シロナさんが好き。憧れ?恋愛?どっちでもいいか。大好きなのは変わりないから。
シロナさんは綺麗でかっこよくて強くて素敵な人。だらしないところもあるけど、わたしのことをいっぱい助けて導いてくれた。
「ねぇヒカリちゃん。強い人ってどんな人だと思う?」
「え?ポケモンバトルが強い人じゃないんですか?」
「ふふ……それもあるけど、1番はね。」
「自分の意志をまっすぐに貫ける人よ」
なんて話をしたのを覚えてる。シロナさんも強いんだ。だってアカギさんにも堂々と啖呵を切っていたから。
シロナさんはいつも忙しそうだった。リーグの仕事に考古学の調査。だからわたしも手伝うことにしたんだ、少しでもシロナさんの力になりたくて。一緒にジムの視察に行ったり、伝説のポケモンの調査をしたり。一緒にいられるだけで幸せだった。でも何よりも。
「ありがとうヒカリちゃん、あなたのおかげでとっても助かってるわ」
そう言ってもらえるだけで天に昇るような気持ちになれた。もっとシロナさんと一緒にいたい、もっとシロナさんの役に立ちたい。その気持ちはどんどん高まっていった。
でも最近はわたしも忙しくなって、シロナさんと話せなくなった。コンテストにチャンピオンの仕事……強くなれたのは嬉しいけど、やっぱり寂しい。
そんな中、シロナさんからホテルに呼ばれた!なんでもパーティをするから来てって!久しぶりに会える、そう思ったら。
「あ……初めまして」
……誰?知らない子がいた。でもシロナさんがわたしのことを大切な友達って言ってくれたからいいんだ。でもその子……アマネくんは。レポートから逃げたシロナさんを助けたんだって。シロナさんのお家の片付けをしたんだって。別にいいよ、わたしもお片付けできないし、偶然出会ったらしいしね。だからいいの、気にしない気にしない……
……つもりだったんだけどなー。酔っ払ったシロナさんが、アマネくんのほっぺにキスをした。ちょーーっと、許し難いかな??
お ま け に。
アマネくんとシロナさんがバトルすることになって……シロナさんは、すっごく楽しそうだった。
アマネくんのポケモンはすごく理不尽というか……めちゃくちゃだった。激辛エネルギーってなに?でも追い詰められたシロナさんはすごく楽しそう。そして……バトルでは、アマネくんが勝った。それはいい、いいんだけど。
「アマネくん……あなた、シンオウリーグに来る気は……?」
はいアウト。すぐにアマネくんを控え室に連れて行ってお話した。あれは流石に見逃せない。なにあれ、ズルでしょ。短期間であんなにシロナさんからの好感度稼ぐって。とはいえシロナさんが気に入ってる子だから、注意する程度に留めたの。なのに。
「アマネくん……シンオウリーグに来ない?これは私からの賄賂兼マーキングみたいなもの。」
そう言って、シロナさんがアマネくんに手渡したのは翡翠でできた雫型のネックレス。そのネックレスの価値を、わたしは知ってる。
前、シロナさんの生まれ故郷……カンナギタウンにお邪魔した時。シロナさんのお婆さんから、その話を聞いた。
「かつてシンオウはヒスイ地方と呼ばれておってな。同じヒスイの名を持つこの石は大変貴重かつ縁起の良い石であった。この首飾りも、婚礼の儀などに使われておったものじゃ。そう簡単に手に入るものではないぞ」
そう言っていた。わたしの言いたいことはわかるでしょ?そう、このネックレスは婚礼の儀……つまり結婚する相手に渡すの。それをシロナさんは、アマネくんに渡した。それだけシロナさんは、アマネくんのことを……
「ぅああぁぁーーーーっっ!!」
抑えきれなくて、声を上げた。
ヒカリ
シロナさん大好き。友達として接するならいいけど好感度高くなりすぎ。アマネくんちょっと許せないね?
シロナさん
ヒカリの憧れの人。アマネを囲う気満々。
アマネ
シロナさんの好感度を爆速で上げていった。お前が悪い。