あのあとシロナさんたちが戻ってきて、ギンガ団の人たちの中でも放射性物質を海に捨てていたのは一部の人だと分かり、サターンさんがしっかり管理することになったみたい。それからシロナさんがリーグに掛け合って、ナギサシティの海を綺麗にする活動が始まってひと段落。
「それで…アマネくん、そのタマゴはどうしたの?」
「いやぁ、なんか知らない女の子からいきなり渡されて…」
「すっごく綺麗、なんだか海みたい」
ヒカリさんに言われてタマゴを改めて見てみると、確かに水色の部分が揺らめいていて水面みたいだ。
「それじゃあこれからそのタマゴを育てていかなきゃいけないのね!」
「そうですね、どんなポケモンが生まれるかは分からないですけど…」
「…ねえアマネくん、もし貴方さえ良ければ私にそのタマゴを孵す手伝いをさせてくれない?」
「え、嫌です」
「即答することないじゃない!なんでよ!?」
「だってシロナさん生活力ないじゃないですか…ないどころかマイナスじゃないですか…そんな人に手伝いをさせられないですよ」
「うぅー、否定できないのが辛い!」
「仕方ないですよシロナさん、あきらめましょ」
いやポケモントレーナーとしてなら優秀なんだろうけどさ。やっぱりどうしても1人の人間としてのシロナさんには不安しかないよね。そういう面においてシロナさんへの信頼ないからね。
「それでなんですけど、僕そろそろシンオウを離れようと思ってて」
「えぇ!?シンオウリーグに来て私のあれこれを手伝ってくれるっていうのは!?」
「そんなこと言ってませんし、なんか追加されてません?」
「でもいなくなっちゃうのかぁ、なんだかんだ寂しいな」
「ヒカリさんそういうこと言うんですね…」
「ん?なあに?」
「なんでもないです、それでどこかいいところないかなーと思って」
「いいところ…それならホウエン地方はどうかしら!」
ホウエン地方か…確か暖かくてのどかな地方だって聞いたな。ホウエン地方ならタマゴも育てられるかもしれない。
「いいですね、準備して行きます!」
「私たちも手伝うわ!」
2人に手伝ってもらって、荷造りは完了。厳重にタマゴを保護して…っと。
「それじゃあアマネくん、元気でね!」
「いつかはシンオウリーグに来てね?いつだって椅子は空けておくから。」
「はい!お世話になりました!」
2人に手を振って、空を飛ぶ。ホウエン地方では厄介なことに巻き込まれないといいな……
「ねえシロナさん、アマネくんのこと本当にシンオウリーグに呼ぶつもりなんですか?」
「ええ、私は本気よ?あの子…バトルしている時、すっごく楽しそうだったもの。バトルそのものというより…ポケモンたちが輝くのを見ているのが楽しいって感じね」
「それもそうですね、ポケモンバトルは楽しくなきゃ!」
「それもあるけど…」
「?」
「私生活でも……支えてほしいなって」
「……やっぱり消しとくべきだったか」
アマネ
ホウエンへレッツゴー。
シロナさん
公私共にアマネに頼る気満々。