トレセン学園は爛れている   作:スーさんFDP

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勢いとノリで書きました。




第十五話「断食」

 

 

 

「うわぁぁーーーん!!離せーーーー!!!」

「いやああ!!返してくださいましーーー!!」

「鬼ぃ!!悪魔ぁ!!スケコマシィーーー!!!」

 

ジャージ姿のオグリ、マック、ミラ子が縄で簀巻きにされながら泣き叫んでいる。

 

「あきらメロン」

「これも体のためや…気張りぃ…」

 

そんな三人を背負うグレトレと全員分の荷物を持つタマ。

彼らは今、山を歩き、これから世話になるお寺に向かっていた。

 

 

 

「ついたぞー…ここが3日間お世話になる寺だ」

「「「ぽけー」」」

「だめや…既に屍や…」

 

なぜ彼女たち三人がこうなっているのか…

 

それは先日まで遡る。

 

 

――――――――――――――

――――――――

――――

 

 

昨日 練習後にて…

 

 

「もぐもぐ、うん♪トレーナーの手料理は美味しいな♪」

「ええ♪とても繊細な味付けで…流石ですわ♪」

「‥‥‥‥」

 

三人はなぜかトレーニング後に別メニューと言われて、トレーナー特製の雑炊を食べていた。

オグリもマックイーンも嬉しそうに食べる中、ミラクルだけが無言で食事を見続ける。

 

「どうしました?ミラクルさん」

 

食べるのが大好きなミラクルが細々と食べ進める様子に不思議に思ったマックイーンは声をかける。

そんなマックイーンの言葉にミラクルは夕飯のメニューを改めて見直す。

 

 

「ねえ今日の夕飯変じゃない…」

 

「え?白身魚の雑炊に…湯豆腐…大根の味噌汁に…ほうれん草のおひたし・・・にんじんそてー・・・鶏胸肉の肉団子・・・消化に良い物ばかりですわね・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

この瞬間、妙に感の良かったミラクルはある記憶を思い出す。

 

それはウマチューブでたまたま見た動画。

 

ファスティング(断食)のことを・・・・

 

その動画で言っていた内容にファスティングは前日の夕食は消化に良い物をとると・・・

 

 

ダッ!!

 

「え!ミラクルさん」

「ん?・・・・もぐもぐ」

 

突然その場から走り出し、扉へ走るミラクル。

扉に手をかけようとした瞬間、急な眠気に襲われる。

 

「あれ・・・・?」

 

力が抜けて視界がぼやける。

 

「まったく・・・今日に限って勘がいいな」ダキッ

 

倒れる瞬間グレトレがミラクルを抱き留めたのだ。

 

そしてぼやけた視界の中、最後に見た光景は自分と同じく倒れるマックイーンとオグリの姿だった。

 

――――

――――――――――

――――――――――――――――

 

 

「ひどい・・・食事に睡眠薬混入するなんて・・・・」

 

「いやあの食事にいれたのはタキオン印の疲労改善薬で、疲れを一気取るためのもんだから害はないぞ」

 

「眠らされればどっちも一緒ですわ!!」

 

「タマまで断食するのか・・・」

 

「いやうちは別の内容とトレーナー1人じゃキツいと思って立候補したんや・・・」

 

「じゃあ私達だけ断食するのーーー!!!」

「不公平ですわ!!!」

「うう・・・うわ~~~~ん!!」

 

ミラクルとマックイーンは涙目になりながらも怒りの声を挙げ、オグリはこれから始まる断食という事実に大声で泣き叫ぶ。

 

「お前ら普段から食い過ぎなんだ・・・内臓を少し休めることも大事な仕事だ」

「正直うちもこれからの内容聞いて溜飲さがってんのや、あきらめぇ・・・」

 

「・・・・・・待ってトレーナーさん・・・この断食っていつまでやるの?」

 

「3日」

 

『・・・・・・・・・・』パタリ×3

 

グレトレからの死刑宣告を聞いた3匹は再度気を失うのであった。

 

 

 

こうして彼女達の断食生活が幕を開けるのであった。

 

 

 

「「お腹減った・・・」」

「甘い物食べたいですわ・・・」

 

少し時間が経ち、3人はグレトレが用意した寺の一室で意気消沈していた。

 

時刻は夕飯時・・・朝から何も食べていないことで、動く体力すら無い。

 

幸いお茶(ノンカフェイン)は飲めるので、空腹はそれで凌いでいたがそれで腹は減る。

 

その時、良い匂いが3人の鼻腔をくすぐる。

 

 

「ご飯の香り!!!」

「味噌汁の匂い!!!」

「おいもの匂いもしますわ!!!」

 

復活した3人は匂いの元へと走り出す。

 

