僕はげきからマホイップと世界を巡る   作:三笠みくら

10 / 109
コメント待ってます。


激辛は全てを焼き払う

 

「いやその…バトルは僕苦手で」

 

「でもでも!げきからフレーバーしか出せないわざとかあるかもしれないよ??」

 

「うぅ、魅力的…でもフランを傷つけるわけには」

 

「ほみ、ほみ!」

 

 

フランは胸を張って僕の方を見ている。もしかして、やる気なのかな?

 

 

「ほらほら!この子もやる気みたいだし!とりあえずわざを撃つだけでもやってみようよ!」

 

「まあ、それぐらいなら…」

 

 

フランとアオイちゃんのキラキラおめめに押し負けて、バトルをすることになりました。アオイちゃんが繰り出したのは金ピカのポケモン、サーフゴー。

 

 

「さ、わざを撃ってみて!大丈夫、うちのサーフゴーは堅いよ!」

 

「えーっと、それじゃあフラン、マジカルフレイム!」

 

「ほみーっ!!」

 

 

フランが両手を前に出して、炎を…

 

 

ドカァァーーーン

 

 

 

 

 

……えっ。

 

 

 

とんでもない、火柱が上がったんですけど。これ、ポケモンバトルで出していい威力じゃなくない??当然というかなんというか、サーフゴーは戦闘不能。むしろ消し炭になってないだけマシというべきか。

 

 

「アマネくん……?今の、なに……?」

 

「僕にも、わかりません……あっ」

 

 

そういえば、フランの体を調べたときに研究者の人が言っていたような。思い出せ、思い出せ……

 

 

「このポケモンは体内で常にげきからエネルギーを生成しているんです」

 

「げきからエネルギー?」

 

「ええ。辛いものを食べると体が熱くなったりしますよね?熱を生み出す…言い方を変えれば、炎の威力を上げるエネルギーですね。それを生み出すげきから器官が存在しているんです」

 

「そんなものが…ちなみに、威力はどれぐらいなんですか?」

 

「そうですね…先ほど検証したところ、マジカルフレイムの威力が…」

 

 

 

 

 

 

 

「……約2倍ですね!」

 

 

 

 

あれだぁーーー!!あのときはバトルなんてしないからと聞き流していたけど!!まずほのおタイプのわざだから1.5倍、サーフゴーに威力は抜群だから2倍!そしてげきから器官の効果で威力2倍!!とんでも威力だぁ……

 

 

「なにそれ!??!そりゃあんな威力出るよ!!サーフゴー、ごめんね!!」

 

「いやほんと、ごめんなさい…」

 

 

フランの方を見ると、ドヤ顔をしている。かわいいけどもね、今はそれどころじゃないんだ。マジカルフレイムでこれって…はじけるほのおとか撃ったらえげつないことになるんじゃ??汗が止まらない。もしかしなくてもフランはとんでもないポケモンなのでは……

 

 

「…素晴らしい」

 

「へっ?」

 

 

なにやら拍手の音が聞こえる。見ると、高貴な雰囲気あふれる女性が歩いてきていた。

 

 

「今のわざ、見せていただきました。マジカルフレイムがあれほどの威力…げきからフレーバーのマホイップ、存在は知っていましたがこれほどとは。」

 

「あなたは…?」

 

「失礼、私はオモダカ。パルデアのリーグ委員長を務めさせていただいております」

 

 

え、ものすごい偉い人じゃん。そんな人がなにしに……まさか。これからものすごい怒られるんじゃ……??だってそうじゃん、街のど真ん中であんな火柱出して見て見ぬふりするわけないし…終わりだぁ……

 

 

「ですが貴方はトレーナーとしては未熟…どうです?ぜひ1度ポケモンリーグに来ていただけませんか?」

 

「……えっ」




アマネ
フランのとんでもパワーに戦慄している。ネガティブな想像が脳内を駆け巡っている。

フラン
特性:げきからきかん ほのおタイプのわざの威力が2倍になる
とんでも火力を持っていた。しかしバトルよりもアマネと一緒にいることが大事。

サーフゴー
一瞬で焼き払われた被害者。一命は取り留めた。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。