Re:ウマドリ!!〜ウマ娘プリティーダービー&BanG Dream!ガールズバンドパーティ!外伝〜   作:キプkeep

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何度も書き直していて気づいたらだいぶ遅くなりました…
今回はつぐとカフェメイン回です!
今回のエピソードはハーメルン版用に書き下ろした新規エピソードです!


第9話「つぐみとカフェ」

某日、トレセン学園。

 

トレセン学園にある生徒たちの憩いの場であるカフェテリアにて、マンハッタンカフェがつぐみと共に他のメンバーたちにコーヒーを提供していた。

 

「お待たせしました…アイスコーヒーです…」

「ありがと〜♪ん〜、いい香り〜。ゴクッ…美味しい!苦味が強くなくて後味も爽やか!」

 

マンハッタンカフェが出したコーヒーの香りを楽しみながらひまりはコーヒーを味わい、その味に目を輝かせていた。

 

「今日はいい豆が入りましたからね…ホットもアイスでも両方美味しく頂けますよ…」

「カフェちゃんが淹れるから美味しいんですよ♪」

 

微笑みながら言うマンハッタンカフェに対してつぐみも微笑みながら言う。

 

「おーいカフェー。砂糖とクリームくれよ〜」

「私にもちょうだい〜!」

「あっ、私にも!」

 

するとゴールドシップが砂糖とクリームを要求し、彼女に続いて香澄とスペシャルウィークも要求すると、それを聞いたマンハッタンカフェは少し眉をひそめる。

 

「…あまりコーヒー本来の風味を損なわせたくはないのですが…」

「んだよ〜。どんな飲み方したって自由だろ〜?ちなみにゴルシちゃんはブラックも甘いのも両方いけるぜ」

「だったら頼まないでください…!」

 

ゴールドシップの発言を聞いたマンハッタンカフェは更に不機嫌そうな表情を浮かべ、彼女の背後には他の者には見えない黒い影のようなものが現れていた。

 

「ま、まあまあ…わ、私もカフェちゃんのコーヒー貰っていいかな?」

「…かしこまりました」

 

その気迫に圧倒されつつも、慌ててつぐみが彼女をなだめ、コーヒーを頼むと、少し表情が和らいだマンハッタンカフェはつぐみの分のコーヒーを淹れる。

すると、彼女はミルクと砂糖を入れてカフェオレにする。

 

「お待たせしました。アイスカフェオレです…」

「ありがとうございます♪」

 

マンハッタンカフェは先程よりも柔らかい表情でカフェオレを出す。

 

「おいちょっと待てー!なんでつぐみにだけ甘いの出してんだよ〜!」

「そうだそうだー!つぐだけ不公平だー!」

「つぐみさんはブラックコーヒーが苦手なのでカフェオレにするんですよ…」

 

それを見たゴールドシップと香澄が抗議し、マンハッタンカフェはそっぽを向きながら言い放つ。

 

「あはは…あ、後でクリームと砂糖用意するね…」

 

つぐみは苦笑いを浮かべながらマンハッタンカフェが淹れたカフェオレを一口飲むと、ひまりがつぐみに声をかける。

 

「あっ、そうそう!最近聞いたんだけど、この学校の理科室にあるホルマリン漬けの標本に怖い噂があるみたいだよ」

「こ、怖い噂…?それってお化けとか…?」

「わかんないけど、多分そうじゃないかな?学校の怪談的なやつだね」

「スペちゃん知ってるー?」

「私も知りませんね〜」

 

ひまりの言葉につぐみは驚きつつもそう答え、香澄がスペシャルウィークにそう問いかけると、スペシャルウィークは知らなそうな反応をする。

 

「……」

 

その話を黙って聞いていたマンハッタンカフェは少し考え込んでいる様子だった。

 

…………………………

 

数時間後の夕方、蘭たちアフグロとグラスワンダーたちは練習を終えて寮へ帰ろうとしていた。

 

「いやー、今日も素晴らしいバクシン日和でしたね!ハッハッハッ!」

「みんなおつかれー」

「今日の晩ごはんは何でしょうな〜?」

 