ふすまを開け、廊下を走り、匂いがする部屋のふすまを勢いよく開ける。

そこには・・・・・・

 

「な、なんや!?急にびっくりさせんといてな!」

 

タマがお寺から出されたであろう精進料理2人前を食べていた。

 

 

「ううう!!タマ!!どうして1人だけ!!」

「ずるいずるいずるい!!!!」

「どういうことですのーーー!!!」

 

「なんやトレーナーから聞いてないんか・・・うちのメニューは3日間、ここの料理を一日ごとに増やして胃を大きくさせるトレーニングや」

 

 

その言葉を聞いた3人はさらに激しく怒る。

 

 

「そ、そんなの・・・不公平にもほどがある!!!」

「うわ~~ん食べたいよ~~~!!!」

「こんなの直談判ですわ!!!トレーナーさんはどこですの!?」

 

泣き叫ぶオグリとミラクル。

マックイーンはグレトレの所在を黙々と食べているタマに問いただす。

 

「トレーナーなら隣におるけど・・・・」

 

ダアァン!!!

 

マックイーンは返事もせず、隣のふすまを勢いよく開ける。

 

しかしグレトレの姿を見かけ近づくと様子のおかしさに気が付く。

 

「ト、トレーナーさん!?」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

グレトレは隣の部屋で座禅を組み静かに瞑想していた。

 

「やめとき・・・トレーナーはもう今日を含めて5日目の断食、禁煙、禁酒に入ってんねん」

 

「5日目・・・それはどういう・・・」

 

「マックイーン・・・うちら以外の5人は既に断食か別のメニューを終えとんのや」

 

「う、うそ・・・・それじゃあ、最近部室で姿を見かけなかったのは・・・・」

 

「せや、入れ違いや・・・・・因みに一番酷かったんはクロノって言うとったわ・・・」

 

「え、クロノさんが!?」

 

「何でもカレンと同じ断食とデジタルデトックスのメニューでレース上に足運べんことにイライラしてたらしい・・・まあお前らほど手は掛からんかったらしいけど・・・この合宿で一番辛いんはトレーナーやから堪忍したり・・・」

 

「・・・・・・・・・わかりましたわ・・・」

 

「さて・・・オグリにミラ子もいい加減諦めや!!」

 

「うううーーーー!!!」

「いやあ・・・・」

 

よほど苦しいのか、今だに唸る2人。

マックイーンはとりあえず、皆苦しい状況だと言うことを理解し、仕方なく受け入れるのであった。

 

 

 

 

2日目

 

 

 

「ず、頭痛がしますわ・・・・」

「うへ~~元気が出ない・・・」

「・・・・・・・・」ズーン

 

3人は最早怒鳴る気力も無く、畳に楽な姿勢を取り、横になる。

 

「・・・・・・」モグモグ

 

一方タマは味の薄い精進料理3人前を黙々と食べていた。

 

大阪出身で味の濃い食べ物を好み、小食の彼女にとって、断食とはまた別ベクトルの辛さがある。

食事の取り方もグレトレから指示を受けているため、かきこむことも出来ず、フラストレーションは溜まる一方だ・・・・

 

そしてグレトレはというと・・・

 

「ああ~~良い朝だな~~」

 

既に毒気は抜けきって頭は冴えきっているのかベストコンディションな様子であった。

しかし、顔は少しやつれている。

流石の水だけでの6日目ということもあってか結構身体にはきているようだった。

 

 

そして三日目・・・・・最終日・・・

 

 

 

「・・・・・何かスッキリしてる気がする・・・」

「私もです・・・」

「・・・・・・あんまり空かないな・・・」

 

断食組3人は2日目のことがウソなようにスッキリしていた。

 

「ええなお前ら・・・けぷ」

 

一方タマは精進料理4人前となり、朝からお腹がいっぱいで少し気持ちがわるくなっていた。

 

「喜べ~お前ら、今日の夜から回復食の解禁だぞ~」

 

『やった~~~♪』

 

「タマも夜から通常の飯な?」

 

「・・・うぇ~い・・・」

 

 

 

 

 

しかし・・・・・・状況は流転する。

 

 

「ひでえ雨だな・・・・」

「これじゃ帰れへんで・・・」

 

夜になりかなりの大雨が5人を襲う。

 

「これじゃあ下山は無理だな・・・」

 

「何!それじゃあご飯は?」

 

「さっきお坊さんに電話したけど離れまで届けられそうにないって・・・」

 

「「「そ、そんな~~~~」」」

 

「まあ幸い水はあるし・・・なんとかなるやろ・・・明日までの辛抱や・・・」

 

「「「・・・・・ガクリ」」」

 

 

山だからか・・・急な天候により断食は1日継続となった。

 

 

 

 

そして事件は夜に起こるのであった・・・・・・

 

 

別の部屋にて寝ていたグレトレは雨の所為で気温が下がっているのか、妙に肌寒く感じていた。

 

「う~~寒いな・・・・」

 

その時だった。

 

バンッ!!

