こんな時期に投稿してしまった。
だが私は謝らない!!キリッ
「~~~♪~~♪」
煌びやかな銀髪を靡かせながら、トレセン学園の外を歩いているのは芦毛のウマ娘チーム最古参のタマモクロスであった。
気分が良いのか、鼻歌を歌いながらチームの部室であるプレハブへと向かって行っていた。
「今日は金曜やから、トレーナーに美味しいモン作ってやらな・・・いつも、適当にその辺で済ますから、しょうがないやっちゃでホンマ♪」
口では悪く言っているが、手には近所のスーパーで安売りしていた食材の入ったエコバッグを持ちながら通い妻紛いの行動で悦に浸っている。
かつてトレセン学園は婚活会場ではないと言っていた(言ってない)彼女の姿はどこにいったのであろうか・・・
そうしているうちに2階建てのプレハブについたタマモクロスはスマホを鏡かわりにしながら前髪の毛先を少し指で整える。
その仕草は恋する乙女であった。
「ん・・・よし、バッチリやな!」
チェックし終えたタマモクロスことタマは元気よく扉を開けた。
「
「ふー!はー!ふー!はー!ふー!はー!ふー!はー!」
「あの・・・トレーナーさん・・・くすぐった・・・あっ!んっ・・・」
愛すべきトレーナーが最年少のチームメンバーであるクロノジェネシスの尻尾を薬物でも決めるかの如く、一心不乱に吸っている姿であった。
「なにしとんねーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!」
「痛いじゃないかタマ・・・急に蹴り飛ばすなんて・・・」
「じゃかしいわ!!ウチの純情返せや!!それとクロノ!!お前も何しとるんや!!」
「ち、違うんです・・・その、これには訳が・・・」
「年端もいかないウマ娘の尻尾をガンギマリしながら吸うてる奴のどこに言い分があるちゅーんや!!」
タマのミサイルキックが炸裂し、トレーナーの顔面は見事に「マエガミエネエェ」状態となりながらも、ゴルシキックに慣れているのか、当たり前の様に受け答えする。
一方、被害者?のクロノはオドオドしながらも言い訳を話そうとする。
「待てクロノ・・・ここは俺から事情を説明しよう」
「なんやどない言い訳するんや、この変態トレーナー」
トレーナーは神妙な顔つき(マエガミエネエェ)になりながら、タマに向かい合い言い訳をする。
「実は今週・・・俺は・・・・ほんっとう!!に過酷だったんだ・・・」
「ほう・・・で、どないやったん?」
「月曜日・・・マックイーンに連れられてパーティーで浴びる程酒を飲み・・・火曜日はハヤヒデパパに誘われ酒に浸かり、水曜日はスカイのお爺さんに誘われて酒に足を掬われ・・・木曜日はゴルシに拉致され、知らない無人島の住人によって酒に溺れ・・・気が付いたら二日酔いを超えた何かに犯され・・・オレノカラダハボドボドダァ!!!」
「それが言いたかっただけやろ・・・あと、妙に酒臭い匂いがするのはそういうことかい・・・」
トレーナーの独白に冷たくツッコむタマ。
「そんな状態で休んでいたところ、クロノがやってきてな・・・」
「はい、事情を聞いて、何かお力に慣れるかと思い・・・スカイさんにお聞きした猫吸いでトレーナーさんを癒そうと思い・・・代わりに・・・その、私の尻尾吸いを提案しました・・・」
「おどれの提案やったんかい・・・」
クロノは顔をカアっと赤くしながら恥ずかしがる。
一方タマはクロノの事を卑しい奴といった目で睨み付ける。
「・・・うう・・・気分が・・また・・・」
尻尾吸いをやめたことで、顔が真っ青になるトレーナー。
どうやら二日酔いがまたはじまったようだ。
そんなトレーナーを見てタマは小さく溜息をつく。