サクラバクシンオーとひまりとモカがそんな会話を交わすと、つぐみはあることを思い出す。

 

「あっ、みんなごめんね!理科室にビーカーと試験管運んでって頼まれてたんだった!先に帰ってて!」

「うん。わかった」

 

つぐみはそう言って学園に戻っていった。

 

「相変わらずつぐってますな〜」

「…すみません。ちょっとタキオンさんの研究室に忘れ物したので先に帰っててくれませんか…?」

「へ?は、はい…」

 

マンハッタンカフェはそう言ってつぐみと同じように学園に戻っていき、その姿を蘭たちは不思議に思いながら見ていた。

その頃、つぐみはビーカーと試験管が入った箱を教師から受け取っていた。

 

「ごめんなさいねぇ。急にこんなこと頼んじゃって」

「いいですよ♪これくらい朝飯前ですよ」

 

つぐみは笑顔でそう言いながら箱を理科室に運んで行く。

理科室に着くと、扉を開けて中に入ると、箱を机の上に置く。

 

「よし。これでオーケー。帰ろっか」

 

ふとつぐみは棚の方を向くと、その棚の中にはホルマリン漬けの標本が入った瓶があった。

 

「ホルマリン漬けだ…そういえばひまりちゃんがホルマリン漬け標本の怖い噂があるって言ってたな…あんな話聞いたから気になっちゃったな〜…」

 

苦笑いを浮かべながら標本を見ていると、奥の方に瓶に隠されるように置かれた小さな箱があることに気づく。

 

「箱…?何の箱だろ…?」

 

気になったつぐみが棚を開けて瓶を丁寧にどかしてから箱を取り出す。

箱はブリキ製で、両手で持てるほどの大きさでガムテープで厳重に蓋が閉じられていた。

 

「なんだろうこの箱…?なんだか水みたいな音が中から聞こえるけど…?」

 

つぐみはガムテープを剥がして蓋を開けると中には少し大きめの瓶が入っていた。

 

「これって瓶…?」

 

不思議に思いながら瓶を手に取って見ると、その中にはホルマリンに満たされた2つの頭を持つイルカに似た生き物の胎児の標本が入っていた。

 

「わっ!?な、なにこれ…!?イルカの赤ちゃん…?でも、頭が…」

 

つぐみが恐る恐る標本を見つめると、2つの頭の目が開いてつぐみを睨みつける。

 

「っ!?きゃあっ!?」

 

突然のことに驚いたつぐみが思わず瓶を落とすと、瓶の蓋が勝手に開いて中からホルマリン漬けにされたはずの標本が浮かび上がり、何やら禍々しい力を発していた。

 

「ひ、ひぃ…!」

『…タイ…カエ…タイ…!』

 

つぐみがあまりの恐怖に腰を抜かしてへたり込むと、何処からか声が聞こえると同時に部屋中にある瓶や鉛筆、椅子などが浮かび上がると椅子がつぐみに向かって飛んでくる。

 

「きゃあっ!!」

「そこまでです…!」

 

つぐみが両手で顔を覆ったその時、理科室に入ってきたマンハッタンカフェが椅子がぶつかる直前につぐみを抱きかかえて離れ、直撃を免れる。

 

「っ!か、カフェちゃん!?なんでここに!?」

「嫌な予感を感じたので…!」

 

つぐみの問いかけにマンハッタンカフェはそう答えると、宙に浮くイルカの胎児の標本の方を向く。

 

『…リタイ…!カエリタイ…!オウチニ…!』

 

すると、帰りたいという声が響き渡り、それを聞いたマンハッタンカフェは口を開く。

 

「えぇ…わかっています…私があなたを本来の居場所に送り届けます…だから…安心して眠ってください…」

『…!アリ…ガトウ…!』

 

イルカの胎児の標本はマンハッタンカフェの言葉を聞いて安心した様子で感謝の言葉を述べると、瓶のなかに戻っていき、元のホルマリン漬けの標本に戻った。

 

