綺麗な動作で跪いたまま、俺の意識は戻ってきた。
目の前にある、地面に突き刺さった安物の剣が俺に現実を叩きつけてくる。
「フィフ……?」
自分の体の支配権を取り戻しても、解放感などなかった。
自分を侵食していた魔族が消え去った感覚。
それに喜びなど感じない。
「また会ったわね、リエーニ。会う度に色が変わって、本当に面白い子。
ふふ、まさか貴方が宿主だったなんて」
俺の体は無事だ。
拘束から解放され、戦いの倦怠感だけが残っている。
そして、頭の中は混乱と悲しみが支配していた。
「あら? どうしたの? もう立てない?」
どうしてこの女は俺に普通に話しかけてくるのだろう。
その表情は、本当に心配するようなものだった。
冬の空の下、凍える子猫を抱えるように手を伸ばしてきた。
俺はその抱擁を拒否した。
しかし、払おうとした腕はそのまま握られ、無理矢理抱きしめられた。
魔王を名乗る女の温もりは、普通の人間のものと変わらない。
石でできたアイツよりも、抱かれ心地は良かった。
しかし────
「────」
「まだ意識が戻っていないの? もう大丈夫よ。安心して?」
なぜ、コイツは俺を心配する素振りをするのだろうか。
俺の相棒を殺しておいて、なんでそんな顔をするのだろうか。
「……何が安心だって?」
「ふふ……話してくれてありがとう。……安心できないのかしら?」
人間のものとは思えない瞳が、俺を見る。
その顔は──よくわからない感情を浮かべていた。
コイツの心がわからないということではなく、どうして俺を
「なんで、俺を殺さないんだ?」
コイツにとって、フィフは敵であるはずだ。
フィフは人間側に立った魔族だ。
コイツは魔族側に立った魔王だ。
そして、俺はフィフの味方なんだ。
「? 殺してほしいの? おかしな子ね?」
どうして、そんな顔をする。
どうして、俺を心配するような目をする。
どうして、俺を抱く腕はそんなに優しいんだ。
そうか、コイツは
「もう……。どうしてこんなところにいるのよ。驚いてしまったわ。
貴方は学園にいると思っていたから」
そう言われて、俺は崩れ去った王都を横目で見る。
つまり、コイツは最初から王都をこうするつもりだったのか。
「……先輩。なんでアンタはこんなことをするんだよ」
「こんなこと? ああ……怖がらせてしまったのね。ごめんなさい。でも、安心していいわ。貴方は死なないから」
それは俺の質問の直接的な答えじゃない。しかし、人間を理解した言葉だった。
コイツは俺が魔族に利用されていた憐れな人間にでも見えているのだろう。
俺は自分の生存を優先するのなら、その認識を維持してもらったほうがいい。
フィフがコイツと交わした約束を自分の有利に働くように使えばいい。
でも、それは俺の心が許せない。
俺は利用されてなんかいない。操られてなんかいない。
俺はアイツに助けられてきたんだ。今この瞬間もだ。
魔族の能力と知識を借りて、俺は生きてきたんだ。
それを恥だとも、人間に対する裏切りとも思っていない。
フィフの考えはわかってる。
俺はこの決定的に相容れない化け物に媚びへつらって、寄生していれば、幸福な人生を送れる。
この世界を支配する絶対者。そんな女に反抗するなど、愚の骨頂だ。
「ふざけんじゃねえぞ、このクソ先輩が……ッ!」
「──? リエーニ?」
俺の理性は働く。計算する。それだけはしてはいけないと。
しかし、俺は──アイツを裏切りたくない。
今すぐにこのクソ女を殺したくてしょうがなかった。
「離しやがれッ!!」
「どうしたの……?」
簡単に腕から解放された俺は、走って地面に突き刺さった剣を手に取った。
「フィフ……ッ! なあ、フィフ!! おい!!」
何度も声をかけた。
初めの頃は周囲の視線を気にしていたのに、もうなにも構わずに俺は鉄の塊に話しかけていた。
後ろに立ち、俺のそんな姿を見る女はそれを笑うことはなく、ただ困ったような表情をしているだけだった。
「もうあの子はいないわ。話しかけても返事が来ることはないの」
「うるせえッ!! 黙ってろよ!」
俺の怒声を聞いても、アルテ・リルージュは動じない。
むしろ、俺を静めようとしてくる。
