トレセン学園は爛れている   作:スーさんFDP

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タイトル、昔のドラマだけどわかる人いるかな?

今回は初の女性トレーナーの登場です。




第十四話「山おんな壁おんな」

 

 

 

ある日の部室にて、いつもの通りのんびりと雑誌を読むグレトレ。

部室内にはテーブルにてゴルシとハヤヒデがのんびりとチェスを、タマはクロノと一緒に編み物をしながら談話、ミラ子とスカイはお昼寝、マックイーンとオグリはカロリー低めのクッキーを食べているなど、皆自由に過ごしていた。

 

コンコンッ

 

「ん、お客さんかな?誰か代わりに出てー、」

 

「自分で動けや・・・たくっ、しゃあないやっちゃ・・・はーい今開けるでー」ガチャン

 

「すみません失礼します」

 

扉の前にいたのは長髪の長身女性が立っていた。

服装はスーツ一式と真面目を絵に描いた格好をしていた。

そして社章穴の部分にはトレーナーバッジが付けられていた。

すわなち彼女はこのトレセン学園のトレーナーということだ。

 

「トレーナーさんやな・・・うちらのトレーナーに用事ですか?」

 

タマも初対面で礼儀正しい人物と言うこともあって、丁寧語で用件を伺う。

 

「はい・・・少々グレトレさんにご相談がありまして・・・」

 

「やって、トレーナー」

 

「ん?ロブトレじゃないか、どうした急に?」

 

雑誌から視線を外し入り口を見て来訪者の正体を知る。

 

「・・・・・・・グレトレさん・・・・私・・・・もう怒りが収まらなくて・・・・」ツー

 

グレトレの顔を見た途端、ロブトレと呼ばれた女性は一本の涙を流す。

 

「え、ちょ!!」

 

突然の状況に流石に慌てるグレトレ。

ウマ娘からのこういったことは手慣れているが、流石のトレーナーからの、しかも女性トレーナーがこういう反応をするのは経験がないせいで、ビックリする。

すると、立っていたタマがいつの間にか前に来て、シングレ顔でグレトレの胸ぐらを掴む。

 

「おう!お前!とうとう同僚にまで手だすんようになったんか?ああ!?」

 

「知らん!!いやマジで!?」

 

あからさまに夫の浮気を疑う妻の様な構図が出来上がる。

 

 

 

しかし、ここには妻(予定)は複数いるため・・・・・・

 

 

「テメー・・・とうとうやっちまったな!」

「これはもう・・・・・・囲うしかありませんわね・・・」

「・・・・・・・トレーナー・・・・私を捨てるのか・・・・」グスッ

「・・・・・・・・・」パリンッ(メガネの割れる音)

「トレーナーさん・・・・」グスンッ

 

 

上からゴルシ、マックイーン、オグリ、ハヤヒデ、クロノとそれぞれの反応をする。

 

「まあまあ~~~皆さんお待ちになって~~」

 

そこに救いのネコことスカイがのんびりとした声で静止をかける。

 

「おうスカイ!止めんなや!」

 

「タマモ先輩・・・よくよく考えて見て下さいよ・・・いくら女の人にだらしないトレーナーさんでも・・・そうそう自分から手出しはしませんよ~。折檻は話を聞いてからにしましょうね~~」

 

「・・・・・・・それもそうやな・・・」

 

「・・・・はあ~~助かった・・・」

 

「まずは・・・話を聞いてからだけど・・・・ね?

 

「はい・・・・・」

 

助け船を出したスカイだが、腹の底には嫉妬の炎を溜めていた様で、少しドスの効いた声で返事をする。

 

 

 

「それで彼女は誰のまず誰のトレーナーなんだい?」

 

ハヤヒデは改めて、彼女のことを聞く。

 

「彼女はゼンノロブロイのトレーナーだよ。まあお前達とは面識がなかったな?」

 

「そうかロブロイくんの・・・確かに彼女とは交流があるが・・・トレーナーの方は会ったことが無かったな・・・」

 

「そんで話を聞かしてもらおか?あ?」

 

「お茶です・・・」グツグツ

 

尋問するかのようにドスの効いた声を出すタマ。

クロノもお茶ですと言いながら、グツグツに煮えたお茶をロブロイのトレーナーに差し出す辺り、嫉妬に駆られているようだ。

 

「・・・・実は相談というのは・・・ロブロイをここで担当して貰おうと思って・・・」

 

 

『!!!!!!!!』

 

 

ロブロイのトレーナーことロブトレからの言葉を聞いた全員は一様に驚く。

 

彼女はつまり、今の担当であるゼンノロブロイと契約解除をするということだ。

 

少しの沈黙が流れる中、最初に口を開いたのはグレトレであった。

 

 

「ロブトレ・・・契約解除がどういう意味かわかっているのか・・・・担当と縁を切るってことだぞ・・・」

 

「・・・・・はい・・・・・」

 

「・・・・・・・お前は俺の知ってる後輩の中でも真面目で実直な奴だ・・・何か理由があるのか?」

 

グレトレは威圧せず、丁寧に問いただす。

 

「・・・それは・・・・」

 

「それは?」

 

 

 

 

 

「元彼を奪ったあの女にそっくりで!!!もう限界なんです!!!」

 

 

 

「・・・・・・へ・・・・・?」

 

 

シリアスさんはログアウトしました。

 

 

 

「良い子なんです!!ロブロイは!!・・・でも、昔の・・・いえ!正直今も引きずってる彼が最近結婚したって聞いて!!結婚式の写真を友人から見せられた際にもう・・・・!!」