「ふぅ…もう大丈夫ですよ」

 

元のホルマリン漬けの標本に戻ったことを確認したマンハッタンカフェはつぐみの方を向くと彼女を安心させるように微笑みながら言う。

 

「カフェちゃん…!怖かった…!」

 

その顔を見たつぐみは安心して緊張が解け、目に涙を浮かべながらマンハッタンカフェに抱きついた。

 

「無事で何よりです…」

「カフェちゃん…今のは一体…?」

 

つぐみが先程のホルマリン漬けの標本について問いかけると、マンハッタンカフェは答える。

 

「アレは私がトレセン学園に入学する何年も前からここにあるものです…夏合宿所の海に打ち上げられたイルカの体内から発見されたもので、当時の理科の担当教員がホルマリン漬けにして保管したようです…」

 

マンハッタンカフェは瓶を箱の中に戻しながらそのまま説明を続ける。

 

「ですが…それ以降、怪奇現象がたびたび起きるようになり、怪我人も出たことからこのホルマリン漬けのイルカが関係していると思い、封印されたようです…お友達から噂を聞いていましたが、まさか本当だったとは…」

「そんなことが…そういえば、さっき帰りたいって声が…」

「おそらく帰りたかったのでしょう…死ぬ直前までこの子の母親がいた海に…ところで、そろそろ離れてくれませんか…?」

 

つぐみの問いかけにマンハッタンカフェがそう答えると、彼女は苦笑いを浮かべながら言う。

つぐみは未だに彼女に抱きついていた。

 

「ご、ごめんね…まだ怖くて…落ち着くまでこうしてていいかな…?」

「仕方ないですね…」

 

恥ずかしそうに頬を赤らめるつぐみに対してマンハッタンカフェは微笑みながら箱を机の上に置くと、彼女の頭を撫でていた。

その様子を扉の隙間から見る者たちがいた。

 

「はわわわわ…!!」

「あの二人そういう関係だったの…!?」

「み、みたいですね…!」

「あびゃ〜、びっくりして鼻血が〜…」

 

それは物音がしたため、心配になって二人の様子を見に行った蘭たちとグラスワンダーたちであり、ひまりと蘭とグラスワンダーは頬を赤らめながら動揺しており、マチカネタンホイザはあまりの衝撃に鼻血を出していた。

 

…………………………

 

数日後、マンハッタンカフェとつぐみはトレセン学園の夏合宿所にやってきおり、ゴムボートで海岸からかなり離れた沖の方にやってきていた。

 

「この辺りでいいかな?」

「大丈夫ですよ」

 

つぐみの問いかけにマンハッタンカフェはそう答えると、小さな袋を取り出す。

その中には灰が入っていた。

 

「その灰って…」

「あのホルマリン漬けのイルカです…ホルマリンの成分をそのまま海に落とすと環境を破壊する恐れがあるので火葬の意味を込めてホルマリン漬けを厳重に焼却処分したあとの灰をイルカの胎児の遺灰として海に撒くことにしました…」

 

そう言ってマンハッタンカフェは中に入っていた灰を海に撒く。

 

「これであの子もお母さんのところに逝けたのかな…?」

「おそらく無事に逝くべき場所に向かうことができたでしょう…」

 

二人は海を見つめながらイルカの胎児の冥福を祈り、手を合わせたのだった。

その後、誤解したひまりによってつぐみとマンハッタンカフェの噂が学園中に広まり、誤解を解くのに苦労したという。

 

続く




「次回予告フリートークコーナー!」

「アニメゆめみた。大好評放送中ですね。ヴィブロスさん」
「私もいつも楽しく見てるよ〜!もう次回がどうなるのか気になっちゃうな〜、早く見たいな〜♡」
「アニメも放送されたことで、私たちのキャラも明確になりましたね。なので…次回から私たちもアニメ寄りのキャラになりますからね!ヴィブロスちゃん!」
「うわぁっ!律っち急なキャラ変!次回、第10話「あられの大裁判!?」次回も楽しみにしててね〜♡」
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