく。
「た、助けて〜…!」
「なまら寒いです〜…!」
雪に埋まっていたのは香澄とスペシャルウィークであり、二人は寒さで震えていた。
「ふえぇっ!?香澄ちゃん!?スペちゃん!?」
「す、すぐに助けますわ!」
「ターボも助けるぞ!」
花音が驚くと、メジロマックイーンと爆走ウマ娘のツインターボが他のメンバー達と共に二人を救出する。
「かーくん、スーくん大丈夫!?」
「大丈夫…ヘックション!」
はぐみの呼びかけに香澄がくしゃみをしながら応えると、非常事態にも関わらず、呑気に雪だるまを作っているゴールドシップが通りかかる。
「〜♪おっ、お前ら〜。グッモーニン」
「グッモーニンじゃないですよ!何があったんですかこれ!?」
パレオが問いかけると、防寒着を着たマンハッタンカフェが慌てて駆け寄る。
「皆さん!ここにいては危険です!早くタキオンさんの研究室に来てください!」
「カフェさん!は、はい!」
マンハッタンカフェに言われて全員は慌てて研究室に避難する。
研究室に入るとアグネスタキオンの他に先に避難していたつぐみとナリタトップロードと燈、そして毛布にくるまってストーブの前で震えているましろとライスシャワー、彩とシュヴァルグラン、にゃむがいた。
「みんな!」
「れ、レイヤさん…!お、おはようございます…」
「ばり寒かと!急になんで雪が降るんたい!?」
寒さに震えながらましろはレイヤに挨拶をし、あまりの寒さのためか、にゃむも熊本弁が飛び出す程動揺していた。
「これ一体何が起きたんだよ!?まさかまたタキオンが?」
「失敬だね〜。いくら私でも天気を操作することなんて出来ないよ」
ジャングルポケットの問いかけにアグネスタキオンが笑みを浮かべながら答えると、コーヒーを飲んでいた一人のウマ娘が答える。
「そのことについてはあたしが説明するわ」
そう言い放つ彼女はスーパーカーの異名を持つ颯爽とした言葉遣いの古いお姉さん系ウマ娘、マルゼンスキーであった。
「マルゼンスキーさん!」
「誰?」
「ルドルフ会長の友人よ。先輩、それってどういう…?」
疑問に思う香澄にキングヘイローが説明すると、マルゼンスキーはコーヒーを机に置いて説明を始める。
「そうね〜…あれはたった10分前のことよ。あたしはルドルフに用事があって生徒会室にやって来たんだけど…」
説明を続けながらマルゼンスキーは10分前のことを思い出す。
今から10分前、マルゼンスキーは友人であるシンボリルドルフを訪ねて生徒会室を訪れていた。
「ハーイ、ルドルフ〜♪今日のお昼、あたしと一緒にイタ飯食べに行かない?…って、へ?」
生徒会室に入った彼女は目に飛び込んできた光景を見て言葉を失う。
そこには互いに机を挟んでソファーに座るシンボリルドルフを含めたチーム三冠のメンバー全員がいた。
彼女たちの放つオーラに圧倒されながらもマルゼンスキーは近くにいたエアグルーヴに問いかける。
「ちょ、ちょっとグルーヴ?これって一体…?」
「マルゼン先輩…今日は会長が他の三冠ウマ娘たちを集めての会議です」
エアグルーヴがそう答えると、ナリタブライアンが口を開く。
「では、今日の議題だが…スペシャルウィークたちとつるんでいるガールズバンドたちについてだ」
「あら。そういえばマックイーンも彼女たちと組んでいたわね。私は別に興味はないわ」
「同感だ。トレーナー資格を持たずにトレーナーを名乗る者たちに何の価値がある?」
「珍しく貴方と気が合いますわね。ワタクシもあのような方々には一切興味はありませんわ」
ナリタブライアンの言葉にメジロ家の令嬢でもあるトリプルティアラの三冠ウマ娘、メジロラモーヌは冷めた様子でそう言い放ち、暴君の異名を持つウマ娘、オルフェーヴルと貴婦人の異名を持つウマ娘、ジェンティルドンナも彼女に同意する。
「ん〜?アタシはちょっと面白そうな子たちだと思うけどな〜。スティルはどう思う?」
「えっと…私は…その…」
CBのミニキャップをかぶったウマ娘、ミスターシービーがお菓子好きな影の薄いウマ娘、スティルインラブに問いかけると、彼女は顔を伏せながら言葉を濁していた。
「ちょっとみんな!いくらなんでも酷いわよ!香澄さんたちいつも頑張ってるし、それにみんないい人たちばかりなんだから!」
