トレセン学園は爛れている   作:スーさんFDP

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連続投稿4っ日目!!

そろそろネタがつきそう!


第四話「コミックマーケットに参加する際は事前準備をしっかりしてください」

 

 

 

「うへへ~♪大量ですね~~♪」

 

 

アグネスデジタルはそう呟いて買った戦利品の入ったリュックを愛おしそうに見つめる。

 

「今回も無事お目当ての本を手に入れられましたし…新規開拓を含めて少し見て回りますかね~~」

 

ここは1年に2回行われる日本でのビッグイベントの一つ。コミックマーケット…通称コミケ。

多くのオタクたちの終着点といっても過言ではなく開催されるたった一日の間に兆の経済が動くといわれている。

 

印刷会社の令嬢でもあり、自身も本を出したりする勇者アグネスデジタルは本日、一般参加として愛するウマ娘グッズや同人誌を収集すべく参加しに来ていた。

 

「もうお昼過ぎましたね…お腹は空きましたが…これもコミケの醍醐味な感じがします…」

 

アグネスデジタルはそう呟きながら、ラップしてあるオニギリを頬張る。

するとある一角に異様に人が集まっていることに気が付く。

 

「おや…この辺りは確かオリジナルだったりと少し変わった物が並んでいる箇所ですね…ですが並んでいる様子もなく…なんか変な様子…」

 

コミケではある程度のジャンルに分けられており、基本はその時代に流行った作品ごとに分けられるが、自由な創作がコミケの特徴でもあり、自身の創作した作品の写真集やボードゲームにオリジナル小説と色々な物が販売されているシマがある。

普段は人がいないわけでもなく、多い時もある。しかし人気作品の人気作家たちが並ぶ壁や角スペース程人が集まるわけではない。

そんなスペースに並ぶでもなく人だかりが出来ているのが気になり、その方向へ向かっていく。

近づくにつれ、周りの同士たちから、妙な言葉が聞こえてくる。

 

「あれ本物かな?」

「バカ、本人がここに来るわけねえだろ!」

「でも人間サイズのおにぎり食べてるし…」

「で、でも本人なら「本人です」の看板くらい置くだろ!」

 

 

なんとなく嫌な予感がしたが小さな体を巧みに使い、人混みを避けた先に見えたのは・・・

 

小さなスペースにてテーブルの上に「グルメ本です」と書かれた看板が鎮座していて、受付には私服姿のオグリキャップとグレトレが静かに座っていた。

 

 

「なにやってんですかぁぁぁ!!!!!!!」

 

 

ちなみにアグネスデジタルはこの日初めて胃薬のありがたみを知ったと切実にトレーナーに話したという。

 

 

 

 

「ん?デジタルじゃないか。君もコミケに?」

 

椅子に座っていたオグリキャップはいつものようにデジタルに挨拶する。

いつもの彼女ならそれだけで気分がぶち上り、天に昇るほどの嬉しさで返事をするが、よりにもよってどうしてここに!?ということが先行して気になり、慌てて質問する。

 

「オ、オグリさんこそ!どうしてここに!?いえ!!それよりも本を発売するなんて初耳ですよ!!??」

「ま、待ってくれ!?」

 

デジタルの怒涛の質問にオグリは慌てる。

 

「アグネスデジタル…君もここに来ていたのか」

「グレトレさん!?あなたもです!お二人がここに参加することの意味を理解しているんですか!!??」

「どうした急に?」

 

デジタルの怒りの混じった言葉に理解出来ていないのか首をかしげるグレトレ。

 

「もしかしてデジタルも本を買い来たのか?」

「え、いやそ、それは!」

「すまない…実はもう売り切れでな…今は一緒に来たもう一人を待っているんだ」

「ええ!!」

 

突然の新情報に驚くデジタル。

まだ誰かいるのか?そう思わずにはいられなかった。

 

すると、タイミングが良いのか悪いのか、後ろから誰かが声をかけてきた。

 

「遅くなってしまい、申し訳ありませんお二人とも!って…デジタルさん!」

「・・・・・マックイーンさん・・・・?」

 

現れたのはこの場にいて大丈夫なのかと疑いたくなる人物、メジロマックイーンであった。

 

「お、トイレはやっぱり混んでたか?」

「すごいな一時間もかかるなんて・・・やはり日本で一番の祭典と呼ばれる筈だ・・・」

 

状況を聞くグレトレと感心するオグリに頭痛が痛くなるデジタル。

 

「いえそちらも混んではいましたが…途中ファンの方々だったのでしょうか?写真撮影をせがまれてしまい遅れてしまいましたの…」

「(絶対コスプレの人と間違われてるーーーー!!)」

 

心の中で盛大に突っ込むデジタル。

一方マックイーンはテーブルの方を見てグレトレとオグリに質問をする。

 

「あら?もう本は売れ切ったんですの?」

「ああマックが離れたあとすぐにな・・・これならもうちょっと刷っとけばよかったよ」

「だが50部も用意したんだぞ?」

「(いや!あなた方の本なら少なすぎです!!!)」

 

横で聞いていたデジタルは信じられないものを見るかのように目を点にさせる。

この二人なら50部どころか1000部でも少なすぎる。

 

「しかしグルメ本とはいえこんなにも売れるもんなんだな…」

「フフッ♪取材がしっかりしていたのが良かったのかも知れませんわね♪」

「ああ、これならおまけ部分に書いたトゥインクル時代のレースの思い出内容を載せたページも追加してよかったな!」

 

 

「・・・はい?・・・」

 

 

「それにサインも予め書いておいたからスムーズにいけたな…」

「ただ空いた部分に私たちの練習風景の写真を載せて穴埋めしたのは次回の及第点ですわね」

「ああ…今度はもっと多くのお店をリサーチしよう」

 

この会話の内容を聞き、デジタルの脳は理解のキャパを超えてショートした。

 

「そうだな…とりあえず、今日はもう帰ろうか…夕飯は帰り道の途中にある焼き肉屋を予約してあるからそこに行こう。もちろんデザートも豊富だぞ」

「ワーイ♪」

「流石ですわ♪トレーナーさん♪」

「じゃあアグネスデジタル。俺たちは先に帰るから」

「デジタル。また学園で」

「デジタルさん失礼いたします」

 

周囲の目など気にせず、三人は呑気に片付けを終えてショートしたデジタルに挨拶をし、そのまま帰っていた。

 

 

 

その後、今日の出来事は当然ウマッターに上がり、秒でトレンドになったが、コミケについて詳しい者がチームにはいなかったので「なんかすごかったみたいだね~」ぐらいの反応だったとか。

ただし、ゴルシのみ「…アタシ、しーらねー…」と呟いていた。

 

 

 

 

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