僕はげきからマホイップと世界を巡る   作:三笠みくら

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主人公の心が折れる展開が書きたい

あらすじにイラストまとめました。拙いですがぜひどうぞ。


ひとつ屋根の下

 

僕はショウさんの宿舎にお邪魔することになった。広くて木の匂いが心地いい。

 

 

「……暗闇の中で目を覚ましたら、アルセウスがいて。アルセウスから使命を託されて…でもヒスイで私が頼れるものは何もなくって。だから……アマネさんがいてくれて、すごく嬉しいです」

 

「…そうですか」

 

 

ショウさんはずっと俯いている。余所者扱いかぁ、僕がルセちゃんにいじめられてた頃誰にも話しかけられなかったのと同じかなぁ……違うな。うん。

 

 

「それで、使命はポケモンと人を繋ぐことなんですよね?具体的に何をすればいいとかはあるんですか?」

 

「はい、一応……」

 

 

そう言って、ショウさんは何やら面白い形のスマホを取り出す。何これ。

 

 

「これは、アルセウスから託されたものです。このアルセウスフォンにはこう表示されてます。全てのポケモンと出会え、と……」

 

「…それって、ヒスイ地方のポケモンですよね?」

 

「はい、そのはずです」

 

「良かったぁ、じゃなかったら途方もないですよ」

 

「そうですね、ポケモンは別に怖くないんです。ただどれだけ時間がかかるか……それに誰も頼りにならないし……」

 

「ショウさん……」

 

「…ごめんなさい、こんなこと言って。でも私本当に……」

 

「どうぞ」

 

「え?」

 

 

僕はショウさんにとくせんりんごを手渡す。お母さんがワイルドエリアで手に入れた、みずみずしくて甘酸っぱい上物なりんごだ。

 

 

「……なんですかこれ」

 

「りんごです」

 

「それは分かります、なんで?」

 

「いや、疲れてるみたいだから甘いものをと」

 

「……ふふ、本当にアマネさんって優しいんですね」

 

「ショウさんがあまりにも疲れてるから……糖分は大切ですよ」

 

 

ショウさんがりんごをかじる。するとパァッと顔が明るくなる。そうだよねえ、僕も初めてとくせんりんごを食べたときは感動したもの。

 

 

「…おいしい、甘酸っぱいし、みずみずしい……」

 

「でしょ?僕のお母さんはそれを片手で砕いてジュースを作るんです!」

 

「…アマネさんのお母さんは人間ですか?」

 

「たぶん」

 

 

とにかくショウさんが落ち着いたみたいで良かった。あのままだと永遠にネガティブな言葉しか出てこないと思ったからね。

 

 

「それで……アマネさん、住む場所って決めてますか?」

 

「あ、そういえば。僕も飛ばされてきたから住む場所ないや…」

 

「だったら、その……私と一緒に、ここに住みませんか?」

 

「え?」

 

「いや、嫌だったらいいんですけど…」

 

「いいんですか!?」

 

「えっ」

 

「いや〜、屋根があるっていいですよね!それにここ広いし!じゃあそういうことで、よろしくお願いします!」

 

「……判断が早い」

 

 

こうして僕は、ショウさんとひとつ屋根の下で暮らすことになりました。野宿回避だやったね!




アマネ
ごはん大事。アマネのリュックは異次元に繋がってるらしくなんでも入る。

ショウ
すでにだいぶ疲れている。アマネに提案したのは、アマネが手のひらを返さないか監視する意味もある。

アマネマミー
片手でりんごを砕く。こないだイワークでジャイアントスイングをかました。
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