僕はげきからマホイップと世界を巡る   作:三笠みくら

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タロちゃんの変態っぷりがみなさまに受け入れてもらえているようで何より。

感想お待ちしてます。


ライモンの遊園地すごいもん

 

 

遊園地に行く日。アカマツくんと一緒にライモンまで行くと、人だかりがすごかった。皆カラフルなカチューシャやお菓子を持って楽しそうだ。

 

 

「うわあ…すごいね」

 

「ね、僕こういうの初めて」

 

「2人とも〜〜!!」

 

 

いったいどうやってこの人だかりから僕たちを見つけたのか、タロさんが走ってくる。見るとエモンガのカチューシャをつけている。すでに準備万端らしい。

 

 

「わっ、タロ先輩かわいい!」

 

「でしょ〜、このカチューシャは初めてここに来た時の思い出なんです!さ、早く入りましょー!」

 

 

タロさんからチケットをもらって、僕たちは遊園地の中に入場する。ゲートをくぐると、とってもカラフルでエネルギッシュな光景が広がっていた。至る所にポケモンのデザインがあって、ゴミ箱までヤブクロンのデザインで凝っている。

 

 

「さあ、まずは…2人もカチューシャをつけましょう!それか他のグッズでもいいですよ!」

 

「え〜、恥ずかしいなぁ…」

 

「その恥じらいもかわいいですけど!せっかく来たんですから楽しまないと!ねっ!!」

 

 

タロさんに押し切られて、僕たちはカチューシャを買うことにした。アカマツくんはイーブイ、僕はミミロップのカチューシャを買って装着した。

 

 

「おんぎゃ〜〜〜!!かわいい!!はいポーズ!!思う限りのあざといポーズお願いします!!」

 

「え、え〜……じゃあはい、がお〜」

 

「オレも!がお〜」

 

「あびゃびゃびゃーーーっっ!!良い!!さあ、行きましょう!!フード、アトラクション、全てを楽しみましょ〜〜!!」

 

 

通常運転のタロさんと一緒に、僕たちはいよいよ本格的に遊園地を周ることに。

 

 

「あっ、見てください!チュロスですよ!期間限定のハバネロ風味……?遊園地でずいぶん思い切った味を…」

 

「ハバネロチュロス2つください」

 

「2人ともーー!!判断が早い!あ、わたしは普通のチュロスください」

 

 

ハバネロチュロスと聞いて、食べないわけにはいかない。少しして、辛くておいしそうな匂いが漂ってきた。そしてクルーさんから渡されたのは、真っ赤なチュロス!

 

 

「美味しそ〜、食べよ、アマネくん!」

 

「うん、いただきます!」

 

「あびゃびゃ、おいしそうなものを前にした2人の笑顔…ショットチャンス!!」

 

 

ひと口食べると、想像以上の辛さが襲ってきた。なるほど、遊園地だからと侮っていた僕らを殴りにきたな。本格的なハバネロ風味に、チュロスのふわふわ食感が合わさってより刺激が際立つ!

 

 

「美味しい〜、思った以上に本格的だね!」

 

「オレもびっくり!遊園地で辛いの食べられるなんてね!」

 

「ふへへ、2人が楽しそうでわたしも幸せ…」

 

 

チュロスを食べながら移動していると、何やら人混みが増してきた。

 

 

「うわ、すごい人…どうしたんだろう?」

 

「なんでしょう?マスコットのグリーティングだったり!?」

 

『みなさ〜ん!ライモン楽しんでますか〜!』

 

 

人混みをかき分けて覗き込むと、そこにはパステルカラーのワンピースに身を包んだ女の人がいた。マイクを持ってるから、アイドルかな?

 

 

『今日はここ、ライモンパークでわたし、メイがメイっぱい楽しんじゃいますよ〜!』

 

「なるほど、メイさんの番組でしたか」

 

「メイさんって?」

 

「イッシュでもトップの有名人だよ、アイドルに女優に商店街のオーナーに…それからもちろんポケモントレーナーとしてもすっごい人!そりゃこんな人だかりができるわけだよねぇ」

 

「へ〜……」

 

 

そんなすごい人なのか。でも確かに明るい笑顔は人気が出そうだ。ていうか肩書き多いな。疲れたりしないのかな。

 

 

『さあ!それでは早速参りましょう、突進インタビュー!ライモンパークで楽しんでる人にいろいろ聞いていっちゃいますよ〜!』

 

「メイちゃーん!」「俺を取材してくれー!」

 

 

何やら野太い歓声が聞こえる。まあそういうことならここに人が集まってるうちにアトラクションに…

 

 

『それじゃあ…ミミロップのカチューシャがかわいいアナタ!!』

 

「え」

 

『すっごく似合ってますね〜、やっぱりミミロップいいですよね!』

 

「ぅあ、えっと…」

 

『大丈夫ですよ〜、緊張しないで!ライモンパークで気になるアトラクションなんかありますか〜?』

 

 

違う。緊張とかの問題じゃないんだ。今、メイさんが僕にマイクを向けたことでこの場にいる人の目線が一斉に僕に向く。それが怖くてたまらない。好奇の目で、みんなが僕を見ている。思い出すな、思い出すな……

 

 

「アマネくん……?」

 

「ぅ、ぁ……」

 

 

呼吸が苦しくなってくる。まずい、このままだと……

 

 

「……え?」

 

 

一瞬、体が浮いた感覚がして。次の瞬間、僕は別のどこかにいた。

 

 

「よう、大丈夫か?」

 

 

声の方を見ると、アーケオスを連れた女の人が立っていた。黒いライダースにゴーグルと、かなりハードボイルドな装いだった。

 

 

「お前の様子がおかしくなってくのを見たんでな。つい連れてきちまった」

 

「ぁ……いえ、ありがとうございます」

 

「それにしてもあれはただの緊張じゃねえ、ありゃ視線恐怖症の類いだろ。怖かったな」

 

「あの、お姉さんは……?」

 

「アタシか?」

 

 

お姉さんはライダースをパリッとたなびかせ、キメ顔をして名乗った。

 

 

「世界を旅する、バトル好きのお姉さんだ」

 

 

「……名前……」

 

「あ、名前?トウコってんだ、よろしく」

 

 




アマネ
げきからマホイップの発見時にマスコミや周囲の人に詰め寄られたのがトラウマで視線恐怖症に。

タロ
かわいいものが大好きな変態という名の淑女。

アカマツ
よき友達。

メイ
イッシュ1の多才美少女。

トウコ
アマネを助けた。でかい。
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