僕はげきからマホイップと世界を巡る   作:三笠みくら

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アオイとアマネのフェアリーカフェデート

 

どうも、アマネです。先日アオイちゃんと一応?お試し?でお付き合いすることになりました。本当にお試し期間にしてみて良かったかもしれない。正直恋愛ってよく分かんないし。

 

 

「ねえアマネくん、今度ここのカフェ行ってみない?」

 

「ハッコウシティの…フェアリーカフェ!?何そこ、絶対行きたい!」

 

「うん、フェアリータイプのポケモンがモチーフのスイーツがいっぱいあるんだって。マホイップモチーフのカップケーキもあるらしいよ!」

 

「本当!?絶対行く!!」

 

「じゃあ決まり!」

 

 

というわけでハッコウシティに来たわけですが。

 

 

「すご……あれってチャンピオンアオイじゃない?」

 

「めっちゃオシャレしてるね、なんかあるのかな」

 

 

アオイちゃんがめちゃめちゃ注目を集めている……いや確かにあのアオイちゃんはかわいい。淡いオレンジのワンピースに白のカバン。爽やかな雰囲気だけどガーリーさもある。ただ人だかりの中を進むのは気が引けるな。

 

 

「えっと…アオイちゃん!」

 

「!! アマネくん、待ってたよ!えへへ、この服…どうかな?」

 

「うん、似合ってる!元気だけどかわいい感じで!」

 

「ありがと、これママのお古なんだ」

 

「そうなんだ…アオイちゃんのお母さんって綺麗系だから似合いそうだよね」

 

「そうなの、ママの洋服着るの結構抵抗あったんだけど…勇気出して着てみて良かった!カフェ入ろ!」

 

 

アオイちゃん…いい笑顔だ、恋する女の子はみんな笑顔になるのかな、ルセちゃんもずっと笑顔だったし。…いや方向性が違うな、アオイちゃんの笑顔は晴れやかだけどルセちゃんの笑顔は世界を壊すのを楽しんでる笑顔だったから。

 

 

「うわぁ…店内もファンシー」

 

「ほんとだね、かわいい」

 

 

壁にはレースやフェアリーポケモンのステッカーが貼ってあって、いかにもフェアリーって感じだ。

 

 

「これがマホイップモチーフのカップケーキかぁ。うわすごい、マホイップのフレーバーごとに味が設定されてる!」

 

「これ美味しそうだよ、デカヌチャンのハンマーステーキ!」

 

「なぜフェアリーカフェにがっつりステーキが……?」

 

 

結局僕はマホイップカップケーキ(いちご風味)とキュワワーティー。アオイちゃんはデカヌチャンのハンマーステーキとデデンネスパークソーダ。

 

 

「えへへ、こういうかわいい系のカフェってあんまり行かないからなんか新鮮!」

 

「そうなの?アオイちゃんこういうの似合いそうなのに」

 

「いやほら、ここよりも外で色違いサンドイッチ食べてる時間の方が多いから…」

 

「ああ…そうだったね」

 

「でも聞いて!こないだデカヌチャンの最大サイズ色違いゲットしたんだよ!」

 

「パン落として作ったの?」

 

「だって〜、仕方ないじゃん、かがやきパワーとでかでかパワーを両立させるためにはパンは邪魔なんだもん…」

 

「ペパーくんが呆れてたのが良くわかるよ」

 

 

なんて話していると、あっという間に料理が到着した。カップケーキはミルキィルビー色のホイップが盛り盛りで、おまけにリボンあめざいく型のチョコプレートまで!これもオプションで選べるんだ〜。そしてアオイちゃんの前には…鉄板に置かれた分厚いステーキ。あまりにも場違いすぎやしないか。

 

 

「美味しそ〜〜、しかもにんにく風味のソースまでついてるんだよ!」

 

「カフェで出す料理じゃない」

 

「おまけに肉厚!デカヌチャンのハンマーで叩いたからお肉が柔らかいんだって!」

 

「ガチステーキじゃん…」

 

 

アオイちゃんは嬉々としてステーキをソースにつけて頬張っている。僕がおかしいのか?まあアオイちゃんが幸せそうだからいいか。カップケーキは…手づかみで食べるのがいいか。口をいっぱい開けて…いただきます!

 

 

「ん、甘くておいしい」

 

「ふふ、すごく口開いてたね」

 

「いやあ、これは一気に食べるのが礼儀でしょ」

 

「そうだ、アマネくんステーキ食べる?」

 

「いいの?」

 

「うん。はい、あーん」

 

 

ステーキをひと切れ食べると、口の中に肉汁とにんにくソースの旨みが広がる。いやほんとカフェで出すクオリティじゃなくない?美味しいけどもさ。

 

 

「これブレイズ種のパルデアケンタロスのお肉を使ってるんだって〜。だからお肉が香ばしいんだよ」

 

「…もしかして最初からこのステーキ目的だった?」

 

「うん!わたしお肉大好きだから!」

 

「まあいっか、楽しいし…」

 

 

それから僕はキュワワーティー、アオイちゃんはデデンネスパークソーダを飲んでごちそうさま。お会計は割り勘することに。アオイちゃんが奢ってくれるって言ったけど、流石にそういうわけにはいかない。

 

 

「当店学生割ご利用いただけますがどういたしますか?」

 

「えーっと、それじゃあ…カップル割で!」

 

「え、カップル?女の子同士じゃなくて?」

 

「はい、なんかすみません……」

 

「いえいえ、そういうことなら承知しました!カップル割で3割引きです!」

 

「お得になってよかったね」

 

「うん、カップル割嬉しいね」

 

 

お会計をしてカフェを出ると、ナンジャモさんとバッタリ会った。撮影始めるのかな?前の撮影楽しかったからまたやりたいんだけど。

 

 

ぎゃあ!?あ、アマネ氏!?なぜここに…」

 

「ナンジャモさんこそ!撮影ですか?」

 

「う、うん。フェアリーカフェで映えなスイーツを撮影しようと…ってあれ?」

 

 

ナンジャモさんはオシャレしているアオイちゃんと僕を見て、何やら察したようだった。

 

 

「うそーん!!もしかしなくっても…おふたりってそういうカンケイだったり!?」

 

「えへへ…まだお試しみたいな感じですけど」

 

「うんうん!若人の恋愛良きかな良きかな!もし良ければカップルでコラボを……いや、やっぱりいいです。んじゃもー楽しんじゃって!!」

 

 

ナンジャモさん…顔色悪かったけどどうしたのかな。まあでも気を使ってくれたのかな、ナンジャモさんならすぐ撮影って言いそうなのに止めたし。

 

 

「アマネくん…今日、カフェに付き合ってくれてありがとうね」

 

「うん、僕も楽しかったし。」

 

「お試しとはいえ恋人だし…これからもこういうの、楽しんでいこうね」

 

「……うん」

 

 

アオイちゃんと、お互い何を言うでもなく手をつないだ。夕焼けが眩しかったのと、やけに心がこそばゆかったのを覚えてる。

 

 




アマネ
可愛くって食べられない!なんてことはない。美味しくいただく。

アオイ
初デートでオシャレしてきた。肉食系女子。

ナンジャモ
アマネがトラウマ。バズると思いコラボを持ちかけたがやめた。
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