「ほら、落ち着いて? 貴方には言葉があるのだから、どうしてそんなに怒っているのか説明してくれる?」
“猫撫で声”という言葉がぴったりだった。
その話し方が気に入らなかった。
「なら、説明してやるよ。アンタは俺の大切な相棒を殺したんだ……! てめえは殺人者なんだよ。
そうだろう? 王都をこんなめちゃくちゃにしたのも、反王軍に魔物を流したのも、人間連合を潰したのも、全部てめえの仕業だ。
自分の支配のために他者の命を奪う、大量虐殺者なんだよ!!」
俺は、魔王に反抗した。
気分を損ねれば、どうなるかわからない。
しかし、言わなければならなかった。それは人間の怒りだ。
この国で生まれ、育った俺には言ってもいいはずだ。
そうなじられても、アルテの表情は穏やかなままだった。
「ええ、ええ。そうよね。貴方にはとても許せないことだと思うわ、
ぐずる子供をなだめる母のような慈愛のこもった声。
気色が悪い。吐き気がする。
「でも──どうでもよかったの。人間領域の面白そうなものなんて、貴方くらいだったし。本当に生き残ってくれてよかったわ」
本物の暴君というのはコレのことなのだろう。
自分の興味の有無で、命を奪い、救う。
常識、規律、倫理観など、誰とも共有しない。
全てを自分が定め、他者がそれに従う。絶対なる支配を構築するのだ。
やっと地震に打ち
「……ああ、そうだわ。貴方とのお話を続ける前に、やることを終えてしまいましょう」
一旦話を切ると、アルテは空に向かって声を発し始めた。
それは俺の使う音魔法に似ていた。しかし、その範囲が違う。
きっとその範囲はこの王国全土。全ての場所に均一に同じ大きさの声が届く。
『ロルカニア王国にお住まいの皆様方、聞こえるかしら? 私の名前はアルテ・リルージュ。
魔王領に住まう魔王、と言えば伝わるでしょうか?』
自己紹介がこの国の空に響き渡る。
きっと国民は混乱しているだろう。
『今、この王国はいろいろな被害に遭っているわ。私はそれを助けようと思っているの。
たった今大地震を引き起こした怪物は私の友人が仕留めたから、安心して。
そして、今争いを引き起こしている反王軍。それは今から
アルテが大空に手をかざすと、王国中に光が降り注いだ。
遥か遠くに光が落ちていくのが見える。
それが何をしているのか、俺には確認することはできない。
しかしその方向をみれば、光が何を攻撃しているのかは予想がついた。
コイツは──自分で送り込んだ不死の騎士を、自分で排除している。
ああ、そうだ。とても素晴らしい自作自演だ。
“魔王はたった今この国の英雄になった”。
王国の危機に駆けつけたヒーローを気取る女はさらに言葉を続ける。
『王国との話し合いの結果、我が魔王領はこの国への救助隊を派遣し、被災した人々へ支援することを決定したわ。もちろん、聖国とも共に戦いましょう』
話し合いなどいつやったのだろうか。それはきっと一方的なものだったに違いない。
『そして──今、王都はその機能を失い、大変なことになっているの。そこでまた話し合った結果、王不在の間、
本当にコイツは容赦がない。
反王軍はこのためのパフォーマンス。
生き証人のいなくなった王都で、反王軍によって王は殺されたと宣言する。
しかも、嘘はついていないのだろう。全員ではなく一部と話し合いをしていたことは事実なのだ。
「────」
俺の国がコイツの物になった瞬間だった。
王国は人間領域支配への足掛かりだ。
たまたま初めが王国だっただけで、きっと順番などコイツにとってはどうでもいいのだろう。
あのオリジェンヌの襲撃から始まった魔王領からの干渉。その終着だ。
フィフは言っていた。
“アレはそれを利用する”と。
きっと、アルテはたまたま起きた事件を利用して、丁度いいからこの国を潰したのだ。
「さて、終わったわ。おまたせしてごめんなさい、リエーニ」
「……よく言えたもんだなあ、すらすらと。いつそんな話し合いをしたんだよ」
こちらを見る魔王に、俺はそんなことしか返せない。
「いつ? そうねぇ……“戦争が終わるとき”かしら?」
「…………!」
それは休戦条約が結ばれるときということか?
