暖かく見守って・・・・痛い!石投げないで!
「やべえ・・・どうしようタマ・・・」ブルブル
「な、なんやそんなに震えて・・・また逆ぴょいされそうに!?いったい誰や!?」
ある日部室にて洗濯物を畳んでいると、血相を変えたグレトレが部屋に戻ってきた。
その様子からまた誰かに襲われそうになったのかと心配し、憤慨するタマ。
しかし、グレトレから否定の声が入る。
「ち、違うんだ・・・実はここ最近落ち込んでいたところをウラトレとブエトレ、ザリトレの3人が気遣ってオススメのスナックに連れてくれたんだが・・・」
「あーあの3人か・・・」
タマの言う3人とは、先程話したハルウララのトレーナーとブエナビスタのトレーナーとシーザリオのトレーナー達のことである。
この3人はグレトレがサブトレとして真面目に育てた弟子の様な存在であり、結果は言わずとしても、あの負け星のウララにG1を勝たせ、初担当であるブエナをトリプルティアラにし、海外G1にティアラを取ったシーザリオ等、輝かしい成績を残したのだ。
そんな3人は今でもグレトレのことを慕っており、何かあればすぐに駆けつけるほどである。
「せやけど・・・話聞く限り、何がヤバいか分からんな・・・正直あの人らも担当の3人も世辞抜きでええ子しかおらんやろ?」
「そ、それが・・・あの時スナックで挨拶した何人かの若い店員さん達とウラトレにブエトレ、ザリトレの3人が・・・その・・・」
「・・・まさか・・・!」
「滅茶苦茶楽しそうに近くのデパートで買い物してて・・・!!」
「!!!!!!!」
グレトレの言葉を聞き、絶句するタマ。
そう、あのトレーナー大好きブエナにトレーナーの嫁面してるシーザリオ、そして最近タマに花嫁修業と称して家事の勉強をするウララと・・・3人ともトレーナーLOVE勢であるトレーナー達がまさかの・・・・
「やべえよ・・・どうすりゃいいんだよ・・・作者のやつ、やっていい曇らせとやっちゃイケない曇らせの判別もつかなくなりやがって・・・あの3人は笑えねえよ・・・」
ショックの余りか、またも落ち込む様子で頭を抱えるグレトレ。
タマも「うわぁ・・・」と何もない天井を仰ぎ見るしかなかった。
「な、なんか・・・たまたまであったとかそういう・・」
「みんなでそれぞれ服とか着て、感想を言いあったり、そのあと近くの喫茶店で高そうなパンケーキ食べてた・・・・」
「・・・・・・オワリヤ・・・・」
かつてない史上最悪の展開に胃が重くなる2人。
その時タマは料理を教わるウララの顔を思い出す。
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「えへへ♪タマモ先輩のおかげでまた料理が上達したよ♪ありがとうございます♪」
「へへ♪ウララも真剣やさかい、うちも真面目にやらんとな・・・それにしても健気なやっちゃでホンマ・・・」
ピンクのエプロンを身に纏いながら、健康に良さそうな豆腐、卵、鶏胸肉に野菜を使った料理を作っていく姿にこれが親心か・・・と胸に温かみを覚えるタマ。
「トレーナーはね、いつも私のためにたくさん頑張ってくれるんだ♪だからお弁当を作って、トレーナーにいっぱい栄養取って貰うんだ♪」
「ウララ・・・・・」
純粋な笑顔に脳を焼かれるタマであった。
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「許さん・・・許さへんで!!ウラトレーーー!!!」
「タマ・・・」
怒りの余りか、レース時並の気迫で叫ぶタマ。
「トレーナーとウマ娘とか、大人と子供とか・・・そんなの関係あらへん!!ウララの純情弄びからに!!うちが引導渡してやらぁ!!!」
