僕はげきからマホイップと世界を巡る   作:三笠みくら

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シロナさんはだらしないくらいがいいと思う


悪酔いシロナさん

 

ヨスガシティの高級ホテル ロイヤルスイートルームにて

 

 

「さあ!いっぱい食べて飲んで騒ぐわよ〜!アマネくんも好きなの選んで!」

 

「こんなにチラシがいっぱい……」

 

 

テーブルの上に、宅配ピザやお寿司のチラシが並べられている。どうやらシロナさんは今日はとことん食べるつもりらしい。

 

 

「何食べたい?ピザでもハンバーガーでもなんでも頼んでいいわよ!」

 

「シロナさん……ただでさえこんないい部屋とってるのにそんな豪遊していいんですか?」

 

「いいの!お金ならある!!」

 

 

ビシッと黒と金色のいかにも高級そうなカードを取り出す。まあ確かに家広かったもんな。お金はあるのか。

 

 

「今日はお酒も飲んじゃおうかしら〜、このペパロニピザ美味しそう!」

 

「お酒かあ……シロナさんお酒飲んだらもっと駄目になりそう」

 

「失礼ね!迷惑はかけないようにするわよ!ほらほら、固いこと言わないでアマネくんもいっぱい頼んじゃって!!」

 

 

そう言ってチラシを押し付けてくる。そのチラシの一面には、デカデカとレッドホットピザ、の写真が貼り出されていた。ものすごく辛いらしい。おいしそう……

 

 

「じゃあ僕はこのレッドホットピザとスパイシーチキン!あとコーラ!」

 

「いいじゃない、じゃあ私はペパロニピザと白ワイン!それから〜……」

 

 

シロナさんがテキパキと電話をかけている。側から見ればかっこいい美人さんなんだけどな。少しして、部屋のドアがノックされた。

 

 

「は〜い、いらっしゃい、ヒカリちゃん!」

 

「こんばんは、シロナさん。どうしたんですかこんなすごいホテル!!いきなり来てっていうからびっくりしちゃいましたよ!」

 

「うふふ、とりあえず上がって上がって。アマネくん、ヒカリちゃんよ!私の大事なお友達!」

 

「えっへへ……初めまして、アマネくん」

 

「初めまして」

 

 

ヒカリさんも加わって、さらにパーティの話は盛り上がった。シロナさんとヒカリさんは友達同士だからすごくキャッキャとはしゃいでいる。

 

 

「わたしはトリプルビーフバーガーとポテトLセット!それからミックスオレも!」

 

「やるじゃないヒカリちゃん、そうよ、今日はとことん遊んで食べる夜なんだから!楽しまなきゃ〜〜!!」

 

 

2人がはしゃいで少し経って、ホテルの部屋に大量の料理が運ばれてきた。ピザにハンバーガー、それからカラフルな飲み物がいっぱい。

 

 

「さあ、乾杯しましょ!かんぱーい!!」

 

「「かんぱーい!!」」

 

 

シロナさんの音頭で一気にそれぞれの飲み物を飲んで、パーティの始まりだ。

 

 

「ぷはぁ〜〜、久々の白ワイン!!さいっこ〜〜!!」

 

「シロナさんがお酒飲んでるの、初めて見たかも……アマネくんはさ、どうやってシロナさんと知り合ったの?」

 

「レポートから逃げたシロナさんを助けました」

 

「わお……さすがというか。大変だねえ、シロナさんかっこいいけどダメなところもあるからね」

 

「僕は今のところダメなところしか見てないですけどね」

 

 

3人が思い思いにいろんなものを食べて飲んで。シロナさんのピザやヒカリさんのポテトも食べさせてもらった。だからお礼に僕のレッドホットピザを分けようとしたんだけど、どうしてか断られた。辛さは控えめ(アマネ調べ)なのにね。

 

 

それからいろんな話をした。ヒカリさんはシロナさんに助けてもらったり、一緒にシンオウの危機を解決したりしたらしい。だから尊敬しているけど、呆れてもいるらしい。やっぱりそうなのね。

 

 

「うぇへへ、2人とも仲良しじゃな〜い、わたひも混ぜてぇ?」

 

「うわあ、シロナさん露骨に酔ってる」

 

「酔ってらい酔ってない、ただちょ〜っとぽかぽかして、気持ちよくって……幸せなだけ〜〜♡」

 

「それを世界は酔ってると言うんです」

 

 

シロナさんの顔は赤くなっていたし、白ワインのボトルもすでにほとんど空っぽだ。でもまだまだ他の白ワインが残っているから、多分まだ飲む気なんだろうな。

 

 

「えっへへ、楽しいわねぇ……ほらほら、アマネくんも飲んでいいのよ?」

 

「ダメです、僕未成年なので」

 

「ぶ〜。ケチねえ、いい?楽しんだり満足していたりしているなら法律なんて関係ないのよ!!」

 

「あります」

 

「シロナさんって酔うとこんな感じなんだ……びっくり」

 

「ほらシロナさん、勝手にコートとか脱がないでくださいよ。風邪ひいちゃいますよ」

 

「うぇ〜〜、ありがとアマネくん、相変わらず優しいのねぇ」

 

 

優しいと言うよりも、シロナさんが手がかかるだけだと思う。だって本当に何をするにも目が離せないんだもの。今だって酔った勢いで黒いコートを脱ごうとしている。

 

 

「あはは……アマネくん大変だね、シロナさん気に入った人にはとことん近いよ」

 

「そうよぉ、わたひアマネくんのことだ〜い好き!らって家も片付けてくれるしお世話焼いてくれるし……そうだ、アマネくん?」

 

 

シロナさんが近づいてくる。本当黙っていれば美人なんだよな。ほんのり赤い顔とじっとりした瞳に、思わずびっくりしてしまう。

 

 

「なんですか、シロナさ……」

 

 

ちゅっ

 

 

「……私と、一緒に暮らさない?」

 

「……はい??」

 

 




アマネ
綺麗好きかつだらしない人を放っておけないタチ。

シロナさん
酒に酔うとダル絡みする悪癖持ち。アマネのほっぺにキスした。

ヒカリ
ご存知シンオウ主人公。時系列はプラチナ準拠。
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