久々に書くと楽しい!!実家のような安心感!!
アオイからの告白を受けたその瞬間、アマネの脳裏に一瞬にしてあの記憶が蘇った。
「愛してる」「好き」そう言いながら傷つけられてきた、虐げられてきたあの記憶。あの少女の邪悪な笑顔。
動悸がする。頭を鈍器で殴られたような痛みがする。あの苦痛が蘇る。
「アマネくん、大丈夫……?」
「!! フラン、僕にホットクリームをかけてくれ!!」
「ほみーっ!!」
「きゃーーーー!??!」
……そしてそれらを吹き飛ばすために、アマネは立ち上がり自分の口に大量のホットクリームを詰め込んだのだった。
「な、何してるの!?大丈夫なのアマネくん!?」
「ふふ……精神衛生を守るためには必要なことなんだよ」
「そこまで!?あ、いやそっか、あの子とのことあったもんね……」
アオイも、ルセの所業は知っている。アローラでもルセの暴走を目の当たりにしているし、何より危害を加えられた事もあるのだ。それゆえ、ルセの邪悪さが容易に想像できてしまう。
「いや、大丈夫!辛いクリーム食べて落ち着いたから!!」
「顔色真っ青だけど!!」
「大丈夫。そう思い込めば大丈夫」
「そ、そこまでしなくても…」
「ううん、アオイちゃんの気持ちを無下にしたくないから……アオイちゃん、告白してくれてありがとう」
「え、いやそう言われても…わたしが気持ちを伝えたいだけだから…」
「すごく嬉しい。ただその…今はまだ、どうすればいいか分からないんだ」
「うん…そうだよね、無理しなくっていいんだよ」
「だから、アオイちゃん。普通の恋人ってどうするのか僕に教えて欲しいんだ」
「えっ?」
「いやその……今まで普通の恋愛ってした事ないからさ、アオイちゃんの思いつくこととか一緒にしたいなって」
「わたしの思いつくこと?例えばデートとか?」
「そういうやつ!一緒にやっていきたい!」
「え、でもそれって…」
「えっと、だから…お試し期間?じゃないな……なんて言えばいいんだろう、でもとにかく…」
アマネはアオイをまっすぐ見つめる。相変わらず顔は色違いドガース並みに真っ青だが、それでも眼差しは輝いていた。
「アオイちゃん、とりあえず僕と付き合ってください!!」
「………!!うん、うん!!一緒にいろんなことしよう!!」
アオイがアマネに抱きつく。アオイからは、ほのかに柑橘系の香りがした。
「……というわけで、付き合う事になりました」
「えぇーー!!本当に!?」
「よかったじゃん、おめでと」
「アオイに彼氏が……!!」
「といってもお試し期間みたいなものだけど……」
「いいじゃん、最初はそんなもんだよ」
アオイとアマネの交際報告をすると、パルデアの面々は驚きや喜びなど様々な反応を見せた。特に色恋沙汰に疎いネモが1番驚き、喜んでいた。
「アオイ!アマネ!聞いたべ、おめでとう!」
「スグリ!うん、ありがとう!」
「アマネも…アマネなら、アオイのこと安心して任せられるべ」
「スグリくん、ありがとう」
「よし、こうなったらパーティだ!お祝いにオレが大量のごちそう作ってやる!!」
「やったー、ペパーの料理だ!」
皆が浮かれてパーティの準備をする中、ゼイユは浮かない顔をしていた。
「……ねえスグ、大丈夫なの?」
「なにが?」
「だってあんた、アオイのこと…」
「うーん、それはそうなんだけど……」
スグリがちらりとアオイたちの方を見る。アオイとアマネは、2人で料理の手伝いを楽しそうにしていた。
「あんなに2人が幸せなら、それでいいかなって」
「スグ……あんた、大人になったわね」
「にへへ、アマネがいいやつでよかったべ」
それからスター団、ジムリーダー、四天王、教師陣も集まった大人数のパーティになったのだった。
アマネ
恋愛にトラウマ持ち。でもアオイの気持ちに応えたくてOKした。
アオイ
素直ないい子。報われる。
スグリ
いい子。幸せならOKです。