予想以上の容赦の無さだった。
「“
「……彼らって、人間連合のことか?」
「そうよ。そして、あのくだらない争いは終わったの」
なんだ? 何かがおかしい。
なんでこんな化け物に、人間を任せようだなんて思ったんだ。
そう脅されたのか?
「条約違反しておいて、そんなもの信用できねえだろ」
「ああ、あれは魔族の暴走だったの、ごめんなさい。私も困ってしまったわ」
アルテはきっとオリジェンヌのことを言っている。だが、俺が言っているのはもっと基本的なことだ。
「違う。条約で魔族は人間領域に入ることができないんじゃなかったか? てめえは一年以上前からこの国にいた」
「ああ……。そうね。“魔族が”人間領域に入ることはいけないことだわ。でも、
「……は?」
アルテは当然のように自分だけを除外した。
そんな暴論を許していいのだろうか。
「あら、リエーニはそんなことも知らなかったの? あの子は本当になにも教えなかったのね。
人に慣れぬ小動物を撫でるように、アルテは俺に触ってくる。
頭を、背中を、顔を撫でてくる。
その目には野性的な情欲が宿っている。
コイツにとって俺はただの愛玩動物なのだ。
賢くて、よく鳴いて。なんだったら血統付きだ。
気色の悪い視線に射抜かれながら、俺はその愛撫になんとか耐えている。
「少しだけわかってきたわ、リエーニ。貴方って賢いけれど、全部を知っているわけではないのね。
そうよね。何も知らないのだから、混乱してしまうのも当たり前だわ」
空っぽの剣の柄を握る手に力が入る。
「本当にかわいそう。あの子たちの罪は本当に重いわね」
また、コイツは俺の尊敬する者たちを馬鹿にしたのか。
「そうねぇ……。どう言えばわかりやすいのかしら? リエーニは魔族と魔物の違いはわかる?
ふふふ、まぁ、わかるわよね。魔族とはこの世界に自然と生まれてくる生物のこと。魔物とは魔族に作られた存在のこと」
俺の首筋を舐めながら、アルテは常識を口にする。
冷静に。
そう必死に肉体に命令する。もう限界が近かった。
駄目だ。
アイツが繋いでくれた命を無駄にはできない。
会話でもなんでもいい。もっと時間を稼げ。
なんだったら俺の体なんて抱かせてしまえばいい。
やるとしても、もう少しだけ体力を回復してからだ。
「……それがなんだ? いきなり知識自慢でもはじめたのかよ、アルテちゃんは」
「ふふふふ、“ちゃん”だなんて……ありがとう、かわいい言い方ね。
ここまで言って私が何を言いたいかわかるでしょう? どの方向に話を持っていきたいのか予想がつくでしょう? それとも────
「…………」
気持ちの悪い声で囁くようにアルテは語り続ける。
そして顔を逸らした俺の耳元へ口を近づけ、歌うように次の言葉を告げた。
「『人間』って──
「────」
全身を冷たい何かが駆け巡る。
嘘をつかないようにしている女から告げられるそれを、俺は受け入れたくなかった。
「人間がこの世界に自然発生した命だと思うのなら、人間は『魔族』よね? でも、魔族は子に継承などしない。血筋などない。そもそも子孫に完成を求めない。世代を重ねる行為を良しとしないわ。
なら、答えは決まったわよね。そう──『
緊張から硬直する体をほぐすように、アルテは優しく俺を撫で続ける。
「あのくだらない戦争のことを、魔族の皆は“大反逆”と言うの。同じ魔族相手には、そんな言い方はしないわよね?
