トレセン学園は爛れている   作:スーさんFDP

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みんな~~オラに元気とコメントをわけてくれ~~!!

連続投稿3日目です!




第三話「何が始まるんですの?」「大惨事大戦だよ」

 

 

「いや~~今日もいい天気だね~~」

「ええ、ポカポカといい陽気ですわね」

 

そうトレセン学園の中庭を歩いていたのは、チームグレイに所属するセイウンスカイとメジロマックイーンであった。

現在は特にやることもなかったため丁度部室に向かおうとしていた。

 

「…そ…だね…」

「…し…けて…」

 

「ん?」

「あら?」

 

小さくだが会話が聞こえる。

もちろん、トレセン学園内でもあり、話し声が聞こえても不思議ではない。

しかし2人が気になった理由は…

 

「マックイーンさぁ…これ…」

「ええ、トレーナーさんの声ですわね」

 

声の主がトレーナーだとすぐに気がついたからだ。

気になった2人は声がする方を辿っていく。

するとすぐに見つかった。

 

声の主は自身らのトレーナーとファインモーションのトレーナーであった。

2人は自販機横のベンチに座りながら、缶コーヒーを片手に何かを話しているようだった。

グレトレとファイトレの少し真剣な様子から察するに大事な話をしているようだった。

 

「どうやら大事なお話をしているようですわね…」

「邪魔しちゃ悪いし、退散しますかね~」

 

ただのトレーナー同士の話し合いだと思い、邪魔をしないうちにその場を離れようとしたが…

 

「俺…やっぱり告白する!!」

 

「「!!!」」

 

シュタッ!

 

突然のファイトレの告白宣言に2人の乙女は近くの茂みに一瞬で隠れる。

 

「そうか…腹は括ったか…」

 

神妙な趣きでファイトレに返事するグレトレ。

一方茂みに隠れた2人は…

 

「まさかこんな場面に出くわすなんて…」

「ええ…でもファインさん…おめでとうございます♪」

 

よくお茶会で面識のあるマックイーンにとってファインのトレーナーに対する熱い想いを知っている彼女からすればこの上ない嬉しさで胸が一杯になる。

 

「それにしてもファイトレさんってうちのトレーナーにこんなこと相談する仲だったんだね…」

「まあトレーナーさんは良くも悪くも面倒見の良いお方ですから…きっとファイトレさんもそういうところを信頼して下さったんでしょう…」

 

小さな声で話ながら様子を伺うスカイとマックであったが、改めて自身のトレーナーに感心する。

一方ベンチに座るトレーナーらが再び会話を始める。

 

「しかし…きっかけはなんだったんだ?いつ頃彼女を好きに?」

「んん~~…実はひとめぼれでして…」

「ヒュウ~♪」

 

『きゃ~~~♪』

 

ファイトレの発言にどこにでもいるコイバナが好きな少女の反応をする2人。

トレーナーも気分よく口笛を吹く。

 

「そして、そこからかな…彼女のひたむきな姿勢や使命に対する誇り、懸命さと……ダメだ…その語り切れない…」

「イイネ♪恋してるなファイトレ♪」

 

『!!!!』ワクワク

 

恥ずかしさからか、上手く言葉に出来ないファイトレに気分がよくなるトレーナー。

マックもスカイも尻尾をフリフリと振りながら楽しそうに聞いている。

 

「それに…何度か居酒屋で一緒に飲みに行った時もとても楽しく話が弾んでさ♪」

 

 

『・・・・・・・・ん・・・・?』

 

 

「サングラスを外した時に見た瞳を綺麗で…吸い込まれそうになってしまって…」

 

 

『・・・・あれ・・・?』

 

 

「やっぱり大好きだな・・・・・・SP隊長さん♪

 

 

 

『!!!!!!!!!!!』

 

「ん、なんか音しねえか?」

「え、誰もいないよ?」

「そうか…それで、いつ告白するんだ?」

「実は……今日これから…」テヘヘ

 

そう言うとファイトレはニンマリとした様子で話す。

一方、茂みにて口を押さえながらも悲鳴をあげていた2人は…

 

「…さ、最悪の展開ですわ…」

「…ええ…どうすればいいのさ…私たち…」

 

最悪の事実を知ったマックとスカイ。

 

事情をおさらいしよう。

まずファインモーションはファイトレを心から愛している。

しかもすべてを捨てでも構わないくらいに…しかしやんごとなき身分であり、使命感の強い彼女はそれを抑えている。

そんな彼女のトレーナーが好きなのはファインを慕うSPの隊長…

 