「はあ・・・しゃあない奴やな・・・年下のクロノが可哀想やさかい・・・うちの尻尾でも吸い」
「タマさん・・・!!」
タマは少し頬を赤くしながら、自身の尻尾をトレーナーの方へ持って行く。
クロノはウソでしょ!といった様子でタマを見つめる。
「え・・・いや・・・タマの尻尾はたこ焼き風味だから遠慮するよ」
「どういうこっちゃねん!!ちゃんとトリートメントしてるで!!そないクロノの方がええんか!!」
「ん?いや気分的にクロノの方がもつ煮込み風味だからマシかなって・・」
「え、私の尻尾、もつ煮込みの匂いなんですか!?」
トレーナーの言葉を聞いたクロノは慌てて、自身の尻尾の匂いを確認する。
「怖いわ!!というか!おどれは尻尾ソムリエか!!」
「いやだって、チームのみんなで全然違うし・・・」
「えっと・・・トレーナーさん、参考に皆さんのはどういう風に違うんですか?」
恐る恐るとクロノは聞く。
トレーナーは「ふむ・・・」と言いながら、顔を元のイケメン状態に戻し、執務机の椅子にドカッと座る。
「まず簡単なところから、ハヤヒデとスカイだな・・・」
「まあ、予想出来そうな二人やな・・・」
「ハヤヒデはバナナ風味、スカイは磯の香り風味だな」
「よ、予想通りですね・・・」
「次にオグリだが、炊きたてごはーん!な香りがする」
「炊きたてなんかい・・・」
「ミラ子は・・・揚げ物の香りがするな・・・」
「ツッコみたいけど・・・まあわかる・・・」
「マックイーンは甘ったるい風味だな・・・後で体重チェックしないとな・・・」
「マックイーンさん・・・」
「そしてゴルシだけど・・・あいつ滅茶苦茶良い香りがするんだよ」
「!!!」
「!!!」
その時、タマとクロノに電流走る!
どこかのスケベなゲノハラ寮長が言っていた・・・好きな人から良い匂いがすると相性が良いという話を・・・
「(いや・・・うちの匂いもたこ焼き風味やし、そんな慌てんでも・・・)」
「(ゴールドシップさん・・・いつもトレーナーさんと仲良しだし・・・うう・・・)」
乙女センサーが箇条に反応した二人の乙女はモヤモヤした感情に揺さぶられる。
「最後にカレンだが・・・・・・・・・・・・・」
「きゅ、急に黙ってどないしたん?」
「・・・トレーナーさん?」
急に押し黙るトレーナーに心配して声をかける。
「あいつのはな、この世の物とは思えない香りでな・・・あいつが作ったダークマターそのもので・・・いや・・・二度と嗅がまいと思ったよ・・・はははははは♪」
「ふ~~ん・・・カレンの尻尾ってそんな匂いなんだね・・・お兄ちゃん・・・」
「ごべっ!!!」
突如後ろからかけられたチョークスリパーに苦しむトレーナー。
トレーナーからだと、顔は見えないが、明らかに怒髪天だ。
一方、タマとクロノはカレンの顔がよ~く見える位置に立っていたこともあって、カワイイカワイイカワイイカワイイカワイイカワイイ~~カレンの顔がバッチリと見えていた。
「ほな、今日はもう帰ろうかクロノ」
「え、タマさん!?」
「はよいくで・・・障らぬカレンに祟り無しや・・・」
タマはいち早くこの後に起きるであろう惨劇からひなんするためにクロノの手を引っ張り部屋をそそくさと出て行く。
部屋に残されたトレーナーは無表情の顔のままカワイイ笑顔のカレンに向けて辞世の句を告げる。
「お前のお兄ちゃん呼び・・・ブエナビスタに全部持ってかれたなw」
ゴシャァ!!
後書き
タマの関西弁はこれでよかったのか、思い悔やまれる・・・
なお、トレーナーは特殊な訓練を受けているので、このあと無事に黄泉がえりました。
次回もよろしくお願いします。