反逆ということは下の存在が逆らったということだもの」
やめてくれ。
俺は自分で立ち上がったばっかりなんだよ。
なんで、この世界はこうも理不尽なんだ。
「この世界の中心は魔族よ。貴方たち人間は端役なの。
あの子たちが贔屓などしてしまったから、貴方たちは
アルテは俺の震える体をあやすように背中を叩く。
そして吹き出た汗をとても美味しそうに舐め取った。
「……それがどうした。俺は人間だ。勘違いなんかじゃない。
非道な行いを受け続ければ、文句を言うのは当然だろ」
なんとか言葉を紡ぎ出し、会話を成立させようとする。
「────その文句が
「────?」
なんだ? さっきまでのものとは違い、俺にとってはまったく脈絡のない言葉だった。
「ああ……本当にかわいそう……。大丈夫よ、私が全部教えてあげる」
俺の髪を優しく梳きながら、アルテは絶望の真実を叩きつける。
「遠い昔のことよ。魔族の三人がある魔物を気に入って、世話するようになったの。
その名前は『人間』。そして、あの子たちはその魔物をうまく使っていった」
それはきっと王国の誕生に関わることだ。
ロルカニア王国の樹立。
三人の魔族の支援。
きっと人間を助けようとしたことに変わりはない。
「血をかけ合わせ能力を強化し、文明を与え余裕を持たせて、自分たちを魔族ではないと偽り信奉させた。
どうして人間を救った魔族として君臨しなかったのかしら? それは“魔族への憎しみを募らせるため”よ」
人間が、魔族に救われた事実を消すためにやったことではなく、魔族が、人間に魔族を憎ませるために救った事実を消した?
どういうことだ?
「魔族が魔物を従えるのは当然よね? 人間という強力な駒を手に入れたあの子たちはあの争いを起こしたのよ」
「…………?」
それは……それでは逆だ。
「女神。女王。武帝。
あの子たちの目的は自分の領地を広げることだったのよ。──
それが魔王を裏で操った魔王幹部としてのあの子たちの名前」
俺の耳を舐めながら、アルテがアイツらを悪く言う。
だが、俺はそれに反論できない。
「わかるかしら? さっきも言った通りこの世界の中心は魔族。
女神という名の魔族。女王という名の魔族。武帝という名の魔族。
あの争いは、“魔族が、魔族と争うために人間を利用した”だけのよくあるものだったの」
それはあり得ない。
だって、アイツらは人間に力を貸した魔族なんだろ?