「こういうお話はドーベルの描く本だけでいいですのに…」

「まあ…私たちも他人事じゃない気がするけど…」

「その時は……!……うう…」

「ごめん…自分で言ってて悲しくなってきた」

 

想像するだけで涙を流すマックイーンにハイライトがオフになったスカイ。

 

その時だった…

 

「お呼びしましたかトレーナーさん?…!!グレトレさんも!?」

「やっほー♪トレーナー♪あ、グレトレさんもごきげんよう♪」

 

やってきたのはファイトレによって呼び出されたSP隊長となぜかついてきたファインモーションの姿であった。

 

「うわ…」

 

まさかのファインの登場に戦慄し、声が漏れ出るスカイ。

 

「何が始まるんですの…?」

 

涙を拭きながらも、不安になるマックイーン。

 

「大惨事大戦だよ…!」

 

スカイの言葉がこの状況を明確に表していた。

 

 

「SP隊長さん!」

「は、はい…!」

 

ファイトレがSP隊長の前に立ち、彼女を呼ぶ。

呼ばれた彼女は急に呼ばれたことに驚きつつも返事を返す。

 

 

「その・・・・・・・好きです!!俺と・・・・付き合ってください!!!

 

ファイトレは上半身を綺麗に傾け、右手を差し出し、古典的であるがまっすぐな告白をする。

 

「・・・・・・・はぁ?」

 

そばで聞いていたファインの瞳のハイライトが消失し、高貴なるオーラを噴き出しながら声をだす。

 

その様子が地面に目を向けているファイトレには映らず、グレトレだけが理解した。

 

「(あ、これまずい奴だ…)」

 

一瞬で状況を察したのかいつでも逃げれる姿勢をするグレトレ。

 

 

 

しかし、状況はまたさらに流転する。

 

 

 

「・・・・・・ごめんなさい・・・・」

 

 

SP隊長が出した答えはNOだった。

 

「・・・・・・・」

 

その言葉を聞いたファイトレの目からは涙がポツリ、ポツリとレンガタイルに落ちていき、跡をつけていく。

 

「ト、トレーナー…」

 

ファイトレの様子を見て彼女は光を取り戻し、自身のトレーナーを心配そうに見つめる。

 

ファイトレはゆっくりと上体を上げて、元の姿勢に戻ると、涙を瞼に溜めながら、ゆっくりと言葉を出す。

 

「その…見苦しくてすみません…理由を伺っても…」

 

「その…」チラッ

 

「ん?」

 

SP隊長は視線を傍にいたグレトレへと向ける。

気が付いたグレトレは気の抜けた声を出す。

 

次にSP隊長はグレトレの前に行き、サングラスを外して胸のポケットにしまうと彼の手を両手で優しく包み込みながら、ファイトレに向き直す。

 

「わたし…彼のことが…好きなんです!

 

 

 

「・・・・・え・・・」

「わあ…」

「はい・・・・・?」

「「・・・・・・」」ガビーン!

 

SP隊長の言葉に宇宙猫状態になるグレトレ。

驚いて口元を両手で隠すファイン。

理解出来ず、返事をするファイトレ。

まさかの展開に茂みで白い目になるマックとスカイ。

 

 

 

 

だれか説明してくれぇ!!!!

 

 

 

 

 

「その…急に告白してしまい、申し訳ありません…」カァ

 

SP隊長は乙女のように顔を赤くして恥ずかしがりながら、顔をそむける。

そんな様子を見ていたファイトレは…

 

 

「・・・・・ゴハァッ!!!!」

 

「ト、トレーナー!!」

 

大きな血反吐を吐きながら、地面に倒れる。

ファインは心配しながらそばに駆け寄る。

 

しかしSP隊長はその様子を全然気にせず、グレトレに熱い視線を送り続ける。

 

「その・・・お返事は・・・」

 

「ちょーっとまったーーーーー!!!」

「ちょーっとお待ちなさーい!!!」

 

「スカイにマックイーン!?」

 

茂みから居てもたってもいられずに飛び出してきたスカイとマックはグレトレの両脇に並ぶと、彼の腕にしがみつき、SP隊長の手からグレトレを引きはがす。

 

「「トレーナーさんは私のだよ(ですわ)!!!!」」ゴゴゴ

 

「・・・・・いいでしょう・・・ですが私は引きませんよ・・・」ゴゴゴ

 

 

 

「…わァ…ぁ…」

 

 

グレトレはこの状況に泣いちゃった。

 

 

 

 





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