トウカシティから離れて、ミナモシティに歩いてきたアマネとユウキ。そこでは何やら人だかりができていた。
「ん?なんでしょう、あれ」
「あー、あれは多分ルチアさんだな」
人だかりに近づいていくと、黄色い声や野太い声が大きく聞こえた。
「キラキラ〜?くるくる〜!ルチアの!ミラクル⭐︎スカウト〜!」
「ルチアちゃーん!!」
「俺をスカウトしてくれー!!」
可愛らしいアイドル衣装に身を包んだルチアが、身振り手振りでファンたちにサービスをしていく。笑顔も元気はつらつで、人気があるのも頷けるという感じであった。
「さあ、今日も才能あふれる子を見つけちゃうぞ〜?ん?んん〜?」
「そこのキミっ!!」
「え?」
ルチアが真っ直ぐに指差したのは……アマネであった。すぐに軽い足取りで、ルチアはアマネに近づいていく。
「ねえねえキミっ!コンテストに興味はある〜?」
「コ、コンテスト……?人前に出るやつはちょっと……」
「ノンノン!ポケモンコンテストはね、手持ちのポケモンの魅力をアピールするの!トレーナーの実力や、信頼関係がとっても重要なんだよ!」
「やります」
「アマネさん!?」
ポケモンの魅力をアピールする、というルチアの言葉に、アマネは即答してしまった。何せアマネにとって、手持ちのポケモンたちは皆素晴らしい魅力を持った子たちだからだ。
「そういうことなら決まりだね〜!さあさあ、コンテスト会場にレッツゴー!!」
ルチアに連れられ、アマネはコンテスト会場へと向かっていく。慌ててユウキも2人を追いかける。
「なんだぁ、ユウキくんとお友達だったんだね!それならあのキラキラオーラも納得っ!それじゃあアマネさん、控え室に行こっ!ユウキくん、特別席を用意しておくから…しっかりアマネさんのこと応援してあげてね?」
「あ、アマネさん!全力で応援するから!」
ユウキに手を振って、アマネはルチアと共に控え室に入って行った。
控え室に入ったアマネは、早速ルチアからコンテストの説明を受けていた。
「…それでね、コンテストは今やトレーナー自身も輝く、スーパーコンテストライブへとミラクルチェンジしたのです!!」
「……トレーナーも、輝く?」
その言葉に、アマネは嫌な予感しかしなかった。アマネは、「ポケモンの魅力をアピールするコンテスト」だと思ったから誘いに乗ったのだ。だが今の口ぶりからして…
「さぁ、アマネさん!この中から…衣装を選んで!!」
「うわぁぁーー!!」
嫌な想像通り、アマネ自身もアイドル風になって参加しなければならないのであった。しかしやはりというべきか、トルソーにかけられた衣装はどれも女性用であった。
「あの……僕、男なんですけど…」
「そうなんだ!お得だね!」
「何がですか!?とにかくこの話は無かったことに……」
アマネが急いで控え室を出ようとすると、それよりも早くルチアが回り込んできた。
「いいのかな〜?コンテストほどポケモンの魅力をアピールできる場はないと思うよ〜?」
「うっ……」
「それに!どれか衣装を選べば、お揃いの衣装をポケモンちゃんに着せてあげられるよ??」
「それって……もしかして、例えばこのふわふわなロリータ衣装を着れば、フランにもこの衣装を着せられる…ってことですか?」
「もっちろん!それに〜、ユウキくん、すっごく楽しみにしてたねえ?あのキラキラした目、期待に応えてあげなきゃと思わな〜い??」
「……やります!!」
「やった!それじゃあ決まり!衣装とかアピールとか決めよ〜!」
こうしてアマネは、ルチアの説得によってコンテストに挑むことになったのだ。
アマネ
いよいよアイドル衣装を着ることに。
ユウキ
アマネのコンテストライブを楽しみにしている。哀れなり。
ルチア
ご存知コンテストアイドル。たくましい。
次回、いよいよ脳破壊!デュエルスタンバイ!