僕はげきからマホイップと世界を巡る   作:三笠みくら

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とにかくブルーさんが衝撃を受ける回です


すれ違いかけ違い

 

 

「そういえばレッドさん、さっきの女の子って誰なんです?」

 

「……確か、ジョウトの子」

 

「確かって……」

 

「グリーンが話してた、けど。話したことない」

 

 

話したことないというか、話にならなかったが正しいんじゃないでしょうか。だってレッドさん元々無口だし。

 

 

「よく……挑みに来る。まあ強いけど……なんか、怖いんだ」

 

「怖い?割と可愛いファッションでしたけど」

 

「なんていうかな……目がぎらぎら、してる感じ。」

 

 

ぎらぎら……あれかな、バトルジャンキー的な。それにレッドさんに挑みに来るってことはその子も強いんだろうな。いつかレッドさんに勝つのが目的だったり?

 

 

「でも、だったらなんであの時逃げたんだろ?」

 

「………(フム」

 

「レッド!!」

 

 

何やら勢いのいい声が響いて、女の人が歩いてきた。うわあ、見るからに勝ち気、強気って感じだ。でも美人さんだな、男の人を言いなりにさせてそうだ。

 

 

「………」

 

「相変わらずの無口ね、まあいいわ。と こ ろ で」

 

「ひゃっ!?」

 

「アナタは?」

 

「ぼ、僕はアマネっていいます……レッドさんにはお世話になって……」

 

「ふーーん……」

 

 

じろじろ見られる。なんだか品定めされてる感があって怖いぞ。

 

 

「まあ中々カワイイわね…あたしはブルー。レッドとは幼馴染よ、よろしく」

 

「よろしくお願いします…」

 

「アナタには色々聞きたいことがあるのよ。まずアナタ、何者?シロガネやまにたどり着いたってことは相当の実力者よね」

 

「あ、違います。僕はレッドさんに連れてきてもらったんです」

 

「レッドが!?アナタを連れてきた!?」

 

「はい」

 

え、うそ……レッドがそんなことを……??

 

 

何やらショックを受けているご様子。でもレッドさんの幼馴染ってことはこの人も強いのかなあ。

 

 

「…ま、まあいいわ。レッドとシロガネやまで何をしているのかしら?」

 

「ポケモンバトルの特訓をつけてもらってます」

 

「レッドに!?」

 

「はい」

 

待ってよ……それだけレッドがこの子のことを気に入ってるってことよね??ちょっと想定外すぎるんだけど……

 

 

またまたショックを受けたご様子。そういえばブルーさんの話は聞いたことがあるな、イーブイの進化系・エーフィを連れてるって。確かにあの吊り目はぴったりだ。

 

 

「でも、レッドが特訓をつけるってことはやっぱりバトルの素質があるのよね!?どこかのチャンピオンだったり!?」

 

「いえ、ジムとかに挑戦したことはないです」

 

「じゃあなんでよ!!」

 

「それには複雑な事情がありまして……」

 

「そう……まあそれは聞かないでおくわ。でもレッドは無口だし無愛想だから大変でしょ?」

 

「いえ、すごく分かりやすいですけど」

 

「どこがよ!!」

 

 

幼馴染ですらここまで言うって、やっぱ昔からレッドさんは変わらないんだなあ。

 

 

「………」

 

「何よレッド、不服そうね」

 

ぎゅっ「……アマネくんを、ひとりじめしないで」

 

「あぁもう、レッドさんたら」

 

「!!!!」

 

あ、うそ……レッドが誰かに抱きつくなんて、あまつさえこんなことで嫉妬するなんて……!!

 

 

ブルーさん、頭を抱えちゃった。やっぱりレッドさんのことは幼馴染でも分からないものなんだなあ。レッドさん、頭をぐりぐり押し付けるのは痛いからやめてね。

 

 

「……そんなに、その子のことが好き?」

 

「大好き」

 

「即答!!あんたそんなこと言うやつだった!?」

 

「………」

 

「どこが好きなの?」

 

「優しいのと、料理上手なのと、笑った時がかわいいのと、かけてくれる言葉が……」

 

「レッドさん、恥ずかしいですよ」

 

「………」

 

 

レッドさんはバトル以外はほんとに子供みたいだからね。でもレッドさんのあのキラキラおめめを見るとこっちも甘やかしたくなっちゃうんだよ。

 

 

「……だから、邪魔しないで」

 

「〜〜〜っっ、そう……まさか、こんなにもアンタが人を好きになるとはね……でも、この子の話だけでも聞いてやってくれない?」

 

 

そう言って、ブルーさんは誰かに電話し出した。その瞬間、あの時の女の子が走ってきた。

 

 

「レッドさん!!」

 

「この子はコトネ。アンタも知ってると思うけど……まあジョウトのチャンピオンね」

 

「そうなんですね、初めまして」

 

「そういうのいいです!話は聞いてました、レッドさんがアマネさんのことが大好きなのは分かりました……でもわたしだって……!!」

 

「ちゃーー!!!」

 

 

ピチューが空気を読まずに飛び出してきた。元気に飛び跳ねて、それから僕の腕の中にすっぽり入った。

 

 

「ちゃ♡」

 

「その、ピチューは?」

 

「レッドさんにもらったタマゴから孵った子です!元気でかわいいんですよ!ほら!」

 

「ちゃーー!!」

 

「……家族みたいな、もの」

 

 

レッドさんがピチューごと僕を抱きしめてくる。あはは、痛い痛い。ん?何やらコトネさんがプルプル震えて……

 

 

うあぁぁーーー!!!!

 

「コトネ!!」

 

 

……号泣しながら、そのまま去っていってしまった。何やらデジャヴ。なんだったんだろう……

 

 




アマネ
料理できて可愛くて優しい美少女(男)。

レッド
アマネくん大大大好き。家族みたいなものだもんね……♡

ブルー
勝ち気美人。デレッドさんに衝撃を受けた。

コトネ
デレッドさんっぷりを陰で聞いてた。そして脳破壊された。
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