 

「うお!なんだぁ!」

 

突然の音に起き上がるグレトレ。

視線の先には・・・・

 

「「「・・・・・・・・」」」

 

 

オグリ、マックイーン、ミラクルの3人が立っていた。

電気を消しているので顔色までは見えないが夜目で姿まではわかった。

 

「おい何時だと思ってんだ!はよ寝ろ!」

 

「「「・・・・・・・・」」」

 

グレトレは怒るが3人は無視して部屋にそくさくと入ってくる。

 

「ん?」

 

様子のおかしな3人に訝しむグレトレ。

 

しかし彼女達は突如着ていた寝間着を脱ぎだした。

 

「ちょ!!!何して・・・・はっ!?」

 

 

この時グレトレは彼女達に何が起きたのかを理解した。

 

 

 

普段食欲の高い3人。

そんな3人は断食より食欲を無理矢理押さえられての酷使による酷使・・・そこへ予定外の一日延長した現実に行き場を失った食欲たち・・・

 

彼らは復讐を誓っていた・・・・

 

この酷使に対する復讐・・・即ち・・・欲の代理・・・性欲の暴走である・・・!!

 

 

 

つまり彼女達は今・・・・・猛烈な発情(フケ)状態にあるのだった。

 

 

「はあはあ・・・」

「・・・・じゅるり・・・」

「ん・・・あ・・・」

 

 

・・・・・不味い・・・・!

 

 

顔を紅くし、発情する3人に対し、グレトレはすぐさま布団を払い臨戦態勢を取る。

 

しかし彼女達の行動は早く・・・三方向から彼を囲んだ。

 

そしてミラクルは豊満な胸を開けさせ、グレトレの腹部に押し当て、マックイーンは彼の鍛えられた二の腕に身体を擦りあて、オグリは首元に抱きつき匂いを嗅ぎ出す。

 

 

 

誰もがこの状況を見て逆ぴょいされる未来を決定づけるであろう。

 

 

しかし・・・・本日ここで二度目の事件が起こる。

 

グレトレは彼女達3人をやさしく掴み、敷き布団に組み伏せる。

 

「「「!!!!!!」」」

 

理性を無くした彼女達も驚くが・・・その時のトレーナーの腰部を見てしまった。

 

雨は止み・・・月明かりが部屋を照らす・・・

 

そこにはそそり立つグレトレのハロン棒がジャージの上からでも分かるぐらいそそり立っていた。

 

推定20・・・いや25はあるそのハロン棒に唾を呑む3匹。

 

そうこの場で誰よりも酷使されていたのは彼女達ではない・・・・グレトレだ・・・

 

完璧にされていた理性の蓋であったが、最後に彼女たちがズラしてしまったことで、飛び出してきてしまったのだ。

 

しかも彼は食欲のみならず、酒、煙草といった依存の高い欲を押さえていたため、全てが性欲、否! うまぴょい欲に変換されていたのだ。

 

 

獲物を探していた獣たちが、藪を突いていたら蛇ではなく、龍がいた。

 

 

気付けば部屋は月明かりに全部照らされ、頬を紅くそめ、極上の肢体をさらす3匹のウマ娘と圧倒的な獣1匹の構図が出来上がる。

 

 

すなわち・・・・これから起こること・・・・うまぴょいの幕開けであった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日・・・

 

「ふわ~~よ~~寝たわ~~・・・・なんやこの匂い?」

 

寝起きのタマは水でも飲もうと台所に向かう。

しかしグレトレの寝ている部屋から変な匂いを嗅ぎつけ、ふすまを開ける。

 

そこにはもう言葉にしたらガイドラインに引っかかるような光景で、オグリ、マックイーン、ミラクルは肢体を乱しながらも幸せそうにぐっすりと眠っていた。

 

そしてその真ん中には布団の上で全裸のあちこちにキスマークを付けて、腕を組みながら仁王立ちするグレトレの姿があった。

 

 

「ん!!、なんやこれ!!ここで何があったんや!!!!???」

 

 

悲痛に叫ぶタマの言葉にグレトレは震えた声で叫ぶ。

 

 

「な“、何“も”!!・・・な“か”っ“た”!!!!!!!」

 

 

どこかの麦わらの一味の副船長みたいな言葉を吐く。

 

「うそつけ!どあほ!」

 

「マソップ!」

 

タマからの無慈悲な延髄蹴りがグレトレを吹き飛ばすのであった。

 

 

 

 

こうして断食合宿は終わったのであった。

 

 

 

 

 

 





やべーーー何だか怒られそう・・・

だが悔いは無い!!

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