「お、落ち着け!落ち着け!担当と元彼奪った奴は違うだろ!なあ?」

 

「でも・・・でも・・・あの男、私と3年付き合っておきながら、ロリ巨乳が好きですって!!わるかったわね!高身長壁おんなで!!私だってBぐらいは欲しかったわよ!!!!」

 

バアアンッ

 

先程のクールビューティさはどこへいったやら・・・そこには情けなく叫ぶ一人の女性しかいなかった。

 

「ま、まあ似てるだけで契約解除はやりすぎじゃあ・・・・」

 

「それだけじゃないんです・・・ロブロイ、今日私に向かって・・・」

 

 

 

 

――――――――――――――

――――――――

――――

 

 

 

「トレーナーさん・・・実は、また胸が大きくなってしまって・・・」タユン

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そう・・・」チッ

 

「それで走る際にまた痛んでしまって・・・走る際のフォームを変えた方が良いんでしょうか?それとも・・・その下着もキツくなってしまって・・・どこか知ってるお店とかありますか?同室のライスさんに聞いたら、何故か機嫌を悪くしてしまって・・・」

 

「・・・・・・・・・・へえ・・・・・・」ギリッ

 

――――

――――――――――

――――――――――――――――

 

 

「悪気がなければ許されると思うなよ!!!何が走るときに胸が痛いだ!知ってる店ですって!知るか仔牛娘!!こちとら中学から変わってねーーんだよ!!!!」

 

「お前何でロブロイ担当しようと思ったんだよ・・・」

 

あまりの心の吐露を聞いて、逆に質問するグレトレ。

 

「わかるで・・・・ロブトレはん・・・」ツー

「タマ!?」

 

ロブトレの話を聞いていたタマはうんうんと頷きながら、瞳から涙を溢し相づちをする。

 

「あいつらはな・・・自分の胸の大きさをこれ見よがしに見せては、「肩が凝って仕方ないんです~~」やら「アタシも体型的に下着少なくてな・・・」って、会話を目の前でするんや・・・けっ!!!」

「お前それ、クリークとイナリワンのことだろ・・・」

 

「わかります・・・どこかのセガ娘の後輩も・・・寮のお風呂でこれ見よがしにお風呂で浮かしてきて・・・割れませんかね・・・あれ・・・」

「マックイーンさーん!?」

 

メジロマッタクナイーンさんも覚えがあるのか同意をしめす。

 

「そうですね・・・ラヴズさんも・・同い年なのかなって思います」

「クロノも!?」

 

「巨乳の人ってみんなそうですよね!貧乳(私たち)のこと何だと思っているのやら!」

「スカイちゃ~ん?」

 

「トレーナー・・・みんなはいったい何で怒っているんだ?」

「俺も聞きたい・・・」

 

オグリの純粋な疑問に頭を項垂れながら、収拾のつかない現状に頭を悩ませる。

 

しかしゴルシとハヤヒデの言葉が更なる事態を引き起こす。

 

 

「そう言うけどよ・・・大きくたって良いことねえぞ」

「確かに・・・視線は感じるし、下着も種類は少ないし・・・スパートかけて走るときも一瞬痛みを感じやすいしな・・・」

「服だって、シャツとかの上着だって胸に合わせると体型崩れるし、風呂胸元ちゃんと洗わねーと汗疹できるしな~」

「メリットとデメリットを考えると大きすぎるのもな・・・」

「だよな~~♪」

「「ハハハハッ♪」」

 

 

 

 

『はあ・・・・?』

 

 

バルカン半島に核を打ち込むかのような言葉。

 

それを聞いた瞬間、貧乳共から怨嗟の声が立ち上る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふ~~ん美味しいケーキ買えちゃった~~♪楽しみだな~~♪」

 

 

一人部室に居なかったカレンチャンはお目当てのケーキ全員分を手にルンルンと部室に向かう。

 

 

『!!!…!!!!』

 

「ん、なんか騒がしい?」

 

何かの喧騒が聞こえてくる。

 

喧騒の方向に進んでいくとそこには・・・・・・・

 

 

 

「うわああ!!はなせーーー!!」

「…ブライアン…すまない…」ポロリ

「なんか起きたら燃やされそうになってるーーー!!」

 

丸太の十字架に張り付けにされたゴルシとハヤヒデとミラ子の姿が‥‥

そして彼女たちの足元には薪が並べられ、タマとロブトレが火打石を打って着火しようとしていた。

オグリを除くほかの面々も木の枝やら燃えそうな物を設置している。

 

そして貧乳どもはそれぞれ「巨乳死すべし」と虚ろな目でぼそぼそしゃべっていて恐怖を掻き立てる。

 

オグリがグレトレを抱えて逃げ出したのか、二人の姿はどこにもなかった。

 

 

事情をなんとなく察したカレンは自身の小さくもない胸を軽く持ち上げると、スプリンターお得意の速度で静かに、勢いよく駆け出すのであった。

 

 

 

 

 

 

後日、チームグレイの貧乳どもと意気投合したロブトレは、ちょくちょく愚痴をこぼし、心の整理をすることで、ロブロイとの契約を続けることにしたのであった。

 

 

 





ロブトレ:ゼンノロブロイのトレーナー


グレトレの後輩で見た目、高身長(175cm)、バストAカップのクールビューティなトレーナー。
仕事は真面目で慧眼はグレトレ仕込みと優秀なトレーナー。
かつて結婚しようとした彼と破局し、その原因となった低身長巨乳黒縁眼鏡三つ編みを見ると、思い出して憤る。
どうしてロブロイを担当したのかは作者のもわからない‥‥


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