「私もアイ先輩の意見に賛成です。あの人たちはとても素晴らしい方々ですし、私は燈さんに運命的な何かを感じます」
彼女たちとは対照的にアーモンドアイとデアリングタクトは香澄たちガールズバンドたちを擁護する発言をし、オルフェーヴルたちに反論していた。
「お前らはアイツらの肩を持つのか。だが、そんな知識もない半端な連中に何ができると思う?私ならそんな奴らと仲良しごっこをする気はないな」
「なんですって!?」
「み、皆さん落ち着いてください…!」
アーモンドアイとデアリングタクトの発言に対してナリタブライアンが二人を睨みながらそう言い放ち、その態度に怒りを露わにするアーモンドアイをスティルインラブが慌てて止めようとしていた。
チーム内は既に香澄たちに対してアーモンドアイとデアリングタクトの賛成派とオルフェーヴルたち四人の反対派、ミスターシービーとスティルインラブとシンボリルドルフの中立派に分かれていた。
「な、なんだかチョベリバな空気になってきたわね…」
「え、えぇ…大事にならないといいが…」
それを見ていたマルゼンスキーとエアグルーヴは心配そうに呟いていると、その様子を黙って見守っていたシンボリルドルフは考え込んでいた。
(ふむ…やはり彼女たちの事について意見が分かれてしまったか…このままではまずいな…どれ、ここは一つ私が緊張を解してやろう。そういえば、この間見つけた面白いジョークの本があったな)
そう心の中で呟くと、シンボリルドルフは引き出しの中から一冊の本を取り出し、本を開いて内容を確認する。
「…フッ、ハハハッ!これはなかなかの傑作だな!」
「あ、あの…?どうしたんですかルドルフ会長…?」
本の内容を見て笑い出したシンボリルドルフを見てデアリングタクトが困惑していると、シンボリルドルフは全員に話しかける。
「なぁ、みんな。この本に面白いジョークが書いてたのだが少しいいか?暖房が熱くて思わず布団を蹴り飛ばしてしまった。まさに布団がふっとんだ」
シンボリルドルフはあまりにも寒すぎるダジャレを言い放つ。
すると次の瞬間、あまりの寒さにその場が本当に凍りつくどころか、生徒会室に猛烈な吹雪が吹き荒れる。
「えぇーーっ!?」
それを見たマルゼンスキーが驚愕すると、あまりの吹雪の勢いに窓が開き、徐々に生徒会室の外も氷に覆われていく。
「た、大変!ルドルフ、ダジャレをやめて!」
マルゼンスキーはそう言い放つが、シンボリルドルフは取り憑かれたかのように本を読みながら未だにダジャレを言い続けており、彼女以外のウマ娘たちは凍りついていた。
「み、みんな!このままじゃあたしも…!ごめんみんな!後で必ず助けに行くから!」
マルゼンスキーは空いている窓から脱出して生徒会室をあとにする。
その直後に学園中が雪と氷に覆われていき、学園にいたウマ娘の生徒たちやガールズバンドたちも凍りつき、トレセン学園は雪と氷に包まれた。
………………………………
「というわけなのよ」
「う、嘘でしょ…?」
彼女が説明を終えるとその場にいた全員は困惑していた。
「そ、そうはならねぇだろ…」
「いや、なってるじゃない!」
マスキングの言葉にチュチュはツッコミを入れる。
「ちなみにましろたちは雪の中に埋もれてたのをこのゴルシちゃんが助けたんだぜ!」
ゴールドシップがサムズアップをしてドヤ顔でそう言い放つと、燈が口を開く。
「ちなみにあのちゃんは…」
「愛音ちゃん!もうすぐで溶けますからね!」
そう言いながら燈が横を向くと、氷漬けとなっている愛音がおり、ナリタトップロードがストーブの熱とお湯で暖めて氷を溶かそうとしていた。
「えぇ〜…」
「ふえぇ〜!凍り方が完全にギャグ漫画だよ〜!」
それを見た美咲がドン引きし、花音も慌てていると、サトノダイヤモンドが声を上げる。
「と、とにかく会長さんを止めないと!このままじゃトレセン学園の外も凍りついちゃいます!」
「それならいいものがあるよ」
するとアグネスタキオンは冷蔵庫の中から何かの緑色の液体が入った容器を取り出す。
「これぞ多くのウマ娘たちのやる気を下げていった悪魔の劇物、その名も『ロイヤルビタージュース』さ!」
