僕はげきからマホイップと世界を巡る   作:三笠みくら

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にゃんにゃんにゃん。最終回にゃん。


僕はげきからマホイップとジムを巡る

 

エンジンシティ スタジアム

 

 

エンジンスタジアムに、人々の熱狂が溢れている。割れんばかりの歓声、刺すような輝きの視線。そう、今日はチャンピオンがユウリに変わってから初めてのジムチャレンジ、その開会式だった。

 

コートの中央には、リーグ委員長・ダンデとチャンピオン・ユウリが立っている。

 

 

「さあ、いよいよ最後のチャレンジャーの紹介だぜ!ユウリ、頼んだ!」

 

「はい、最後のチャレンジャーはわたしが推薦した人です!」

 

 

その言葉に観客はどよめく。チャンピオン・ユウリのお眼鏡にかなうチャレンジャーがいるというのか。そんな人々の期待とスポットライトが、入場するチャレンジャーを待ち構える。

 

 

「……うぁぁ、緊張するぅ〜〜……今からでも帰りたいよぉ……」

 

「ほみ、ほみ!」

 

「うん、頑張る!よし、行こう!!」

 

 

最後のチャレンジャーが、コートに足を踏み入れる。肩には、真っ赤なマホイップが寄り添っている。

 

 

「チャレンジャー・アマネだぁーーー!!!」

 

 

喝采を浴びながら、アマネは緊張しつつも手を振った。

 

 

 


 

 

「ふぁ〜〜、緊張したなぁ」

 

「アマネくんお疲れ様!」

 

「ユウリさん」

 

「さっ、これからジムチャレンジだね!頑張って、応援してる!」

 

「……はい」

 

 

ユウリの応援を受けて、早速アマネは最初のジム・ターフジムに向けて歩き始めた。

 

 

4番道路

 

 

「ん?なんか騒がしいな……」

 

 

4番道路には人だかりができていた。皆戸惑っている様子だった。

 

 

「あ、あんたユウリが推薦したジムチャレンジャーだろ?頼む、あいつを止めてくれ!」

 

「あいつ?」

 

 

人混みをかき分けて見に行くと、そこにはイーブイがいた。周囲にはボールやきのみが散乱している。しかも他のポケモンたちが、イーブイにきのみを貢いでいる。

 

 

「あれは……」

 

「あのイーブイ、強すぎるんだよ!ボール投げても捕まらないし俺らのポケモンも倒されるし……それで負けたら奴隷みたいに顎で使われるんだ、ひどいだろ?」

 

「うわぁ……」

 

 

イーブイはアマネに狙いを定めたのか、毛を逆立たせて戦闘体勢に入る。

 

 

「…よし、フラン!行っておいで」

 

「ほみ!」

 

「ブイッ!!」

 

 

イーブイが素早くフランに攻撃を放つ。かなり鍛え上げられていて、トレーナーやポケモンを蹴散らすのも納得という感じだった。

 

 

「フラン、マジカルフレイム!」

 

「ふぁっ……」

 

 

あまりに広範囲かつ高威力な攻撃に、イーブイは避けきれず倒れてしまった。いくらパワーが強くても耐久は低いらしい。

 

 

「ブイ……」

 

「イーブイ、確かにきみは強い。でも強いだけじゃ手に入らないものもあるんだよ」

 

 

そう言って、アマネはイーブイにきのみを差し出す。イーブイは何かを感じたのか、きのみをかじる。

 

 

「ブイッ!!」

 

「あ、これマトマのみだった。ごめんね、辛いもの苦手だったんだ……」

 

「……フッ」

 

 

イーブイが頭を擦り付けてくる。アマネはイーブイにモンスターボールを当てた。

 

 

数回揺れて、カチッ。アマネは晴れてイーブイをゲットしたのだった。

 

 

「よし……じゃあ、ジム行くか!」

 

 

アマネがターフジムに向けて走り出す。爽やかな風が、アマネの旅路を応援しているようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

「もうそろそろかなぁ……」

 

 

エンジンシティ駅で、アマネは人を待っていた。電車が着いて、人が降りてくる。

 

 

「………!!」

 

「レッドさん!久しぶりです、それにブルーさんも!」

 

「あたしがついでみたいな扱いなのは気に食わないけど……まあいいわ、遊びに来てやったわよ」

 

 

レッドとブルーと共に、アマネはエンジンシティのカフェでお茶をすることになった。

 

 

「ちなみにグリーンさんは」

 

「ジムの仕事」

 

「ですよね」

 

「………」

 

「はい、なんとかジム巡りできてます!」

 

「いやなんとかって言ってるけどねえ。あんたがピチューで序盤のジム3タテしたの知ってるからね」

 

「あ、バレました?」

 

 

アマネのピチュー・アマリはでんきわざに加えて獄炎ボルテッカーでほのお技、さらになみのりも使えるので序盤のジムで大活躍していたのだ。

 

 

「まあいいわ、最近どうなの?」

 

「はい、イーブイを捕まえたんですけどどのタイプに進化させるか迷ってて……」

 

「あー、イーブイは進化系多いものねぇ。あたしはエーフィ連れてるけど。」

 

「………!」

 

「え、レッドさんが特訓つけてくれるんですか?」

 

「………(コクコク」

 

 

 

それからしばらくして。

 

 

「アマネ、特訓はどう?」

 

「はい、イーブイが進化系8タイプの技を使えるようになりました!」

 

「何それチート?」

 

 

アマネがデタラメすぎるポケモンたちの使い手として話題になるのは、もう少し後のお話。

 




イーブイ メス
特性:てきおうりょく
4番道路でやりたい放題していた。生まれつき桁外れに強く、その強さゆえ傲慢になっていた。アマネのことはトレーナーとして認めているがいずれは倒すつもり。


さてこれで本編完結でございます。ただしまだ書きたいものがいっぱいあるので更新します!!次回はとりあえず短編やら完走した感想やら書きます。
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