「えっと…ユウキさん、助けてもらった上に宿まで紹介してもらうなんて…本当どうお礼を言ったらいいか」
「いいよ!困ってる人は見過ごせないし!あと…タメ口でいいよ、なんか敬語って落ち着かない」
「じゃあ……ユウキくん!よろしく!」
「カワイイ!!」
トウカの森で助けたアマネを、ユウキは宿へと道案内していた。トウカシティにあるポケモンセンターまでだがアマネと共に歩くことのできる幸せを、ユウキは噛み締めていた。
「そういえばユウキくんって、ホウエンの人?」
「え、そうだよ?俺の父さんがトウカジムのジムリーダーなんだ」
「そうなんだ、僕ホウエンに来たばっかりだから詳しくなくって。迷惑かけちゃってごめんね」
アマネのその言葉にユウキの脳は超高速で回転し、そしてまたしても結論を出した。
「だったらさ!俺が色々案内するよ、ホウエンは一通り巡ってるから詳しいし!」
「………」
(しまった、ちょっといきなりすぎたか!?)
「いいの!?」
(よっしゃーーー!!!!)
こうしてユウキはアマネのことを案内することが決まり、心の中で高らかにガッツポーズをした。
「ホウエンに来たばっかりって言ってたけど…どこから来たの?」
「もともとはガラルにいたんだけど…色々あっていろんな地方を旅してるんだ。シンオウ地方から来たんだよ」
「シンオウ!?すごい遠かったでしょ、大変じゃなかった?」
「大丈夫、僕には心強いポケモンがいるから!」
「そっかぁ、でも何かあったら言ってね!俺、力になるから!」
「ありがとう、ユウキくんかっこいいね!」
「へぇ!?ま、まあ男ならこれくらいは当然だよっ!」
アマネの一挙一投足にメロメロなユウキは、アマネに褒められて舞い上がっていた。そして何かお礼がしたいとのことで、アマネとユウキはトウカシティの茶屋でお茶をすることになった。
「ホウエン地方って暖かい場所だって聞いてたけど…本当だね、のどかで優しい感じ。」
「でしょ?俺も生粋のホウエン人ってわけじゃないけど、ホウエンはいいとこだよ!」
「ここなら、タマゴも孵るかも…」
「タマゴ?」
ユウキがそう聞くと、アマネは水色のタマゴを取り出す。中心には赤いコアのようなものがあり、一見するとガラスのインテリアのようにも見える。
「それ、本当にタマゴ?」
「うん、少しだけど鼓動みたいなのも聞こえるんだよね。それにほんのり温かいんだ」
「へえ…やっぱポケモンって不思議だなー」
「ね、僕もびっくり。でもどんなポケモンが孵るのか気になるし、大切にするよ」
そう言って、アマネはタマゴをタオルで包む。その優しさと微笑みに、ユウキはまたしても胸を射抜かれる。
「そうだ、ホウエンでどこか観光名所ってあるかな?やっぱりホウエンに来たからには観光したいし、タマゴにもいろんなところ見せてあげたいんだ」
「そっか、それなら俺に任せて!色々巡っちゃおう!」
アマネとホウエンを巡ることになって、ユウキは天にも昇る気持ちだった。
しかしこの小説を読んでいる人はお分かりだろう。アマネは男である。
アマネ
ホウエンにやってきたぞっ
ユウキ
アマネさんかわいいなぁ、一人称僕かぁ……カガリさんもそうだったし流行ってるのかな?(都合のいい脳みそ)