彼女が取り出したものは青汁とよく似た深緑色のドリンクだった。
「ろ、ロイヤルビタージュース…?!」
「タキオン…!キミはそれを使う気なのかい…!?」
そのドリンクを見たスペシャルウィークたちは戦慄しており、普段落ち着いているフジキセキも動揺しながら問いかけると、それを見て不思議そうに思ったロックが声をかける。
「え?そ、それって…そんなに危険なものなんですか…?」
「いや、栄養満点で誰でも安心して飲めるものさ。ただ、このドリンク…死ぬほど不味いのだよ!」
「そ、そんなに…?」
レイヤがそう呟くと、アグネスタキオンは小さめのコップにロイヤルビタージュースを注ぎ入れるとレイヤ達とこころ達に渡す。
「さぁ、飲んでみたまえ。ぐいっとね」
「い、いただきまーす…」
「どんな味なのか楽しみね!」
レイヤ達とこころ達はロイヤルビタージュースを飲む。
「ゴクゴク…うわっ!不味っ!苦っ!」
「すっごく不味いわ!」
「ケールが多めの青汁って感じだね…儚い…」
「マズッ!マズッ!オエッ!」
レイヤ達とこころ達はあまりの不味さに顔をしかめ、チュチュは不味さのあまりえずいていた。
「そ、そんなに不味いの…?」
「香澄くんたちも飲んでみたまえ」
驚く香澄たちにもアグネスタキオンはロイヤルビタージュースを渡し、香澄たちは飲み始める。
「ゴクゴク…うぇっ!まず〜い!」
「不味すぎるよ〜!ぼくこれ以上飲めない〜!」
「うぅ〜…苦い…」
「ん〜。でも私は飲めなくもないかも?もう一杯貰えないかな?」
香澄たちも飲んだ途端にあまりの不味さに顔をしかめるが、彩だけは平気そうな顔でおかわりを要求していた。
「ほ、本気で言ってるの彩!?」
「これが飲めるとは彩くんは恐ろしいねぇ…とりあえずこれを極寒の地でも中の液体が凍らない特殊な容器の中に入れて…これでよし。これをルドルフ会長に飲ませればすべて解決するはずさ!」
トウカイテイオーとアグネスタキオンはロイヤルビタージュースに何故か耐性がある彩に驚きつつも、アグネスタキオンはロイヤルビタージュースが入った容器をサトノダイヤモンドに渡すと、こころが口を開く。
「ダイヤ!あたしも行くわ!みんなを寒さから助けましょう!」
「私たちも一緒に行くよ」
「私も!」
「こころさん…!皆さん…!」
こころに続いてレイヤとフジキセキ、他のチームメンバーたちが協力することを決めると、マルゼンスキーも口を開く。
「じゃあ、アタシが生徒会室までみんなを先導するわ!こんなチョベリバな雪はおしまいにしましょう!」
「はい!それじゃあ、出発です!」
「みんな!これを着て!」
ハロハピとRAS、チームハロハピとチームRASはつぐみから受け取った防寒着を着ると吹雪が吹き荒れる廊下に出るとマルゼンスキーと共に生徒会室に向かった。
「頼みますよ…みなさん…!」
「こころん…!レイさん…!」
研究室に残ることになった者たちは彼女たちの無事を祈っていた。
廊下を進んで生徒会室を目指すサトノダイヤモンドたちは猛烈な勢いで吹き荒れる吹雪や深い雪に足を取られてなかなか進めずに苦戦していた。
「うぅ〜…!吹雪で前がよく見えない…!」
「学園の廊下なのになんか広く感じるな〜?空間でも歪んでんのか?」
「そ、そんなことって実際にあるのでしょうか…?」
トウカイテイオーとマスキングがそう呟き、アグネスデジタルが不思議に思ったその時である。
「み…みんな〜…!」
「!その声はミラ子!」
ヒシミラクルの声が聞こえてジャングルポケットは声のする方を向くと、ヒシミラクルは酸欠寸前になるほど口をすぼめながら飲み物のストローを吸っていた。
「わーーっ!?み、ミラ子ちゃんどうしたの!?」
驚いたレイヤが問いかけると、ヒシミラクルはストローを吸いながら答える。
「シェ…シェイクが凍って…の…飲めない…!」
そう言い残した彼女は限界が来たのか、その場に倒れて気絶した。
「ひ、ヒシミラクルさぁぁぁん!!」
「くっ…!ミラ子がやられちまった…!」
「ミラクル先輩のためにも早く生徒会室に行くわよ!」
「はい!」
「いや行かないで…!早く酸素…酸素…!」
走り去っていったサトノダイヤモンドたちに向けて気絶しながらもヒシミラクルは酸素を求めていた。
