僕はげきからマホイップと世界を巡る   作:三笠みくら

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ヒスイ永住ルートに入る条件:アマネが帰還よりもショウを選ぶ。

※ただしこの選択までにショウに対するアマネの感情が愛(激重)になっている必要があります(超高難易度)

珍しくアマネ側から攻めていきます。アマネくんの愛が重くなったらこんな感じ。


ヒスイ永住編
一途


 

アルセウスが、冷たく告げる。ショウさんは、模倣品(コピー)なのだと。最初から、帰る場所などないのだと。ふと見ると、ショウさんの顔は真っ青になっている。今まで必死に、帰ることを目指して頑張っていたのに。耐えていたのに。これ以上、ショウさんを苦しめるのか?そんなの、もう嫌だ。

 

 

「……だったら。僕をこの時代に置いてください」

 

『ほう?』

 

「……アマネ、さん?」

 

「僕は……ショウさんをひとりにしたくない。だから、この時代でショウさんと一緒に生きます」

 

「だめ、ダメだよアマネさん。あなたには家族も、待ってる人も……」

 

「……それでも、僕はショウさんに幸せになってほしいんです」

 

「………っ!!」

 

『分かりました。その願い、聞き届けましょう』

 

「それなら、元いた時代で……僕に関する記憶とか、そういうものを全部消してください。僕がこの時代に残って、悲しむ人がいないように」

 

『分かりました』

 

 

アルセウスは消えた。残ったのは、呆然として涙を流すショウさんと僕……そして、涙を流すフラン。

 

 

「ごめんね、フラン。でも、僕はどうしてもショウさんの傍にいたかった」

 

「アマネさん、どうして」

 

「言ったでしょ?僕はもうショウさんをひとりにしたくないんです」

 

「それでも。アマネさんを元の時代に帰すって、わたし、約束したのに」

 

「ありましたね、そんなこと(・・・・・)。でも、もういいでしょ?」

 

「アマネ、さん」

 

「これからは、僕がずっと一緒ですから。ひとりじゃないですよ」

 

「アマネさん……う、うぅ……」

 

 

ショウさんは、僕を抱きしめてただ泣いた。ひたすらに、今までの苦しみを吐き出すように。それでいい。今まで散々耐えてきたんだから。もう、耐える必要はないんだから。

 

それから。僕たちはコトブキムラを去ることにした。ショウさんは、もうコトブキムラで冷ややかな目で見られるのが嫌なんだって。当たり前か、むしろ追放までされたのに優しいと思う。シマボシさんは悲しそうな顔をしたけど、最終的には認めてくれた。

 

あれから、ショウさんと僕はヒスイのいろんな場所を転々として生きている。幸い食べ物には困らないし、何かあればコンゴウ団やシンジュ団の人たちと協力すればいい。なんだかんだ充実している。

 

 

「ねえ、アマネさん」

 

「どうしました?」

 

「私……幸せなの」

 

「? それならよかった」

 

「うん、幸せなの、ほんとうに………」

 

 

ショウさんが抱きしめてくる。ショウさんは、綺麗だから。これ以上傷つけるわけにはいかないんだ。僕が、ショウさんを守るんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はあの時、どうすればよかったのだろう。アルセウスに告げられた真実が衝撃で、苦しくて。ただ、呆然としていた。そうしたら、アマネさんがこの時代に残ると言い出した。信じられなかった。アマネさんは、確かに私に協力してくれていたけど。それは元の時代に帰りたかったからじゃないの?

 

 

「……それでも、僕はショウさんに幸せになってほしいんです」

 

 

その言葉を聞いた瞬間、分かったの。アマネさんが、私のことをこんなにも大切に思ってくれているんだって。アマネさんは、元の時代に帰ることよりも私を選んだ。それがどうしようもなく苦しくて、どうしようもなく嬉しくて。自分が嫌になった。アマネさんのことが大事なら、アマネさんのことを心配している人たちのもとへ帰すべきなのに。それは分かってる。

 

でも。今、私の傍にアマネさんがいる。アマネさんが私と一緒にごはんを食べて、笑っている。一緒に横になって、星空を眺める。そんな日々が、幸せでたまらないの。記憶が消えたとはいえ、アマネさんのことを大切に思っている人たちがいたはずなのに。その人たちから、アマネさんを奪ったのに。

 

 

「アマネさん、私、幸せなの………」

 

 

私はどうしようもなく、愚かで幸せなの。




アマネ
ショウへの愛が重いとこうなる。

ショウ
罪悪感と幸せでごちゃ混ぜ。
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