僕はげきからマホイップと世界を巡る   作:三笠みくら

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箸休め&ゲット回。

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月はげきからに堕ちる

 

 

さて問題です。僕は今どこにいるでしょうか?それは…

 

 

「ロースト砂漠の!!ど真ん中ー!!」

 

 

なんでこんなことになったかというとですね。遡ること数十分前。

 

 

「アマネくん!今日はロースト砂漠に行ってみない?」

 

「ロースト砂漠…ああ、ここ?」

 

「そうそう!ここの岩の上が絶景ポイントなんだあ。コライドンの飛行で連れていってあげるから!」

 

「飛行で…!うん、行ってみたい!」

 

 

などという会話をして早速行ったわけですが。ロースト砂漠の中央に近づくにつれどんどん砂嵐がひどくなっていき。

 

 

「コライドン!?どこ行くの!?」

 

「アギャ〜〜」

 

「あっ」

 

「えっ」

 

 

ふわっと、体が浮いて。

 

 

「ああああぁぁぁーーーー!!!」

 

「アマネくーーん!!!」

 

 

ものの見事に、コライドンから振り落とされてしまいました。にしてもひどいな、マージで何にも見えないぞ。

 

 

「下手に動かない方がいいよなぁ……」

 

「ほみ!」

 

 

フランもそうだそうだと言っています。まあアオイちゃんが迎えに来てくれるだろうし、それにロースト砂漠って強いポケモンが多いって聞くし。あの火力なら心配いらないんだろうけど、フランを傷つけるわけにはいかない。

 

 

「…でもどこか、砂嵐を凌げる場所に行きたいな…」

 

「ギャオ!」

 

「サビナ、どうしたの?」

 

 

サビナこと、スコヴィランが緑の顎をクイっとして歩き出す。ついてこいって言ってるのかな。ちなみにサビナは唐辛子の名前です。女の子らしいのでね。

 

歩いていくと、砂に沈んだ物見塔らしきものが見えてくる。おお、あそこの陰なら凌げそうだ!

 

 

「ん……?」

 

 

何やら、もうひとつ影が見えるぞ。なんだあれは。

 

 

「グルル…」

 

「なんだこのポケモン…ボーマンダ?でもなんだかもふもふ」

 

 

ボーマンダにそっくりな、でもどこかワイルドな姿のポケモン。力なく地面に伏せている。

 

 

「どうしたんだろう…元気がないな」

 

 

キズぐすりを使ってみるけど、効果なし。なんでもなおしも効果なし。うーむ、どうしたものか。

 

 

ぐるぎゅ〜〜

 

 

「……ん?お腹、空いてるの?」

 

「………」

 

 

なるほど、お腹が空いてるのか。でもどうしよう、今僕の手持ち、チリソースマシマシのチョリソーサンドしかないんだけど。もし辛いものが苦手だったらまたサビナの時のような事態になりかねないし。

 

 

「……スンスン」

 

「え、気になる?」

 

「……ギャァ」

 

 

うーむ、食べたいのか。じゃあひと口食べさせてみよう。それでいけるならもっと、って感じに。

 

 

「はい、どうぞ」

 

バクバク……

 

「ギャーオ!!!」

 

「うわっ、急に元気!!」

 

 

いきなり雄叫びを上げて火を吹いたぞ。これは元気になったということでいいのかな?おっと、もっとよこせと言わんばかりに近づいてきた。

 

 

バクバク……

 

「ギャーース!!」

 

 

元気になったのか、ボーマンダ(仮)は火を吹いて飛びだした。よかったよかった。

 

 

「ギャオ?」

 

「ん?あーダメダメ、辛いのいっぱいあるからね。あっ」

 

 

マトマのみやらクラボのみを漁って、もぐもぐ食べている。…もしかして、辛いもの好き??

 

 

「ね、辛いもの好き?それじゃあ、これも食べられるかな?」

 

「ギャオ!!」

 

 

僕が差し出したのは、サビナのハバネロソースをチョリソーに染み込ませたものを握ったおにぎり。まあこれなら…

 

 

「ギャアアア!!!」

 

「ありゃ、駄目だったか。ちょっとレベルを上げすぎたかなあ」

 

 

何してるんだお前、と言わんばかりにサビナが見てくる。やめて、その視線痛いから。え、ハバネロソース?もちろん薄めてませんけど。

 

 

「ごめんね、いきなり辛すぎたね」

 

「ギャァ……」

 

「うん、元気になってよかった!それじゃ…」

 

「アマネくーーん!!よかった、ここにいた!!」

 

「アオイちゃん!」

 

 

アオイちゃんがすごい勢いでやってきた。心配してくれてたのか、申し訳ないなぁ。

 

 

「大丈夫だった……って、トドロクツキじゃん!!どうしたのその子!!」

 

「轟く…なに?」

 

 

アオイちゃんの話すところによると、このポケモンはボーマンダの古代の姿とされているポケモンなんだとか。とはいえ真偽はわからないらしいけど。

 

 

「弱ってるところにご飯をあげたんだ、今はもう元気だよ」

 

「ギャオ!」

 

「そっか、アマネくんは優しいねぇ。ところでその子…なんだかアマネくんに懐いてるみたいだけど?」

 

「えっ、そうなの?」

 

「ギャス!」

 

 

トドロクツキは、僕のことをじっと見つめている。なんだろう、もしかして…ゲットされたい、とか?おそるおそる、ボールを差し出してみる。すると、頭をコツン。

 

数回揺れて、カチッ⭐︎ なんと、一発ゲットだ。

 

 

「すごいねえ、トドロクツキは強いんだよ!それに空も飛べちゃうし!」

 

「あっ、確かに!これで僕も空を飛べちゃうのかな?」

 

「どうだろうね、しっかり教えないと」

 

「確かに。長い道のりかも」

 

 

すると早速トドロクツキがボールから飛び出てきた。マトマのみを差し出すと、美味しそうにバクバク食べた。かわいいな。

 

 

「それじゃ…よろしくね!」

 

「ギャオ!」

 

 

トドロクツキ……命名、ジョロキアをゲットした、僕なのでした。




アマネ
辛いものでポケ助けをした。

ジョロキア(トドロクツキ)
辛いもの好き。ご飯目当てでアマネにゲットされた。なおこれからアマネの常軌を逸した辛いもの好きの洗礼を受ける模様。

サビナ(スコヴィラン)
元々ロースト砂漠出身のポケモン。だいぶ警戒は解けているがアマネの辛いものジャンキーには呆れ気味。
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