緊張しながら、オレンジアカデミーの扉を開く。ただでさえ階段で疲れていたけど、それよりも扉を開くことが緊張した。
「わや広いべ……」
おれはスグリ。キタカミの里出身で、ブルーベリー学園の生徒で……色々あって、オレンジアカデミーに留学することになったんだ。
…うん、本当に色々あったなぁ。アオイと出会って、色々こじれて、でも仲直りして…そんで、留学して……また、一緒にアオイと勉強さできるんだ、嬉しいなぁ……
「スグリー!」
「あ、アオ……」
アオイの横にはネモ、ペパー、ボタン、それからピンクのめんこい子がいた。
「いらっしゃいスグリ、オレンジアカデミーへ!」
「うん、やっと来れた!えっと、きみは…」
「あ、初めまして!僕はアマネ。僕もオレンジアカデミーにお世話になってるんだ。アオイちゃんの友達!」
わやじゃ!!こんなめんこい子が友達なんて、アオイはやっぱすげえなぁ。でも……アオイの方がめんこいと思うけど。
「それじゃあ早速パーティしよ!お菓子とかジュースとかいっぱい用意してるから、ね!」
「うん、楽しみ!」
アオイに手を引かれながら教室に入ると、テーブルにはいっぱいスナックとかチョコとかサンドイッチとかが並んでて、わや美味しそう…
「それじゃあ、スグリのオレンジアカデミー留学を祝して!かんぱーい!」
「「「「いぇーい!!!」」」」
「えへへ、い、いぇーい…」
楽しいはずなんだけど、すっごい緊張するなぁ。やっぱりブルーベリー学園と違うし、ねーちゃんもいないし……いやいや、せっかくアオイと一緒に学校さ通えるんだから、けっぱれおれ!
「そういえばゼイユは?」
「あ、ねーちゃんは補習。ブライア先生に振り回されすぎて…」
「うーん、ゼイユかわいそう…」
「おいスグリ、このサンドイッチも食え!おかわりもあるぞ!」
「わやじゃ、そんないっぺんには食えねえべ…」
でも…やっぱり楽しいなあ。おれ、今まであんまり友達いなかったし…ネモもペパーもボタンもみんな優しくて、空気が幸せだべ……
「ねえねえ、スグリくんって辛いものっていける?」
「え、いやおれは辛いの全然ダメで……カレーも甘口なんだ」
「え゛、うーんどうしよう、そうなると話題がなくなっちゃうなぁ……」
「にへへ、アマネは辛いもの好きなの?」
「うん、大好き!!辛い料理は作るのも食べるのも大好き!!」
「そうなんだ、アカマツと仲良くなれるかもな」
「あ、アカマツくんとは仲良いよ!イッシュに行った時に仲良くなったんだ〜」
「え!そうなんだ、すげえな!」
「アマネくんはほんとに辛いの好きだもんね〜、はいこれあげる!」
そう言って、アオイがアマネに辛いスナックをあげる。……なんか距離が近いと思うのはおれだけ?いやいや、女の子の友達同士なんだしこれくらい普通だべ。ねーちゃんとネリネもあれぐらいするし…
「アオイさん、アマネさん、少しよろしいですか?」
「校長!どうしました?」
「実はオモダカさんがいらしてまして、アマネさんのジム巡りに関してお話が」
「分かりました、すぐ行きます!ごめんねスグリ!すぐ戻るから!!」
アオイとアマネは、手を繋いで教室を出てった。ジム巡りかあ、おれもやらねえとな……
「…やっぱアオイ、アマネくんと一緒にいれてあからさまに浮かれてるな」
「へ?」
「わかる、バトルできる友達がいるって嬉しいもんね!」
「いやいや、そういうんじゃないっしょ。あれは完全に……恋する乙女の顔!!」
「!??!」
あ、アオイがアマネに恋……!?いやでもアマネは女の子じゃ……あれ?そういえばアマネ、自分のこと僕って言ってたな……もしかして、男?
…………
なるほどな。そういうことなら……アマネはおれのライバルだ!!!