カラいもの好きに悪いやつはいない(諸説あり)
「着いた、イッシュ地方ー!!」
「ほみー!」
「ギャオ!」
ジョロキアに乗りながら風に揺られて、ようやくイッシュ地方に着いた。イッシュ地方の中でもここはタチワキシティ。港町でいろんな場所へのアクセスもあるからここを目的地にしていたんだ。
「おつかれさま、ジョロキア。ありがとう」
「ギャオ!」
ジョロキアにお礼を言ってボールに戻したところで。
お腹が、空いた。
一応おにぎりとかは食べていたんだけど、目的地に着いた安心で気が緩んだみたいだ。何かないかと周囲を見回すと…なんとホットドッグの屋台!いいね、看板も手書きで風情がある。ここにしよう!
「すみません、ホットドッグひとつください」
「あいよ!ひとつ200円で、ソースはかけ放題だから!」
「ありがとうございます!」
うわあ、ソーセージに割れ目があるぞ。パリッパリに焼かれて焼き目もバッチリ。おまけにパンも焦げ目がついて若干かため。これはかなりいいんじゃないでしょうか。チリソースをたっぷりかけて、いただきます!!
「!!、おいしい!!」
爆弾みたいに肉汁が溢れてくる。ソーセージは若干スモークの匂いがついていて香ばしい。そしてパンも表面カリッと中はもっちりで優しい味わい。そしてチリソースの刺激でそれらがより際立つ……おいしい!!
「ふへへ、いきなりこんなおいしいのに会えるなんてね〜」
「あ、あの……」
何やら声をかけられたので振り向くと、そこには赤い髪の男の子。男の子もホットドッグを持っていて、さらにチリソースをかけている。
「…もしかして」
「うん!キミがチリソースいっぱいかけてるの見て、嬉しくなって声かけちゃった!キミもカラいの好きなの?」
「ふふ…お目が高いね、もちろん!大好きだよ、辛い料理、調味料、きのみ、なんでも大好き!」
「うわ〜、嬉しいな!あ、オレはアカマツ!家が食堂でさ、オレも料理好きなんだ〜」
「そっか、僕はアマネ!よろしくね、アカマツくん!」
堅い握手を交わす。まさかいきなり辛いもの好き仲間に出会えるとはね!それに明るくていい子そうだ、まさに運命の出会いってやつかな?
「ここのチリソースはホットドッグと相性のいいやつを選んで使ってるからさ、食べてて飽きないんだよね!」
「もしかしてはじけるチリソース?」
「そう!ちょっと痺れる系でかつカラい!一石二鳥だよね!」
わかる〜、なんて話し続けていると、どんどん仲良くなっていくのを感じる。アカマツくん、なんていい子なんだ。
「オレはブルーベリー学園に行ってるんだ!今は学園が休暇中だから帰ってきてるの!よかったらうちの食堂で何か食べてく?うちは安くて多いがコンセプト!もちろんカラいのだってあるよ!」
「いいの!?アカマツくん、サイコー!」
「うん、もちろん! まさかこんなかわいい女の子が辛いもの好きなんて…」
こうして僕は、アカマツくんの食堂にお呼ばれすることになりました。
アマネ
何も知らないアマネくん。
アカマツ
辛いもの好きが出会ってしまった。王道なピンクでかわいい女の子がタイプ(だと思う)。