俺を助けてくれた。俺を導いてくれた。俺に力を与えてくれた。
だから、アイツらは────
「前の魔王の話は知っている? あの子も貴方みたいに騙されて、魔王になっていたのよ。なんの権力もない馬鹿な子だったわ。この王国の王様みたいにね?」
それは、つまり魔王を作ったということ。
そして、同じシステムを人間にも利用した。
「そうしてあの子たちは、戦争という手段を利用して他の魔族の土地を奪うつもりだったの。
最終的には、講和を行い“魔王領の自分たちの領土を人間領域へ割譲する”。
そうすると、人間領域から魔王領への干渉が可能となる」
魔族の戦力を消費させ、自分たちは幹部として講和を持ちかける。
その講和の進みはとても早く終わるのだろう。
人間領域の代表は自分たちなのだから。
盛大な自作自演。
ついさっきこの魔王が見せたものと変わらない。
「ねぇ、リエーニ?」
一粒だけこぼれた俺の涙を、魔王が口づけするように舐めた。
「────
ああ、わかっているとも。
純粋に従う生物を利用し、自分たちの権力を増すために争いを起こした愚か者たち。
その賢くも残酷な計画を阻止したのがこの少女なのだとしたら、その行いはきっと正義だ。
「ふふ、リエーニ。魔王領に、私の城にいらっしゃい。たくさん幸せにしてあげる」
抵抗しなくなった俺の唇に、少女の口づけが落とされる。
フィフがどうしても俺に真実を言わなかった理由。
女王が狂乱し嘆きながら俺に謝ってきた理由。
女神が自分の像の前で大泣きした理由。
ああ──全部つながったよ。
本当に馬鹿だな、お前らは。
アルテの語ったことは全部客観的な事実なのだろう。
しかし、彼女の解釈も混ざっている。
あの馬鹿どもが、権力にこだわったのも本当だ。
人間を利用し、騙し続けたことも本当だ。
でも、人間を選んだ理由がきっとある。
そして、俺は知っている。
悪と呼ばれ、蔑まれても文句を言えないような奴らが────
自らの行いを恥じていた。
後悔していた。
反省していた。
誰も許さなくていい。許されてはいけない。
でも、俺はその上で認めたい。
俺だけは知った。見た。聞いたんだ。
「…………ッ!」
「……はっ、俺とのキスの味はどうだよ? クソセクモラハラ先輩?」
噛みちぎるつもりだったのに、アルテの唇は少し切れただけだった。
「……手のかかる子ね? ええ、初めて知る味だわ。とても刺激的よ」
それでもアルテは微笑むだけだ。垂れた血もあっという間になくなり回復していた。
でも思い通りにならない俺に、少しだけ苛立ちを感じているようだった。
「何をそこまで意地を張っているの? 貴方は被害者なのよ?」
「ちげえよ、ばァーか」
アルテは俺の挑発に目を細めた。
てめえがルールを作るように、俺だって俺のルールを作る。
そうだ。俺はもうあの世界に縛られない。
この世界で生きた俺が感じるままに宣言するんだ。
人間が、世界がアイツらを嫌ったって────俺が好きならそれでいいんだ。
もうアイツらの涙は見たくない。もう誰にも裁かせない。
女王も話せば愉快な人だった。俺に誠実に向き合って、助言をしてくれた。
女神は捨てられた俺を救うきっかけを作った。全てに忘れられようとも、俺に導きを与えてくれた。
フィフなんか料理をするようになった。あの甘えてくるアイツのどこか悲しそうな顔を覚えている。
もう十分だ。俺が赦す。俺だけがアイツらを理解する。
「──俺は、アイツらの“共犯者”だ」
ああ、一緒に背負ってやる。
アイツらだけに任せてたら、またやらかすに決まってるからな。
今からでもいい。ちょっとずつでいいんだ。
この魔王のように急ぐ必要なんてない。
「なにを……言っているの?」
混乱したような魔王の顔は、本当に純粋だった。
悪を容認した俺の思考を読めずにいるのだろう。
「大前提を言っとくわ」
「……前提?」
わかってねえな、魔王サマ。
というより、お前と同じだよ。
「俺、アンタのことが嫌いっす」
自分の嫌いなもんに従うわけがねえだろうが。
「…………」
初めて、魔王の感情の揺らぎを見た。
自分を好きな生物を好きになるという特性。
それは果たして逆には作用するのだろうか。
今この瞬間にやっと同じ位置に立てた気がする。
悪いなフィフ。
お前のくれたチャンスを潰しちまったかもしれない。
まあ、でも、予想できただろ。お前は相棒なんだから。
“最後には感情だよ”──だったか?
ああ、そうだな。もう一人のオフクロさんよ。
────これが俺の答えだよ。