しばらく進むと、巨大な氷山が行く手を阻んでいた。
「いや、なんで氷山が!?」
「もう何でもありね…」
「あぁっ!これは!」
美咲とキングヘイローがツッコミを入れると、ロックが氷山を見て声を上げる。
氷山をよく見ると、それは凍りついたトレセン学園の生徒たちだった。
「で、でら大変や!これみんなここの生徒の皆さんです!」
「なんだって!?あぁ、なんてことだ…!この氷山は子猫ちゃんたちの成れの果て…っ!こ、これは!」
ロックの言葉に薫が過剰に驚くと、氷山のなかに千聖が凍りついていることに気づく。
「千聖!」
「ふえぇっ!?千聖ちゃんまで!?」
「理事長もいるわ!」
薫と花音が変わり果てた千聖を見てショックを受けると、こころは氷の中で『凍結ッ!』と書かれた扇子を広げながら凍りついているやよいを見つける。
「思ってたよりも被害が酷い…早く何とかしないと…」
フジキセキが危機感を覚えたその時、背後から何故か未確認生物のイエティが現れる。
「グオォーーッ!!」
「ギャーッ!?なんでイエティがー!?」
「に、逃げましょう!」
それを見た全員は全速力で氷山を登って逃げ、イエティは彼女たちを追いかけて行った。
数分後、無事にイエティを振り切り、廊下を進んでいたが、未だに生徒会室に到着できていなかった。
「ダメね…どの扉も凍ってる上に景色も変わんないから場所が解んなくなっちゃったわ…」
「真っ白でどれかわかんないよ〜…!ん?アレは?」
そう呟くはぐみだが、あるものを見つける。
「アッハハハッ!会長のダジャレ面白すぎ…!ギャハハ!」
それは、目の前の扉から聞こえるシンボリルドルフのダジャレを聞いて腹を抱えて爆笑しているナイスネイチャの姿だった。
その隣では氷に閉じ込められて凍りついている紗夜の姿があった。
「ね…ネイチャちゃん…?」
「そういえば、ネイチャって、会長のダジャレがお気に入りだったぞ」
その姿を見たレイヤは困惑し、ツインターボがそう呟くと、マルゼンスキーは扉の前に立つ。
「ネイチャちゃんが笑ってるってことは間違いなくこの先にいるわね♪えい!」
マルゼンスキーはそう言って扉を開け、勢いよく吹き荒れる吹雪に耐えていると、そこには本を持つシンボリルドルフの姿があった。
「アリが10匹ありがとう。羊羹はよう噛んで食べよう」
「タス…ケテ…タスケテ…」
シンボリルドルフは未だにダジャレを言い続けており、凍りついているエアグルーヴとアーモンドアイは助けを求めていた。
「あっ!いた!」
「他の三冠ウマ娘の皆さんも凍ってます!ここは私たちが…!やぁー!」
「てやー!」
「眼鏡に目がねぇ〜」
パレオとアグネスデジタルは雄叫びを上げながら生徒会室に入るが、シンボリルドルフのダジャレの吹雪の直撃を受ける。
「キャーーッ!!」
「ひょえーーっ!!」
それにより二人は凍りついてしまう。
「パレオ!デジタル!」
「ターボたちも行くぞー!」
「えぇい!ままよー!」
「はぐみもー!」
ツインターボと美咲とはぐみも突撃するが、シンボリルドルフのダジャレの吹雪の直撃を喰らう。
「うわぁっ!!」
それにより三人も氷漬けにされる。
「ターボ!」
「美咲さん!はぐみさん!きゃあっ!」
すると、三人に続いてチュチュとキングヘイローも氷漬けにされる。
「チュチュ!くそっ、こうなったら俺らも行くぞ!ますき!オペラオー!マックイーン!手を貸してくれ!」
「あぁ!」
「ハーッハッハッハッ!世紀末覇王のボクがいれば吹雪なんて敵じゃないさ!」
「行きますわよ!」
ジャングルポケットたちも突っ込むが、強烈な吹雪により四人もそのまま凍ってしまう。
「お、オペラオーさぁぁん!!」
「みんな!ふえぇぇっ!」
すると、メイショウドトウと花音も凍りついてしまい、残ったのはこころとサトノダイヤモンド、レイヤ、フジキセキ、薫、トウカイテイオー、ロック、マルゼンスキーの八人だけとなっていた。
「みんなが!」
「くっ…!これじゃあ近づけない…どうすれば…?」
「あたしに任せて!」
フジキセキが考え込むと、こころが前に出る。
「無茶だこころ!君まで凍りついてしまう!」
「大丈夫よ!笑顔の力でどんな寒さもへっちゃらよ!」