「待て、タマァ!!!」
タマはそう叫びながら、愛用の「ダイヤモンドパワー」と書かれたハリセンを持ち部室を飛び出していた。
一足遅くグレトレもタマの名を叫びつつ追っていく。
「どこやぁぁウラトレェェ!!!!!」
正に鬼神の如くという言葉がぴったりな様子で、校内を駆け回る白い稲妻。
途中行き交う生徒やトレーナーに職員の人間は特に驚いた様子も無く会話をしている。
多分いつものことだと思われているようだ・・・
「タマモクロスさん、ウララちゃんのトレーナーさんならカフェのベンチにいたよ。そう言えば綺麗な女性の方もいたような・・・」
「おおきに!!!」
親切心からか、道行くウマ娘があっさりとウラトレの居場所を教える。
その際に聞き捨てならない内容を聞いた気がするがタマは関係なくそのままカフェの方へと走っていくのであった。
「いたぁ!!」
カフェではウラトレと綺麗な女性がテーブルの椅子に腰掛けながら談笑していた。
「おらあ!!!ウラトレーー!」
「わ、タマモクロス!?」
「え、タマモクロスさん!?」
突然の怒号に驚くウラトレと女性。
「おどれウララという身がありながら浮気とはどういうこっちゃねん!!!」
「え、浮気!?」
「え、!浮気って何?」
タマの言葉を聞いたウラトレは困惑し。隣にいた女性はウラトレを見て、信じられない顔をする。
「おーいタマー!落ち着け―!!」
すると一足遅くグレトレも駆けつけてきた。
「あ、センパイ!」
「せんぱい?じゃあこの人がグレトレさん!?」
頼れる先輩が来たと喜ぶウラトレ。
隣の女性はグレトレの事に気付き、小さく驚く。
「なんやおどれ・・・はっ!!もしかしてあんたがウラトレの彼女かぁ!!」
「「え!!」」
突然の閃きが如くタマの言葉に驚く2人。
「あー追いついた・・・・・あれ君、ウラトレの妹さんじゃん・・・」
「え!!」
グレトレの言葉に驚く
「あ、ご存じだったんですか?」
「ああ、ウラトレの妹さん、大学生だけどスナックで働きながら頑張ってるって聞いてたから・・・」
「俺が学費払うって言ってるんだけど・・・」
「い・や・よ!お兄だって稼ぎながら大学卒業した癖に・・・アタシだって自分で稼いで卒業しますー!」
「だからってスナックじゃなくたって・・・」
「だからってお客のフリして毎週通わなくってもよくない!?」
「うるさいな!お前が心配なんだよ!」
「人の心配するくらいならウララちゃんのプレゼントくらい1人で悩んだら~~?」
「うぐぅ!!」
突如と始まる兄弟の微笑ましい喧嘩に毒気を抜かれるタマ。
そして会話の中に答えは出ていた・・・
「なんや・・・つまり、ウチらの勘違いっちゅーことか?」
「そうみたい・・・・」
「「・・・・・・はあ~~~」」
安心したのか、グレトレとタマは同時に溜息を吐く。
そんな2人の様子にウラトレが心配して声をかける。
「だ、大丈夫ですか2人とも!?」
「いや・・・何も事件は起きてなくて安心したというか・・・」
「せや・・・ウラトレはん、ザリトレはんとブエトレはんも、2人のプレゼントを買うてたんか?」
「え、2人はお店の嬢と普通にデートしていましたが・・・」
「「あ・・・・・・・・」」
そっちはダメだったかと思いながら、肩の力が抜けるグレトレとタマであった。
次の日、練習場にて、ブエナビスタとシーザリオと担当トレーナー達による痴話喧嘩が勃発し、いつものトレセン学園だなと周囲の人たちはのんびりと過ごすのであったとさ・・・・
次回何書こうか・・・・・
今の所、ヴィルシーナのトレーナーのスパダリ裁判か、反省部屋での日常かを迷っています。
何かネタを下さい・・・・・