薫が止めようとするが、こころは笑顔で答えながらシンボリルドルフに近づく。
「バッターは頑張ったー」
「ハッピーラッキースマイル〜、イェーイ!」
シンボリルドルフのダジャレの吹雪が吹き荒れた瞬間、こころが掛け声をあげると、こころの笑顔の力なのか、太陽のような暖かな光が放たれると吹雪が無力化される。
「えぇっ!?ど、どうなってるのあれ!?」
「あれがこころさんの笑顔の力…!凄いです!」
それを見たマルゼンスキーが驚き、サトノダイヤモンドが感激していると、こころは掛け声をあげながら徐々にシンボリルドルフに近づく。
「ハッピーラッキースマイル〜…!イェーーイ!!」
そしてこころの掛け声が更に強まり、それによりシンボリルドルフは怯む。
「ルドルフが怯んだ!今だみんな!ルドルフを取り押さえるんだ!」
「わかった!たぁ!」
「え、えーい!」
フジキセキが指示を出すと、レイヤたちはシンボリルドルフを取り押さえる。
「ダイヤ!」
「はい!これで…終わりです!」
全員が取り押さえている隙にサトノダイヤモンドはシンボリルドルフの前に近づくと彼女の口に容器の飲み口を突っ込み、ロイヤルビタージュースを飲ませる。
「んぐっ!?ゴクゴク…ゔっ!?ま…不味い…!!」
それを飲んだシンボリルドルフのやる気は下がって気絶し、ダジャレが止まると同時に吹雪も止み、学園中の氷や雪が溶け始める。
「やりました!氷が溶けていきます!」
「イェーイ!」
「た…助かった…」
それを見た全員は喜び、氷が溶けたことにより氷の中から出られたエアグルーヴは思わずそう呟いた。
「し、死ぬかと思った…!」
すると、氷漬けにされていた美咲たちの氷も溶けて氷から出られていた。
「美咲!みんな!出られたのね!」
こころが笑顔で言うと、ゴールドシップが生徒会室に入る。
「お〜、なんとか解決したみたいだな」
「ゴルシさん!他の皆さんは?」
「スペたちなら他の奴らを助けに行ってるぜ!」
サトノダイヤモンドの問いかけにゴールドシップがそう答えると、アーモンドアイが彼女たちに近づく。
「こころさん、貴女たちのおかげで助かったわ!ありがとうございます!」
「いいのよ!貴女たちも無事でよかったわ!」
(ふ〜ん、さっきのが笑顔の力ね〜。なかなか面白そうな子じゃん♪)
礼を言うアーモンドアイに対してこころが笑顔でそう言い放ち、ミスターシービーがこころを見ながらそう思っていると、シンボリルドルフが目を覚ます。
「う、うぅん…?私は一体…?」
「覚えてないのルドルフ?貴方のダジャレで大変なことになったのよ?」
「そうなのか?いや、この本に書かれたジョークを読んでいたら記憶が曖昧になって…」
マルゼンスキーの言葉にシンボリルドルフが地面に落ちた本を手に取りながら呟くと、ゴールドシップがその本を見て驚く。
「お、おい!その本は…!本に記されたオヤジギャグを唱えるたびに猛吹雪が吹き荒れるという伝説の本、『ブックらこい〜た』じゃねぇか!」
「えぇっ!?じゃ、じゃあ、ルドルフ会長はこの本の力であんな吹雪を!?」
シンボリルドルフから本を奪い取ったゴールドシップがそれが伝説の本だということを説明し、それを聞いたレイヤが問いかける。
「まさかそんなわけねぇだろ〜?ゾロリじゃあるまいし」
「まぁ、そうだよね」
「いやいやいや!なんで急にテンション下がるの!?」
「どう考えてもその本が原因じゃない!」
先ほどとは打って変わって冗談だと言うゴールドシップに対してレイヤが納得すると、美咲とキングヘイローがツッコミを入れる。
「カイチョー。あの本どこで見つけたの?」
「昨日立ち寄った骨董品店で見つけたんだ。とりあえずこの本は封印することにしよう」
「そうですね」
トウカイテイオーの問いかけにシンボリルドルフが答え、彼女の提案に全員が同意した。
その後、本は地中深くに埋められて封印されたという。
続く
「次回予告フリートークコーナー!」
「シュヴァルちゃんって、お魚釣り好きなの?」
「え?う、うん…」
「そうなんだ。もし良かったら今度釣り教えてくれないかな?さきちゃんにお魚ごちそうしたいし♪」
「ぼ、僕でよかったらいつでも…じ、次回。第6話「幽霊船で大騒動!?」次回もお楽しみに…」